お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました

 国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。
 どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。
 そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた!

「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」

 こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!

 このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。
 婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎

「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」

 麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる──



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