わたしの家の“変わったルール”

ロアケーキ

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お仕置きで“感じた”罰

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これは母から理不尽を宣言をされた“あの日”から、2週間ほどが経過した頃のお話しである。

その日は姉が帰宅してから“靴を揃えなかった”ことで、わたしにお仕置きが命じられた。

これまで、すでに“理不尽”なお仕置きを何度も経験しており、今回もその限りだ。

…だが、そんな少しの気の緩みから、あんな“地獄”のような出来事に繋がるとは、この時のわたしは思いもしなかった。

・・・

「まい、下に着てる服を全て脱いで、お仕置きを受ける準備をしなさい。」

リビングで母に睨みつけられながら、もはや“恒例”となっている文言を言われた。

「……はい。」

もちろんこんな“理不尽”なことに納得などできるわけもないが、ここで逆らってもお仕置きが辛くなるだけなのは、この2週間で嫌というほど味わってきた。

わたしはしぶしぶスカートのチャックをジーッと下ろすと、そのままバサッと音を立て床に落ちる。
次にパンツに手をかけると、恥ずかしさで手が止まらないよう勢いよく足首まで下ろし、脱ぎ捨てた。

母の方に向き直り、気をつけの姿勢を取る。
わたしの下半身にはスースーとする感覚が残り、恥ずかしさから頰が赤く染まっていくのがわかった。

「じゃあ罰として、平手でお尻叩き30発よ。…そこのテーブルに腹ばいになりなさい。」

「…はい。」

今日はいつもよりも比較的“軽め”のお仕置きを言い渡され、心の中でホッとする。
…ただ“お姉ちゃん”が母の後ろで申し訳なさそうにわたしを見つめてきて、少しだけイラッとするが。

あまりぐずぐずしているとお仕置きの数を増やされたり、お道具を追加される恐れがあるので、わたしは急いで言われた通りの姿勢になる。

ピタッ

「ひっ。」

シャツをへそ上まで上げているため、お腹に直接当たるテーブルの木目が、わたしに“冷たさ”を与えてくる。

ペンッペンッ

「じゃあお仕置きを始めるわよ。…しっかり反省しなさい。」

「…はい、お仕置き、…お願いします。」

少しでも母のご機嫌を取るため、“お仕置きのお願い”をする。

そのまま母の手がお尻から離れると、わたしは恐れるように目を瞑った。

バヂンッ!

「いっだいっ!」

相変わらずの痛みが、わたしのお尻に叩きつけられた。

でも今日は母の機嫌がいいのか、叩く強さもいつもより“弱め”に感じる。

バヂンッ!バヂンッ!バヂン!

「い゛っ!あっ!んんっ!」

今度は3回同じ場所を叩かれ、わたしの身体が僅かに震える。

バッヂィィンッ!!

「あ゛あぁっ!!」

その瞬間、更に強い1発がまた同じ場所に当たり、わたしの身体からは汗がジワッと流れ出す。

バヂンッ!バヂンッ!

「あっ!うぅっ!」

先ほどよりも弱めに、今度は別の場所を叩かれる。
…鈍くジンジンとする痛みが、お尻全体を真っ赤に染めているという事実を伝えてきた。

……でもどうしてだろう。
いつもよりも痛みが軽いからか、わたしの身体に“変な気持ち”が湧き上がってくるのを感じる。

バヂンッ!

「あうっ!……はぁ、…はぁ。」

身体の“内側”から熱を発しているような感覚。
…この熱は、恐らくお仕置きの痛みとは別の“感情”からくるものだと、少しずつ身体が実感してきた。

……わたしの身体、…なんか“変”だよぉ。

自分の中の気持ちが理解できないまま、普段よりも軽めの“お仕置き”は続いていった。



「はい、これでお仕置きは終わりよ。…しばらくいつもの場所で“お立たせ”の姿勢になりなさい。」

「はぁ…はぁ…。お、お仕置き、…ありがとうございました。」

30発の平手打ちが無事に終わり、いつもの“お立たせ”を命じられる。

ガシッ

「えっ…?」

わたしはテーブルから起きあがろうとすると、そのまま背中を押され、動きを止められた。

「…まい、ちょっと待ちなさい。」

「……なに、お母さん?…んっ!」

「“これ”はなに?どういうこと?」

わたしの“大切なところ”に母の指が当たる。
そして恐る恐る母の方を見ると、人差し指と中指の間にキラキラと光り糸を引いている“もの”があった。

「これはなにって聞いてるのっ!!」

ギュウッ

「あ゛あぁっ!?」

散々叩かれたお尻と太ももの間を思いっきり抓りながら、母が怖い顔で睨みつけてくる。

「“こんなもの”お股の間から垂らして、…もしかしてお仕置き中に感じてたのっ!?」

ギュウゥゥッ

「お、お母さんいだいぃっ!!あど、“感じる”ってなにっ!?」

どうやら母の指についていたのは、わたしのお股から垂れていたものらしい。
……でも、なんで?

そして、どうして母は“こんなにも”怒っているのだろう。

何もわからない中でとても“嫌な予感”が、わたしの本能に訴えてくるような感じがした。

「今回は軽いお仕置きで済まそうと思ったけど、それじゃ足りないみたいね。…はぁ、……まい、“覚悟”はできてるわね?」

「ま、まってっ!!お母さんが何言ってるかわかんないよぉっ!?」

「言い訳するんじゃないのっ!あんた今日のお仕置きで“感じて”たんでしょうっ!?…お仕置きで感じるなんて、とても“はしたない”ことなのよっ!!」

「わたしはただ身体があったかくなってただけだよぉっ!?」

「それを“感じる”っていうのっ!……まったく、それは私が1番嫌いな行為なのに…。」

「お、お母さん…。」

「まい、もう二度とお仕置きで感じることがないよう、今日は徹底的に躾直しだからねっ!」

「そ、そんなぁ…。」

「それにお姉ちゃんっ!」

ビクッ

母が名前を呼ぶと、突然のことにびっくりしている姉の姿が目に入った。

「今はこの“ルール”にしてるけど、お姉ちゃんでも“こんなこと”したら許さないからねっ!……もしやったらどうなるか、これからまいの姿をしっかり目に焼き付けなさいっ!!」

「は、はいぃっ!?」

母は姉からわたしへ、怖い顔を向き直す。

「じゃあまい、テーブルの上に仰向けになりなさい。…そして足を開いて赤ちゃんのおむつ替えの姿勢になるの。」

「お、お母さん、…それって。」

その“姿勢”で受ける罰は1つしかない。
わたしは涙目になりながら母を見つめ、なんとか考え直してもらえないかと、願いを込める。

「……早くしなさい。これ以上私を怒らせるなら、このまま追い出すわよ?」

「ひっ…い、今なりますっ!?」

“追い出す”
その恐怖の単語が、わたしの身体を素早く動かす。

言われた通りの姿勢になると、母は左腕でわたしの足を固定した。

クチッ…

「んんっ!」

「まだこんなに濡らして…。」

突然母の右指が、わたしの“大切なところ”の中に入れられる。

その瞬間、わたしの身体には少しくすぐったいような“気持ちいい”という感覚があらわれた。

バッヂィィンッ!!

「あ゛あぁぁぁっ!?」

その感覚に浸っていると、母の右手がわたしの大切なところに叩きつけられる。

「その気持ち良さそうな顔、次私に見せたらどうなるか、…わかってるわね?」

バッヂィィンッ!!

「いっだぁぁっ!?わ、わがりまじだぁっ!!」

ギュウゥゥゥ

「い゛いぃぃっ!?」

母はわたしのお股の“お豆のような部分”を抓りあげる。

ボタッ…ボタボタボタボタッ

その突き刺すような痛みは想像を絶するもので、ついわたしはテーブルの上に“生暖かい液体”を溢れさせてしまった。

バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!

「ぎゃぁぁぁっ!?いっだぁぁいっ!!」

「ちょっと汚いわねっ!私の手にかかったじゃないのっ!!」

バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!

「い゛やぁぁぁっ!!ごめんなざいっ!ごめんなざぁぁいぃっ!!」

再びお股全体を思いっきり叩かれ、激痛が込み上げてくる。

「お姉ちゃんっ!私の部屋からピンセットを持って来なさいっ!」

「は、はいぃっ!!」

ガクガク

「はぁ…い、いだぃ、…いだいよぉ。」

命令を受けた姉は、全力で走り出す。

わたしは先程の痛みのせいで息を切らし、身体はガクガクと震えていた。

「はいっ!持ってきたよママっ!!」

「ありがとう。」

母は姉が持ってきた銀色のピンセットを受け取ると、そのままわたしのお股に近づける。

ギュウゥゥゥ

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!?」

……そして、再び“お豆のような部分”に激痛が与えられる。

………正直、これまでもかなり痛かったが、“これは”お股が壊れると思えるほどのものだった。

「おがぁざんっ!!ごめんなざいっ!!もうにどどじまぜんっ!!!」

ギュウッ

「ぎゃぁぁぁぁっ!?お、おじりだだぎでもなんべもうげまずっ!だからっ!…だがらごれだけばゆるじでくだざいぃっ!!」

パッ

「……はぁ、はぁっ!」

ようやく地獄のような痛みから解放され、わたしの身体からは脂汗が噴き出してくる。

「ピンセットを“やめてあげた”お礼は?」

ギュウッ

「あ゛あ゛あ゛ぁっ!!あ、あ゛りがどおございまずぅぅぅっ!!!」

パッ

ビクッ…ビクン

もはや下半身の感覚が薄れる状態に、わたしの身体は打ち上げられた魚のように跳ねる。

「あ、…あぁ、…あ。」

尚も残り続けるお股の激痛に、わたしは放心状態のようになっていた。

「ほら、寝てる暇はないわよ、“仕上げ”するんだから。…さっきお尻叩きでもなんでも受けるって言ったのはあんたでしょ?」

「も、…もう、……いやぁ。」

「……そう。もっと“ピンセット”を使って欲しいってことね?」

「ぢ、ぢがうっ!?う、ゔげまずっ!!うげまずがらぁっ!!」

再度母が近づけるピンセットに、わたしは条件反射のように反応する。

「じゃあ床に降りて四つん這いになりなさい。」

「は、はいぃぃっ!!」

ドサッ

わたしは急いで言われた姿勢になり、震えながら後ろを向き、母を見つめる。

「じゃあお姉ちゃん、“これ”でまいのお尻を思いっきり叩きなさい。」

母はリビングの隅に立て掛けてあった“布団叩き”を手に取ると、それを姉に渡した。

「私が“終わり”って言うまで叩くのよ。」

「ママ、…どうしてもやらなきゃ、…だめ?」

困惑した表情の姉は、申し訳なさそうな、…いや憐れむような表情でわたしを見つめる。

「…嫌ならお姉ちゃんも“一緒”に罰を受けることになるわよ?…受けたいんなら下に着てる服を脱いで、まいの隣に並びなさい。」

「い、いやぁっ!?…やります!やらせてくださいぃっ!!」

“相変わらず”の姉の態度に、わたしは内心ため息をつく。

『お姉ちゃんの、バカァ…。』

そんな姉と目が合うが、その勢いは止まらない。
姉はそのまま焦りながら手に持った布団叩きを大きく振り上げ、力いっぱいに振り下ろした。

ビッヂィィンッ!!

「いぎぁぁっ!!」

…姉の非力な力とはいえ、“布団叩き”を使えば凶器に変わる。

わたしは姿勢を崩しかけながらも必死に耐え、床には数滴の汗のしぶきが飛び散った。

「ほら、どんどん叩きなさい。」

「はいっ!」

ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!

「いだいっ!いだっ!!いっだぁぁいっ!!」

お尻全体に与えられる焼けつくような痛みが、わたしの悲鳴を上げさせる。

「次は太ももよ。…それが終わればふくろはぎ、足の裏も叩かなくちゃね。」

「はいっ!」

『そ、そんなぁ…。』

懇願するように姉を覗き込むと、涙目になっている様子が映り込んだ。
…でも、その手はまた高く振り上げられている。

「……まい、明日は学校をお休みにするから、安心して“罰”を受けなさい。」

ビッヂィィンッ!!

…。

・・・

…結局その後もこの“地獄の時間”はわたしが気絶するまで続いた。

そして宣言された通り、その翌日は人生で初めて“お仕置きを理由”に学校を休むことになる。

…だがこの痛みも、今じゃ“普段のお仕置き”と同じくらいだから恐ろしい。

……そういえば、お姉ちゃんが“いじわる”になったのは、この頃からだったかもしれない。










































………もうやだ。


「完」
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