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参章・昇りし太陽編
3-21 78 緋色視点 脅威
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「あーもう!全然倒れてくれないー!」
「何でこんなに強いんだよ!」
「……ハァ…ハァ………」
死神との戦闘で10分が経ったが、死神が前回よりも強い上に人が少ないので素晴らしくピンチ。
緋色はあと少しでも動くのが遅かったら脚とお別れをしなければならなかったし、橋本ももう一人の疾風の旅人が助けてくれなければ首とお別れをしていた。
(何で…前回よりも死神が強くなってる!?…レベルの差的には1回目の私と死神位。私の強さに比例して死神も強くなってるからなぁ…う~ん…)
このまま行けば勝てる見込みがない。
だがしかしここで死ぬと色々困る。
このモンスターは元人間というだけで何でこんなに強くなるのだろうか。
すると、こちらに攻撃を仕掛けてきた。
「蜘蛛の巣(大)!」
咄嗟にするが意味が無いことは知っている。
一瞬で壊れ、緋色の左眼に攻撃が来た。
(二度目の失敗は…許さない……!)
「輪廻(小)…!」
強引に動いて攻撃を躱す。
死神にダメージは当たっているようには到底見えない。
それに、もう一人の疾風の旅人だって限界だ。
緋色たちよりも外の世界へ居て、モンスターとの戦闘があっただろうし、体力が消耗している筈だ。
(死線は前回よりも3倍位性能良いのに!それでも補えないの…!?)
死神が前回よりも強い理由が分からない。
こんな強いモンスターに戦える相手など限られている。
それに、少なくとも2人以上じゃないと死神は死なない。
(考えろ………!)
このまま行けばいずれジリ貧だ。絶対に全滅する。
絶対に………助く…!悪夢殺し(大)……!
…ふと、夏希が死神にトドメを刺したことを思い出す。
緋色は精神掌握が急に使えるようになったように見えた。
そして、助く…この言葉に引っかかりを覚える。
夏希は…この時点で、死神が人間である事に気付いていたのではないか…と。
(それが分かった理由は…恐らく夏希がブレインダイブだから…)
…もしかしたら、魂に関係するかもしれない。
本当に魂に関する何かがあるのであれば、緋色はきっと何かが出来る筈だ。
「盆東風(大)!」
相殺どころか確実に押されている。
「きゃあ…!?」
疾風の旅人は吹き飛ばされる。
「うっ…!」
強い衝撃で失神してしまったようだ。
緋色は急いで駆け寄る。
(死んでない…気絶しただけだし…骨折とかも特にしてない。僅かに防御をしたんだ…天才じゃん。)
「その子は!?」
橋本が叫ぶ。
「大丈夫!また起きる!」
それまでに二人で死神と戦わないといけないようだ。
「+&★∌‥?&∪∨&?」
衝撃波で思いっ切り吹き飛ぶ。
「うう…!」
体に痛みが走る。
軋むようなこの痛みは小学園(過去を帰るまで)でずっと受けて来たが未だ慣れない。
死神は緋色に更に攻撃を仕掛ける。
「さっきから、私ばっかり…狙うなよって!死線誘導・殺戮(大)!」
なんとか攻撃を食らわずに済んだが緋色はある事に気付いた。
(ん?…私ばっかり…?)
魂が本当に関係しているのなら、魂が緋色の事を覚えていてもおかしくないのではないか。
緋色が消えた夏希を覚えていたように、死神も緋色を覚えているのかもしれない。
それに、死神は緋色に殺されている。
殺した相手よりも殺された相手の方がよく覚えているだろう。
その事は緋色がよく分かっている。
自分勝手にも程があるというのは緋色が一番分かっているが、殺したあの人達の顔など消えかかっている。
緋色が殺した人の顔をあまり見ていなかったのかもしれないが、それにしても最低だ。
その癖に緋色を殺した顔は鮮明に覚えている。
緋色にとどめを刺したあの恍惚に満ちた顔が恨ましい。
「橋本!」
緋色は大声で叫ぶ。
「死神は私を狙ってる!」
「確かにそうは見えるけど!」
すると、心臓を握り締めた様な感覚が緋色を襲う。
「うぐっぅ…!?」
「っ…!?何だ…」
緋色だけではなく橋本もそうらしい。
死神を見ると、黒い闇が更に溢れ纏っている。
(…キャニバルラビッツは……元が奏恵ちゃんだから、僧侶の能力がある程度影響してた…という事は…死神も…)
見た目的にもこいつの元の能力が何か大体分かる。
「まさか………暗殺者…!」
この黒い霧のような何かの原因が分かる。
暗殺者の黒の一閃に近い攻撃と気配察知も効かないのは恐らく暗殺者の元の能力のせい。
だから、1回目に最初に気付いたのは緋色や英雄の彼では無くて夏希だったのだ。
誰よりも魂に干渉できる夏希が。
「暗殺者なんかがモンスターになったから…ピンチなのか!」
「何一人で納得してるんだよ!秋嵐(大)!」
死神はそんなものは微風のようだと言うように一振りで風を打ち消し、橋本に黒の一閃のようなもので攻撃した。
「橋本!」
緋色は咄嗟に死神に攻撃する。
「死線誘導・折損(大)!」
「?♯★‥?♯∌∌∌★∪?‥&!」
「いっ…!?」
緋色と橋本は吹き飛ばされる。
緋色は口の中に鉄臭い何かの液体が出てきた。
「ゲホッ…!…ペッぺ…!吐血って気持ち悪…」
体中がいつの間にか傷だらけになっている。
(橋本は…!?)
辺りを見渡し探す。
しかし、死神はその時間を作ってはくれなかった。
間一髪で攻撃を受ける。
「うう…!」
このままでは押される。
更に緋色に不幸がやってくる。
パキッ…
なんの音かと思えば、ナイフに罅が入っている。
今すぐに壊れる訳ではなさそうだが、壊れるのは時間の問題だ。
「?∪∌♯∨&&‥+!♯∌#?」
更に黒い霧が溢れ威力が増してくる。
(ヤバイ…!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)
すると、ここには居ないはずの声が聞こえた。
「…騎士の喝采(中)。」
すると、緋色を無視して声の主の方へと走っていった。
「……正義の審判(大)…!」
死神に白い光が穿かれる。
初めてダメージが通ったように見える。
喜びよりも疑問が勝つ。
「如何して居るの……………香露音…!」
「緋色。やっぱり私を覚えてたのね。……久しぶり。…先ずは此奴を倒そう。」
「勿論………分かってる!」
緋色は橋本の元へ向かう。
「大丈夫!?橋本!」
「っう…ああ…大丈夫だ。……ちょっと…気を失ってたみたいだ…」
もう一人も殆ど同じタイミングで起き上がる。
「あれ…私は…あっ…!?気を…」
「さあ、行くよ!」
「おうよ…!」
「はい…!」
死神は更に暴れ始める。
「花嵐(大)!」
「縮地(中)!」
二人で同時に攻撃し、死神を牽制する。
「∌#∨+&+#∌♯♯+&+∌+∌+&」
死神は香露音に攻撃を止めない。
「舐めないでよね……!騎士の激励(大)!」
香露音はそう言うが、防御をしても数発で壊れてしまう。
防御系の能力でこれだ。
しかし、すかさずに緋色は死神に攻撃する。
「死線誘導・殺戮(大)!」
まともに食らったようで、死神はよろける。
「正義の神罰(大)!」
死神は光に貫き穿たれる。
「盆東風(大)…!」
「秋嵐(大)…………!!」
疾風の旅人2人が攻撃し、死神に更なる隙を作る。
「緋色!」
「あいよ!」
縮地で死神のところに移動する。
「食らえ…!」
すると、何かを感じる…………
ぐすっ…………ううう………
泣いている声が聞こえる。
緋色はその声の主を探す。
もう…自由にさせて……………
誰かの悲痛な叫びは緋色に深く突き刺さる。
でも、緋色は如何すればいいか分からない。
どうやったら…君を助けてあげられる?
だから、緋色はそう言った。
分からなかったから…それでも助けたかったから。
心が…侵される…暗い闇に…!
緋色の声が聞こえないようだった。
仕方ないのかもしれない。緋色だって、泣いている誰かを認識出来ない。
でも言わなければ。
私なら…助けてあげられる。
殺して…開放する事なら…私は出来る。
暗い闇を絶対にこれ以上侵食させない。
だから…泣かないで…………
緋色は決意する。
緋色は足を踏み締め手に力を込める。
死による救いを。
「食らえ……………………!」
ナイフを突き刺す。
そして蹴り飛ばして吹き飛ばす。
「死線誘導・回帰(大)!!!!!!」
死神は切り刻まれ黒い煙を吐いて消えた。…完全に消滅した。
前回とは違い、その姿はもう無い。
「さようなら。」
緋色は呟いた。
「何でこんなに強いんだよ!」
「……ハァ…ハァ………」
死神との戦闘で10分が経ったが、死神が前回よりも強い上に人が少ないので素晴らしくピンチ。
緋色はあと少しでも動くのが遅かったら脚とお別れをしなければならなかったし、橋本ももう一人の疾風の旅人が助けてくれなければ首とお別れをしていた。
(何で…前回よりも死神が強くなってる!?…レベルの差的には1回目の私と死神位。私の強さに比例して死神も強くなってるからなぁ…う~ん…)
このまま行けば勝てる見込みがない。
だがしかしここで死ぬと色々困る。
このモンスターは元人間というだけで何でこんなに強くなるのだろうか。
すると、こちらに攻撃を仕掛けてきた。
「蜘蛛の巣(大)!」
咄嗟にするが意味が無いことは知っている。
一瞬で壊れ、緋色の左眼に攻撃が来た。
(二度目の失敗は…許さない……!)
「輪廻(小)…!」
強引に動いて攻撃を躱す。
死神にダメージは当たっているようには到底見えない。
それに、もう一人の疾風の旅人だって限界だ。
緋色たちよりも外の世界へ居て、モンスターとの戦闘があっただろうし、体力が消耗している筈だ。
(死線は前回よりも3倍位性能良いのに!それでも補えないの…!?)
死神が前回よりも強い理由が分からない。
こんな強いモンスターに戦える相手など限られている。
それに、少なくとも2人以上じゃないと死神は死なない。
(考えろ………!)
このまま行けばいずれジリ貧だ。絶対に全滅する。
絶対に………助く…!悪夢殺し(大)……!
…ふと、夏希が死神にトドメを刺したことを思い出す。
緋色は精神掌握が急に使えるようになったように見えた。
そして、助く…この言葉に引っかかりを覚える。
夏希は…この時点で、死神が人間である事に気付いていたのではないか…と。
(それが分かった理由は…恐らく夏希がブレインダイブだから…)
…もしかしたら、魂に関係するかもしれない。
本当に魂に関する何かがあるのであれば、緋色はきっと何かが出来る筈だ。
「盆東風(大)!」
相殺どころか確実に押されている。
「きゃあ…!?」
疾風の旅人は吹き飛ばされる。
「うっ…!」
強い衝撃で失神してしまったようだ。
緋色は急いで駆け寄る。
(死んでない…気絶しただけだし…骨折とかも特にしてない。僅かに防御をしたんだ…天才じゃん。)
「その子は!?」
橋本が叫ぶ。
「大丈夫!また起きる!」
それまでに二人で死神と戦わないといけないようだ。
「+&★∌‥?&∪∨&?」
衝撃波で思いっ切り吹き飛ぶ。
「うう…!」
体に痛みが走る。
軋むようなこの痛みは小学園(過去を帰るまで)でずっと受けて来たが未だ慣れない。
死神は緋色に更に攻撃を仕掛ける。
「さっきから、私ばっかり…狙うなよって!死線誘導・殺戮(大)!」
なんとか攻撃を食らわずに済んだが緋色はある事に気付いた。
(ん?…私ばっかり…?)
魂が本当に関係しているのなら、魂が緋色の事を覚えていてもおかしくないのではないか。
緋色が消えた夏希を覚えていたように、死神も緋色を覚えているのかもしれない。
それに、死神は緋色に殺されている。
殺した相手よりも殺された相手の方がよく覚えているだろう。
その事は緋色がよく分かっている。
自分勝手にも程があるというのは緋色が一番分かっているが、殺したあの人達の顔など消えかかっている。
緋色が殺した人の顔をあまり見ていなかったのかもしれないが、それにしても最低だ。
その癖に緋色を殺した顔は鮮明に覚えている。
緋色にとどめを刺したあの恍惚に満ちた顔が恨ましい。
「橋本!」
緋色は大声で叫ぶ。
「死神は私を狙ってる!」
「確かにそうは見えるけど!」
すると、心臓を握り締めた様な感覚が緋色を襲う。
「うぐっぅ…!?」
「っ…!?何だ…」
緋色だけではなく橋本もそうらしい。
死神を見ると、黒い闇が更に溢れ纏っている。
(…キャニバルラビッツは……元が奏恵ちゃんだから、僧侶の能力がある程度影響してた…という事は…死神も…)
見た目的にもこいつの元の能力が何か大体分かる。
「まさか………暗殺者…!」
この黒い霧のような何かの原因が分かる。
暗殺者の黒の一閃に近い攻撃と気配察知も効かないのは恐らく暗殺者の元の能力のせい。
だから、1回目に最初に気付いたのは緋色や英雄の彼では無くて夏希だったのだ。
誰よりも魂に干渉できる夏希が。
「暗殺者なんかがモンスターになったから…ピンチなのか!」
「何一人で納得してるんだよ!秋嵐(大)!」
死神はそんなものは微風のようだと言うように一振りで風を打ち消し、橋本に黒の一閃のようなもので攻撃した。
「橋本!」
緋色は咄嗟に死神に攻撃する。
「死線誘導・折損(大)!」
「?♯★‥?♯∌∌∌★∪?‥&!」
「いっ…!?」
緋色と橋本は吹き飛ばされる。
緋色は口の中に鉄臭い何かの液体が出てきた。
「ゲホッ…!…ペッぺ…!吐血って気持ち悪…」
体中がいつの間にか傷だらけになっている。
(橋本は…!?)
辺りを見渡し探す。
しかし、死神はその時間を作ってはくれなかった。
間一髪で攻撃を受ける。
「うう…!」
このままでは押される。
更に緋色に不幸がやってくる。
パキッ…
なんの音かと思えば、ナイフに罅が入っている。
今すぐに壊れる訳ではなさそうだが、壊れるのは時間の問題だ。
「?∪∌♯∨&&‥+!♯∌#?」
更に黒い霧が溢れ威力が増してくる。
(ヤバイ…!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)
すると、ここには居ないはずの声が聞こえた。
「…騎士の喝采(中)。」
すると、緋色を無視して声の主の方へと走っていった。
「……正義の審判(大)…!」
死神に白い光が穿かれる。
初めてダメージが通ったように見える。
喜びよりも疑問が勝つ。
「如何して居るの……………香露音…!」
「緋色。やっぱり私を覚えてたのね。……久しぶり。…先ずは此奴を倒そう。」
「勿論………分かってる!」
緋色は橋本の元へ向かう。
「大丈夫!?橋本!」
「っう…ああ…大丈夫だ。……ちょっと…気を失ってたみたいだ…」
もう一人も殆ど同じタイミングで起き上がる。
「あれ…私は…あっ…!?気を…」
「さあ、行くよ!」
「おうよ…!」
「はい…!」
死神は更に暴れ始める。
「花嵐(大)!」
「縮地(中)!」
二人で同時に攻撃し、死神を牽制する。
「∌#∨+&+#∌♯♯+&+∌+∌+&」
死神は香露音に攻撃を止めない。
「舐めないでよね……!騎士の激励(大)!」
香露音はそう言うが、防御をしても数発で壊れてしまう。
防御系の能力でこれだ。
しかし、すかさずに緋色は死神に攻撃する。
「死線誘導・殺戮(大)!」
まともに食らったようで、死神はよろける。
「正義の神罰(大)!」
死神は光に貫き穿たれる。
「盆東風(大)…!」
「秋嵐(大)…………!!」
疾風の旅人2人が攻撃し、死神に更なる隙を作る。
「緋色!」
「あいよ!」
縮地で死神のところに移動する。
「食らえ…!」
すると、何かを感じる…………
ぐすっ…………ううう………
泣いている声が聞こえる。
緋色はその声の主を探す。
もう…自由にさせて……………
誰かの悲痛な叫びは緋色に深く突き刺さる。
でも、緋色は如何すればいいか分からない。
どうやったら…君を助けてあげられる?
だから、緋色はそう言った。
分からなかったから…それでも助けたかったから。
心が…侵される…暗い闇に…!
緋色の声が聞こえないようだった。
仕方ないのかもしれない。緋色だって、泣いている誰かを認識出来ない。
でも言わなければ。
私なら…助けてあげられる。
殺して…開放する事なら…私は出来る。
暗い闇を絶対にこれ以上侵食させない。
だから…泣かないで…………
緋色は決意する。
緋色は足を踏み締め手に力を込める。
死による救いを。
「食らえ……………………!」
ナイフを突き刺す。
そして蹴り飛ばして吹き飛ばす。
「死線誘導・回帰(大)!!!!!!」
死神は切り刻まれ黒い煙を吐いて消えた。…完全に消滅した。
前回とは違い、その姿はもう無い。
「さようなら。」
緋色は呟いた。
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