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服を汚した罰(姉目線)悪夢の7日間
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あの“追加罰”を宣告されてから2日が過ぎた頃。
私は友達と映画を見に行き、その帰り道を歩いていた。
…でも、今日はいつもと違って憂鬱な気分だ。
だって、帰ったら私“も”お仕置きを受けなくちゃいけないから。
「はあ…。」
「のあ、…どうしたの?」
私がため息とつくと、友達のわかこが心配そうに見つめてくる。
「ちょっとね…。最近私の家“厳し”くてさ。」
「また何か怒られることしたの?」
「それは……。ちょっと手が滑って、服にハンバーグ落としちゃったんだよね。」
「ふふっ、のあは相変わらずだよね。」
「笑い事じゃないんだよっ!帰ったらお仕置きだし…。」
わかこには、私が受ける日々のお仕置きのことも話している。
…もちろん、“まいのこと”は秘密にしているが。
「それで、今回はどんなお仕置きされるの?」
「……一昨日から1週間、家で服を着ちゃいけない罰。」
「えっ!?じゃあこの後、その服全部脱ぐの?」
「は、恥ずかしいから言わないでよっ!」
私は頬を赤らめながら俯いた。
「ごめんごめん。…でも今回は結構恥ずかしいお仕置きなんだね。まいちゃんにも見られるんでしょ?」
「……うん。まいは“優しい”から、あんまり見ないでくれるよ。」
…昨日の妹の様子を思い出し、目を逸らしながら答える。
確かにまいには私を見る“余裕”はなかったから。
「まいちゃんやっぱり優しいんだね。なんならわたしも付いてく?友達と一緒ならお仕置きされないかもよ?」
「だめっ!!ママは絶対友達の前だろうとお仕置きするもんっ!…だから来ないで、お願い。」
私は顔を更にかぁーっと赤く染め、そっぽを向く。
「わ、わかったよ。それならこれからうちに来る?」
「それもだめなの。あんまり帰り遅いと、今度はまた“追加罰”もされそうだし。」
「…そっか、力になれなくてごめんね。」
「ううん、私がしたことだからちゃんと“私が”償うよ。」
・
それから友達と別れ、私は1人、家への道を歩いていく。
…大体、ママがあそこまで怒るのは私だって予想外だった。
本当は、まいがお仕置きを受けるのを見てるだけのつもりだったのに。
なんで“私まで”お仕置きを受けなくちゃいけないの?
そんなことを考え、私は内心イライラしながら残りの道を歩き続けた。
・
ガチャッ
「…ただいまぁ。」
玄関のドアを開けると、中の廊下は薄暗さで覆われている。
私は靴を脱ぎ玄関に立つと、後ろから物音がした。
ガチャッ
「お、お姉ちゃん、…ただいま。」
丁度帰りが重なった“まい”は、私が居ることに気づくと少し驚いたように口へ手を当てた。
そして同じように靴を脱いで玄関に立つと、ジーパンのチャックに手をかけた。
ジーッ、バサッ
流れる動作でジーパンを下ろし、片方だけ青黒くなった太ももが顔を出す。
…スルッ
少し頬を赤くし、そのままパンツに手をかけると一気に下に下ろした。
最後に靴下を脱いで適当に包み、私のほうを確認する。
相変わらず、私よりも成長が早いその身体に、私のイライラが更に増していく。
「…お姉ちゃんは脱がないの?一緒の期間だったよね?」
「私はいいのっ、今日は脱ぎたくないから。」
「で、でも、お仕置きちゃんと受けないと…。」
「大丈夫だから。ほら、手洗いに行くよ?」
「あっ!ちょっと。」
私はそういうと妹の腕を引き、洗面所に連れて行く。
初めに私が手洗いうがいをし、まいにその場所を譲った。
まいの下半身を後ろから眺めると、その“悲惨さ”が伝わってくる。
お尻から太ももまで続くその赤い跡は、今日もより一層“濃く”染められてしまうだろう。
そんなことを考え、私の“あそこ”が少し熱を持ったところで、まいも一連の動作が終わる。
そして、2人でキッチンに行くと、エプロンを付けたママが夕飯の支度をしていた。
「お母さん、ただいま。」
「ママ、ただいま。」
「あら、まい、お姉ちゃん。おかえりなさ…。」
そう言いかけた所でママの声が止んだ。
視線は私を捉えたところで止まっている。
「…まいはちゃんとしてるけど、……お姉ちゃんはどうして服を脱いでないの?」
先程まいに言われた注意が改めて繰り返される。
その目には明らかな苛立ちが込められ、隣にいるまいは青い顔で小刻みに震えていた。
「…だって、お仕置き受けたくないから。」
バッヂィィンッ!!
…え。
気がつくと、私は床に倒れていた。
遅れて左の頬からはジグジグとした痛みが押し寄せ、熱さが涙を煽り出している。
「……つまり、お仕置きに反抗するってこと?いい度胸ね。」
「だ、だって…。」
「言い訳は聞かないわ。…服を脱ぎたくないなら私が脱がせてあげる。」
そういうとママはしゃがんで私の上着に手をかけた。
「ちょ、ママやめてよっ!」
「やめるわけないでしょ?反抗するんなら、お姉ちゃんにも“痛い”罰をあげないとね。」
ズリッ
そういうとママは私の上着・シャツを一気に押し上げた。
同時に私の小ぶりな胸とお腹が晒され、恥ずかしさが頬を染めていく。
「もう、ママのバカァッ!」
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいっ!!」
ものすごい音が私の“お腹”から響き渡った。
恐る恐る音のした方を見ると、白いお腹の真ん中にくっきりとママの手形が浮かんでいる。
「次、悪口いったら、“お腹百叩き”するからね?」
「ひ、ひいっ!?」
お腹を叩かれるのなんて、今回が初めてだ。
それどころか、まいへのお仕置きですら、お腹を叩く内容は見たことがない。
私は震えながら頷くと、ママはそのまま残りの服を脱がせていく。
お腹以外真っ白い肌を晒され、私は胸とあそこを腕で隠した。
「隠さないの。」
「い゛いぃっ!?」
耳をひっぱられながら立たされ、私の“防波堤”は耳を庇うことに連れて行かれた。
チラッと、涙目でまいの方を見ると、クスッと笑っているように見える。
「ちょっとまいっ!何笑って、…いだぃっ!?」
「ほら、お姉ちゃんもリビングに行くわよ。」
ママは私の胸を引っ張りながら、リビングに歩き出す。
「だって、まいが、まいがぁっ!」
「いいからお姉ちゃんは、“自分のこと”を心配しなさい。」
「ひぎぃっ!」
ママは私の胸を捻りながら引っ張り、私はぎこちなく足を進めた。
リビングにつくと手を離され、ママはどこかに行ってしまう。
遅れて、まいがリビングに到着すると、私はその姿を涙目で睨みつけた。
「まいっ!あんた後で覚えておきなさいよっ!!」
「お姉ちゃん、がんばってね。」
「…え。」
私が脅すといつもなら慌てるまいが、今日は笑顔で落ち着いていた。
「だって、ママを本気で怒らせちゃったでしょ?わたし言ったよね、お仕置きはちゃんと受けた方がいいって。」
「…。」
「今日はきっと、お姉ちゃん“も”厳しいお仕置きだよ。……お姉ちゃんのせいできっとわたしも。」
「…い、いやぁ。」
「わたし、今日はもう諦めたの。…だから、お姉ちゃんはちゃんとがんばってね?」
「…ご、ごめんなさい。」
「……わたしに謝っても意味ないよ?ほら、そろそろママが来るから“気をつけ”してたほうがいいよ。」
妹に“本心から”謝ったのなんて、何年ぶりだろう。
それだけ、今の私は恐怖心で怯えていた。
それに、こんな状態の妹は初めてだ。
いつもなら、涙目で睨み返してきてもおかしくないのに。
…でも、私の考えはここで止まってしまう。
「じゃあ、今日はお姉ちゃんにも痛いお仕置きをしましょうね。」
姿を見せたママが手に持っているものを見たからだ。
その“洗濯バサミ”と“紐”を。
・
「まい、お膝の上にきなさい。」
「はい。」
ジャラ、ジャラ
先程、まいの両足には2本ずつ紐がくくりつけられた。
その紐のそれぞれの先端には、洗濯バサミがくくられている。
まいが歩くたびに洗濯バサミ同士がぶつかり、音を響かせていた。
「そのまま足を上げて、その姿勢を保ちなさい。」
「…はい。」
まいは膝を折る形で足を上げ、言われ通りにその姿勢を保つ。
「じゃあ、お姉ちゃんは私の前に来なさい。」
「は、はい…。」
私は恐る恐る前に立つと、ママはまいの足にくくりつけた洗濯バサミを手に取る。
…そして、それを私の両胸に挟んだ。
「いだいっ!!」
突然の痛みに私は胸を庇う。
パチンッ
「こらっ、お仕置きなんだから外しちゃだめよ。」
ママに軽く手を叩かれ、私は気をつけの姿勢に戻る。
だが、ママの手にはあと2つ、洗濯バサミが握られていた。
「…また濡れてるわね。」
「んんっ!」
その反対の手で、私の“大切なところ”に触れ、人差し指と中指で開く。
そして、洗濯バサミをその両唇に近づけた。
「マ、ママ…、ちょっとまって…。」
「…しっかり耐えなさい。」
パチッ、パチッ
「ひいぃっ!!」
普段は隠れている部分からありえない痛みが走り、私の身体が小刻みに震える。
パチンッ
「じゃあ、まいのお尻と向かい合う位置に行きなさい。」
そして私の太ももを叩き、その方向を指さす。
痛みを我慢しながら嫌々移動すると、ママは「もっと下がって」と言ってくる。
数歩下がったところで、まいの足に付けた紐がピンッと張った。
「じゃあ、この状況でお尻百叩きをするわよ。…まいが足を下ろしたらお姉ちゃんが痛い思いをするからね。」
「はい。」
「は、はいぃ。」
つまり、そういうことだ。
今、私の運命は、妹の足にかかっている。
「数は今日もお姉ちゃんが数えなさい。…間違えたら、わかってるわね?」
「はいぃ…。」
今回は、“わざと”間違えたらまずいことは、頭の回転が遅い私でもわかった。
そして、ママは高々と腕を上げ、まいのお尻に狙いを定める。
バヂンッ!
「い゛っ!!」
「い゛ぃっ、いちぃっ!」
まいのお尻に平手が当たり、その反動でまいの足が半分ほど落ちかけ、すぐに戻った。
少し引っ張られただけなのに、私の胸や秘部からは、ズキズキとする痛みが伝わってくる。
バヂンッ!バヂンッ!
「あぁっ!んっ!!」
「にぃぃ、さんんっ!」
続けて両方の真ん中に平手が当たり、すでに赤いお尻の濃さが増していく。
今回はまいが耐えてくれたおかげで、私への痛みはなかった。
バヂンッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あっ!あぁぁっ!いだぃっ!!」
「よんん!ごぉっ!あ゛ぁっ!ろ、ろくぅっ!!」
3連発の最後、お尻の真ん中にこれまでよりも強めの平手が入る。
流石に耐えきれず、まいの足はまた半分ほど落ち、私にも痛みが伝わった。
「ほら、どんどん行くからね。」
私の様子には目もくれず、ママはまいのお尻を睨みつける。
そして、これまでよりも高く上げられた手が、まいのお尻に振り下ろされた。
バッヂィィンッ!!
・
それから、何度もまいの足が落ちかけたが、なんとか50回目まで来ることができた。
だが、洗濯バサミで挟まれた部分は、すでに限界を迎えそうだった。
「じゃあ、残り50回はヘアブラシを使うわよ。…これは、お姉ちゃんがお仕置きに反抗した罰だからね。」
「は、はい。」
「そ、そんなぁ…。」
ママがエプロンのポケットから取り出したヘアブラシを見て、私に絶望感が押し寄せる。
「ほら、始めるわよ。」
ビッヂィィンッ!!
ジャララッ!
「あ゛あぁぁぁっ!!」
「いぎゃぁぁぁっ!!」
ママのヘアブラシがお尻に当たり、まいの足が勢いよく下にさがった。
それと同時、私の胸と秘部を挟んでいた洗濯バサミが外れ、刺されたような痛みがそれぞれの箇所を襲った。
「グスッ、…うぅ…。」
「いだいぃぃ、もうむりぃぃっ!!」
「まい、足を下ろしちゃだめでしょ。それにお姉ちゃん、数はどうしたの?」
…こんな状況で数なんて言えるはずがない。
私は屈んだ姿勢で胸と秘部を両手で庇いながら、ママを睨みつけた。
「何その目は?…まだお仕置きに不満があるの?」
ドサッ!
「いだっ!」
ママは膝に乗っていたまいを“落とす”と、私の前にきて屈んだ。
「な、なに?」
「なら、こうしてあげる。」
「きゃっ」
ドサッ
ママは私を突き倒すと、足を開かせる。
私がとっさのことに動揺していると、ママの両手が秘部に近づいてくる。
「い゛いぃっ!?」
そして、先程洗濯バサミで挟まれていた部分をそれぞれ、人差し指と親指でつままれた。
「今日は徹底的に“ここ”へ教えてあげる。」
ギュゥゥゥ
「ぎゃぁぁっ!?」
爪をたてられ、思いっきりつねられたそこからは、想像を絶する痛みが押し寄せてくる。
「お仕置きに反抗するなんてっ!」
ギュッ
「あ゛ぁっ!!」
「本当に悪い子っ!!」
ギュゥゥゥ
「ごめんなざぁいいっ!!」
ママがお説教をするたびに捻じられ、私は痛みでどうにかなりそうになる。
ふと、気をつけの姿勢になっているまいの方を見ると、お仕置き前に見せた笑顔で私のことを見下ろしていた。
『お姉ちゃん、頑張ってね。』
反対側を向いているママには見えないだろうが、私には口の動きでそう言ったのだとわかった。
「お姉ちゃん、これが終わったら、まいと一緒に束ねたコードで太もも叩きだからね。…数は特に決めないから、しっかり反省しなさい。」
終わらない痛みを与えられながら、ママの声が頭に届く。
まいはその笑顔を絶やさないまま、自分の太ももをさすり、涙を流していた。
・
結局その日、私達“姉妹”は太もも全体が青黒く変色するまで打たれ続けた。
途中、“私”が太ももを何度も庇ったせいでお仕置きは中々終わらず、ママのお許しが出たのは夜遅くになった頃だ。
「お姉ちゃん、明日からも頑張ろうね。」
残りの4日間も厳しいお仕置きを言い渡された私へ、まいは優しく励ましてくれる。
今は、その内出血だらけの太ももに私の頭を乗せ、撫でられている状態だ。
…きっとこれは、妹なりの“仕返し”なのだろう。
そのことに気づくころ、私の意識は眠りへと落ちていくのだった。
「完」
私は友達と映画を見に行き、その帰り道を歩いていた。
…でも、今日はいつもと違って憂鬱な気分だ。
だって、帰ったら私“も”お仕置きを受けなくちゃいけないから。
「はあ…。」
「のあ、…どうしたの?」
私がため息とつくと、友達のわかこが心配そうに見つめてくる。
「ちょっとね…。最近私の家“厳し”くてさ。」
「また何か怒られることしたの?」
「それは……。ちょっと手が滑って、服にハンバーグ落としちゃったんだよね。」
「ふふっ、のあは相変わらずだよね。」
「笑い事じゃないんだよっ!帰ったらお仕置きだし…。」
わかこには、私が受ける日々のお仕置きのことも話している。
…もちろん、“まいのこと”は秘密にしているが。
「それで、今回はどんなお仕置きされるの?」
「……一昨日から1週間、家で服を着ちゃいけない罰。」
「えっ!?じゃあこの後、その服全部脱ぐの?」
「は、恥ずかしいから言わないでよっ!」
私は頬を赤らめながら俯いた。
「ごめんごめん。…でも今回は結構恥ずかしいお仕置きなんだね。まいちゃんにも見られるんでしょ?」
「……うん。まいは“優しい”から、あんまり見ないでくれるよ。」
…昨日の妹の様子を思い出し、目を逸らしながら答える。
確かにまいには私を見る“余裕”はなかったから。
「まいちゃんやっぱり優しいんだね。なんならわたしも付いてく?友達と一緒ならお仕置きされないかもよ?」
「だめっ!!ママは絶対友達の前だろうとお仕置きするもんっ!…だから来ないで、お願い。」
私は顔を更にかぁーっと赤く染め、そっぽを向く。
「わ、わかったよ。それならこれからうちに来る?」
「それもだめなの。あんまり帰り遅いと、今度はまた“追加罰”もされそうだし。」
「…そっか、力になれなくてごめんね。」
「ううん、私がしたことだからちゃんと“私が”償うよ。」
・
それから友達と別れ、私は1人、家への道を歩いていく。
…大体、ママがあそこまで怒るのは私だって予想外だった。
本当は、まいがお仕置きを受けるのを見てるだけのつもりだったのに。
なんで“私まで”お仕置きを受けなくちゃいけないの?
そんなことを考え、私は内心イライラしながら残りの道を歩き続けた。
・
ガチャッ
「…ただいまぁ。」
玄関のドアを開けると、中の廊下は薄暗さで覆われている。
私は靴を脱ぎ玄関に立つと、後ろから物音がした。
ガチャッ
「お、お姉ちゃん、…ただいま。」
丁度帰りが重なった“まい”は、私が居ることに気づくと少し驚いたように口へ手を当てた。
そして同じように靴を脱いで玄関に立つと、ジーパンのチャックに手をかけた。
ジーッ、バサッ
流れる動作でジーパンを下ろし、片方だけ青黒くなった太ももが顔を出す。
…スルッ
少し頬を赤くし、そのままパンツに手をかけると一気に下に下ろした。
最後に靴下を脱いで適当に包み、私のほうを確認する。
相変わらず、私よりも成長が早いその身体に、私のイライラが更に増していく。
「…お姉ちゃんは脱がないの?一緒の期間だったよね?」
「私はいいのっ、今日は脱ぎたくないから。」
「で、でも、お仕置きちゃんと受けないと…。」
「大丈夫だから。ほら、手洗いに行くよ?」
「あっ!ちょっと。」
私はそういうと妹の腕を引き、洗面所に連れて行く。
初めに私が手洗いうがいをし、まいにその場所を譲った。
まいの下半身を後ろから眺めると、その“悲惨さ”が伝わってくる。
お尻から太ももまで続くその赤い跡は、今日もより一層“濃く”染められてしまうだろう。
そんなことを考え、私の“あそこ”が少し熱を持ったところで、まいも一連の動作が終わる。
そして、2人でキッチンに行くと、エプロンを付けたママが夕飯の支度をしていた。
「お母さん、ただいま。」
「ママ、ただいま。」
「あら、まい、お姉ちゃん。おかえりなさ…。」
そう言いかけた所でママの声が止んだ。
視線は私を捉えたところで止まっている。
「…まいはちゃんとしてるけど、……お姉ちゃんはどうして服を脱いでないの?」
先程まいに言われた注意が改めて繰り返される。
その目には明らかな苛立ちが込められ、隣にいるまいは青い顔で小刻みに震えていた。
「…だって、お仕置き受けたくないから。」
バッヂィィンッ!!
…え。
気がつくと、私は床に倒れていた。
遅れて左の頬からはジグジグとした痛みが押し寄せ、熱さが涙を煽り出している。
「……つまり、お仕置きに反抗するってこと?いい度胸ね。」
「だ、だって…。」
「言い訳は聞かないわ。…服を脱ぎたくないなら私が脱がせてあげる。」
そういうとママはしゃがんで私の上着に手をかけた。
「ちょ、ママやめてよっ!」
「やめるわけないでしょ?反抗するんなら、お姉ちゃんにも“痛い”罰をあげないとね。」
ズリッ
そういうとママは私の上着・シャツを一気に押し上げた。
同時に私の小ぶりな胸とお腹が晒され、恥ずかしさが頬を染めていく。
「もう、ママのバカァッ!」
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいっ!!」
ものすごい音が私の“お腹”から響き渡った。
恐る恐る音のした方を見ると、白いお腹の真ん中にくっきりとママの手形が浮かんでいる。
「次、悪口いったら、“お腹百叩き”するからね?」
「ひ、ひいっ!?」
お腹を叩かれるのなんて、今回が初めてだ。
それどころか、まいへのお仕置きですら、お腹を叩く内容は見たことがない。
私は震えながら頷くと、ママはそのまま残りの服を脱がせていく。
お腹以外真っ白い肌を晒され、私は胸とあそこを腕で隠した。
「隠さないの。」
「い゛いぃっ!?」
耳をひっぱられながら立たされ、私の“防波堤”は耳を庇うことに連れて行かれた。
チラッと、涙目でまいの方を見ると、クスッと笑っているように見える。
「ちょっとまいっ!何笑って、…いだぃっ!?」
「ほら、お姉ちゃんもリビングに行くわよ。」
ママは私の胸を引っ張りながら、リビングに歩き出す。
「だって、まいが、まいがぁっ!」
「いいからお姉ちゃんは、“自分のこと”を心配しなさい。」
「ひぎぃっ!」
ママは私の胸を捻りながら引っ張り、私はぎこちなく足を進めた。
リビングにつくと手を離され、ママはどこかに行ってしまう。
遅れて、まいがリビングに到着すると、私はその姿を涙目で睨みつけた。
「まいっ!あんた後で覚えておきなさいよっ!!」
「お姉ちゃん、がんばってね。」
「…え。」
私が脅すといつもなら慌てるまいが、今日は笑顔で落ち着いていた。
「だって、ママを本気で怒らせちゃったでしょ?わたし言ったよね、お仕置きはちゃんと受けた方がいいって。」
「…。」
「今日はきっと、お姉ちゃん“も”厳しいお仕置きだよ。……お姉ちゃんのせいできっとわたしも。」
「…い、いやぁ。」
「わたし、今日はもう諦めたの。…だから、お姉ちゃんはちゃんとがんばってね?」
「…ご、ごめんなさい。」
「……わたしに謝っても意味ないよ?ほら、そろそろママが来るから“気をつけ”してたほうがいいよ。」
妹に“本心から”謝ったのなんて、何年ぶりだろう。
それだけ、今の私は恐怖心で怯えていた。
それに、こんな状態の妹は初めてだ。
いつもなら、涙目で睨み返してきてもおかしくないのに。
…でも、私の考えはここで止まってしまう。
「じゃあ、今日はお姉ちゃんにも痛いお仕置きをしましょうね。」
姿を見せたママが手に持っているものを見たからだ。
その“洗濯バサミ”と“紐”を。
・
「まい、お膝の上にきなさい。」
「はい。」
ジャラ、ジャラ
先程、まいの両足には2本ずつ紐がくくりつけられた。
その紐のそれぞれの先端には、洗濯バサミがくくられている。
まいが歩くたびに洗濯バサミ同士がぶつかり、音を響かせていた。
「そのまま足を上げて、その姿勢を保ちなさい。」
「…はい。」
まいは膝を折る形で足を上げ、言われ通りにその姿勢を保つ。
「じゃあ、お姉ちゃんは私の前に来なさい。」
「は、はい…。」
私は恐る恐る前に立つと、ママはまいの足にくくりつけた洗濯バサミを手に取る。
…そして、それを私の両胸に挟んだ。
「いだいっ!!」
突然の痛みに私は胸を庇う。
パチンッ
「こらっ、お仕置きなんだから外しちゃだめよ。」
ママに軽く手を叩かれ、私は気をつけの姿勢に戻る。
だが、ママの手にはあと2つ、洗濯バサミが握られていた。
「…また濡れてるわね。」
「んんっ!」
その反対の手で、私の“大切なところ”に触れ、人差し指と中指で開く。
そして、洗濯バサミをその両唇に近づけた。
「マ、ママ…、ちょっとまって…。」
「…しっかり耐えなさい。」
パチッ、パチッ
「ひいぃっ!!」
普段は隠れている部分からありえない痛みが走り、私の身体が小刻みに震える。
パチンッ
「じゃあ、まいのお尻と向かい合う位置に行きなさい。」
そして私の太ももを叩き、その方向を指さす。
痛みを我慢しながら嫌々移動すると、ママは「もっと下がって」と言ってくる。
数歩下がったところで、まいの足に付けた紐がピンッと張った。
「じゃあ、この状況でお尻百叩きをするわよ。…まいが足を下ろしたらお姉ちゃんが痛い思いをするからね。」
「はい。」
「は、はいぃ。」
つまり、そういうことだ。
今、私の運命は、妹の足にかかっている。
「数は今日もお姉ちゃんが数えなさい。…間違えたら、わかってるわね?」
「はいぃ…。」
今回は、“わざと”間違えたらまずいことは、頭の回転が遅い私でもわかった。
そして、ママは高々と腕を上げ、まいのお尻に狙いを定める。
バヂンッ!
「い゛っ!!」
「い゛ぃっ、いちぃっ!」
まいのお尻に平手が当たり、その反動でまいの足が半分ほど落ちかけ、すぐに戻った。
少し引っ張られただけなのに、私の胸や秘部からは、ズキズキとする痛みが伝わってくる。
バヂンッ!バヂンッ!
「あぁっ!んっ!!」
「にぃぃ、さんんっ!」
続けて両方の真ん中に平手が当たり、すでに赤いお尻の濃さが増していく。
今回はまいが耐えてくれたおかげで、私への痛みはなかった。
バヂンッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あっ!あぁぁっ!いだぃっ!!」
「よんん!ごぉっ!あ゛ぁっ!ろ、ろくぅっ!!」
3連発の最後、お尻の真ん中にこれまでよりも強めの平手が入る。
流石に耐えきれず、まいの足はまた半分ほど落ち、私にも痛みが伝わった。
「ほら、どんどん行くからね。」
私の様子には目もくれず、ママはまいのお尻を睨みつける。
そして、これまでよりも高く上げられた手が、まいのお尻に振り下ろされた。
バッヂィィンッ!!
・
それから、何度もまいの足が落ちかけたが、なんとか50回目まで来ることができた。
だが、洗濯バサミで挟まれた部分は、すでに限界を迎えそうだった。
「じゃあ、残り50回はヘアブラシを使うわよ。…これは、お姉ちゃんがお仕置きに反抗した罰だからね。」
「は、はい。」
「そ、そんなぁ…。」
ママがエプロンのポケットから取り出したヘアブラシを見て、私に絶望感が押し寄せる。
「ほら、始めるわよ。」
ビッヂィィンッ!!
ジャララッ!
「あ゛あぁぁぁっ!!」
「いぎゃぁぁぁっ!!」
ママのヘアブラシがお尻に当たり、まいの足が勢いよく下にさがった。
それと同時、私の胸と秘部を挟んでいた洗濯バサミが外れ、刺されたような痛みがそれぞれの箇所を襲った。
「グスッ、…うぅ…。」
「いだいぃぃ、もうむりぃぃっ!!」
「まい、足を下ろしちゃだめでしょ。それにお姉ちゃん、数はどうしたの?」
…こんな状況で数なんて言えるはずがない。
私は屈んだ姿勢で胸と秘部を両手で庇いながら、ママを睨みつけた。
「何その目は?…まだお仕置きに不満があるの?」
ドサッ!
「いだっ!」
ママは膝に乗っていたまいを“落とす”と、私の前にきて屈んだ。
「な、なに?」
「なら、こうしてあげる。」
「きゃっ」
ドサッ
ママは私を突き倒すと、足を開かせる。
私がとっさのことに動揺していると、ママの両手が秘部に近づいてくる。
「い゛いぃっ!?」
そして、先程洗濯バサミで挟まれていた部分をそれぞれ、人差し指と親指でつままれた。
「今日は徹底的に“ここ”へ教えてあげる。」
ギュゥゥゥ
「ぎゃぁぁっ!?」
爪をたてられ、思いっきりつねられたそこからは、想像を絶する痛みが押し寄せてくる。
「お仕置きに反抗するなんてっ!」
ギュッ
「あ゛ぁっ!!」
「本当に悪い子っ!!」
ギュゥゥゥ
「ごめんなざぁいいっ!!」
ママがお説教をするたびに捻じられ、私は痛みでどうにかなりそうになる。
ふと、気をつけの姿勢になっているまいの方を見ると、お仕置き前に見せた笑顔で私のことを見下ろしていた。
『お姉ちゃん、頑張ってね。』
反対側を向いているママには見えないだろうが、私には口の動きでそう言ったのだとわかった。
「お姉ちゃん、これが終わったら、まいと一緒に束ねたコードで太もも叩きだからね。…数は特に決めないから、しっかり反省しなさい。」
終わらない痛みを与えられながら、ママの声が頭に届く。
まいはその笑顔を絶やさないまま、自分の太ももをさすり、涙を流していた。
・
結局その日、私達“姉妹”は太もも全体が青黒く変色するまで打たれ続けた。
途中、“私”が太ももを何度も庇ったせいでお仕置きは中々終わらず、ママのお許しが出たのは夜遅くになった頃だ。
「お姉ちゃん、明日からも頑張ろうね。」
残りの4日間も厳しいお仕置きを言い渡された私へ、まいは優しく励ましてくれる。
今は、その内出血だらけの太ももに私の頭を乗せ、撫でられている状態だ。
…きっとこれは、妹なりの“仕返し”なのだろう。
そのことに気づくころ、私の意識は眠りへと落ちていくのだった。
「完」
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キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
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身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
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体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
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お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
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