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序章・対の戦い編
1-7 7 夏希視点 試験当日
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試験。それは富を得れるチケットを獲得出来るチャンス。
その門はとても狭く半年に一回開催される。
一回の試験につき門を潜れるのは三名。そして全体の中の十人に残れば後の試験に有利となる。
ランダムに受験者同士が決闘し勝ったほうが次に進める。
というものをどうやら香露音も受ける事になったらしい。
夏希は香露音の応援に来た。
しかし、緋色とは別行動だったようで緋色の場所は知らないが。
夏希の端末から今試験のデータが送られてきた。
「今日はヤバイね。元資格所持者が居る。」
資格を剥奪される事はあるが、永久追放は無いので今回の様な事もあり得る。
「香露音はどこ?」
「ここ。」(うわー近くに緋色が居るのだる…いや、それよりも元資格所持者の方が来る可能性が…)
香露音は指を指す。三回勝てば緋色に当たる可能性がある、とても近い場所だ。
緋色に勝って、次の人に勝てば十人の中に入る。
「香露音!頑張ってね~!」
「うん!」(応援されるの嬉しいなータクはまだかなー!)
タク…明園 拓哉。香露音の彼氏だ。
どうやら、彼も来るらしい。
(はっきり言って彼氏が来るなら私要らないと思うけど。)
この事は心の中に留めておく。
しかし、心の声が聞こえすぎて頭が痛い。
何だったら気持ち悪い。どうしたものか…
「ちょっと、人酔いした…」
夏希はそう言い、静かな所に行く。
休憩室があり、とても静かなので入った。
「ふぅ………」
能力が開眼してから、人混みがとても苦手だ。
学校でさえも大変だったが少し慣れた。
「あらあら~大丈夫~?」
女性がリンゴジュースとオレンジジュースを持って話しかけた。
「あ、はい…………え!?」
女性の心の声が聞こえないので夏希は驚いた。
「やっぱり~貴方もブレインダイブを持ってるのね~」
「貴方も?」
「そうよ~貴方は勝手に聞こえてしまう人なのね~」
その女性によると、ブレインダイブを持っている人の中でも勝手に発動する能力は人によって違うらしい。
「貴方は無意識の内に精神世界に触れているかもしれないわ~…何も考えず全てを遮断するイメージで能力を止めると良いわよ~少しは聞こえなくなるわよ~あ、ジュースあるけど~どっちが良い~?あげるわ~」
「あ、ありがとう御座います。えと…リンゴの方で。」
「あと~十分で開会式が始まるから、それまで休みなさいね~」
「は、はい。」
女性は去っていった。
(多分私の心を読んで来たのかな…)
甘くてさっぱりとしたジュースを飲みほし、香露音の元に行った。
「夏希!もう大丈夫?」(か…………………………に……か………)
「うん!もう大丈夫!」
夏希は女性の言葉の通りにすると大分聞こえなくなった。
これで、頭が痛くなる事はあまり無いだろう。
隣に香露音の彼氏がいたので会釈する。
どうやら開会式が始まるタイミングで来たようだ。
いつも何も楽しいものは無いが。しかし、今回は違った。
「今日は朱い流星と、大地の涙の名を持つ二人にお越しいただいています!」
いつも、ベテランの人が来るが、今回はベテランレベルでは無い。
レジェンド級の人が二人も来ている。
「嘘でしょ!?二つ名持ちが二人も来てるの!?凄い!」
香露音は興奮している。
「え…!?………嘘…でしょ…さっきの女の人じゃん…大地の涙だったんだ…」
夏希は唖然としていた。
大地の涙という人は聞いたことあるが、まさか夏希とさっきまで話していた人など夏希が一番思っていなかった。
(確かに、ブレインダイブの人だとは聞いていたけど…)
二人が決闘場の中心に立った途端に全員が歓喜に溢れた。
「うっ…?」
夏希は何かとてつもなく気持ち悪く撫でられた感じがした。
しかし、香露音と明園君は気付いてないようだ。
だから気にしない事にした。
「皆さんこんにちは。私は大地の涙という二つ名を持っています。偶然にスケジュールが空いたので、今回の試験、優秀な人を見つけたいと思っています。」
とても優しい声だ。しかし、この人は個人の資格を持っている。
「こ、こんにちわ。皆さんが悔いのないように全力でぶつかってください。皆さん、応援しています。」
朱い流星は少し慣れていなさそうな声で言った。
受験者が一番嬉しいのだろう。とてつもなく吠えている。
開会式が終わり、受験者は用意に入る。
香露音は、早めに決闘が始まるので待機場所に行った。
知らない人達が決闘している間に此処の試験場について話しておこう。
観戦する為にチケットが要るのだが、それはワンコインで買える程の安さだ。
それに、そのチケットがあれば今試験が終わるまで自由に出入りが可能になる。
ついでに試験が終わるまでは学園が休みになる。
そういう所も学園に能力者がよく集まる理由だ。
一回の試験にかかる時間はその時による。
一番早かったのが1日で終わり、一番遅かったのが2週間かかったらしい。
夏希は今まで見た事が無いので分からないが。
すると、歓声が聞こえた。どうやら決着がついたようだ。見て無いのでどういう試合をしていたか分からないが。
しかし、周りの話を聞いているとどうやら無能力者らしく、能力者に勝っている凄い人らしい。
それはそうとして、どうやら次は緋色が出るようだ。
相手は明らかに緊張している。
「準備は良いですか?……はじめ!」
コングが鳴り僅か十分で、緋色は相手を殺した。開眼した能力を一切使わずに。
しかも、使った能力の中でも武器生成(中)と縮地(小)のたったの2回だけ。
緋色は思ったよりも強いのだろうか?能力的に戦闘向けのステータスになっているとは思えないが。
それにしてもわざわざ武器生成(中)をしなくても、(小)で良かったと夏希は思う。
効率良くしなければ後々バテるからだ。
どうやら、スキルを使い過ぎると使えなくなるらしい。
ウィザードの能力を持っている人がアナライズを人にかけると魔力のような数値が見えるらしい。
勿論人によって違うらしいし、特訓すれば上限が上がっているとのこと。
確かに夏希も精神世界に入るのも能力の一つなので、使うと疲れる。
期間を空かずにすると吐いてしまう。
緋色は戻っていったが、選手は恐怖で動けないようだ。
決闘は死なない…しかし、結局は殺されるか、殺すかのどちらかなので良い気はしない。
夏希も殺された事はあるが初めて殺されたとき、1週間程恐怖で動けなかった。
決闘慣れをしていないとこうなる。
普通は慣れてはいけないものだとは思うが。
緋色は多分慣れているのだろう。平気で首を狙っていたからだ。
人間の弱点が一番ダメージを与えれる。
しかし、殺しに慣れてないと優しさが勝つので基本はお腹や心臓を狙う。
やはりそこはよく外す人が多い。でも首を狙うと確実だ。
というのが分かってはいるが出来ない人が多い。
どうやら、緋色が人の首を狙える人間らしい。
「あ、次は、香露音だ!」
コングが鳴り三十分後勝ち進んだ。香露音は防御系の能力者だが、攻撃の能力も持っている。
バランスが良いので名前さえ普通であればとても羨ましがる能力だったりする。
本当に名前さえ普通であれば。
香露音と緋色は普通に勝ち上がった。
香露音に元資格所持者を見といて欲しいと連絡が来たので渋々見る事にした。
すると、とても無惨に戦っている。相手は非能力者の人だった。
「相手が悪いなー」
と一人つぶやく。香露音の彼氏と一言もさっきから喋ってない。
何だったら香露音の試合しか見ていない。
しかし、時間が経つにつれ、元資格所持者の性格の悪さが滲み出る。
わざとライフを減り難い場所を選んで攻撃している。
元資格所持者の理由がよく分かる。
その人は嘲笑っている。いたぶっている。この試合だけとても静かだった。
多分ドン引きしている。
世界が割れる。どうやら決着がついたようだ。
しかし、遊ばれたのにも関わらず無能力者の人は決して怖気づいてはいない。
それが気に食わなかったのだろうか。元資格所持者が能力で、彼をボコボコにし始めた。
今はブレインコネクトの世界では無い。
顔が血だらけになっている。男は首を持ち上げて怒鳴り散らした。
「つまらん奴が此処に来るなんて早すぎるんだよ!ブハハハハ!」
しかし、非能力者もやられるだけでは終わらない。
鎌鼬を使い顔を切りつける。
「グッ…!この野郎!」
また、首を掴み地面に押し倒す。
何故止めないのか。夏希は思い、辺りを見渡す。誰も元資格所持者が怖くて止めれないようだ。
すると夏希に強烈な頭痛が引き起こした。
「う……!頭が割…れる……」
何かの情報が入ってくる。
(憎悪…?悲しみ…?怒り…?そんな感情が一気に…!)
遮断しても無理矢理入ってくる。
痛みがMAXに入った途端、
「止めなさい!」
誰かが一瞬の如く元資格所持者を蹴り飛ばした。朱い流星だ。
本当に飛んだ。十mは飛んだ。
非能力者は担架で運ばれていった。
夏希の痛みも癒えていく。
「何…だったんだろ…」
まだ、試合は終わらないようだ。
その門はとても狭く半年に一回開催される。
一回の試験につき門を潜れるのは三名。そして全体の中の十人に残れば後の試験に有利となる。
ランダムに受験者同士が決闘し勝ったほうが次に進める。
というものをどうやら香露音も受ける事になったらしい。
夏希は香露音の応援に来た。
しかし、緋色とは別行動だったようで緋色の場所は知らないが。
夏希の端末から今試験のデータが送られてきた。
「今日はヤバイね。元資格所持者が居る。」
資格を剥奪される事はあるが、永久追放は無いので今回の様な事もあり得る。
「香露音はどこ?」
「ここ。」(うわー近くに緋色が居るのだる…いや、それよりも元資格所持者の方が来る可能性が…)
香露音は指を指す。三回勝てば緋色に当たる可能性がある、とても近い場所だ。
緋色に勝って、次の人に勝てば十人の中に入る。
「香露音!頑張ってね~!」
「うん!」(応援されるの嬉しいなータクはまだかなー!)
タク…明園 拓哉。香露音の彼氏だ。
どうやら、彼も来るらしい。
(はっきり言って彼氏が来るなら私要らないと思うけど。)
この事は心の中に留めておく。
しかし、心の声が聞こえすぎて頭が痛い。
何だったら気持ち悪い。どうしたものか…
「ちょっと、人酔いした…」
夏希はそう言い、静かな所に行く。
休憩室があり、とても静かなので入った。
「ふぅ………」
能力が開眼してから、人混みがとても苦手だ。
学校でさえも大変だったが少し慣れた。
「あらあら~大丈夫~?」
女性がリンゴジュースとオレンジジュースを持って話しかけた。
「あ、はい…………え!?」
女性の心の声が聞こえないので夏希は驚いた。
「やっぱり~貴方もブレインダイブを持ってるのね~」
「貴方も?」
「そうよ~貴方は勝手に聞こえてしまう人なのね~」
その女性によると、ブレインダイブを持っている人の中でも勝手に発動する能力は人によって違うらしい。
「貴方は無意識の内に精神世界に触れているかもしれないわ~…何も考えず全てを遮断するイメージで能力を止めると良いわよ~少しは聞こえなくなるわよ~あ、ジュースあるけど~どっちが良い~?あげるわ~」
「あ、ありがとう御座います。えと…リンゴの方で。」
「あと~十分で開会式が始まるから、それまで休みなさいね~」
「は、はい。」
女性は去っていった。
(多分私の心を読んで来たのかな…)
甘くてさっぱりとしたジュースを飲みほし、香露音の元に行った。
「夏希!もう大丈夫?」(か…………………………に……か………)
「うん!もう大丈夫!」
夏希は女性の言葉の通りにすると大分聞こえなくなった。
これで、頭が痛くなる事はあまり無いだろう。
隣に香露音の彼氏がいたので会釈する。
どうやら開会式が始まるタイミングで来たようだ。
いつも何も楽しいものは無いが。しかし、今回は違った。
「今日は朱い流星と、大地の涙の名を持つ二人にお越しいただいています!」
いつも、ベテランの人が来るが、今回はベテランレベルでは無い。
レジェンド級の人が二人も来ている。
「嘘でしょ!?二つ名持ちが二人も来てるの!?凄い!」
香露音は興奮している。
「え…!?………嘘…でしょ…さっきの女の人じゃん…大地の涙だったんだ…」
夏希は唖然としていた。
大地の涙という人は聞いたことあるが、まさか夏希とさっきまで話していた人など夏希が一番思っていなかった。
(確かに、ブレインダイブの人だとは聞いていたけど…)
二人が決闘場の中心に立った途端に全員が歓喜に溢れた。
「うっ…?」
夏希は何かとてつもなく気持ち悪く撫でられた感じがした。
しかし、香露音と明園君は気付いてないようだ。
だから気にしない事にした。
「皆さんこんにちは。私は大地の涙という二つ名を持っています。偶然にスケジュールが空いたので、今回の試験、優秀な人を見つけたいと思っています。」
とても優しい声だ。しかし、この人は個人の資格を持っている。
「こ、こんにちわ。皆さんが悔いのないように全力でぶつかってください。皆さん、応援しています。」
朱い流星は少し慣れていなさそうな声で言った。
受験者が一番嬉しいのだろう。とてつもなく吠えている。
開会式が終わり、受験者は用意に入る。
香露音は、早めに決闘が始まるので待機場所に行った。
知らない人達が決闘している間に此処の試験場について話しておこう。
観戦する為にチケットが要るのだが、それはワンコインで買える程の安さだ。
それに、そのチケットがあれば今試験が終わるまで自由に出入りが可能になる。
ついでに試験が終わるまでは学園が休みになる。
そういう所も学園に能力者がよく集まる理由だ。
一回の試験にかかる時間はその時による。
一番早かったのが1日で終わり、一番遅かったのが2週間かかったらしい。
夏希は今まで見た事が無いので分からないが。
すると、歓声が聞こえた。どうやら決着がついたようだ。見て無いのでどういう試合をしていたか分からないが。
しかし、周りの話を聞いているとどうやら無能力者らしく、能力者に勝っている凄い人らしい。
それはそうとして、どうやら次は緋色が出るようだ。
相手は明らかに緊張している。
「準備は良いですか?……はじめ!」
コングが鳴り僅か十分で、緋色は相手を殺した。開眼した能力を一切使わずに。
しかも、使った能力の中でも武器生成(中)と縮地(小)のたったの2回だけ。
緋色は思ったよりも強いのだろうか?能力的に戦闘向けのステータスになっているとは思えないが。
それにしてもわざわざ武器生成(中)をしなくても、(小)で良かったと夏希は思う。
効率良くしなければ後々バテるからだ。
どうやら、スキルを使い過ぎると使えなくなるらしい。
ウィザードの能力を持っている人がアナライズを人にかけると魔力のような数値が見えるらしい。
勿論人によって違うらしいし、特訓すれば上限が上がっているとのこと。
確かに夏希も精神世界に入るのも能力の一つなので、使うと疲れる。
期間を空かずにすると吐いてしまう。
緋色は戻っていったが、選手は恐怖で動けないようだ。
決闘は死なない…しかし、結局は殺されるか、殺すかのどちらかなので良い気はしない。
夏希も殺された事はあるが初めて殺されたとき、1週間程恐怖で動けなかった。
決闘慣れをしていないとこうなる。
普通は慣れてはいけないものだとは思うが。
緋色は多分慣れているのだろう。平気で首を狙っていたからだ。
人間の弱点が一番ダメージを与えれる。
しかし、殺しに慣れてないと優しさが勝つので基本はお腹や心臓を狙う。
やはりそこはよく外す人が多い。でも首を狙うと確実だ。
というのが分かってはいるが出来ない人が多い。
どうやら、緋色が人の首を狙える人間らしい。
「あ、次は、香露音だ!」
コングが鳴り三十分後勝ち進んだ。香露音は防御系の能力者だが、攻撃の能力も持っている。
バランスが良いので名前さえ普通であればとても羨ましがる能力だったりする。
本当に名前さえ普通であれば。
香露音と緋色は普通に勝ち上がった。
香露音に元資格所持者を見といて欲しいと連絡が来たので渋々見る事にした。
すると、とても無惨に戦っている。相手は非能力者の人だった。
「相手が悪いなー」
と一人つぶやく。香露音の彼氏と一言もさっきから喋ってない。
何だったら香露音の試合しか見ていない。
しかし、時間が経つにつれ、元資格所持者の性格の悪さが滲み出る。
わざとライフを減り難い場所を選んで攻撃している。
元資格所持者の理由がよく分かる。
その人は嘲笑っている。いたぶっている。この試合だけとても静かだった。
多分ドン引きしている。
世界が割れる。どうやら決着がついたようだ。
しかし、遊ばれたのにも関わらず無能力者の人は決して怖気づいてはいない。
それが気に食わなかったのだろうか。元資格所持者が能力で、彼をボコボコにし始めた。
今はブレインコネクトの世界では無い。
顔が血だらけになっている。男は首を持ち上げて怒鳴り散らした。
「つまらん奴が此処に来るなんて早すぎるんだよ!ブハハハハ!」
しかし、非能力者もやられるだけでは終わらない。
鎌鼬を使い顔を切りつける。
「グッ…!この野郎!」
また、首を掴み地面に押し倒す。
何故止めないのか。夏希は思い、辺りを見渡す。誰も元資格所持者が怖くて止めれないようだ。
すると夏希に強烈な頭痛が引き起こした。
「う……!頭が割…れる……」
何かの情報が入ってくる。
(憎悪…?悲しみ…?怒り…?そんな感情が一気に…!)
遮断しても無理矢理入ってくる。
痛みがMAXに入った途端、
「止めなさい!」
誰かが一瞬の如く元資格所持者を蹴り飛ばした。朱い流星だ。
本当に飛んだ。十mは飛んだ。
非能力者は担架で運ばれていった。
夏希の痛みも癒えていく。
「何…だったんだろ…」
まだ、試合は終わらないようだ。
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