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8章 呪いは浸食する
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閃撃・奏道視点
「相変わらず、怪我人が多いな。」
防衛隊と言えども、場所によっては負傷者が多い。
それを奏道が必死に治療している。
「颯斗!貴方も負傷者だからね!」
毒が何故か完全に消えないでいるらしい。
その為、定期的に療が治療している状況だった。
「ぶり返さないうちは全く問題ないし、ぶり返しても多少は動けるからな。」
「そういう問題じゃ無いの!」
ふと、閃撃は思う。
(俺が戦ったのは言わば雑魚呪術師だろうけど…ガチの呪術師はどこにいるんだ?)
「…そういえば、優達から連絡来ないわね。いつも戦闘終わったら、連絡来るのに。」
「呪術師が来なかったのか?まあ、裏口だし…」
閃撃は魔法具を取り出した。
魔力を使い、道具を媒体として精神感応テレパシーを起こすだけの橋本特製魔法具だ。
普通の魔法具は魔力消費は要らないが、橋本は欠陥魔法具だらけ製造するので、こうなっている。
閃撃も奏道も魔法は使えないが、魔力がない訳では無いので起動すれば一応使える。
「あー、あー。もしもーし。」
反応が無い。
「反応が無いというか、魔力が無い…?」
片方が起動すれば、相手が魔力があれば勝手に起動する。
魔力が一定数消えていれば、消費されない様にしているらしい。
橋本曰く、そこだけ頑張ってそれ以外は手抜きで作ったらしいが、最後まで真面目に作ってほしいところだ。
「一定数ってどれくらいだったかな…」
軽い戦闘後でも確か使えたはずだ。
「魔力がずっと消費されてる状態か、魔力枯渇症になっていなければ出来るはずよ。」
「…まさか。浅村も橋本も危ないんじゃ…」
「あの二人がいてそんなこと…」
その瞬間、魔法具が一瞬起動した。
「優だ。生きてる。…でも…!」
「ちょっと…貴方も…!」
「分かってる!でも、あいつらはもう歩けないくらいの重傷な筈だ!療は此処にいて他の人たちを治してやってくれ!」
閃撃は走りはじめた。
「…もう…!」
奏道は呆れた。
しかし、浅村が倒れたら、橋本は浅村を担げない。
(無線があるし…仮に壊れても両方壊れてるなんてことないだろうし、私達にはそろそろ言えるはずよ…どちらかの戦闘時には偶に不具合で出来ないからそれを終わったら連絡すればいい話だし。)
まさか、無線が同時に破壊され、旅団の魔法具も都合悪く不具合が起きることは流石に確率が低い。
「おーい…」
誰かの声が聞こえる。
「…トーラス…と、エレスト君!?え!?大丈夫!?」
「普通に紋章の使い過ぎで気絶してる。寝させとけ。俺はもう元の場所に戻るから。」
「エウルちゃんは?」
「一人で待機してるよ。今のところ呪術師は会敵してないらしい。」
「…そうなのね、気を付けて。」
トーラスはエレストを放り投げて、瞬間移動を使い戻って行った。
???視点
防衛隊陸上特殊第一部隊。
これは実質的な陸上防衛隊のトップ部隊である。
部隊長である東雲 昴はその部隊のトップであるからして、陸上防衛隊のトップと言っても過言ではない。
「来ているな。」
「目視は出来ません。呪術で姿を隠しています。」
「場所は部隊長三時の方向に約500m。」
「今回の襲撃の呪術師の中で上級相当と推測。」
「今200m切りました。ルート的に部隊との会敵を避けていると思われます。」
淡々と、その場の情報だけが伝わっていく。
東雲は太刀を構えた。
呪術師は特殊第一部隊が自分の存在を把握していることに気付いたようだ。
呪術師は焦らず、攻撃態勢をとる。
皇居と同じくらいの黒い炎の球を生成した。
「どうしますか?」
「俺が呪術師を殺そう。」
「了解。」
「真魔刀流…」
東雲は刀を引き抜いた。
東雲は真魔刀流の師匠の一番弟子だった。
次の道場を引き継ぐのは恐らく彼だろう。
呪術師は躊躇なく、黒い炎を放った。
「必殺の型常勝…『黄泉送り』。」
東雲が刀を振った瞬間、黒い炎と呪術師は真っ二つに割かれた。
「…」
部隊員は驚きのあまり、冷や汗を流した。
防衛隊は、和の国全てを守るために存在する。
故に、和の国の中でも、一番強くてはならない。
存在自体が、牽制になるために。
これが、和の国の最強と呼ばれている男、東雲 昴である。
この勝利以降、呪術師の攻撃は止んだ。
浅村視点
二人は倒れていた。
二人とも長い時間意識が無い。
鼓舞の紋章により、浅村の治癒の速度が大幅に向上しているが、出血だけはどうにもできない。
浅村は、血が徐々に流れる量が少なくなっていった。
橋本も紋章の光が消えていっている。
浅村は咄嗟に橋本を庇った。
庇わなければならないと思った。
だから庇ったが、それは本当に正解なのだろうか。
自分が橋本を見捨てて呪術師を殺した方が確実ではなかったのか?
(分からない。)
暗い世界で、僅かに声と光が聞こえる。
「全部あげるから…生きて下さい。」
(全部って?まさか君の未来も…?)
身体が熱く鼓動する。
(駄目だ。行ってはいけない。)
「大好きです。」
(それを言うだけ言って、置いて行くつもりか?そんなもの最初から知ってる!)
浅村は手を伸ばす。
「駄目だ、行っちゃ駄目だ!!」
浅村は飛び起きた。
「っ…!!!!!!」
腹の激痛で抱え込むようにして、吐血する。
(何が起きた…!?あ、呪術師は!?)
呪術師を見ると、血を地面にぶちまけて倒れている。
(橋本さんはちゃんと呪術師に勝ったのか…!じゃあ、彼女はどこに…!)
辺りを見渡すと、意外と近くで倒れていた。
血が付いているが殆どが呪術師を殺した返り血みたいだ。
(じゃあ、何で倒れているんだ…!生きているのか…!?)
魂が抜けたように、顔色は蒼白だった。
紋章は手で暗くすれば、光っていると把握できる位だった。
「生きてる…!紋章が光っているうちはまだ助かる…」
しかし、倒れている理由が分からない。
外傷では無いなら、何が他にあるのだろう。
「カハッ…ゴホゴホっ…!!」
再び吐血した。
(死ぬほど腹がいた…待て、俺は何で生きている?)
恐らく、腹が殆ど閉じている訳が無い。
そんな軽い傷なら、普通に戦っている。
意識が消えるようなことは無い。
(…俺を助けるために、魔力を…まさか、急性魔力枯渇症になっているのか…!?)
急いで抱きかかえる。
「紋章が魂の代わりになってくれているだけで、殆ど死んでるじゃないか…!!!!」
橋本の魔力が空だ。
早く供給しないといけない。
手での譲渡は最早意味がない。
浅村も殆ど残っていないからだ。
「無許可でやるのは申し訳ないけど…!」
浅村は橋本に人工呼吸をする。
魔力が一気に持っていかれ、少しだけ眩暈が起きる。
「ギリ間に合うか…?」
瞬間移動をする魔力すら残っていない。
そもそも、あれは魔力消費がそこそこ激しい。
橋本を担ぎ、救護室に向かう。
繰りぬかれた腹は塞がりかけで、中の損傷は激しいままだろう。
気絶しそうな位の激痛で、一歩一歩歩き始めた。
「颯斗か療のどちらか…気付いてくれ…」
何故か両方の無線が破壊されいる。
運が悪すぎる。
(何で…そこまでして俺を助けるんだ…自分を殺してまで…)
まさか、自分を捨てることが選択肢の中に入っているとは思わなかった。
最早怖い。
自分がもし生きていないなら、無駄死にではないのか?
「ゴホッ…!!!ゴホ!」
また血を吐いた。
眩暈が起きる。
「これ以上…」
進まなければ、橋本が死んでしまう。
療を呼んでも、治療できない。
浅村は倒れた。
「…はあ…はあ…」
誰かの息が聞こえる。
「こういうのマジ勘弁な。」
薄れゆく意識の中ただ声だけが聞こえる。
「俺、お前と違って力無いんだよ…」
「相変わらず、怪我人が多いな。」
防衛隊と言えども、場所によっては負傷者が多い。
それを奏道が必死に治療している。
「颯斗!貴方も負傷者だからね!」
毒が何故か完全に消えないでいるらしい。
その為、定期的に療が治療している状況だった。
「ぶり返さないうちは全く問題ないし、ぶり返しても多少は動けるからな。」
「そういう問題じゃ無いの!」
ふと、閃撃は思う。
(俺が戦ったのは言わば雑魚呪術師だろうけど…ガチの呪術師はどこにいるんだ?)
「…そういえば、優達から連絡来ないわね。いつも戦闘終わったら、連絡来るのに。」
「呪術師が来なかったのか?まあ、裏口だし…」
閃撃は魔法具を取り出した。
魔力を使い、道具を媒体として精神感応テレパシーを起こすだけの橋本特製魔法具だ。
普通の魔法具は魔力消費は要らないが、橋本は欠陥魔法具だらけ製造するので、こうなっている。
閃撃も奏道も魔法は使えないが、魔力がない訳では無いので起動すれば一応使える。
「あー、あー。もしもーし。」
反応が無い。
「反応が無いというか、魔力が無い…?」
片方が起動すれば、相手が魔力があれば勝手に起動する。
魔力が一定数消えていれば、消費されない様にしているらしい。
橋本曰く、そこだけ頑張ってそれ以外は手抜きで作ったらしいが、最後まで真面目に作ってほしいところだ。
「一定数ってどれくらいだったかな…」
軽い戦闘後でも確か使えたはずだ。
「魔力がずっと消費されてる状態か、魔力枯渇症になっていなければ出来るはずよ。」
「…まさか。浅村も橋本も危ないんじゃ…」
「あの二人がいてそんなこと…」
その瞬間、魔法具が一瞬起動した。
「優だ。生きてる。…でも…!」
「ちょっと…貴方も…!」
「分かってる!でも、あいつらはもう歩けないくらいの重傷な筈だ!療は此処にいて他の人たちを治してやってくれ!」
閃撃は走りはじめた。
「…もう…!」
奏道は呆れた。
しかし、浅村が倒れたら、橋本は浅村を担げない。
(無線があるし…仮に壊れても両方壊れてるなんてことないだろうし、私達にはそろそろ言えるはずよ…どちらかの戦闘時には偶に不具合で出来ないからそれを終わったら連絡すればいい話だし。)
まさか、無線が同時に破壊され、旅団の魔法具も都合悪く不具合が起きることは流石に確率が低い。
「おーい…」
誰かの声が聞こえる。
「…トーラス…と、エレスト君!?え!?大丈夫!?」
「普通に紋章の使い過ぎで気絶してる。寝させとけ。俺はもう元の場所に戻るから。」
「エウルちゃんは?」
「一人で待機してるよ。今のところ呪術師は会敵してないらしい。」
「…そうなのね、気を付けて。」
トーラスはエレストを放り投げて、瞬間移動を使い戻って行った。
???視点
防衛隊陸上特殊第一部隊。
これは実質的な陸上防衛隊のトップ部隊である。
部隊長である東雲 昴はその部隊のトップであるからして、陸上防衛隊のトップと言っても過言ではない。
「来ているな。」
「目視は出来ません。呪術で姿を隠しています。」
「場所は部隊長三時の方向に約500m。」
「今回の襲撃の呪術師の中で上級相当と推測。」
「今200m切りました。ルート的に部隊との会敵を避けていると思われます。」
淡々と、その場の情報だけが伝わっていく。
東雲は太刀を構えた。
呪術師は特殊第一部隊が自分の存在を把握していることに気付いたようだ。
呪術師は焦らず、攻撃態勢をとる。
皇居と同じくらいの黒い炎の球を生成した。
「どうしますか?」
「俺が呪術師を殺そう。」
「了解。」
「真魔刀流…」
東雲は刀を引き抜いた。
東雲は真魔刀流の師匠の一番弟子だった。
次の道場を引き継ぐのは恐らく彼だろう。
呪術師は躊躇なく、黒い炎を放った。
「必殺の型常勝…『黄泉送り』。」
東雲が刀を振った瞬間、黒い炎と呪術師は真っ二つに割かれた。
「…」
部隊員は驚きのあまり、冷や汗を流した。
防衛隊は、和の国全てを守るために存在する。
故に、和の国の中でも、一番強くてはならない。
存在自体が、牽制になるために。
これが、和の国の最強と呼ばれている男、東雲 昴である。
この勝利以降、呪術師の攻撃は止んだ。
浅村視点
二人は倒れていた。
二人とも長い時間意識が無い。
鼓舞の紋章により、浅村の治癒の速度が大幅に向上しているが、出血だけはどうにもできない。
浅村は、血が徐々に流れる量が少なくなっていった。
橋本も紋章の光が消えていっている。
浅村は咄嗟に橋本を庇った。
庇わなければならないと思った。
だから庇ったが、それは本当に正解なのだろうか。
自分が橋本を見捨てて呪術師を殺した方が確実ではなかったのか?
(分からない。)
暗い世界で、僅かに声と光が聞こえる。
「全部あげるから…生きて下さい。」
(全部って?まさか君の未来も…?)
身体が熱く鼓動する。
(駄目だ。行ってはいけない。)
「大好きです。」
(それを言うだけ言って、置いて行くつもりか?そんなもの最初から知ってる!)
浅村は手を伸ばす。
「駄目だ、行っちゃ駄目だ!!」
浅村は飛び起きた。
「っ…!!!!!!」
腹の激痛で抱え込むようにして、吐血する。
(何が起きた…!?あ、呪術師は!?)
呪術師を見ると、血を地面にぶちまけて倒れている。
(橋本さんはちゃんと呪術師に勝ったのか…!じゃあ、彼女はどこに…!)
辺りを見渡すと、意外と近くで倒れていた。
血が付いているが殆どが呪術師を殺した返り血みたいだ。
(じゃあ、何で倒れているんだ…!生きているのか…!?)
魂が抜けたように、顔色は蒼白だった。
紋章は手で暗くすれば、光っていると把握できる位だった。
「生きてる…!紋章が光っているうちはまだ助かる…」
しかし、倒れている理由が分からない。
外傷では無いなら、何が他にあるのだろう。
「カハッ…ゴホゴホっ…!!」
再び吐血した。
(死ぬほど腹がいた…待て、俺は何で生きている?)
恐らく、腹が殆ど閉じている訳が無い。
そんな軽い傷なら、普通に戦っている。
意識が消えるようなことは無い。
(…俺を助けるために、魔力を…まさか、急性魔力枯渇症になっているのか…!?)
急いで抱きかかえる。
「紋章が魂の代わりになってくれているだけで、殆ど死んでるじゃないか…!!!!」
橋本の魔力が空だ。
早く供給しないといけない。
手での譲渡は最早意味がない。
浅村も殆ど残っていないからだ。
「無許可でやるのは申し訳ないけど…!」
浅村は橋本に人工呼吸をする。
魔力が一気に持っていかれ、少しだけ眩暈が起きる。
「ギリ間に合うか…?」
瞬間移動をする魔力すら残っていない。
そもそも、あれは魔力消費がそこそこ激しい。
橋本を担ぎ、救護室に向かう。
繰りぬかれた腹は塞がりかけで、中の損傷は激しいままだろう。
気絶しそうな位の激痛で、一歩一歩歩き始めた。
「颯斗か療のどちらか…気付いてくれ…」
何故か両方の無線が破壊されいる。
運が悪すぎる。
(何で…そこまでして俺を助けるんだ…自分を殺してまで…)
まさか、自分を捨てることが選択肢の中に入っているとは思わなかった。
最早怖い。
自分がもし生きていないなら、無駄死にではないのか?
「ゴホッ…!!!ゴホ!」
また血を吐いた。
眩暈が起きる。
「これ以上…」
進まなければ、橋本が死んでしまう。
療を呼んでも、治療できない。
浅村は倒れた。
「…はあ…はあ…」
誰かの息が聞こえる。
「こういうのマジ勘弁な。」
薄れゆく意識の中ただ声だけが聞こえる。
「俺、お前と違って力無いんだよ…」
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