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初恋の幽霊
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夜になると、初恋の人が現れて、私とお喋りをする。
電気を消して、メガネを外し、布団に入ったところでまず、その人の声は聞こえてくる。
いや、人と言うべきではないのかも知れない。
「初恋って忘れられないって言うじゃん。俺は死んだからさ、初恋の子のことよく思い出すけど、生きてたらどうなのかは分からない」
昨日の会話の続きを、一日経ったことに気づいていないのか、何事もなかったかのように喋り始める。
その仕組みに気づいた日から私は、布団に入る前に必ず、前の日どんな会話で終わったのかを思い出そうとする。
でも、会話の終わりというのは、私が眠ってしまったタイミングのことだから、結局は、はっきりと思い出せないまま、布団に入ることになる。
ただ今日は、その話を覚えていた。
初恋は忘れられない、という、映画のテーマによくあるような話。
「ねえ、聞いてる?」
初恋の人が、催促してきた。
「うん、聞いてる。でもさ、初恋じゃなくても、過去の恋のことは大抵覚えてるものじゃない?忘れられないし」
私がそう言うと、
「確かに」
と、真剣な声で返ってきた。
その人が近づいてくる音がする。
イメージとしては、体育座りをしていて、そのまま足とお尻をずらして移動してくるような音。
初めてその音を聞いた時は、正直、人生が終わったと思った。
怖すぎて、逃げることもできなかった。
「晴ちゃんだよね?」
そう声を掛けられたのは、今から二年前。
仕事が終わって、クタクタで帰宅して、でも頑張ってシャワーを浴びて、ようやく布団に入った時だった。
まず、近づいてくる音がして、人生が終わったと思って、恐怖で目を閉じ、寝たふりをしつつ、体を硬直させていた。
そして、その問いかけだ。
私が何も答えずにいると、
「俺、晴ちゃんの初恋の相手だよ。分かる?」
と、すぐには理解できないことを言ってくる。
私の初恋の相手は、小学一年生の時のクラスメイトの男の子ということになっている。
というのも、初恋は何歳?みたいな会話を友達とした時に、多分あれが私の初恋だろうと、その男の子を初恋の人に設定したからだった。
好きだったというのは覚えているものの、正直、名前すら覚えていないほどだ。
その男の子は、二学期か三学期には転校してしまったというのが、大きな理由でもある。
幼かったというのもあるだろう。
「でも、そっか。小さい頃の姿しか知らないから、困るよね。声ももちろん変わってるだろうし。っていうか声までは覚えてないか」
さらに、近づいてくる音がした。
怖すぎる。
「こっち見てよ」
私は目を閉じたままでいた。
開けられるわけがない。
「怖いよね。幽霊なんか怖いに決まってるよね」
「え?幽霊?」
そこで私はつい、声を出してしまった。
「おっ、やっと反応してくれたね。俺も晴ちゃんの声、思い出せなかったけど、20年振りだからやっぱ聞いてもピンとこないや。でも、見た目は良い感じに変わってないね」
私はまだ、目を開けられない。
「俺、死んでるんだ。もしかして、生きてる人間が、勝手に部屋に上がり込んだとでも思った?それなら、幽霊より怖いよね。驚かしてごめん。生きてないから安心して」
そう言われて、私は馬鹿みたいに目を開けた。
生きてないと言われて、なぜかホッとしてしまったのだ。
「久しぶり」
私の横には、体育座りをした男の人がいた。
薄暗い中、よく顔を眺めた。
少しずつ、顔のパーツまでしっかり見えてくる。
「あっ、久しぶり」
その忘れられない大きな目を見て、私は初恋の人との再会を実感していた。
「どう?ちゃんと分かる?」
微笑んだその顔を見て、さらに実感が湧く。
「分かるよ」
私は、その時、夢を見ているとでも思っていたのだろうか。
後から考えれば、そんなあり得ないような展開を受け入れている自分がおかしかった。
「どう?俺、変わってない?」
「変わりはしたけど、でも・・・」
「でも?」
「大成功じゃん」
「大成功?」
「うん。かなり良い感じに大人になったんだね」
「おお、それはどうもありがとう」
照れる初恋の人は、可愛かった。
鮮明に思い出した、好きだった照れ笑いの大人になったバージョンを見れるなんて、思ってもみなかった。
そしてそれは、幽霊バージョンとも言えた。
だって、初恋の人は、死んでしまったらしいから。
「まあ、きっとあれだよ。初恋が忘れられないというより、初恋は特別ってことかもね。実らないって言うし。ここだって、初恋が実らなかった二人だし」
私のすぐ横で、初めてここにやって来た時のように、体育座りをしながら初恋の幽霊は言った。
「そうだね」
と、私は返事する。
そしてふと、一つの疑問が湧き上がる。
「ねえ。私の初恋の人はあなただけど、あなたの初恋の人って誰なの?」
ちなみに、初恋の幽霊が現れてすぐ、彼の名前を申し訳なさげに聞いてみたのだが、死んだから教えられないと言われ、それ以来、“あなた”と呼ぶことになっている。
朝になって、小学生の頃の卒業アルバムにヒントを探してみたけれど、当然のように転校した彼の情報は得られなかった。
普通の名前だった気がする。
こうやって、私の記憶の中から浮き出てこないくらいの。
そもそも、名前を思い出せないなら、私の初恋ではないのかも知れないと思う時もあった。
もちろん、今さら本人に言えるわけもないし、他の初恋候補も思いつかなかったけれど。
「俺の初恋?定番で申し訳ないけど、幼稚園の先生です」
「えっ、つまんない」
「ごめん。でも、仕方ない。幼稚園の先生は、包容力があって、優しくて、何より、大人だから」
「まあ確かに、その理由だけ並べれば、理解できるよ。完璧だもん」
いつの日からか、私たちの会話はとてもスムーズで軽快だ。
二年もほぼ毎晩話していれば、仲良くならざるを得ないのかも知れない。
でも、もし恋人と同棲していたとしても、寝る前に毎晩楽しく会話するほどの自信はない。
多分、慣れとか、飽きとか、そういう感情が生まれてくるせいで、一人になりたいと思う夜もあるはずだ。
それに、仕事の疲れとかストレスもあって、相手を気遣えない時もあると思う。
じゃあどうして、幽霊になった初恋の人とはそれが可能なのか。
それは彼が、もう一度会えるとは思ってもみなかった、ずっと会っていなかった相手で、しかも幽霊で、そして、二人で過ごす夜に、そう遠くない終わりの時を予感していたからだろう。
その予感というのは同時に、私の人生の中の大きな幸せを意味していた。
「あのね・・・話があるの」
いつものように現れた初恋の幽霊に、私から話しかける。
「ん?何?」
「私・・・」
「どうした?」
こんなに非現実的な状況、毎晩を受け入れていた私は、寂しさを感じる。
「私・・・結婚するの」
初恋の幽霊は、少しだけ驚いた顔をする。
彼は、私が時々外泊していたことに気づいていたのだろうか。
私が布団に入ると現れる彼には、時間の感覚や、そもそも、時間という概念が存在していたのだろうか。
「だから、ここから引っ越すことになる。それでも、ついて来る?」
何も答えてくれないその隙に、もし再会したのが初恋の“幽霊”ではなく、初恋の“人”だったらどうなっていただろうと考えてしまう。
でも、そんなのは考えたところでどうにもならないことだった。
二年という時の中で、これを浮気というのではと心配になるほど、私は初恋の幽霊とほとんどの夜を過ごした。
恋人のことが大好きだし、恋人は私のことを大切にしてくれている。
だけど私は、初恋の幽霊のことも好きだった。
単に情が移っただけかも知れない。
楽しいことしか話さない相手だったからかも知れないし、彼の照れ笑いが女子ウケするものだったからかも知れない。
「結婚か・・・」
どういう感情なのか読み取ることのできない言い方で、彼は下を向いた。
「うん。結婚だよ」
「じゃあ、俺はさすがについて行かないよ」
「そっか」
「どうせ、晴ちゃんにしか見えないだろうし。邪魔はしないよ」
寂しそう。
ただ、そう思った。
「晴ちゃん」
「何?」
初恋の幽霊は、定位置より少しだけ私に近づき、しっかり目を見て言った。
「結婚おめでとう」
それは、結婚が決まった私が初めて受ける、祝福の言葉だった。
「晴ちゃん。俺のことを好きになってくれて、ありがとう。晴ちゃんが初恋の相手にしてくれて、嬉しかったよ」
また、照れ笑い。
でも、寂しく映るのは、私が感じる寂しさのせいだろう。
「あなたは私の初恋だからさ・・・私、ずっと好きだよ。あなたのこと」
「ありがとう」
「うん・・・」
目覚めた朝にはもちろん初恋の幽霊はいなくて、なんとなくいつもより早く布団に入ってみたその日の夜にも、初恋の幽霊は現れなかった。
静寂の中で、何度か上体を起こしては、布団を掛け直してみたりもした。
それでもやっぱり、初恋の幽霊はもう、現れなかった。
電気を消して、メガネを外し、布団に入ったところでまず、その人の声は聞こえてくる。
いや、人と言うべきではないのかも知れない。
「初恋って忘れられないって言うじゃん。俺は死んだからさ、初恋の子のことよく思い出すけど、生きてたらどうなのかは分からない」
昨日の会話の続きを、一日経ったことに気づいていないのか、何事もなかったかのように喋り始める。
その仕組みに気づいた日から私は、布団に入る前に必ず、前の日どんな会話で終わったのかを思い出そうとする。
でも、会話の終わりというのは、私が眠ってしまったタイミングのことだから、結局は、はっきりと思い出せないまま、布団に入ることになる。
ただ今日は、その話を覚えていた。
初恋は忘れられない、という、映画のテーマによくあるような話。
「ねえ、聞いてる?」
初恋の人が、催促してきた。
「うん、聞いてる。でもさ、初恋じゃなくても、過去の恋のことは大抵覚えてるものじゃない?忘れられないし」
私がそう言うと、
「確かに」
と、真剣な声で返ってきた。
その人が近づいてくる音がする。
イメージとしては、体育座りをしていて、そのまま足とお尻をずらして移動してくるような音。
初めてその音を聞いた時は、正直、人生が終わったと思った。
怖すぎて、逃げることもできなかった。
「晴ちゃんだよね?」
そう声を掛けられたのは、今から二年前。
仕事が終わって、クタクタで帰宅して、でも頑張ってシャワーを浴びて、ようやく布団に入った時だった。
まず、近づいてくる音がして、人生が終わったと思って、恐怖で目を閉じ、寝たふりをしつつ、体を硬直させていた。
そして、その問いかけだ。
私が何も答えずにいると、
「俺、晴ちゃんの初恋の相手だよ。分かる?」
と、すぐには理解できないことを言ってくる。
私の初恋の相手は、小学一年生の時のクラスメイトの男の子ということになっている。
というのも、初恋は何歳?みたいな会話を友達とした時に、多分あれが私の初恋だろうと、その男の子を初恋の人に設定したからだった。
好きだったというのは覚えているものの、正直、名前すら覚えていないほどだ。
その男の子は、二学期か三学期には転校してしまったというのが、大きな理由でもある。
幼かったというのもあるだろう。
「でも、そっか。小さい頃の姿しか知らないから、困るよね。声ももちろん変わってるだろうし。っていうか声までは覚えてないか」
さらに、近づいてくる音がした。
怖すぎる。
「こっち見てよ」
私は目を閉じたままでいた。
開けられるわけがない。
「怖いよね。幽霊なんか怖いに決まってるよね」
「え?幽霊?」
そこで私はつい、声を出してしまった。
「おっ、やっと反応してくれたね。俺も晴ちゃんの声、思い出せなかったけど、20年振りだからやっぱ聞いてもピンとこないや。でも、見た目は良い感じに変わってないね」
私はまだ、目を開けられない。
「俺、死んでるんだ。もしかして、生きてる人間が、勝手に部屋に上がり込んだとでも思った?それなら、幽霊より怖いよね。驚かしてごめん。生きてないから安心して」
そう言われて、私は馬鹿みたいに目を開けた。
生きてないと言われて、なぜかホッとしてしまったのだ。
「久しぶり」
私の横には、体育座りをした男の人がいた。
薄暗い中、よく顔を眺めた。
少しずつ、顔のパーツまでしっかり見えてくる。
「あっ、久しぶり」
その忘れられない大きな目を見て、私は初恋の人との再会を実感していた。
「どう?ちゃんと分かる?」
微笑んだその顔を見て、さらに実感が湧く。
「分かるよ」
私は、その時、夢を見ているとでも思っていたのだろうか。
後から考えれば、そんなあり得ないような展開を受け入れている自分がおかしかった。
「どう?俺、変わってない?」
「変わりはしたけど、でも・・・」
「でも?」
「大成功じゃん」
「大成功?」
「うん。かなり良い感じに大人になったんだね」
「おお、それはどうもありがとう」
照れる初恋の人は、可愛かった。
鮮明に思い出した、好きだった照れ笑いの大人になったバージョンを見れるなんて、思ってもみなかった。
そしてそれは、幽霊バージョンとも言えた。
だって、初恋の人は、死んでしまったらしいから。
「まあ、きっとあれだよ。初恋が忘れられないというより、初恋は特別ってことかもね。実らないって言うし。ここだって、初恋が実らなかった二人だし」
私のすぐ横で、初めてここにやって来た時のように、体育座りをしながら初恋の幽霊は言った。
「そうだね」
と、私は返事する。
そしてふと、一つの疑問が湧き上がる。
「ねえ。私の初恋の人はあなただけど、あなたの初恋の人って誰なの?」
ちなみに、初恋の幽霊が現れてすぐ、彼の名前を申し訳なさげに聞いてみたのだが、死んだから教えられないと言われ、それ以来、“あなた”と呼ぶことになっている。
朝になって、小学生の頃の卒業アルバムにヒントを探してみたけれど、当然のように転校した彼の情報は得られなかった。
普通の名前だった気がする。
こうやって、私の記憶の中から浮き出てこないくらいの。
そもそも、名前を思い出せないなら、私の初恋ではないのかも知れないと思う時もあった。
もちろん、今さら本人に言えるわけもないし、他の初恋候補も思いつかなかったけれど。
「俺の初恋?定番で申し訳ないけど、幼稚園の先生です」
「えっ、つまんない」
「ごめん。でも、仕方ない。幼稚園の先生は、包容力があって、優しくて、何より、大人だから」
「まあ確かに、その理由だけ並べれば、理解できるよ。完璧だもん」
いつの日からか、私たちの会話はとてもスムーズで軽快だ。
二年もほぼ毎晩話していれば、仲良くならざるを得ないのかも知れない。
でも、もし恋人と同棲していたとしても、寝る前に毎晩楽しく会話するほどの自信はない。
多分、慣れとか、飽きとか、そういう感情が生まれてくるせいで、一人になりたいと思う夜もあるはずだ。
それに、仕事の疲れとかストレスもあって、相手を気遣えない時もあると思う。
じゃあどうして、幽霊になった初恋の人とはそれが可能なのか。
それは彼が、もう一度会えるとは思ってもみなかった、ずっと会っていなかった相手で、しかも幽霊で、そして、二人で過ごす夜に、そう遠くない終わりの時を予感していたからだろう。
その予感というのは同時に、私の人生の中の大きな幸せを意味していた。
「あのね・・・話があるの」
いつものように現れた初恋の幽霊に、私から話しかける。
「ん?何?」
「私・・・」
「どうした?」
こんなに非現実的な状況、毎晩を受け入れていた私は、寂しさを感じる。
「私・・・結婚するの」
初恋の幽霊は、少しだけ驚いた顔をする。
彼は、私が時々外泊していたことに気づいていたのだろうか。
私が布団に入ると現れる彼には、時間の感覚や、そもそも、時間という概念が存在していたのだろうか。
「だから、ここから引っ越すことになる。それでも、ついて来る?」
何も答えてくれないその隙に、もし再会したのが初恋の“幽霊”ではなく、初恋の“人”だったらどうなっていただろうと考えてしまう。
でも、そんなのは考えたところでどうにもならないことだった。
二年という時の中で、これを浮気というのではと心配になるほど、私は初恋の幽霊とほとんどの夜を過ごした。
恋人のことが大好きだし、恋人は私のことを大切にしてくれている。
だけど私は、初恋の幽霊のことも好きだった。
単に情が移っただけかも知れない。
楽しいことしか話さない相手だったからかも知れないし、彼の照れ笑いが女子ウケするものだったからかも知れない。
「結婚か・・・」
どういう感情なのか読み取ることのできない言い方で、彼は下を向いた。
「うん。結婚だよ」
「じゃあ、俺はさすがについて行かないよ」
「そっか」
「どうせ、晴ちゃんにしか見えないだろうし。邪魔はしないよ」
寂しそう。
ただ、そう思った。
「晴ちゃん」
「何?」
初恋の幽霊は、定位置より少しだけ私に近づき、しっかり目を見て言った。
「結婚おめでとう」
それは、結婚が決まった私が初めて受ける、祝福の言葉だった。
「晴ちゃん。俺のことを好きになってくれて、ありがとう。晴ちゃんが初恋の相手にしてくれて、嬉しかったよ」
また、照れ笑い。
でも、寂しく映るのは、私が感じる寂しさのせいだろう。
「あなたは私の初恋だからさ・・・私、ずっと好きだよ。あなたのこと」
「ありがとう」
「うん・・・」
目覚めた朝にはもちろん初恋の幽霊はいなくて、なんとなくいつもより早く布団に入ってみたその日の夜にも、初恋の幽霊は現れなかった。
静寂の中で、何度か上体を起こしては、布団を掛け直してみたりもした。
それでもやっぱり、初恋の幽霊はもう、現れなかった。
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