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2 高橋由紀登場★

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「あ、ユキさん!」

数十分前の友達の会話では語尾に★が常時付いてたのに、なぜ俺の時は通常の会話で終わるんだろう。

「一緒に学食食べる?」

そういえば、自分から言ったこと無いと思って、今回は俺から言ってみる。

由紀さんが尻尾を振っている小動物に見える。

嬉しそうにしてくれるなら、俺も嬉しいけど。

「勿論!」

由紀さんは、うれしそうに言った。

普通に学食を食べて、食堂を出ると、yukiと鉢合わせた。

「お、おつかれー」

「お疲れ様ですー」

「おつかれ。」

「今日は授業が休校になって、この時間に出没できるんだよ。3時限目に昼ご飯を食べるって背徳感があってたまんないね!」

(こんな奴だったかな…?)

と思いながら話を続ける。

「そう。良かったね。」

という言葉しか思いつかないが、多分これが正解の筈だろう。

「俺は、背徳感を味わってくるよ★じゃあね。」

「あ、ああ…」

いつか自分も語尾に★が付かないか不安になる。

俺は言っとくけど、絶対に語尾に★はつけないからね。

由紀さん視点じゃなくて、俺視点なんだから、ネタに走った物語にはしないからね!


つづく
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