異世界は夢

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おはようございます。田中雅美でーす。
何で生きてるん？
夢？
そう思って辺りを見渡す。
やばい、キラキラでそう。はい、現実です。
じゃあ、何で生きてるん？
あのアラームって、スマホのアラームだったよな。
起きろって言葉、私が悪夢を見た時に叫ぶ言葉だよね。
あー全部完全に理解したわ。
取り敢えず、私が生きている理由が、私の豪運とあいつの油断だと分かった。
あっぶねえ！！！！
ラスボスはどのみち私が倒さないといけない。
私が、この手で。
さあ、婆さんのとこ行きますか。

「邪魔するで。」
「邪魔するなら帰って。」
「はいよーってなんでやねん。」
「何で返り血付いてるねん。」
「そりゃ、え！？あ、ごめんなさい！」

取り敢えず事情を説明する。

「…そうか。辛い思いをしたの。」
「……」
「泣いても良いんじゃぞ。」
「…人前で泣かないと決めたので。」
「そうか。しかし、ワシのところに来たのは正解じゃ。その魔族…倒せる策が一つ、一度だけある。」
「ほんと！？」
「お前にそれを背負うだけの覚悟はあるのか？」
「…あっても無くても、殺せるのは私だけだし。」
「お前のような餓鬼は好きじゃよ。」