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3章 永遠の森と人
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「燃えろ。『魔導・火球』!」
「そんなちっぽけなもので、俺に充てると思うなよ!」
エウルの小さな攻撃は何一つ届かない。
大きな魔導を放とうとするには時間がどうしてもかかる。
その為の時間が足りないのだ。
「魔導の欠点であり、魔導が雑魚と呼ばれる理由だろ?その『詠唱時間の長さ』が!」
「っ…!だまらっしゃい…!」
刃を杖で何とか防ぐ。
「威勢は言葉だけか!?」
「ぐっ…!」
エウルは腹を蹴られ、顔を殴られた。
「……ぷっ…」
よろけながらも必死に立ち上がる。
血を地面に吐く。
(これをお兄様やお姉様に見せられないわね。…貴族らしくないと、お父様には怒られるかしら?血反吐を吐く貴族なんて普通は居ないものね。)
「貴族のフリをしている暇は無いんじゃないか?」
エウルは『貴族』という言葉に反応する。
「ウフフフフ、あら…」
エウルは服を持ち上げお辞儀した。
その姿は、先程殴られ、立つのに必死だと思えないほど優雅だった。
「私は貴族よ?お辞儀はドレスは翼のように軽く見えるように。背中は真っ直ぐに。どんな時も、ふらつかせてはいけない。」
エウルは貴族である事を決して嫌ってる訳ではない。
寧ろ、貴族としての誇りがある。
「大貴族であればあるほど…優美でなければならない。」
何故なら、舐められるからである。
優美なお辞儀、優美なダンス。
これらは、相手に『素晴らしい貴族』だと、『ただの貴族ではない』と思わせる事ができる。
貴族は中身も見た目も尊い存在でなければならない。
そうでは、平民達に示しがつかないからだ。
「私達は由緒正しき存在で有り続ける。貴方は…この姿で貴族の美しさを理解できない程の…節穴なのね。」
「…何だと?お前が下手くそなだけじゃないのか?」
「…あら?」
少なくとも、それだけはあり得ないと言えるだけの自信はエウルにあった。
「でも、私にあって、貴方に無いものが明白にあるわよ?」
「…?」
エウルは小さい声で呟いた。
「命令す。命令。」
鎖が男を包む。
「そんなので俺を束縛できると思うなよ!」
「ええ。知ってる。」
鎖が一つだけ男が逃げた方向に伸びている。
「一番逃げやすい場所にご丁寧に逃げちゃって。浅はかなのね。」
エウルは微笑む。
その鎖から雷が男に向けて放たれた。
「…さあ、ヒントを頂戴ね?約束、したわよね。」
「…約束通り教えてあげるよ。」
(やっと一撃…この男を倒すのに、あと何撃必要かしら。)
「あー、いった…仲間は俺含め3人だ。いつ、詠唱したんだ?全く…」
楽しそうに立ち上がる。
(結構痛めに魔導を発動させたはずだけど…)
もしかしたら、防御系の魔法具を身に着けている可能性がある。
エルフは魔法に長けており、それを見越して魔道具を身に着けるのは容易に想像できる。
(だけど、この程度なら、あっても意味ないわ。さっきの私の攻撃を無効化するくらいの勢いの魔導具じゃなきゃ……)
「良いね。思ったよりも雑魚じゃなかったよ。てっきり、魔法が使えないだけの愚図かと思ってた。」
「そう。」
次は何を聞けばいいだろうか。
どれ位の質問なら答えてくれるのだろうか。
相手を少しでもハイテンションにしなければ発言してくれそうにない。
「まだまだ答えてもらうわよ。」
今敵の仲間の位置を知ったところでエレストと連絡が取れないからどのみち意味が無い。
なら、ここからが本番だ。
仲間の人数など重要ではない質問とは違う。
なら、もっと戦いは過激化する。
殺される覚悟なんて無いから、必死で勝つしかない。
「…ふう。エルフを虐殺できるって言ったわよね。それはどうやって?」
「良い質問だね。じゃあ、その力をその身を以って体感してもらおうか!」
黒い力が渦巻いている。
恐らくこれは呪術師の力。
呪術師というのは禁忌の力だ。
詠唱時間はほぼないのにも関わらず、魔法と同じようなものを出せる。
しかも、威力は魔法よりも高い。
エウルは詠唱すら分かれば逆算することができる。
しかし、詠唱時間が短いので、分かるのに時間がかかる。
そもそも、魔法ではないので逆算魔導が効くか分からない。
呪術師は簡単に見つかるわけではないので、情報が少ない。
禁忌で恐ろしいということしか、一般的な知識としてしかない。
(呪術師は表には出ない…見つかった瞬間に国が総力を挙げて殺しに行くもの…!)
それほど危険な存在であり、即座に殺すべき存在でもあるのだ。
「……!?」
呪術師の呪文には詳しくないが、何となく何をしようとしているのか分かる。
「まさかエルフの魔力を吸い取る気!?」
「お、ご名答。」
魔力が消えれば体に疲労が溜まる。
失った魔力が多ければ多い程、その疲労も大きい。
クレイア達が魔力切れにより倒れたように、エルフは魔力が多いため魔力が消えることは死活問題だ。
人間でも魔力が消えれば、大きな隙を的に与えてしまう。
幸い、魔法陣のようなものから放たれる黒い球のようなものに当たらなければいいみたいだ。
「魂なんて要らない。魔力なんて邪魔でしかない。限界は無いほうが良いだろう?」
エウルは黒い球体を避けながら魔導を放つ。
「この程度か!魔導士!」
「………ちぃっ…!」
エウルは黒い球体が邪魔のあまり、魔導の発動に集中できない。
「ハハッ!魔導士如きが!勝てると思うなよ!」
急に接近される。
体は既にボロボロで既に動きは鈍い。
(そろそろ限界なんだけど…!!)
「この距離じゃ避けれないよな?」
「しまった…!」
至近距離で放たれる。
「……!!!」
敵はニヤリと笑っていた。
「……」
静寂な時間が過ぎていく。
「…………?」
何も起きない。
いや、正確には殆ど変わっていない。
少し体が重くなっただけだ。
「…そう。私は…最初から殆ど魔力が無かったのね。」
エウルの家族は、誰もエウルに対し魔力を測定させようとはしなかった。
(…気付いていたのね。私以外…)
魔導を研究する時誰も止めなかった。
魔力を必要としないからだろう。
「…つまんないな。」
エウルはホッとした顔になった。
「いいえ。今からよ。」
回路の紋章が光り輝き始める。
「紋章持ちか…!?」
「気付かなかったの?ずっと使ってたのに。」
「…は?」
「命令す。魔導・命令。」
二人の下に大きな魔導陣が浮かび上がる。
「一体いつ…!?」
「最初からに決まってるでしょう。」
もう時間稼ぎは必要ない。
「爆ぜてもらうわ。」
そういった瞬間爆炎が吹き上がった。
高温が空気をも焼き払う。
「……オエッゴホッ…!!!」
呪術師は咳き込んだ。
「…俺が、これで…死ぬと…思うなよ…!!」
体には火傷が広がっている。
「知ってるわよ。」
火の粉を払いながら、エウルは火の海から見下ろしていた。
呪術師の真後ろに魔導陣起動される。
「…氷槍如きで…!」
エウルは淡々と言う。
「魔導・命令。」
「え」
呪術師は避ける事が出来ないまま心臓を貫かれた。
「………!!」
「私なら多重詠唱なんて簡単よ。」
「そ………の紋章…」
「確かにこれのおかげで早く詠唱できるけど、これがなくても多重詠唱は出来るわ。」
「……!?」
ずっと苦しんでいるが、呪術師は簡単には死ねない。
「……可哀想に。でも…この今を産んだのは貴方よ。私は貴方を殺したことを罪だとは思わない。だけど、覚えておきましょう。ボスの居場所は?」
「…此処と…反対だよ………」
エウルは何とか見つけたエレストの座標に、テレパシーを送る。
「…エレスト…!」
「…うおっ…何だ!?エウルか!?」
「ええ!ボスの場所が分かったんだけど…」
「ああ、俺も知ってる。というか、今戦ってる!」
「……はぁ!?」
「そんなちっぽけなもので、俺に充てると思うなよ!」
エウルの小さな攻撃は何一つ届かない。
大きな魔導を放とうとするには時間がどうしてもかかる。
その為の時間が足りないのだ。
「魔導の欠点であり、魔導が雑魚と呼ばれる理由だろ?その『詠唱時間の長さ』が!」
「っ…!だまらっしゃい…!」
刃を杖で何とか防ぐ。
「威勢は言葉だけか!?」
「ぐっ…!」
エウルは腹を蹴られ、顔を殴られた。
「……ぷっ…」
よろけながらも必死に立ち上がる。
血を地面に吐く。
(これをお兄様やお姉様に見せられないわね。…貴族らしくないと、お父様には怒られるかしら?血反吐を吐く貴族なんて普通は居ないものね。)
「貴族のフリをしている暇は無いんじゃないか?」
エウルは『貴族』という言葉に反応する。
「ウフフフフ、あら…」
エウルは服を持ち上げお辞儀した。
その姿は、先程殴られ、立つのに必死だと思えないほど優雅だった。
「私は貴族よ?お辞儀はドレスは翼のように軽く見えるように。背中は真っ直ぐに。どんな時も、ふらつかせてはいけない。」
エウルは貴族である事を決して嫌ってる訳ではない。
寧ろ、貴族としての誇りがある。
「大貴族であればあるほど…優美でなければならない。」
何故なら、舐められるからである。
優美なお辞儀、優美なダンス。
これらは、相手に『素晴らしい貴族』だと、『ただの貴族ではない』と思わせる事ができる。
貴族は中身も見た目も尊い存在でなければならない。
そうでは、平民達に示しがつかないからだ。
「私達は由緒正しき存在で有り続ける。貴方は…この姿で貴族の美しさを理解できない程の…節穴なのね。」
「…何だと?お前が下手くそなだけじゃないのか?」
「…あら?」
少なくとも、それだけはあり得ないと言えるだけの自信はエウルにあった。
「でも、私にあって、貴方に無いものが明白にあるわよ?」
「…?」
エウルは小さい声で呟いた。
「命令す。命令。」
鎖が男を包む。
「そんなので俺を束縛できると思うなよ!」
「ええ。知ってる。」
鎖が一つだけ男が逃げた方向に伸びている。
「一番逃げやすい場所にご丁寧に逃げちゃって。浅はかなのね。」
エウルは微笑む。
その鎖から雷が男に向けて放たれた。
「…さあ、ヒントを頂戴ね?約束、したわよね。」
「…約束通り教えてあげるよ。」
(やっと一撃…この男を倒すのに、あと何撃必要かしら。)
「あー、いった…仲間は俺含め3人だ。いつ、詠唱したんだ?全く…」
楽しそうに立ち上がる。
(結構痛めに魔導を発動させたはずだけど…)
もしかしたら、防御系の魔法具を身に着けている可能性がある。
エルフは魔法に長けており、それを見越して魔道具を身に着けるのは容易に想像できる。
(だけど、この程度なら、あっても意味ないわ。さっきの私の攻撃を無効化するくらいの勢いの魔導具じゃなきゃ……)
「良いね。思ったよりも雑魚じゃなかったよ。てっきり、魔法が使えないだけの愚図かと思ってた。」
「そう。」
次は何を聞けばいいだろうか。
どれ位の質問なら答えてくれるのだろうか。
相手を少しでもハイテンションにしなければ発言してくれそうにない。
「まだまだ答えてもらうわよ。」
今敵の仲間の位置を知ったところでエレストと連絡が取れないからどのみち意味が無い。
なら、ここからが本番だ。
仲間の人数など重要ではない質問とは違う。
なら、もっと戦いは過激化する。
殺される覚悟なんて無いから、必死で勝つしかない。
「…ふう。エルフを虐殺できるって言ったわよね。それはどうやって?」
「良い質問だね。じゃあ、その力をその身を以って体感してもらおうか!」
黒い力が渦巻いている。
恐らくこれは呪術師の力。
呪術師というのは禁忌の力だ。
詠唱時間はほぼないのにも関わらず、魔法と同じようなものを出せる。
しかも、威力は魔法よりも高い。
エウルは詠唱すら分かれば逆算することができる。
しかし、詠唱時間が短いので、分かるのに時間がかかる。
そもそも、魔法ではないので逆算魔導が効くか分からない。
呪術師は簡単に見つかるわけではないので、情報が少ない。
禁忌で恐ろしいということしか、一般的な知識としてしかない。
(呪術師は表には出ない…見つかった瞬間に国が総力を挙げて殺しに行くもの…!)
それほど危険な存在であり、即座に殺すべき存在でもあるのだ。
「……!?」
呪術師の呪文には詳しくないが、何となく何をしようとしているのか分かる。
「まさかエルフの魔力を吸い取る気!?」
「お、ご名答。」
魔力が消えれば体に疲労が溜まる。
失った魔力が多ければ多い程、その疲労も大きい。
クレイア達が魔力切れにより倒れたように、エルフは魔力が多いため魔力が消えることは死活問題だ。
人間でも魔力が消えれば、大きな隙を的に与えてしまう。
幸い、魔法陣のようなものから放たれる黒い球のようなものに当たらなければいいみたいだ。
「魂なんて要らない。魔力なんて邪魔でしかない。限界は無いほうが良いだろう?」
エウルは黒い球体を避けながら魔導を放つ。
「この程度か!魔導士!」
「………ちぃっ…!」
エウルは黒い球体が邪魔のあまり、魔導の発動に集中できない。
「ハハッ!魔導士如きが!勝てると思うなよ!」
急に接近される。
体は既にボロボロで既に動きは鈍い。
(そろそろ限界なんだけど…!!)
「この距離じゃ避けれないよな?」
「しまった…!」
至近距離で放たれる。
「……!!!」
敵はニヤリと笑っていた。
「……」
静寂な時間が過ぎていく。
「…………?」
何も起きない。
いや、正確には殆ど変わっていない。
少し体が重くなっただけだ。
「…そう。私は…最初から殆ど魔力が無かったのね。」
エウルの家族は、誰もエウルに対し魔力を測定させようとはしなかった。
(…気付いていたのね。私以外…)
魔導を研究する時誰も止めなかった。
魔力を必要としないからだろう。
「…つまんないな。」
エウルはホッとした顔になった。
「いいえ。今からよ。」
回路の紋章が光り輝き始める。
「紋章持ちか…!?」
「気付かなかったの?ずっと使ってたのに。」
「…は?」
「命令す。魔導・命令。」
二人の下に大きな魔導陣が浮かび上がる。
「一体いつ…!?」
「最初からに決まってるでしょう。」
もう時間稼ぎは必要ない。
「爆ぜてもらうわ。」
そういった瞬間爆炎が吹き上がった。
高温が空気をも焼き払う。
「……オエッゴホッ…!!!」
呪術師は咳き込んだ。
「…俺が、これで…死ぬと…思うなよ…!!」
体には火傷が広がっている。
「知ってるわよ。」
火の粉を払いながら、エウルは火の海から見下ろしていた。
呪術師の真後ろに魔導陣起動される。
「…氷槍如きで…!」
エウルは淡々と言う。
「魔導・命令。」
「え」
呪術師は避ける事が出来ないまま心臓を貫かれた。
「………!!」
「私なら多重詠唱なんて簡単よ。」
「そ………の紋章…」
「確かにこれのおかげで早く詠唱できるけど、これがなくても多重詠唱は出来るわ。」
「……!?」
ずっと苦しんでいるが、呪術師は簡単には死ねない。
「……可哀想に。でも…この今を産んだのは貴方よ。私は貴方を殺したことを罪だとは思わない。だけど、覚えておきましょう。ボスの居場所は?」
「…此処と…反対だよ………」
エウルは何とか見つけたエレストの座標に、テレパシーを送る。
「…エレスト…!」
「…うおっ…何だ!?エウルか!?」
「ええ!ボスの場所が分かったんだけど…」
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「……はぁ!?」
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