97 / 104
肆章・緋の休息地編
4-1 93 夏希視点 代償の痛み
しおりを挟む
全て…簡単だった。
私の行動の代償を思い出すのに。
自身のやった事を思い出すのに。
香露音は何処にいるの?
皆は生きているの?
比較的、思い出すのは簡単だった。
こんなにも思い出すのが簡単なのは、多分だけど香露音を思い出す前から、小学園の頃の記憶が若干覚えていたからだと思う。
今日は、学園に入学して1日目。
世界をやり直してから…3ヶ月も経って思い出した。
世界の再構築の日は、世界が崩壊してから1日後の事だった。
今回は、若木さんや鬼塚君の力は絶対に借りれない。
それに、橋本君も小学園を卒業してから1年以上会わなかったと緋色は言っていたから、殆ど力を借りれないと思う。
大地の涙は知らない。それは分からないけど。
後輩達は…思い出してくれるかな。
緋色は…思い出してくれるかな…?
棚見君は思い出してくれるかな?一番思い出せそうにないから心配。
今回は如何したら香露音が復活するか分からない。
私だけじゃ何も出来ない。…やらなきゃ。
私に出来る事を。
不思議と辛く無かった。
きっと、香露音との約束があるから。
まだ彼の名前が思い出せない頃…
白い建物を目指す為に特訓していた時の事だった。
葵里さんから、直々に教えて貰い、とても成長した気がする。
その休憩時…夏希は香露音と話していた。
「……ねえ…夏希。」
「ん?どうしたの?」
「…私さ…誰も死んで無くて、怪我もせず無事に帰れる事が、この世界を…誰かを失わずに済む唯一の方法だと思う。」
「…うん…そうだね…」
「でもさ…今回がもし…無理だったら…………また…緋色は…」
「……………」
「…私は…きっと………魂に干渉できない。この先も…殆ど有り得ない。だからさ私が消えない事はない。…もし…これが無理だったら…今度消えるのは…多分私。」
「…………」
「…ねえ…夏希。」
「?」
「…もし私が消えたら…頑張って皆を集めて纏めて私を…私を救い出して…ね?」
「うん…分かった。頑張るよ。」
物凄く簡単な話だった。
でも香露音は覚悟を決めていた。
きっと、今度は緋色じゃなくて、夏希がそうするって察していたのかもしれない。
誰も死なせない。
前回は私達の味方は誰も死んでない筈なんだ。
少し前進した筈なんだ。
今度こそ、絶対に負けない。
そう決めた一週間後には後輩達を比較的簡単に見つけれた。
「……せ……んぱ…い?」
光ちゃんは知ってるようで知らない人が目の前に居ることに戸惑いを隠せなかったが、直ぐに世界をやり直してからの事を思い出した。
「…あ…私…忘れてて…」
智花ちゃんも直ぐに思い出した。
「…………私…のせいで…」
「ううん…違うよ。鶴ちゃん。誰のせいでもないんだよ。」
鶴ちゃんも直ぐに見つけれた。
「夏希先輩…!私…!」
奏恵ちゃんは私を見た瞬間思い出した様だ。
そう…後輩達は直ぐに思い出した。
後輩達は…
一番問題なのは緋色だった。
ついでに、棚見君も見つかってない。
緋色が思い出したなら、棚見君を思い出させるのは簡単だ。
鶴ちゃんに聞いてみたが、近寄り難い雰囲気を纏っているらしい。
それに、そろそろ部活を入る頃だから、緋色がそろそろ来るのに来ない。
というかこのままじゃ夏希一人だ。滅茶苦茶嫌。
(緋色ってどこにいるんだろう…?)
話を聞くに、クラスは分かったけど、放課後になった瞬間綺麗さっぱり一瞬で消える。
その先は何処にいるか見当が付かない。
もしかしたら、学校に居ないのかもしれない。
(あー…探そ…)
大地の涙が言った通りに心眼を使ってみる。
ある日の特訓中…
「そんな事してたらいつか脳が焼け切っちゃうわよ~」
「じゃあ、如何したら?」
「そうね~貴方は見過ぎなのよ~」
「見過ぎ…?」
「見る方向に意識を向き過ぎって言い換えた方がいいかしら~?貴方はいつもいつも意識して呼吸しているかしら~?そんな事しなくても、呼吸は出来るわよね~」
「は、はい…」
「貴方は力を入れ過ぎよ~さあ、フニャフニャ~と言いながらやってみて~」
物凄くフニャフニャ~させながら心眼の練習をした…
「ふ、フニャフニャ~………」
小さい声でそう呟きながら心眼を使う。シンプルに恥ずかしい。
でも、大分使える時間が伸びたのは練習の成果だろう。
人には人の色がある。…それを見極めるのは大分難しいけど。
そんな事分かる人近くにいたら楽なんだけど。
「あ…居た…」
緋色の色が一番分かりやすいとは思わなかった。
名前の通りに赤い。
「何でこんな危ない場所に?」
緋色は時計台の所の屋上の縁に座っていた。
心の声を聞いてみる。
(ああー…暇だなあ……何で…こんなに暇なんだろう…)
それは部活に入ってないからだろう。
(でもなー…部活もなぁ…やる気が起きねぇ…なぁ…)
前回は自分から入ったいったのに何故今回は入る気が無いのだろう?
(はぁ…柊も片岡も…全員倒したのに…何で私は……)
そうか。緋色も以前の記憶が若干あるのか。
(私ってあんなに強かったっけ…いや、強いんだろうけど………でもあの時みたいに戦えるかな…?なんであの時は必死だったんだろう…負けたくない癖にそれでも戦う理由がなんであったのかな…)
緋色は立ち上がる。
(私に…一体何が残ってるの…?)
もしかして…と夏希は思う。
もしかして、棚見君と面識無いんじゃないか…って。
(私に味方は…いなかった…いたっけ?居た気がする…でも誰かは思い出せない。何の為に戦ってたのかも何もかも思い出せない。)
何も無い緋色はあまりにも弱い。
彼の居ない緋色はあまりにも弱い。
何も出来ない。
きっと…自分に興味が無いんだ。緋色は。
他人の事を優先してしまう子じゃない。
ただ自分が優先的にならない。
もしかしたら、緋色はそういう人間なんじゃないかって思う。
(あ~あ…私は何の為に戦ってたんだろう?私は…誰の為に戦ってたんだろう…?一回…全部ぶち壊してやろうか。…アハハ…そうしたら何もかも無かったことに…)
え…怖い。
本当に怖い。
危険思考が過ぎる。
先に棚見君を思い出させた方が良い気がしてきた。
「という事で…鶴ちゃん、お願い!」
という事で後日事情を話した。
「…少し…文句言っていいですか…?」
「うん!」
「…あの人達…腹立つ程…似た者同士ですよね……………」(棚見が物凄く閉鎖的になってるって思ってたけど……………緋色先輩もかぁ…)
だから思い出させるのが面倒なのだ。
「どちらか…思い出させたら……確かに簡単ですよね…」(その何方かの難易度が桁違いだけどね…………!早く思い出せよ……)
若干苛ついている。ごめん!鶴ちゃん!
「…やるしか無いですよね………」(棚見の馬鹿をぶん殴れる良い機会かもしれないし…………………あの方法が…一番かなぁ…)
棚見の馬鹿をぶん殴れる機会…というのは置いといて。
あの方法と言っていたから恐らく目星はありそうだ。
それなら安心だ。一部を除いて。
「うん…出来る?」
「はい。」(頼まれたし…一仕事…しよう…………本当に腹立つからぶっ飛ばしてからしよう…)
棚見君は一体何をやらかしたのだろう。
まあ、近寄り難い雰囲気を出しているって鶴ちゃんは言っていたからなんかはあるのだろう。
実は近寄り難い雰囲気…どころじゃなかったりして。
それだった時が一番不安だ。
唯一、精神世界に一度も行っていないのは棚見君だ。
だから、どういう人間か。…どんな彼が本性か知らない。
緋色は知っていたとしても、どんな風なのかは教えてくれないだろうし。
何かの比喩じゃなくてただの雰囲気である事を祈っておく。
とりあえず…緋色ヤバイことしそうだから、当分は監視が必要かもしれない。
香露音の事よりも緋色の監視が優先って一体如何なのか。
私の行動の代償を思い出すのに。
自身のやった事を思い出すのに。
香露音は何処にいるの?
皆は生きているの?
比較的、思い出すのは簡単だった。
こんなにも思い出すのが簡単なのは、多分だけど香露音を思い出す前から、小学園の頃の記憶が若干覚えていたからだと思う。
今日は、学園に入学して1日目。
世界をやり直してから…3ヶ月も経って思い出した。
世界の再構築の日は、世界が崩壊してから1日後の事だった。
今回は、若木さんや鬼塚君の力は絶対に借りれない。
それに、橋本君も小学園を卒業してから1年以上会わなかったと緋色は言っていたから、殆ど力を借りれないと思う。
大地の涙は知らない。それは分からないけど。
後輩達は…思い出してくれるかな。
緋色は…思い出してくれるかな…?
棚見君は思い出してくれるかな?一番思い出せそうにないから心配。
今回は如何したら香露音が復活するか分からない。
私だけじゃ何も出来ない。…やらなきゃ。
私に出来る事を。
不思議と辛く無かった。
きっと、香露音との約束があるから。
まだ彼の名前が思い出せない頃…
白い建物を目指す為に特訓していた時の事だった。
葵里さんから、直々に教えて貰い、とても成長した気がする。
その休憩時…夏希は香露音と話していた。
「……ねえ…夏希。」
「ん?どうしたの?」
「…私さ…誰も死んで無くて、怪我もせず無事に帰れる事が、この世界を…誰かを失わずに済む唯一の方法だと思う。」
「…うん…そうだね…」
「でもさ…今回がもし…無理だったら…………また…緋色は…」
「……………」
「…私は…きっと………魂に干渉できない。この先も…殆ど有り得ない。だからさ私が消えない事はない。…もし…これが無理だったら…今度消えるのは…多分私。」
「…………」
「…ねえ…夏希。」
「?」
「…もし私が消えたら…頑張って皆を集めて纏めて私を…私を救い出して…ね?」
「うん…分かった。頑張るよ。」
物凄く簡単な話だった。
でも香露音は覚悟を決めていた。
きっと、今度は緋色じゃなくて、夏希がそうするって察していたのかもしれない。
誰も死なせない。
前回は私達の味方は誰も死んでない筈なんだ。
少し前進した筈なんだ。
今度こそ、絶対に負けない。
そう決めた一週間後には後輩達を比較的簡単に見つけれた。
「……せ……んぱ…い?」
光ちゃんは知ってるようで知らない人が目の前に居ることに戸惑いを隠せなかったが、直ぐに世界をやり直してからの事を思い出した。
「…あ…私…忘れてて…」
智花ちゃんも直ぐに思い出した。
「…………私…のせいで…」
「ううん…違うよ。鶴ちゃん。誰のせいでもないんだよ。」
鶴ちゃんも直ぐに見つけれた。
「夏希先輩…!私…!」
奏恵ちゃんは私を見た瞬間思い出した様だ。
そう…後輩達は直ぐに思い出した。
後輩達は…
一番問題なのは緋色だった。
ついでに、棚見君も見つかってない。
緋色が思い出したなら、棚見君を思い出させるのは簡単だ。
鶴ちゃんに聞いてみたが、近寄り難い雰囲気を纏っているらしい。
それに、そろそろ部活を入る頃だから、緋色がそろそろ来るのに来ない。
というかこのままじゃ夏希一人だ。滅茶苦茶嫌。
(緋色ってどこにいるんだろう…?)
話を聞くに、クラスは分かったけど、放課後になった瞬間綺麗さっぱり一瞬で消える。
その先は何処にいるか見当が付かない。
もしかしたら、学校に居ないのかもしれない。
(あー…探そ…)
大地の涙が言った通りに心眼を使ってみる。
ある日の特訓中…
「そんな事してたらいつか脳が焼け切っちゃうわよ~」
「じゃあ、如何したら?」
「そうね~貴方は見過ぎなのよ~」
「見過ぎ…?」
「見る方向に意識を向き過ぎって言い換えた方がいいかしら~?貴方はいつもいつも意識して呼吸しているかしら~?そんな事しなくても、呼吸は出来るわよね~」
「は、はい…」
「貴方は力を入れ過ぎよ~さあ、フニャフニャ~と言いながらやってみて~」
物凄くフニャフニャ~させながら心眼の練習をした…
「ふ、フニャフニャ~………」
小さい声でそう呟きながら心眼を使う。シンプルに恥ずかしい。
でも、大分使える時間が伸びたのは練習の成果だろう。
人には人の色がある。…それを見極めるのは大分難しいけど。
そんな事分かる人近くにいたら楽なんだけど。
「あ…居た…」
緋色の色が一番分かりやすいとは思わなかった。
名前の通りに赤い。
「何でこんな危ない場所に?」
緋色は時計台の所の屋上の縁に座っていた。
心の声を聞いてみる。
(ああー…暇だなあ……何で…こんなに暇なんだろう…)
それは部活に入ってないからだろう。
(でもなー…部活もなぁ…やる気が起きねぇ…なぁ…)
前回は自分から入ったいったのに何故今回は入る気が無いのだろう?
(はぁ…柊も片岡も…全員倒したのに…何で私は……)
そうか。緋色も以前の記憶が若干あるのか。
(私ってあんなに強かったっけ…いや、強いんだろうけど………でもあの時みたいに戦えるかな…?なんであの時は必死だったんだろう…負けたくない癖にそれでも戦う理由がなんであったのかな…)
緋色は立ち上がる。
(私に…一体何が残ってるの…?)
もしかして…と夏希は思う。
もしかして、棚見君と面識無いんじゃないか…って。
(私に味方は…いなかった…いたっけ?居た気がする…でも誰かは思い出せない。何の為に戦ってたのかも何もかも思い出せない。)
何も無い緋色はあまりにも弱い。
彼の居ない緋色はあまりにも弱い。
何も出来ない。
きっと…自分に興味が無いんだ。緋色は。
他人の事を優先してしまう子じゃない。
ただ自分が優先的にならない。
もしかしたら、緋色はそういう人間なんじゃないかって思う。
(あ~あ…私は何の為に戦ってたんだろう?私は…誰の為に戦ってたんだろう…?一回…全部ぶち壊してやろうか。…アハハ…そうしたら何もかも無かったことに…)
え…怖い。
本当に怖い。
危険思考が過ぎる。
先に棚見君を思い出させた方が良い気がしてきた。
「という事で…鶴ちゃん、お願い!」
という事で後日事情を話した。
「…少し…文句言っていいですか…?」
「うん!」
「…あの人達…腹立つ程…似た者同士ですよね……………」(棚見が物凄く閉鎖的になってるって思ってたけど……………緋色先輩もかぁ…)
だから思い出させるのが面倒なのだ。
「どちらか…思い出させたら……確かに簡単ですよね…」(その何方かの難易度が桁違いだけどね…………!早く思い出せよ……)
若干苛ついている。ごめん!鶴ちゃん!
「…やるしか無いですよね………」(棚見の馬鹿をぶん殴れる良い機会かもしれないし…………………あの方法が…一番かなぁ…)
棚見の馬鹿をぶん殴れる機会…というのは置いといて。
あの方法と言っていたから恐らく目星はありそうだ。
それなら安心だ。一部を除いて。
「うん…出来る?」
「はい。」(頼まれたし…一仕事…しよう…………本当に腹立つからぶっ飛ばしてからしよう…)
棚見君は一体何をやらかしたのだろう。
まあ、近寄り難い雰囲気を出しているって鶴ちゃんは言っていたからなんかはあるのだろう。
実は近寄り難い雰囲気…どころじゃなかったりして。
それだった時が一番不安だ。
唯一、精神世界に一度も行っていないのは棚見君だ。
だから、どういう人間か。…どんな彼が本性か知らない。
緋色は知っていたとしても、どんな風なのかは教えてくれないだろうし。
何かの比喩じゃなくてただの雰囲気である事を祈っておく。
とりあえず…緋色ヤバイことしそうだから、当分は監視が必要かもしれない。
香露音の事よりも緋色の監視が優先って一体如何なのか。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる