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7章 演劇の旅団
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「さあ、貴方はこれよ!まあ…貴族の持つバイオリンよりも、質は落ちてると思うけど、文句言わないでよね!」
「え、ええ…」
「本当にごめんなさい…団長ってば強引で…」
クロスはエウルに対し、申し訳なさそうにしている。
「ふふっ…構わないわ。だって…」
エウルは少しだけバイオリンで音を奏でてみせた。
「おぉ…」
その音は美しく、娯楽を知らないエレストですらその音が音楽の一部になるのだと理解できた。
「確かに、少し強引かもしれないけれど…こんなにも丁寧に手入れされているバイオリンを手渡されたら、弾かない選択肢は無いわ。」
「エウル様…!」
「本当にきれいな音色でしたね…」
キルスも感心している。
「流石ね!エウル!じゃあ…次はトーラスね!」
「うげっ…」
「はいはい、露骨に嫌な顔をしないの!」
「誰のせいだと思って…」
トーラスの言葉を完全に無視し、トーラスに大太鼓と桴を持たせる。
「え!?は!?」
「貴方は打楽器よ!」
「はあああああ!?」
「次はエレストね!」
「俺は何も知らないから…その小さい打楽器?みたいなやつで…」
「カスタネットのこと?いいや、リーダーの貴方にはこれよ!」
「…なにこれ。」
「トランペットよ!金管楽器よ!」
「これ…つまり打楽器じゃなくないか?」
「吹くのよ!」
「ぜってえムズイ奴じゃねえか!!!!」
「マウスピースを差し込んで、息を吹きかけるの!正しく、息を吹きかけることが出来れば音は鳴るわ!ついでに唇が振動するから、びっくりするかもね!」
「ええ…」
「おっとこんなところに、新品のマウスピースが!」
「わざとらしい過ぎる…」
「なんだこの茶番…」
「これがうちの団長だ。諦めてくれ。」
マルオも呆れている。
「はい、吹いてみて!」
息を吹きかける。
音は出ず息を吹きかけた音だけが響いた。
「…絶対に難しいだろ!これ!」
「大丈夫大丈夫!練習したらできるようになるって!」
「絶対そんな簡単じゃないだろ!?」
「…てへ」
「まあ、エレスト、頑張って…」
「まじで…?」
「皆で、人々を楽しませましょう!」
アリスはとても楽しそうにしている。
それ以外の団員は困った顔で笑っている。
「いつもこうなのか?」
「…まあ、たしかにそうかもしれませんね。私は毎回『飛ばし過ぎるな』と言っているんですが。」
キルスはやれやれと言いながら、首を傾けた。
「まあ、この強引さが俺が彼女に付いて行こうと思ったんだが…」
「俺もそうなんですが…」
「団長はあれでも良い人なんだ。許してやってくれ。」
獣人はプライドが高いことで有名だが、その獣人が団長を認めているという事は、本当に実力のある存在なのだろう。
「…分かったよ。」
エレストが言うと、マルオは安心した顔になった。
「団長の我儘に付き合ってもらってありがとう。副団長として、感謝する。」
「そう言われると、ますます楽器を吹こうと思うよ。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。」
「演奏の幅が広がりますね!」
「まあ、気楽に楽器を奏でてください。音楽と言うものは『音を楽しむ』ということ。それが一番最初にあるべきものですから。」
キルスは、エレスト達にそう言った。
「ええ、そうね!」
エウルは久しぶりのバイオリンに少し心が躍っているように見えた。
「少し奏でてみてもいいかしら?」
「ええ、勿論ですよ。」
「それでは一曲。『永遠の満月』を。」
静かで優雅な音が滑らかに奏でられる。
それは、まるで静寂に浮かぶ月。
そして、欠けることのない満月。
しかし、いつまでも美しくあり続けようとする、決意の表れ。
そんな情景が簡単に浮かぶような曲であり、そして音色だった。
こうも美しく聴こえるのは曲もそうだが、エウルの腕でもあった。
「…」
静かにエウルは目を見開いた。
「うふふ…どうかしら…って…」
いつの間にか、エウルの周りには人が集まっていた。
「とてもよかったぞ!」
「綺麗な音色!」
「あ、ありがとう。」
エウルも少し驚いていた。
「本当にできるんだな。」
無知なエレストはそんなことしか言えなかった。
「俺も、そんな感じで出来たらいいけど…」
「俺なんか大太鼓だぞ。バイオリンには合わなさすぎる。エレストが吹けるようになったらちょっとはマシかもしれないが。」
「…やっぱり頑張らないとダメか?」
「やれ。」
「…分かった…」
エレストは半ば心が折れながら練習した。
「皆ああああ!」
「団長!どこ行ってたんです!?」
「この村に演劇する許可を取ってきたよ!」
「本当に早いですね…毎回…」
「こういうのは早い方が良いからね!」
「さあ、行くよ!あ、今回はエレスト達は見るだけでいいからね!」
「今回…は…?」
エレストは静かに言う。
もしかしたら、本当に今回は…なのかもしれない。
この強引なアリスならやりかねない。
エレスト達は小さな会場に連れられた。
「さあ、皆さん、お待ちかね、『演劇の旅団』の劇をお見せいたします。名は『王様と王の紋章を持つ者』。魅せられ過ぎないようお気を付けください!それでは、はじまり、はじまりー!」
小さな国。
その中には幸せに暮らしている民。
民は王様を慕っていた。
小さな王ではあるが偉大であった。
「どんな問題も私が解決しよう!悩みがあるなら言え!全て聞いてやる。」
そんなあるとき、傲慢な男がこの小さな国にやって来た。
「私の為に、酒を持ってこい。私の為に恵みなさい。」
勿論小さな国の民は傲慢な者に激怒した。
「なんで、あんな奴に僕たちの食べ物を寄越さないといけないんだ!」と。
王は困った。
何故、かの者は傲慢なんだと。
王は数人の兵士を引き連れて、その者に会いに行った。
「…お前がこの国の王か。」
「ああ、そうだ。何故君は働きもせず、物を貰おうとする?何故君は傲慢なんだ?」
すると、彼はこう言ったのだ。
「王だからだ。」
と。
王は混乱した。
「王は偉い。つまり私は偉いのだ。」
「そんなことは無い。王は民のために存在し、民は国の為に存在している。しかし、君は求むことしかしていない。」
「私は神に王と認められた。ならば誰が何を言うと王だ。」
左手には紋章が浮かんでいた。
とうとう神はこの世界に干渉をし始めたのか。
王はそう感じた。
その紋章が神から与えられたものなら、数少ない『神の紋章』だ。
「真なる王は、民から認められるのだ。」
「違う。神が『王』の力を与えたものが王だ。」
話の通じない王だと、小さな国の王は呆れた。
「お前の方が寧ろ仮初の王だ。」
その言葉を聞き、民は激怒した。
「お前が何を言っている!」
「偽物!出て行け!」
彼は溜息を吐いた。
「『黙って俺に従え』。」
その言葉を聞いて、民は急に静かになった。
「何が起こった!?いったい我が民になにをした!?」
「…お前は喋れるのか。」
王は剣を引き抜いた。
「民に危険を晒す者を、この国に居させるわけにはいかない。」
…
アリスたちは、観客を引き付けるような劇を続けた。
「…アリスって奴が一番上手い気がする。」
小さな国の王様役のクロス、王の紋章使い手役のマルオ、朗読者のキルスも、王国の劇場の団員にきっと入れるほどの実力がある。
しかし、アリスは王国の劇場の団員の中でも、恐らく主役になれる力がある。
「それに加え、楽器もできるんだろ?一体、どれくらい時間を使えば此処までになれるんだ?」
トーラスですら、分かりやすく驚いている。
「こういう話、私は王国で見たことあるわ。」
「そうなのか?」
「そもそも、小さな国って、私たちがいた王国の事よ。」
「へえー。初めて知った。」
「まあ、そう言われてるだけだけど。」
その話をしていた途端、急に地面が揺れた。
「な、なんだ!?」
「地震だ、しゃがめ!頭を守れ!」
会場がミシミシと鳴っている。
「うーん、まずいね。」
「アリスさん!余裕持ってる暇ないですって!」
「劇はいったん中止!皆さんは自分の身を守って!」
「会場壊れますって!」
「まあ、簡単に壊れないけど…壊れたら困るし…魔法使おう!空を駆けよ。『浮遊』。」
会場が少しだけ浮く。
「団員、会場から出てくんない?とても重いよー!」
「あ、はい!」
特に被害もなく、地震は止まった。
しかし、アリスは少し考え込んでいた。
「え、ええ…」
「本当にごめんなさい…団長ってば強引で…」
クロスはエウルに対し、申し訳なさそうにしている。
「ふふっ…構わないわ。だって…」
エウルは少しだけバイオリンで音を奏でてみせた。
「おぉ…」
その音は美しく、娯楽を知らないエレストですらその音が音楽の一部になるのだと理解できた。
「確かに、少し強引かもしれないけれど…こんなにも丁寧に手入れされているバイオリンを手渡されたら、弾かない選択肢は無いわ。」
「エウル様…!」
「本当にきれいな音色でしたね…」
キルスも感心している。
「流石ね!エウル!じゃあ…次はトーラスね!」
「うげっ…」
「はいはい、露骨に嫌な顔をしないの!」
「誰のせいだと思って…」
トーラスの言葉を完全に無視し、トーラスに大太鼓と桴を持たせる。
「え!?は!?」
「貴方は打楽器よ!」
「はあああああ!?」
「次はエレストね!」
「俺は何も知らないから…その小さい打楽器?みたいなやつで…」
「カスタネットのこと?いいや、リーダーの貴方にはこれよ!」
「…なにこれ。」
「トランペットよ!金管楽器よ!」
「これ…つまり打楽器じゃなくないか?」
「吹くのよ!」
「ぜってえムズイ奴じゃねえか!!!!」
「マウスピースを差し込んで、息を吹きかけるの!正しく、息を吹きかけることが出来れば音は鳴るわ!ついでに唇が振動するから、びっくりするかもね!」
「ええ…」
「おっとこんなところに、新品のマウスピースが!」
「わざとらしい過ぎる…」
「なんだこの茶番…」
「これがうちの団長だ。諦めてくれ。」
マルオも呆れている。
「はい、吹いてみて!」
息を吹きかける。
音は出ず息を吹きかけた音だけが響いた。
「…絶対に難しいだろ!これ!」
「大丈夫大丈夫!練習したらできるようになるって!」
「絶対そんな簡単じゃないだろ!?」
「…てへ」
「まあ、エレスト、頑張って…」
「まじで…?」
「皆で、人々を楽しませましょう!」
アリスはとても楽しそうにしている。
それ以外の団員は困った顔で笑っている。
「いつもこうなのか?」
「…まあ、たしかにそうかもしれませんね。私は毎回『飛ばし過ぎるな』と言っているんですが。」
キルスはやれやれと言いながら、首を傾けた。
「まあ、この強引さが俺が彼女に付いて行こうと思ったんだが…」
「俺もそうなんですが…」
「団長はあれでも良い人なんだ。許してやってくれ。」
獣人はプライドが高いことで有名だが、その獣人が団長を認めているという事は、本当に実力のある存在なのだろう。
「…分かったよ。」
エレストが言うと、マルオは安心した顔になった。
「団長の我儘に付き合ってもらってありがとう。副団長として、感謝する。」
「そう言われると、ますます楽器を吹こうと思うよ。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。」
「演奏の幅が広がりますね!」
「まあ、気楽に楽器を奏でてください。音楽と言うものは『音を楽しむ』ということ。それが一番最初にあるべきものですから。」
キルスは、エレスト達にそう言った。
「ええ、そうね!」
エウルは久しぶりのバイオリンに少し心が躍っているように見えた。
「少し奏でてみてもいいかしら?」
「ええ、勿論ですよ。」
「それでは一曲。『永遠の満月』を。」
静かで優雅な音が滑らかに奏でられる。
それは、まるで静寂に浮かぶ月。
そして、欠けることのない満月。
しかし、いつまでも美しくあり続けようとする、決意の表れ。
そんな情景が簡単に浮かぶような曲であり、そして音色だった。
こうも美しく聴こえるのは曲もそうだが、エウルの腕でもあった。
「…」
静かにエウルは目を見開いた。
「うふふ…どうかしら…って…」
いつの間にか、エウルの周りには人が集まっていた。
「とてもよかったぞ!」
「綺麗な音色!」
「あ、ありがとう。」
エウルも少し驚いていた。
「本当にできるんだな。」
無知なエレストはそんなことしか言えなかった。
「俺も、そんな感じで出来たらいいけど…」
「俺なんか大太鼓だぞ。バイオリンには合わなさすぎる。エレストが吹けるようになったらちょっとはマシかもしれないが。」
「…やっぱり頑張らないとダメか?」
「やれ。」
「…分かった…」
エレストは半ば心が折れながら練習した。
「皆ああああ!」
「団長!どこ行ってたんです!?」
「この村に演劇する許可を取ってきたよ!」
「本当に早いですね…毎回…」
「こういうのは早い方が良いからね!」
「さあ、行くよ!あ、今回はエレスト達は見るだけでいいからね!」
「今回…は…?」
エレストは静かに言う。
もしかしたら、本当に今回は…なのかもしれない。
この強引なアリスならやりかねない。
エレスト達は小さな会場に連れられた。
「さあ、皆さん、お待ちかね、『演劇の旅団』の劇をお見せいたします。名は『王様と王の紋章を持つ者』。魅せられ過ぎないようお気を付けください!それでは、はじまり、はじまりー!」
小さな国。
その中には幸せに暮らしている民。
民は王様を慕っていた。
小さな王ではあるが偉大であった。
「どんな問題も私が解決しよう!悩みがあるなら言え!全て聞いてやる。」
そんなあるとき、傲慢な男がこの小さな国にやって来た。
「私の為に、酒を持ってこい。私の為に恵みなさい。」
勿論小さな国の民は傲慢な者に激怒した。
「なんで、あんな奴に僕たちの食べ物を寄越さないといけないんだ!」と。
王は困った。
何故、かの者は傲慢なんだと。
王は数人の兵士を引き連れて、その者に会いに行った。
「…お前がこの国の王か。」
「ああ、そうだ。何故君は働きもせず、物を貰おうとする?何故君は傲慢なんだ?」
すると、彼はこう言ったのだ。
「王だからだ。」
と。
王は混乱した。
「王は偉い。つまり私は偉いのだ。」
「そんなことは無い。王は民のために存在し、民は国の為に存在している。しかし、君は求むことしかしていない。」
「私は神に王と認められた。ならば誰が何を言うと王だ。」
左手には紋章が浮かんでいた。
とうとう神はこの世界に干渉をし始めたのか。
王はそう感じた。
その紋章が神から与えられたものなら、数少ない『神の紋章』だ。
「真なる王は、民から認められるのだ。」
「違う。神が『王』の力を与えたものが王だ。」
話の通じない王だと、小さな国の王は呆れた。
「お前の方が寧ろ仮初の王だ。」
その言葉を聞き、民は激怒した。
「お前が何を言っている!」
「偽物!出て行け!」
彼は溜息を吐いた。
「『黙って俺に従え』。」
その言葉を聞いて、民は急に静かになった。
「何が起こった!?いったい我が民になにをした!?」
「…お前は喋れるのか。」
王は剣を引き抜いた。
「民に危険を晒す者を、この国に居させるわけにはいかない。」
…
アリスたちは、観客を引き付けるような劇を続けた。
「…アリスって奴が一番上手い気がする。」
小さな国の王様役のクロス、王の紋章使い手役のマルオ、朗読者のキルスも、王国の劇場の団員にきっと入れるほどの実力がある。
しかし、アリスは王国の劇場の団員の中でも、恐らく主役になれる力がある。
「それに加え、楽器もできるんだろ?一体、どれくらい時間を使えば此処までになれるんだ?」
トーラスですら、分かりやすく驚いている。
「こういう話、私は王国で見たことあるわ。」
「そうなのか?」
「そもそも、小さな国って、私たちがいた王国の事よ。」
「へえー。初めて知った。」
「まあ、そう言われてるだけだけど。」
その話をしていた途端、急に地面が揺れた。
「な、なんだ!?」
「地震だ、しゃがめ!頭を守れ!」
会場がミシミシと鳴っている。
「うーん、まずいね。」
「アリスさん!余裕持ってる暇ないですって!」
「劇はいったん中止!皆さんは自分の身を守って!」
「会場壊れますって!」
「まあ、簡単に壊れないけど…壊れたら困るし…魔法使おう!空を駆けよ。『浮遊』。」
会場が少しだけ浮く。
「団員、会場から出てくんない?とても重いよー!」
「あ、はい!」
特に被害もなく、地震は止まった。
しかし、アリスは少し考え込んでいた。
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