“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

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“ぼく”の日常

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「何でこんな点数とったのっ!?」

…はぁ。何回目だろう、この“言葉”は。

「普段からちゃんと勉強しときなさいって、何回いったらわかるのっ!?」

それも聞いた、今日だけでもう4回目だ。

「まったく、あんたはやればできる子なんだから、もっとやる気を出しなさいっ!!」

……はぁ。いつになったら終わるかなぁ。



夏休みが終わってしばらく経つころ。
ぼくは学校で“抜き打ちテスト”と戦っていた。

教科は国語で漢字50問テストという、1番嫌いなやつだ。

正直、ぼくは漢字が苦手だ。
テスト前なら勉強するけど、普段は見るだけで嫌気がさしてしまう。

当然、テストに出た漢字の半分も書けることなく、ぼくの答案用紙は先生のもとに行ってしまった。

そして1日後、姿を少し変えて戻ってきた答案用紙には、大きく23点と書かれていた。

…思ったよりも点数が低い。
本当は40点以上はいけるかと思ったのに。

これじゃ、家に帰ったら“あれ”をされてしまう。

その日、ぼくは気分が落ち込みながら、学校の授業を受けるのだった。

…そして、ついに学校が終わって帰宅する時間になる。

もはや、帰りたくないという気分になるが、帰らなければそれはそれで“大変なこと”になる。

「はぁ…。」

何回もため息を吐きながら、普段より長く思える道のりを歩き出した。



「昨日もずっとタブレットいじってたし、自主勉してるとこなんて見てないわよっ!」

…そして、いまの時間になる。

帰宅して早々、ぼくはランドセルからテストを出し、机の中に隠そうとした。

でも、感のいいお母さんにすぐ見つかり、このお説教の時間が始まってしまった。

テストの点数が悪いことと、それを隠そうとしたことで時間が長くなり、正座したぼくの足はすでに痺れまくっている。

チラッと時計を見ると、お説教が始まってからすでに30分ほど経過していた。

『はぁ…。』

「…ちょっとゆうた、聞いてるの?」

内心でため息をついていると、お母さんの低い声が聞こえた。

ビクッとして声のした方を見ると、見下ろす形でぼくを睨みつけるお母さんと目があう。

「き、きいてるよっ!?」

「…そうは思えないわね。……ほっぺた叩いた方が集中できるかしら?」

「…え?」

「上を向いたまま歯をくいしばりなさい。舌を噛むといけないからね。」

「そ、そんなぁ…。」

ぼくの顔が青ざめる中、お母さんはしゃがんでぼくの“準備”が整うのを待っている。

ここで逆らっても、もっときついことになるだけなのは、これまでの経験で分かりきっていた。

ぼくはしぶしぶ言われた通りにして、ほっぺたにくる衝撃に備える。

「10回いくわよ。」

バヂンッ!

「んっ!」

左側の頰全体に鋭い痛みが走り、次第にジンジンとした痛みに変わっていく。

バヂンッ!

「いっ!」

次は右。
手の甲ではたかれた頰は、痛みとともに熱さで覆われていた。

「次は連続だからね。」

バヂンッ!バヂンッ!パァンッ!バッヂィンッ!!

「いっだぁいぃぃっ!!」

強さを変えられながら4回、左右の頬に痛みを与えられた。

もう顔全体が痛いと感じるほどに、頰からくる痛みはひどいものとなる。

バヂンッ!パァンッ!

「あぁっ!」

「ほら、気を抜かないのっ!」

更に痛みを追加され、ぼくの頬には、一滴の涙が伝う。

…でも、“大泣き”はしないという僅かな意地は残っていた。
これが、お母さんに対する小さな反抗と信じて。

バッヂィンッ!

「んんっ!!」

また左側を叩かれ、姿勢が崩れかける。
お母さんはそれでも手を止めず、最後の痛みを与えようと手を振り上げた。

バッヂィィンッ!!

「あ゛あぁっ!!」

今までよりも明らかに強く叩かれ、ぼくは床に倒れてしまう。

「い゛っ!」

そして、左側の頰に手を当てると、ズキッとした鋭い痛み、ジクジクとする鈍い痛みが同時に襲ってきた。

「いつまで寝てるの?お説教の続きをするから立ちなさい。」

そんなぼくを見下ろしながら、お母さんは腕を組んでいる。
いつもは安心するエプロン姿が、今日はとても恐ろしく思えた。

「ほら、早くっ!」

「あっ!」

ぼくがしばらく動かないでいると、痺れを切らしたお母さんが手を取り、立ち上がらせる。

「そのまま手を頭の上に組んで、お立たせの姿勢になりなさい。」

ぼくはゆっくりと言われた通りの姿勢になると、お母さんはぼくの前にしゃがんだ。

「ここも丸出しにしてあげないとね。」

ズルッ

「えっ!」

気がつくと、ぼくのズボンとパンツは足首まで下ろされていた。

プルッ

普段は隠している“恥ずかしいところ”が、お母さんの目の前で丸見えになっている。

「ちょ、ちょっとっ!それはやめてよっ!」

バヂンッ!

「いっ!」

「姿勢崩さないのっ!これくらいしないとお説教に集中できないでしょっ!」

ぼくの左太ももが叩かれ、お母さんの真っ赤な手形がくっきりと残っていた。

震えと連動してプルプル揺れる“そこ”が羞恥心を感じさせる。
そして、下半身全体からスースーとする感覚が、ぼくの頰を赤く染めていく。

ぼくの様子を確認し、お母さんは立ち上がると腕を組み、お説教の続きを始めるのだった。

ぼくは恥ずかしさと悔しさから、顔を下げる。
…そして、自分の下半身の状態を見てしまい、涙の粒が量を増すのだった。



「…反省できた?」

「グス……はい、できました。」

それから更に30分のお説教を貰い、計1時間が経過した頃。
ようやく、お母さんのお説教が止んだ。

そして、怒鳴られるたびにぼくの我慢は限界を迎えていき、いつしか涙が流れ出していた。

…でも、まだこれで終わりじゃないことはわかってる。

「なら、ちゃんと“お仕置き”受けられたら許してあげる。」

「……はい。」

そう、あくまで“お説教”が終わっただけだ。
1番嫌いなお仕置きは、まだ残っている。

「そのまま足を肩幅に開いて、手を膝の上に置きなさい。そして、お尻を突き出すの。」

「うぅ…。」

“いつもの”姿勢を命じられ、ぼくはしぶしぶその姿勢となった。

お尻が少し開き、隠れている“穴”の部分がスースーするのを感じる。

お母さんはぼくの隣に立ち、震えるお尻をひと撫でした。

「これから3回、本気で叩くからね。ちゃんと数を数えること。」

「はい…。」

そういうと、ぼくのお尻から手が離れる。
チラッと横目で確認すると、お尻に狙いを定め、振りかぶっている所だった。

バッヂィィンッ!!

「いだぁぁいっ!?…い、いちぃぃっ!!」

左側のお尻に衝撃を感じ、一瞬姿勢が崩れかける。
その後に来るジリジリとした痛みが、お母さんの手形状に広がっていった。

バッヂィィンッ!!

「ひぎいぃぃっ!!…に、にいいぃっ!!」

次は右側に平手が当たる。
だった2回でぼくのお尻全体が熱くなり、痛みがじわじわと増していった。

バッヂィィィンッ!!!

「ぎぃぃぃっ!!……さ、さん。さんんっ!!」

最後は真ん中を思いっきりぶたれる。
これまでよりも強い痛みは、ぼくの全身から汗を吹き出させるには十分だった。

「クズッ……はあ、はぁ…。」

「はい、おしまい。…もう許してあげる。」

ポフッ

お許しの言葉が聞こえたと思った瞬間、ぼくはお母さんに抱きしめられていた。

「お仕置きちゃんと受けられて偉かったよ。」

頭を優しく撫でられながら、温かい香りが覆い尽くす。

「う、…う、うわぁぁんっ!!」

その安心感を味わった瞬間、ぼくの中にあった僅かな意地が消えていくのを感じた。

それまで我慢していたものが溢れ出し、止めることができなくなっている。

「お、おがあざん、ごめんなざいっ!ごめんなざぁいっ!!」

「あらあら。もう許したから大丈夫よ。…頑張ったね。」

再度ギュッと抱きしめられ、これまで張り詰めていた感情がとけていく。

それと同時にくる眠気が、ぼくの意識を奪っていった。

「後で冷やしてあげるから、今は寝てなさい。」

…その言葉を聞いて、ぼくの意識は完全に落ちるのだった。



……結局、夜に目が覚め、その日はうんとお母さんに甘えた。

少しの恥ずかしさはあったけど、“こんな日”もたまにはいいかも知れない。

…明日からは、また“いつもの”状態に戻せばいいのだから。


「完」
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