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広間の奥にある通路へ

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「ぬらぁ! こ、のぉ! はぁ、ぜぇ、ぜぇ……くぬぁ!!」

 息を切らしながら、闇雲に……という程でもなくそれなりに狙いを定めて剣をふるう男。
 やっぱり、そこらにいるならず者というわけではなく、ある程度訓練というか基礎を学んだ人の動きみたいだね。
 それはいいけど……さてどうするか。
 男が何か手段を持っているのかはわからないけど、もし別の……男女の二人がいた奥の方に、仕掛けを操る人物なんてのがいたら、男を無力化した瞬間に何かしそうだし。

 それこそ、周囲を巻き込んで女性を爆発させたりとかね。
 なんて、男の攻撃をいなしながら俺が気にする場所がある。
 男女二人がいた場所、今男の方は俺に襲い掛かって来ているけど、怯えた女性はへたり込んでいて、さらにその奥に、この部屋に入った時と似たような分厚い金属扉がちらちら見えているんだよね。
 その扉があまり大きくなく、人が前にいたらほとんど見えないくらい小さいものだけど……でも、誰かが入れないわけでもないし、何を隠しているのかがわからないからの様子見でもある。

「くっ! こなくそぉ!」
「おっと。うーん、それだけ必死って事は、失敗すると不味い……どころじゃないか。帝国と関係あります?」
「っ! か、関係ねぇ、よっ!」

 表情は怒って俺を睨みつけているままだけど、帝国と聞いた瞬間に男が大きく体を震わせた。
 その反応がすでに証明しているようなものだし、へたり込んでいる女性の方は、さらに怯えが酷くなり自分の体を抱きしめるようにしながらうずくまる程だったから。
 この反応を見るに……。

「……成る程。まぁここにいる時点でわかっていたんだけど、後がないとかですかね? 命令された事を完遂しなければ命がないとか」
「っ!!」

 さらに強く体を震わせた男が、必死の形相で俺に襲い掛かる。
 それをいなし、受け流し、さらに避けて行く。
 多少剣を扱える……多分冒険者とかでもある程度やっていけそうな感じの動きではあるけど、ユノやロジーナのから同時に攻め立てられるという訓練をしている俺にとっては、容易いね。
 あまり調子に乗っていると、エアラハールさんから叱られそうだから気を付けないといけないけど、訓練が役に立っていると実感できるのはちょっと嬉しい。

「ふむふむ、反応を見る限り大きく外れてはいないようですね……」
「くっ! 余計な事を、言うんじゃねぇ!」
「っとと……まぁ大体の事はわかったから、これ以上のおしゃべりは必要なさそうだけど……」

 男からの攻撃を避けるのは簡単だし、反撃はいつでもできる。
 別に俺が詳細を聞き出す必要もないけど、とりあえずの時間稼ぎをしているだけで……とはいえ、反撃して俺じゃなく、男の方を沈黙させるのは控えなきゃね。
 ユノ達との訓練で、激しい攻撃をいなすなどの動きは多少できるようになったけど、まだ反撃する際の力加減が上手くいかない事が多い。
 ちょっと力を入れすぎて、ユノやロジーナの持っている木剣を粉々にして怒られたりもしたからなぁ。

 折るとか、弾くではなく粉々にしてしまったのは、自分でもやりすぎだと感じたから反省したし甘んじてお叱りを受けたけど。
 そのせいで、自分の力加減に対してはさらに自信をなくしていたりするんだけど、それはまぁ今はあまり考えないでおこう。
 何はともあれ、時間稼ぎもそろそろ良さそうだから、反撃は考えないで良さそうだし……できるだけこの場にいる人達は生け捕りが望ましいようだしね、絶対ではないけど。

「……エルサ、どうだ?」

 息を切らせ、限界なのか動きが鈍ってきた男の攻撃を少し大きめに体を動かして避けながら、頭に乗っかっているエルサに問いかける。

「大体わかったのだわ。リクが気にしている通り、あの奥から魔力が少しずつ流れてきているのだわ」
「成る程。やっぱり、あそこにいる女の人が?」
「そうなのだわ。他には……この場所にはいないのだわ。全部あっちに魔力が向くようになっているのだわ」

 時間を稼ぐ間、頭にくっ付いているエルサに調べてもらっていたけど、広間の奥にある小さな扉……今は女性が怯えて体を震わせ、へたり込んでいるその奥から魔力が流れてきているらしい。
 部屋に突入する前から、エルサには探知魔法で探ってもらっていたんだけど、俺達が入ってきて戦闘が開始して、旗色が悪くなったと判断したのか途中から魔力が流され始めたみたいだね。

「まぁあの人一人くらいなら、危険は少ないかな」
「っにをごちゃごちゃと!」
「おっと。――エルサ、じゃああの人を保護。まぁどれくらい協力している人なのかはわからないけど、爆発させるわけにはいかないからね」
「了解したのだわぁ。結界っと」
「……!? !?!? !?」

 男からの攻撃をさらに大きく避けて距離を取りつつ、エルサにお願いして結界を張ってもらう。
 女性に対し、エルサが包み込むように結界を張ったらしく、その内側で何やら忙しなく顔を動かし、口も開いているようだけど、何を言っているのかは聞こえない。
 おそらく、結界に包まれた事で外の音が一切聞こえなくなって驚いたんだろう。
 とりあえず、あちらの女性はこれで外部からの魔力が断絶されて爆発する可能性はなくなった、と……それじゃあ。

「リク、魔力開放はやめておくのだわ。前に、部屋の中でやって酷い事になったのだわ?」
「あ、そういえばそうだった。それじゃあ、仕方ないか」

 魔力開放で、男を弾き飛ばして無力化しようかな……なんて考えたんだけど、それはすぐにエルサが察したようで止められる。
 この部屋に俺とエルサ以外、敵しかいないのなら魔力開放で荒れさせてもいいんだけど、ヴェンツェルさんやフィリーナがいるし、後続の兵士さん達も入ってきつつあるからね。
 皆を巻き込むわけにはいかないし、下手したら爆発されるのとあまり変わらない事になる可能性もあるし、控えるしかないかな。

「ヴェンツェルさん! この中では一番事情を知っていそうな人ですけど、ちょっと話を聞けなくなるかもしれません!」
「構わんぞ! こちらはほとんどを生け捕りにしている。そろそろ終わりそうだし、その様子なら奥にもまだ何かありそうだからな! それからはこれ以上の情報は得られないだろう!」

 ヴェンツェルさん達の方は、あらかた部屋の制圧が完了しつつあるようで、こちらを気にする余裕もできているみたいだ。
 それなら変わって欲しいと思うけど……こちらに任せてくれるみたいだしまぁいいか。
 できれば確実に生け捕りにしたいけど、それはあくまでも可能であればであって絶対じゃない。
 魔力開放していないから、さらに自信はないけどでも一応力を加減するのを意識しつつ……。

「ありがとうございます! それじゃあまぁ、できるだけ耐えて下さいね……!」
「何をっ……っっ!!」

 ヴェンツェルさんに言葉を返しながら、振り下ろれる剣の内側に入り込むように動き、軽くみぞおち辺りを剣を持っていない方の手で小突く。
 それだけで、くぐもった声を出した男が体をくの字にしながら吹き飛び、結界に包まれた女性の横を通過し、奥の扉へとぶち当たった。

「結構、エグイ音がしたのだわ。ボキボキって言っていたのだわ、痛そうなのだわぁ」
「同情していない声音で言われても……」

 楽しむ程ではないけど、お気楽な声が頭の上から降りて来る。
 確かに、みぞおち付近を殴った……というか俺の感覚では小突いた程度なんだけど、その瞬間に骨が折れたと思われる音が複数聞こえた気がするし、手応えとしてもあったけど。

「それはともかく……ヴェンツェルさん!」
「ここは任せろ! そちらの女は……」
「エルサの結界で保護しています! しばらくそのままなので、動けないでしょうしそのままで!」
「了解した!」
「じゃあお願いします!」
「私も行くわ!」

 後ろから付いてくるフィリーナを伴って、結界に包まれ未だに混乱している女性の横を通り抜け、男を吹き飛ばした場所……つまりは奥の扉へ向かう。

「派手にやったわねぇ。金属の扉よ? 丈夫なのよ?」
「いやぁ、できればくらいだったんだけど、うまく行っちゃったよねぇ。まぁ開ける手間が省けたと思えば……」
「閉ざされていても、力づくで開けられたでしょうに……」

 人が一人、少しかがむくらいでようやく通れる扉、今は吹き飛んだ男の体がぶつかり、扉が弾けた状態でぽっかりと開いているそこを見て、フィリーナが呆れている様子。
 まぁ金属の扉は木製の扉より丈夫なのは当然だし、人の体でそれを無理矢理開けるのはやり過ぎかなぁと自分でも思うけど。
 ただ少し手間を省くために当たってくれればなぁくらいで、狙ったわけじゃないんだけど……やっぱり、もう少し手加減を覚えるよう努力した方が良さそうだ。
 今回は扉だからいいけど、味方が巻き込まれたらいけないからね。

「中はそれなりに広いわね……あら?」
「ぐ、うぅ……」
「おぉ、なんとか大丈夫みたいだ。良かったぁ」
「あれを大丈夫と言えるのかわからないけど、まぁいいわ。中にいたのも一緒に巻き込んだみたいね」

 扉……はもうないけど、中へ入ると建物の廊下より少し幅広の通路だった。
 俺とフィリーナが踏み込んですぐの場所で、折り重なるようにしている男性が二人。
 片方は俺が吹き飛ばした男で、もう片方はおそらく扉の中から魔力を放出していた人物だろう。
 もしもの際に、爆発の引き金となる魔力を流す役割といったところか。

 ちなみに折り重なっている二人、俺が吹き飛ばした方は放っておいたら危険な状態だろうとわかる状態だ。
 もう一人は、間に扉だったものと思われる金属の板を挟んでいるけど、ぶち当たった衝撃で気を失っているようだね……こっちは、多分そのうち目を覚ましそうだ。
 ともあれ、とりあえず二人共生きてはいるのでヴェンツェルさん達に任せておけばいいかな。

「あ、よく見ると壁も分厚いわねここ。もしかすると、爆発しても耐えられたかもしれないくらいよ。まぁ建物は崩壊するだろうから、入り口付近はどうなるかわからないけど……はぁ」

 溜め息を吐きながら、周囲の壁を調べているフィリーナ。
 言外に、爆発に耐えられるかもしれない壁というか扉を、人を吹き飛ばして破壊するなんて……みたいに言っている気がするけど、気にしないでおこう。

「爆発させて皆を巻き込みつつ、奥から逃げる算段だったんだろうね」
「そうね。慌てて向こうへ行く魔力……人がいるようだし」
「地下に繋がっているっぽいよね」

 通路は緩い下りになっていて、階段はなくとも地下へと向かっているようだ。
 曲線を描いている道は奥が見通せないし、おそらく螺旋状にでも作らているのかもしれない……。

「地下から逃げるつもりだったのかもね。まぁあっちは先に兵士さん達が配置されてるからいいとして……」
「そもそも、本当に王都の地下通路に繋がっているのかは疑問だけど……そうね。もしかしたら、一旦地下に潜りつつ、地上に出るようになっているのかもしれないわね。まぁどちらにせよ、この分だと離れた場所までつながっているわけでもなさそうだし、建物は完全に包囲されているから逃げられないでしょうけど」
「だね。むしろ地下通路と繋がっている方が、今後面倒になりそうだし」

 地下通路は一応極秘だからね。
 それが向こうに知られているというのは、アテトリア王国としてはまずいだろう。
 けど、地下に行きつつどこかで地上へ向かう通路だとしたら、王都の地下通路は知られていないし繋がっていないから、むしろそちらの方が良さそうだ。
 なんにせよ、フィリーナの目で見通した魔力の動きから、逃げ出した人がいるようだけどそちらはいずれ捕まるのは間違いないし心配はしていない。

「まぁその辺りはここを進んでいけばわかるでしょうけど……あれ、どうする?」
「どうするって言われても、行くしかないでしょ?」

 フィリーナが目線で示したのは通路の少し先。
 そこには開け放たれたままの扉が、俺達を手招きしているようだった。
 手招きというのは、なんとなく薄暗い通路の中での印象ってだけだけども。
 多分、逃げた人達がとった通った後に閉める余裕がなかっただけなんだろう。

「そうね……」
「念のため、フィリーナは俺の後ろに。パッと見は隠れるとこはなさそうだけど、何があるかわからないし」
「英雄様に守られるのは光栄ね。でも、私だってそれだけじゃないわ」

 そう言いつつも、俺の後ろに下がるフィリーナ。
 特別な目を持つフィリーナの方が、隠れた何者かを探すのに向いているかもしれないけど、突然襲い掛かられた時の対処は俺の方が向いているらね。
 エルサが頭にくっ付いているのもあるけど、魔力開放していない状態なら、多少の攻撃は受けても怪我すらしないし。
 というわけで、ゆっくりと歩を進めて開いたままの扉の先に行くと……。

「リク、右!」
「っ!!」
「っと!」
「ごっ……ふ……!」

 灯された明かりの影から、何者かが襲い掛かって来る。
 フィリーナの注意を聞きつつ、言われた方に意識を向け何者かの陰に剣の柄を叩き込んだ。
 くの字に折れ曲がったその何者かが、くぐもった声を漏らしながら崩れ落ちる。

「さすが、フィリーナの目は頼りになるね」
「暗くても、魔力は見えるからね。っと、こいつ……リク、離れて!」
「え? あ、うん」
「結界を使うのだわ~」

 崩れ落ちた何者か……襲い掛かって来たから、とりあえず対処したけど男性のようだ。
 その男性を調べようとしたフィリーナが、強く俺に離れるように言った。
 少し距離を開けると同時、エルサが結界を発動してその男性を結界内に閉じ込める。
 結界を使ったという事は……。

「もしかして、俺が触れると危険な人物だった?」
「そうね。見た感じは大丈夫そうで、おそらく魔力だけでただちにという事はないようではあるけど、念のためね」
「そうなんだ。でもどうして……」

 俺がなるべく触れない方がいい人、つまり爆発する可能性のある人だという事。
 早い話が、爆発するための処理をされている男ってわけだ。
 常に濃い魔力が漏れている俺は、爆発の起爆剤となる可能性があるようだからね。
 以前も聞いたけど、きっかけみたいな何かが必要な可能性はあって、ただ単に魔力が多い誰かがふれただけですぐ爆発するわけではないみたいだけど……自分の魔力量はある程度自覚している。

 きっかけとかを通り越していきなりドカンッ! なんて事もないとは言えないし、気を付けるに越した事はない。
 エルサも、フィリーナと同じく察知してその可能性を考えたから、すぐに結界で包んだんだろうし。

「とりあえず、さっきの人は後から来るだろうヴェンツェルさん達に任せるとして……どうして俺に襲い掛かって来たんだろう」
「利用されているとしても、誰も彼もが無理矢理従わせているってわけでもないのかもしれないわね。それか、リクが恐ろしくてついって事もあるかしら?」
「薄暗い中、初めて見る俺を恐れてって事はほとんどないと思うけど……自分から協力的な人もいるかもって事かぁ」

 まぁ、どういう経緯で爆発する処理をされたのかはわからないから、もしかたら自分から志願した人なんてのもいるのかもしれない。
 それか、協力するように仕向けている可能性もあるか……。
 爆発するというのはつまり、命を散らすという事でもあるわけで、それをたてにしてって可能性もあるしね。
 心から協力したがる人ってのがいないとも言えないし、そのあたりはもっと調べてみないとかな――。


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