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参章・昇りし太陽編
3-26 83 香露音視点 これからが本番
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「はい、始まりましたー!作戦コーナー!」
「わーい?」
「何かデジャヴ…」
困惑しているのは香露音だけじゃない。。
「樫妻ってこんなやつだったっけ…?」
「…人を殺しそうな目をした奴って覚えてたんだけどな…」
しかし、その二人とは裏腹に
「わーいわーい!」
と若木さんは、はしゃいでいる。
前回に鬼塚君が「で?次の外の世界はいつ行くんだ?」と言ったので、その計画の為に光ちゃんもいる全員で今日は集まっている。
「11人も居るから…ある程度の融通が利くわ~効率良く考えましょう~」
「は~い!」
今日の緋色はノリノリだ。
「…で、夏希。2人はほっといて大丈夫?」
2人と言うのは夏希の友達についてだ。
そもそも事の発端は2人の喧嘩らしい。
緋色は香露音と同じ様に考えていたようで、放っておくとまた喧嘩が起きるのでは無いかと心配していた。
「…う~ん…多分大丈夫。今度は私が繰り返させないよ。それに、今回の事でコテンパンに私達が怒ったから…もうしないと思うよ?」
(誰にも言わずに外の世界に行こうとしていることは夏希も同じなんだけどね…)
外の世界に帰還したら一番怒られるのは緋色か夏希だろう。
彼女は未だに度々家に帰らなかったりして不良少女を満喫している。
その理由も言わずに、能力者に開眼している事も、個人の資格を取っている事も言っていない。
緋色は親泣かせにも程がある。
少し位言えば?と香露音は一度言ったことあるが、その時に、
「あの人達が普通だったら言うかもしれないけど…う~ん…家族に対して…興味が無くて…」
と言っていた。あの目は明らかに家族として見ていない感じだった。
今回ばかりは夏希は緋色を責められない。
散々友達に怒っているのに、自分は隠れて外の世界に行こうとしているのだから。
別に今回の件については関係ないか…と香露音は思っていると、
「夏希は外の世界に行く事、友達に言ったの?」
「…う~ん……まだ。」
「ちゃんと言いなよ。」
「でも…絶対に反対されるし…」
「でも言うの!本当に友達って言える仲なんだったら言っときな。」
こういう時に、緋色は格好良く見える。
しかし、頭にブーメランが突き刺さっている事に気付いているのだろうか?
「はぁい…」
「じゃあ、話を戻しましょうか。一番良いのは三人、四人、四人のグループで別れてやる事よ。でも…それは恐らく無理ね。」
「そうなんですか?」
「ええ。若木さん。貴方達は個人の資格を既に持っているでしょう?」
「はい。」
「でもここには、団体の資格しか持っていない人も居るわ~」
「…戦力差の問題ですね。」
「ええ。そういう事よ。」
「あと、連携出来る様なグループを作らないといけないですね。」
「そうね~緋色さんはどんなグループが良いかしら~?」
「……そうですね…私的にはこの四人は固めた方がいいんじゃないかと思います。」
緋色は後輩四人に目線を送る。。
「この四人は能力的にもバランスが良いです。…でも少し、戦力的な問題はありますね。」
「そうね~…緋色さんや羽柴士さんだけでもこの四人に勝てるんじゃないかしら~」
「え…私も?」
緋色だけなら分かるが、香露音も言われるとは思っていなかった。
どちらかと言えば、夜の騎士は防御系の能力なので攻撃面としては不向きだ。
後輩に負けるつもりは毛頭無いのは前提であるが。
「ええ、ええ…そうよ~私の勘だけれどね~如月さんに関しては、この子達とは相性が悪いのとまだブレインダイブとしては未熟だから。」
確かに、前回が夏希以外がとても成長している為に、今の夏希は1回目の一番強い状態だ。
大地の涙はそれを見抜いているのだろうか。
「団体として、一番理想的だから、ここは固定ね~」
「じゃあ、どこか減らして5人にするか?」
「ええ。鬼塚君。それが良いわね。」
時間をかけ、話し合いを重ねてグループを考える。
30分後にやっと終わった。
「は~い…これで決まりー!」
「少し時間がかかったわね~」
香露音が意見をまとめる。
「という事で発表するよ。…一つ目、奏恵ちゃん、光ちゃん、智花ちゃん、鶴ちゃん、夏希。二つ目は、橋本君、鬼塚君、若木さん。三つ目は私と、緋色と大地の涙。」
取り敢えず、戦力は程良く分散出来ただろう。
最後に行く日程だ。
「次は、いつ行くか…」
「まあ、私は何時でも良いけどね~」
「それは緋色だけ!…というか、本当に成績大丈夫なの?」
「ん?ああ、大丈夫じゃないよ。一応、テストは全部九割取ってるけど…欠席の問題で前回と同じくらいになるか如何かは…」
大丈夫!みたいなテンションで言われても。
「ええ…」
全員が引いている。
「まあ、何とかなるでしょ。知らんけど。」
「ええ…」
大地の涙まで引いている。
「あ、皆は同じ事したら駄目だよ~」
「しないよ…」
「……私は、緋色さんとは違う理由でいつでも行けるわ~」
「まあ、俺らは小学園だから、学園よりは融通が利くよな。許可貰うのは。」
「そうだな。ま、それに俺らは学園には行けないけどな。ハッハッハ。」
「そうだね…当分逃亡生活が待ってるから…」
「そう言えば、2人は大変なんだよね…」
詳しくは知らないが、今しか手伝えないらしい。
「だから、今しかないの。」
「そうだね。寧ろ、今でも手伝ってくれて助かるよ。若木さん。鬼塚。」
「どういたしまして。」
「まあな。…だから、いつやるか決めないとな。」
という事で更に話し合う。
「とまあ、この日って事で決まりだな。」
「ええ、そうね。私も賛成よ。」
「じゃ、それでー…」
話し合いが終わり、皆が休憩し始めた。
かれこれ、1時間は話してるから疲れてもおかしくないだろう。
香露音も背筋を伸ばした。
(あれ?緋色は?)
緋色が居ないことに気付き、香露音は緋色を探す事にした。
普通にすぐに見つかった。
時計台の小さな錆び付いた公園には季節外れの桜があった。
数年前に中の世界でモンスターが出現するという事件があった。
運良くそこで開眼しため能力者が撃破した事で被害がほぼ無く、時計台の近くに出現した事で、その時から誰も近付かない居場所になったようだ。
その公園には、一年中桜が咲いていたらしい。
どうやら咲く時期の違う桜を植えていたかららしいが、誰も手入れが行われずに、残っているのは緋色が見上げているこの一本だけだ。
「……………はあ。…駄目だ…言えない…」
緋色は小さな声でそう呟いた。その声は悲痛そのものだった。
ずっと緋色は言いたいのだ。彼の名前を。
「君の名を………絶対に…」
緋色は手を伸ばす。その顔は誰よりも麗しく感じる。
緋色の彼を思う強さに勝てる人は恐らくいない。
「…あ…香露音。…どうしたの?」
緋色は香露音に気付いた。
「…居ないなって思って。」
「そう。……桜の花言葉って知ってる?」
「知らない。」
「…『私を忘れないで』…だってさ。まさに今のあいつと同じじゃない?何で忘れるんだよ!とか…怒られちゃうな…」
笑いながら言うが、悲しい雰囲気は緋色から拭えてはいない。
「そうだね。」
香露音は心の中で花言葉を復唱した。
(私は…彼があんまり好きじゃない。…そして彼は…私をあまり好きじゃない。)
彼と初めて会った時から、彼は香露音に対し物凄い嫌悪感を示した。
香露音は嫌悪感を示す彼に対して嫌悪感を示した。
香露音と彼は水と油の様に合わない。
(だから私は絶対に名前を思い出せない。でも…)
出来るだけ明るい声で緋色に言う。
「緋色ならきっと思い出せる。…一番早く、英雄の名前を。」
きっと、彼もそれを望んでいる筈だ。
「そう?フフ…それなら良いな。」
ふと、香露音は緋色に聞いてみる。
「…彼の事どう思ってるの?」
「…どうって…?」
「恋愛的に好きだとか?」
一度、鶴ちゃんは彼に緋色に対しての思いを聞いたことあるらしい。
鶴ちゃん曰く彼は「人間的に好き」と言っていたらしい。
彼と緋色は似ているので、「人間的に好き」だと、絶対に緋色は言う。
だから、今回はそうは言わせない。
「………人間的に…好き…?」
「人間的に以外で。」
「…………信用してる?」
「何で疑問系なの…ほら、言い切れる言葉で言ってみなよ。」
とても沈黙が長くなる。
「………嫌い…ではない。」
「じゃあ好きなの?」
「いや…違う。」
「ふ~ん…」
「そっちから聞いたのに、つまんなそうな反応しないでよ。」
微笑を浮かべながら言う。
「…でも……恋愛的には本当に自分でも分からないけど…大切な存在だよ。」
緋色はそう言い自分の言ったことに照れたのか、再び桜を見始めた。
「わーい?」
「何かデジャヴ…」
困惑しているのは香露音だけじゃない。。
「樫妻ってこんなやつだったっけ…?」
「…人を殺しそうな目をした奴って覚えてたんだけどな…」
しかし、その二人とは裏腹に
「わーいわーい!」
と若木さんは、はしゃいでいる。
前回に鬼塚君が「で?次の外の世界はいつ行くんだ?」と言ったので、その計画の為に光ちゃんもいる全員で今日は集まっている。
「11人も居るから…ある程度の融通が利くわ~効率良く考えましょう~」
「は~い!」
今日の緋色はノリノリだ。
「…で、夏希。2人はほっといて大丈夫?」
2人と言うのは夏希の友達についてだ。
そもそも事の発端は2人の喧嘩らしい。
緋色は香露音と同じ様に考えていたようで、放っておくとまた喧嘩が起きるのでは無いかと心配していた。
「…う~ん…多分大丈夫。今度は私が繰り返させないよ。それに、今回の事でコテンパンに私達が怒ったから…もうしないと思うよ?」
(誰にも言わずに外の世界に行こうとしていることは夏希も同じなんだけどね…)
外の世界に帰還したら一番怒られるのは緋色か夏希だろう。
彼女は未だに度々家に帰らなかったりして不良少女を満喫している。
その理由も言わずに、能力者に開眼している事も、個人の資格を取っている事も言っていない。
緋色は親泣かせにも程がある。
少し位言えば?と香露音は一度言ったことあるが、その時に、
「あの人達が普通だったら言うかもしれないけど…う~ん…家族に対して…興味が無くて…」
と言っていた。あの目は明らかに家族として見ていない感じだった。
今回ばかりは夏希は緋色を責められない。
散々友達に怒っているのに、自分は隠れて外の世界に行こうとしているのだから。
別に今回の件については関係ないか…と香露音は思っていると、
「夏希は外の世界に行く事、友達に言ったの?」
「…う~ん……まだ。」
「ちゃんと言いなよ。」
「でも…絶対に反対されるし…」
「でも言うの!本当に友達って言える仲なんだったら言っときな。」
こういう時に、緋色は格好良く見える。
しかし、頭にブーメランが突き刺さっている事に気付いているのだろうか?
「はぁい…」
「じゃあ、話を戻しましょうか。一番良いのは三人、四人、四人のグループで別れてやる事よ。でも…それは恐らく無理ね。」
「そうなんですか?」
「ええ。若木さん。貴方達は個人の資格を既に持っているでしょう?」
「はい。」
「でもここには、団体の資格しか持っていない人も居るわ~」
「…戦力差の問題ですね。」
「ええ。そういう事よ。」
「あと、連携出来る様なグループを作らないといけないですね。」
「そうね~緋色さんはどんなグループが良いかしら~?」
「……そうですね…私的にはこの四人は固めた方がいいんじゃないかと思います。」
緋色は後輩四人に目線を送る。。
「この四人は能力的にもバランスが良いです。…でも少し、戦力的な問題はありますね。」
「そうね~…緋色さんや羽柴士さんだけでもこの四人に勝てるんじゃないかしら~」
「え…私も?」
緋色だけなら分かるが、香露音も言われるとは思っていなかった。
どちらかと言えば、夜の騎士は防御系の能力なので攻撃面としては不向きだ。
後輩に負けるつもりは毛頭無いのは前提であるが。
「ええ、ええ…そうよ~私の勘だけれどね~如月さんに関しては、この子達とは相性が悪いのとまだブレインダイブとしては未熟だから。」
確かに、前回が夏希以外がとても成長している為に、今の夏希は1回目の一番強い状態だ。
大地の涙はそれを見抜いているのだろうか。
「団体として、一番理想的だから、ここは固定ね~」
「じゃあ、どこか減らして5人にするか?」
「ええ。鬼塚君。それが良いわね。」
時間をかけ、話し合いを重ねてグループを考える。
30分後にやっと終わった。
「は~い…これで決まりー!」
「少し時間がかかったわね~」
香露音が意見をまとめる。
「という事で発表するよ。…一つ目、奏恵ちゃん、光ちゃん、智花ちゃん、鶴ちゃん、夏希。二つ目は、橋本君、鬼塚君、若木さん。三つ目は私と、緋色と大地の涙。」
取り敢えず、戦力は程良く分散出来ただろう。
最後に行く日程だ。
「次は、いつ行くか…」
「まあ、私は何時でも良いけどね~」
「それは緋色だけ!…というか、本当に成績大丈夫なの?」
「ん?ああ、大丈夫じゃないよ。一応、テストは全部九割取ってるけど…欠席の問題で前回と同じくらいになるか如何かは…」
大丈夫!みたいなテンションで言われても。
「ええ…」
全員が引いている。
「まあ、何とかなるでしょ。知らんけど。」
「ええ…」
大地の涙まで引いている。
「あ、皆は同じ事したら駄目だよ~」
「しないよ…」
「……私は、緋色さんとは違う理由でいつでも行けるわ~」
「まあ、俺らは小学園だから、学園よりは融通が利くよな。許可貰うのは。」
「そうだな。ま、それに俺らは学園には行けないけどな。ハッハッハ。」
「そうだね…当分逃亡生活が待ってるから…」
「そう言えば、2人は大変なんだよね…」
詳しくは知らないが、今しか手伝えないらしい。
「だから、今しかないの。」
「そうだね。寧ろ、今でも手伝ってくれて助かるよ。若木さん。鬼塚。」
「どういたしまして。」
「まあな。…だから、いつやるか決めないとな。」
という事で更に話し合う。
「とまあ、この日って事で決まりだな。」
「ええ、そうね。私も賛成よ。」
「じゃ、それでー…」
話し合いが終わり、皆が休憩し始めた。
かれこれ、1時間は話してるから疲れてもおかしくないだろう。
香露音も背筋を伸ばした。
(あれ?緋色は?)
緋色が居ないことに気付き、香露音は緋色を探す事にした。
普通にすぐに見つかった。
時計台の小さな錆び付いた公園には季節外れの桜があった。
数年前に中の世界でモンスターが出現するという事件があった。
運良くそこで開眼しため能力者が撃破した事で被害がほぼ無く、時計台の近くに出現した事で、その時から誰も近付かない居場所になったようだ。
その公園には、一年中桜が咲いていたらしい。
どうやら咲く時期の違う桜を植えていたかららしいが、誰も手入れが行われずに、残っているのは緋色が見上げているこの一本だけだ。
「……………はあ。…駄目だ…言えない…」
緋色は小さな声でそう呟いた。その声は悲痛そのものだった。
ずっと緋色は言いたいのだ。彼の名前を。
「君の名を………絶対に…」
緋色は手を伸ばす。その顔は誰よりも麗しく感じる。
緋色の彼を思う強さに勝てる人は恐らくいない。
「…あ…香露音。…どうしたの?」
緋色は香露音に気付いた。
「…居ないなって思って。」
「そう。……桜の花言葉って知ってる?」
「知らない。」
「…『私を忘れないで』…だってさ。まさに今のあいつと同じじゃない?何で忘れるんだよ!とか…怒られちゃうな…」
笑いながら言うが、悲しい雰囲気は緋色から拭えてはいない。
「そうだね。」
香露音は心の中で花言葉を復唱した。
(私は…彼があんまり好きじゃない。…そして彼は…私をあまり好きじゃない。)
彼と初めて会った時から、彼は香露音に対し物凄い嫌悪感を示した。
香露音は嫌悪感を示す彼に対して嫌悪感を示した。
香露音と彼は水と油の様に合わない。
(だから私は絶対に名前を思い出せない。でも…)
出来るだけ明るい声で緋色に言う。
「緋色ならきっと思い出せる。…一番早く、英雄の名前を。」
きっと、彼もそれを望んでいる筈だ。
「そう?フフ…それなら良いな。」
ふと、香露音は緋色に聞いてみる。
「…彼の事どう思ってるの?」
「…どうって…?」
「恋愛的に好きだとか?」
一度、鶴ちゃんは彼に緋色に対しての思いを聞いたことあるらしい。
鶴ちゃん曰く彼は「人間的に好き」と言っていたらしい。
彼と緋色は似ているので、「人間的に好き」だと、絶対に緋色は言う。
だから、今回はそうは言わせない。
「………人間的に…好き…?」
「人間的に以外で。」
「…………信用してる?」
「何で疑問系なの…ほら、言い切れる言葉で言ってみなよ。」
とても沈黙が長くなる。
「………嫌い…ではない。」
「じゃあ好きなの?」
「いや…違う。」
「ふ~ん…」
「そっちから聞いたのに、つまんなそうな反応しないでよ。」
微笑を浮かべながら言う。
「…でも……恋愛的には本当に自分でも分からないけど…大切な存在だよ。」
緋色はそう言い自分の言ったことに照れたのか、再び桜を見始めた。
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