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第九話 月はきれいだけどコクハクは出来ない
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※一応恋愛小説の世界観ですが、主人公があまりにも恋愛小説に向いてない性格をしてるので特にイケメンとの進展はありません。
現実もありません(泣)
「今日は満月か。」
初夏の夜。
昼に雨が降っていた事を忘れるような快晴で、暗闇を美しく照らしていた。
「今日は月がきれい…」
その言葉を呟き、その言葉が彼に届く事を祈る。
あまりにも美しいから、ふと由紀はスマホを手に取り、写真を撮った。
「…画質最悪やんけ。」
月ってスマホで撮れんよな。あれマジなんなんって感じ。
だけど、その美しさを彼に共有したくて、思い付きで彼にラインをした。
どれだけ話を続けようとしても、あまり続かないのはきっと自分のせいだと思うけど、今は続かなくていい。この美しさを共にしたい。
『今日は満月です。見てください、めちゃくちゃ綺麗ですよ!』
どうせ、今日は返信は来ないだろうと思いながら帰路に着く。
「ただいま。」
「おかえり。」
帰ると、同居人のたかはしゆきが顔を出した。
「遅かったね。早く風呂入り。」
「うん。」
お風呂に入ったあと、スマホを見ると通知が増えていた。
『見たよ。綺麗だね。』
鼓動がこんなにも早くなるとは思わなかった。
つづく
現実もありません(泣)
「今日は満月か。」
初夏の夜。
昼に雨が降っていた事を忘れるような快晴で、暗闇を美しく照らしていた。
「今日は月がきれい…」
その言葉を呟き、その言葉が彼に届く事を祈る。
あまりにも美しいから、ふと由紀はスマホを手に取り、写真を撮った。
「…画質最悪やんけ。」
月ってスマホで撮れんよな。あれマジなんなんって感じ。
だけど、その美しさを彼に共有したくて、思い付きで彼にラインをした。
どれだけ話を続けようとしても、あまり続かないのはきっと自分のせいだと思うけど、今は続かなくていい。この美しさを共にしたい。
『今日は満月です。見てください、めちゃくちゃ綺麗ですよ!』
どうせ、今日は返信は来ないだろうと思いながら帰路に着く。
「ただいま。」
「おかえり。」
帰ると、同居人のたかはしゆきが顔を出した。
「遅かったね。早く風呂入り。」
「うん。」
お風呂に入ったあと、スマホを見ると通知が増えていた。
『見たよ。綺麗だね。』
鼓動がこんなにも早くなるとは思わなかった。
つづく
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