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私って何?
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今日は4月23日。
私はこの日から二十歳になった。
酒も飲める。
煙草も吸える。
もう18になった時の「まだ大人じゃない」という言い訳が通用しない。
だから私は『子供』を捨てる。
いや、捨てなきゃならないんだ。
私の名前は…いや、仮名だけど『曉』。
名前なんて、この場合には意味合いは必要ないだろう。
ただ、パッと思い付きで出た言葉だ。
正直言って、二十歳になった実感が無い。
嬉しいよりも絶望感の方が大きい。
大人になる事って意外とつまらないことだと思う。
子供の時は何で憧れていたのか、忘れてしまったくらいに、子供の時の反対の感情を抱いている。
でもそれは皆も一緒だよね。
意外と大人って、子供が思っている以上に子供だもん。
私も…この世界のどこかで、この話を見ている貴方も。
貴方が大人であったら、そう感じるだろうし、そうでなくてもいづれ分かる。
人間は非常に馬鹿だ。
思った以上に賢く生きることが出来ない。
私は、言ってしまえば『死にたいと思っている』側の人間だ。
初めて死にたいと思ったのが10歳。
今日で、死にたいと思い続けてから人生の半分を過ぎる。
これからは、人生の半分以上を死にたいと思いながら生きていかなくてはならない。
だから私は二十歳になるのが怖いんだ。
この先に生きる希望なんて見つからないから。
この人生、生きててよかったと思えたことが一度もない。
恥をさらして、人を傷付けて、傷付けられて。
そんな人生。
そんな人間が希望なんて、カスみたいに抽象的な言葉を信じれたり、感じれるわけが、まあない。
こんなことを書いていると知り合いに見られたら、「なんとも暗い人間だ」と思われるだろうけど、でもそう考えて、その考えを抱えて生きてきたから仕方なくないか。
幸せを特別求めてるわけじゃない。
ただ、現状を変えれるだけの能力が欲しいだけだった。
いやさ、幸せとかクッソ抽象的な物より、大分強情的に欲しているか。
大分マシな筈なんだけどな。
人に傷付けられた回数が、中学よりも高校、高校よりも大学で極限に減ったはずなんだ。
人を傷付けてしまった回数はきっと減ったと思うんだ。
人を助けることのできた回数は出来る限り増えているはずなんだ。
マシな環境になってきた。
大学に入ってから、初めて人のやさしさに泣いた。
でも、何かに対してずっと辛くて、何かに対して、ずっと怯えてて。
必死になってるし、怒りもあるし、悲しくもなる。何だったら、謝ってるときもある。
でも、何に対してなのか、本当に分からん。
私をいじめたカス共か?
私が傷付けた人達か?
それとも、この世に存在するか分からん神か何かか?
何考えても、一生答えが出ない。
生きたくて、生きてる訳じゃねえし、頑張らなくていいんかもしれないけどさ。
抗うしかないよね。
あーあ。お酒を飲むか。
私は身分証を出したら、もうお酒が買える人間だ。
死にたかったのになあ。
何で死んでないんだろうな。
こんなにも、死にたいと思って今まで生きてきたのに。
生きてきた時間が長くなるたびに、生きてきたことを後悔する。
あの時さっさと死ねばよかったのにって。
「いっつ…」
変な声が出た。
酔ったせいで、こけた。
痛かった。
ホント嫌いだって思った。
「私…私が嫌いなのか。」
酔ってて、グラグラの頭で、ポツンと独り言を言った。
悲しいことに、私は私を好きになれない。
過去に犯した自分の過ちを許せない。
辛い過去も、忘れたら自分が過ちを犯しそうで怖い。
その癖に過去の記憶に押しつぶされそうになる。
人として弱いなって悲しくなる。
でもさ、マシにはなった。
明日すらも考えなかった私が、将来のことを考えて行動するようになった。
これだけは成長した。
大人だからってわけじゃなくて、生きることの楽しさに気付いたとか訳じゃないけど。
生きているんだから、酸素を無駄にするだけの人生は送りたくないって思った。
過去の自分が、夢見た未来の自分と同い年になってきた。
過去の自分がこんな大人になるのかと思うような大人にだけはならないように頑張るよ。
自分にできることを私は考えたい。
出来ることを一つずつやったら、最低な人間に堕ちることは無いはずだから。
私はこの日から二十歳になった。
酒も飲める。
煙草も吸える。
もう18になった時の「まだ大人じゃない」という言い訳が通用しない。
だから私は『子供』を捨てる。
いや、捨てなきゃならないんだ。
私の名前は…いや、仮名だけど『曉』。
名前なんて、この場合には意味合いは必要ないだろう。
ただ、パッと思い付きで出た言葉だ。
正直言って、二十歳になった実感が無い。
嬉しいよりも絶望感の方が大きい。
大人になる事って意外とつまらないことだと思う。
子供の時は何で憧れていたのか、忘れてしまったくらいに、子供の時の反対の感情を抱いている。
でもそれは皆も一緒だよね。
意外と大人って、子供が思っている以上に子供だもん。
私も…この世界のどこかで、この話を見ている貴方も。
貴方が大人であったら、そう感じるだろうし、そうでなくてもいづれ分かる。
人間は非常に馬鹿だ。
思った以上に賢く生きることが出来ない。
私は、言ってしまえば『死にたいと思っている』側の人間だ。
初めて死にたいと思ったのが10歳。
今日で、死にたいと思い続けてから人生の半分を過ぎる。
これからは、人生の半分以上を死にたいと思いながら生きていかなくてはならない。
だから私は二十歳になるのが怖いんだ。
この先に生きる希望なんて見つからないから。
この人生、生きててよかったと思えたことが一度もない。
恥をさらして、人を傷付けて、傷付けられて。
そんな人生。
そんな人間が希望なんて、カスみたいに抽象的な言葉を信じれたり、感じれるわけが、まあない。
こんなことを書いていると知り合いに見られたら、「なんとも暗い人間だ」と思われるだろうけど、でもそう考えて、その考えを抱えて生きてきたから仕方なくないか。
幸せを特別求めてるわけじゃない。
ただ、現状を変えれるだけの能力が欲しいだけだった。
いやさ、幸せとかクッソ抽象的な物より、大分強情的に欲しているか。
大分マシな筈なんだけどな。
人に傷付けられた回数が、中学よりも高校、高校よりも大学で極限に減ったはずなんだ。
人を傷付けてしまった回数はきっと減ったと思うんだ。
人を助けることのできた回数は出来る限り増えているはずなんだ。
マシな環境になってきた。
大学に入ってから、初めて人のやさしさに泣いた。
でも、何かに対してずっと辛くて、何かに対して、ずっと怯えてて。
必死になってるし、怒りもあるし、悲しくもなる。何だったら、謝ってるときもある。
でも、何に対してなのか、本当に分からん。
私をいじめたカス共か?
私が傷付けた人達か?
それとも、この世に存在するか分からん神か何かか?
何考えても、一生答えが出ない。
生きたくて、生きてる訳じゃねえし、頑張らなくていいんかもしれないけどさ。
抗うしかないよね。
あーあ。お酒を飲むか。
私は身分証を出したら、もうお酒が買える人間だ。
死にたかったのになあ。
何で死んでないんだろうな。
こんなにも、死にたいと思って今まで生きてきたのに。
生きてきた時間が長くなるたびに、生きてきたことを後悔する。
あの時さっさと死ねばよかったのにって。
「いっつ…」
変な声が出た。
酔ったせいで、こけた。
痛かった。
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「私…私が嫌いなのか。」
酔ってて、グラグラの頭で、ポツンと独り言を言った。
悲しいことに、私は私を好きになれない。
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大人だからってわけじゃなくて、生きることの楽しさに気付いたとか訳じゃないけど。
生きているんだから、酸素を無駄にするだけの人生は送りたくないって思った。
過去の自分が、夢見た未来の自分と同い年になってきた。
過去の自分がこんな大人になるのかと思うような大人にだけはならないように頑張るよ。
自分にできることを私は考えたい。
出来ることを一つずつやったら、最低な人間に堕ちることは無いはずだから。
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