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私の先生という虚像
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私は自分でも気付いていた。
私が蝉のように煩くて、短い時に懸けていて、一生ものではないという事に。
だからこそ、待っていたかった。
命の限り、先生の事を・・・
「先生と一緒に遊園地に行きたい」
私の為の補習終わり。
先生は、厄介な事に巻き込まれたみたいに、ただ顔を顰めていた。
「友達と行きなさい」
「先生、ちゃんと聞いてた?私は、先生と行きたいって言ったんだよ」
先生を揶揄うのが楽しいんじゃなくて、純粋に思っている事を口にしただけだ。
「早く、帰る支度しなさい」
先生は、私を置いて教室を出ようとする。
「待って。先生、冷たいよ。前と違う。絶対に違うよ・・・」
この時も私は、自分を煩いと思った。
露骨で、しつこくて、痛々しい。
「じゃあ・・・どうして、遊園地なんだ?」
その痛々しさに、先生は弱い。
先生の弱点を突く私は、まるで悪魔だ。
「先生の叫び声が聞きたいから。先生が叫ぶ所を見たいから」
私は真剣なのに、先生は少しだけ笑った。
「どうして、そんなのを見たい?」
「先生が大人しいから。大人しい先生の叫び声なんて、聞けたら私、感動しちゃうかも」
「馬鹿にしてるだろ」
「してない。でも、先生は怒らないし、怒鳴らない。だから生徒達に見くびられて、私なんかにも舐められてるんだよ」
少し言い過ぎたかと思ったけれど、先生は笑っていた。
今こそ、顔を顰めるタイミングなのに。
先生はやっぱり、これだから放っておけない。
「ジェットコースターに乗って、先生が叫んでくれたらそれでいい。お化け屋敷でも良いけど、どっちがいい?どうせ行くなら、どっちも、でいいのか。あと、メリーゴーランドも乗りたいな。さすがに、メリーゴーランドでは叫ばないでよ。メリーゴーランドではただ、微笑んでくれればいいから。ね、どう?日曜日に、一緒に・・・」
はしゃぎ過ぎた自分は、取り戻しようがない。
静かな教室内で、私の興奮だけが浮ついていた。
それを回収するのが、先生の役目。
大人しく、冷静に。
「遊園地には行かないよ。行ったとしても叫ばない。分かった?よし、帰ろう」
あと一歩で廊下に出てしまう先生を、私は引き留めた。
「先生、叫んでよ。怖いなら、叫んでよ。ジェットコースターは、叫ぶ為に乗るんだよ・・・」
「そうなのか?楽しむ為とか、スリルを味わう為じゃないのか?」
適当に言った事なのに。
どうして先生は、真剣に受け止めるのだろう。
こっちが真剣な時には、冗談として受け流すくせに。
「私は・・・叫ぶ為に乗るの・・・」
「そうなのか」
「うん。そうなの」
遊園地に一緒に行ってくれたら、先生の事、諦めるから・・・
そんな事を言ってしまいそうになる。
私は、私とは違って煩くない先生から、何かを引き出したい。
私だけが必死になっているのが、苦しかった。
「先生・・・日曜日は、予定があるの?」
しつこい私は、しつこさを減らす為に、小さな声でそう聞いた。
小さな声で言った所で、しつこい言葉はしつこく響く。
「日曜日は、人が多いからな」
「えっ?」
「日曜日は、混むだろう」
「そうですけど・・・」
「学校、サボれるか?」
思ってもみなかった展開に、私は戸惑う。
先生は静けさの中で、ずるい顔をした。
「私はサボれるに決まってるけど、先生は?」
「先生の方が、サボるのは得意だ」
「何で?」
「何で?そうだな・・・大人だからかな」
「どういう意味?それ」
「そのままの意味だよ」
私の興奮に、少しだけ先生が追いついた気がした。
「本当に、行ってくれるの?」
「ああ。叫ばないけどな」
「叫ぶ為に行くのに」
「どうしてもって言うなら、頑張って叫んでみても・・・」
「本当?」
「多分」
「教師が多分とか言っていいの?」
「良いに決まってる」
「まあ、そっか・・・ねえ、いつ行く?いつサボる?」
「それじゃあ・・・」
先生との初めての約束。
初めて学校の外で先生に会える。
私は、入園ゲートの近くで先生を待っていた。
私達は並んで歩いた場合、どういう関係に見えるのだろうか。
先生はどんな格好で来るのだろうか?
どんな表情で?
どんな気持ちで?
心の中が煩くて、頭に眩しく響く。
いくら待ち続けても、先生はなかなか来なかった。
サボるのを失敗したのかな。
やっぱり、先生みたいな人は、サボるのが得意なわけがない。
大丈夫かな・・・
さすがに長く待ち過ぎて、気持ちというよりも体が疲れてきた。
それに、入園ゲートにいる従業員の、私を見ているのに見ていないふりをする感じにも疲れてしまう。
私は先に中に入る事にした。
先生を叫ばす為に、事前調査でもしておこう。
事前調査と思ったものの、先生と約束をした日から毎日この遊園地について調べていたせいで、新たな収穫はほとんどなかった。
平日の遊園地には、確かに土日のような賑やかさはないけれど、それでも学校の行事として来ている集団もいたし、もしかして私と同じサボり?と思わせる世代のカップルもいた。
もう少しでここを先生と歩けると思ったら、一人ニヤけてしまいそうになる。
先生は今頃、どんな気持ちでいるのだろうか。
私を待たせて焦ってる?
私が帰ってしまったのではないかと、不安になってる?
それとも、まさか違うよね?
先生がまさか、酷い事を思ってないよね・・・
スマホを握りしめ、先生からの連絡を待ち続ける。
私はカフェに入り、外の景色を眺めていた。
行ったり来たりを繰り返すバイキングや、グルグルと回転するコーヒーカップ、空中に浮かぶようなサイクルモノレール。
室内にまで届く叫び声と共に、急下降するジェットコースター。
先生の隣で、先生の叫び声を聞きたいのに・・・
先生は私に連絡先を教えてくれなかった。
私の連絡先を先生が知っているだけだ。
どうしてあの時、駄々をこねなかったのだろう。
散々煩くしたくせに、先生が遊園地に行くと言ってくれた安心感のせいで、それ以上のわがままを封じられてしまったのだ。
連絡先くらい教えてくれれば良いのに。
私の事を本当に好きなら、連絡先くらい教えてくれたはずなのに・・・
「お客様、大丈夫でしょうか?」
「先生?」
顔を上げると、エプロンをつけた若い男の人が私を見下ろしていた。
「大丈夫ですか?」
親切そうな声と態度だったけれど、カフェで眠る客を迷惑に思っていたに違いない。
「大丈夫です。すみませんでした」
「いいえ・・・失礼します」
もっと恥ずかしさを感じるべきだけれど、それよりも私は慌ててスマホを確認する。
「先生・・・」
先生からの連絡は何もなかった。
落ち込むそのタイミングでまた、ジェットコースターから叫び声が聞こえる。
私は、大人しい先生の叫び声を聞いた所で、一体どうしたかったのだろう。
どういう気持ちになりたかったのだろう。
そもそも、叫び声を聞きたいというのは、どんな種類の欲求なのだろう。
今でも消えないその欲求は、永遠に聞く事の出来ない叫び声を、これからも欲し続けるのだろうか。
先生は煩い。
先生は煩さ過ぎる。
私の心の中で、頭の中で煩さ過ぎる。
私の短い青春の中で、あまりにも煩さ過ぎる。
それなのに、先生は大人だ。
先生の、煩くて、短くて、一生ものではない時代はとっくに過ぎている。
先生。
先生が短い命を叫ぶように、懸命に生きた青春時代。
そこに私もいたのなら。
私に同調するみたいに、煩く、露骨に、しつこく、痛々しく生きてくれた?
一緒にジェットコースターで叫んでくれた?
私に叫び声を聞かせてくれた?
先生・・・
先生は結局、遊園地に来てくれなかった。
先生は私に、笑いかけてくれる事もなくなった。
先生は私の青春という短い命を、残酷に見限った・・・
私が蝉のように煩くて、短い時に懸けていて、一生ものではないという事に。
だからこそ、待っていたかった。
命の限り、先生の事を・・・
「先生と一緒に遊園地に行きたい」
私の為の補習終わり。
先生は、厄介な事に巻き込まれたみたいに、ただ顔を顰めていた。
「友達と行きなさい」
「先生、ちゃんと聞いてた?私は、先生と行きたいって言ったんだよ」
先生を揶揄うのが楽しいんじゃなくて、純粋に思っている事を口にしただけだ。
「早く、帰る支度しなさい」
先生は、私を置いて教室を出ようとする。
「待って。先生、冷たいよ。前と違う。絶対に違うよ・・・」
この時も私は、自分を煩いと思った。
露骨で、しつこくて、痛々しい。
「じゃあ・・・どうして、遊園地なんだ?」
その痛々しさに、先生は弱い。
先生の弱点を突く私は、まるで悪魔だ。
「先生の叫び声が聞きたいから。先生が叫ぶ所を見たいから」
私は真剣なのに、先生は少しだけ笑った。
「どうして、そんなのを見たい?」
「先生が大人しいから。大人しい先生の叫び声なんて、聞けたら私、感動しちゃうかも」
「馬鹿にしてるだろ」
「してない。でも、先生は怒らないし、怒鳴らない。だから生徒達に見くびられて、私なんかにも舐められてるんだよ」
少し言い過ぎたかと思ったけれど、先生は笑っていた。
今こそ、顔を顰めるタイミングなのに。
先生はやっぱり、これだから放っておけない。
「ジェットコースターに乗って、先生が叫んでくれたらそれでいい。お化け屋敷でも良いけど、どっちがいい?どうせ行くなら、どっちも、でいいのか。あと、メリーゴーランドも乗りたいな。さすがに、メリーゴーランドでは叫ばないでよ。メリーゴーランドではただ、微笑んでくれればいいから。ね、どう?日曜日に、一緒に・・・」
はしゃぎ過ぎた自分は、取り戻しようがない。
静かな教室内で、私の興奮だけが浮ついていた。
それを回収するのが、先生の役目。
大人しく、冷静に。
「遊園地には行かないよ。行ったとしても叫ばない。分かった?よし、帰ろう」
あと一歩で廊下に出てしまう先生を、私は引き留めた。
「先生、叫んでよ。怖いなら、叫んでよ。ジェットコースターは、叫ぶ為に乗るんだよ・・・」
「そうなのか?楽しむ為とか、スリルを味わう為じゃないのか?」
適当に言った事なのに。
どうして先生は、真剣に受け止めるのだろう。
こっちが真剣な時には、冗談として受け流すくせに。
「私は・・・叫ぶ為に乗るの・・・」
「そうなのか」
「うん。そうなの」
遊園地に一緒に行ってくれたら、先生の事、諦めるから・・・
そんな事を言ってしまいそうになる。
私は、私とは違って煩くない先生から、何かを引き出したい。
私だけが必死になっているのが、苦しかった。
「先生・・・日曜日は、予定があるの?」
しつこい私は、しつこさを減らす為に、小さな声でそう聞いた。
小さな声で言った所で、しつこい言葉はしつこく響く。
「日曜日は、人が多いからな」
「えっ?」
「日曜日は、混むだろう」
「そうですけど・・・」
「学校、サボれるか?」
思ってもみなかった展開に、私は戸惑う。
先生は静けさの中で、ずるい顔をした。
「私はサボれるに決まってるけど、先生は?」
「先生の方が、サボるのは得意だ」
「何で?」
「何で?そうだな・・・大人だからかな」
「どういう意味?それ」
「そのままの意味だよ」
私の興奮に、少しだけ先生が追いついた気がした。
「本当に、行ってくれるの?」
「ああ。叫ばないけどな」
「叫ぶ為に行くのに」
「どうしてもって言うなら、頑張って叫んでみても・・・」
「本当?」
「多分」
「教師が多分とか言っていいの?」
「良いに決まってる」
「まあ、そっか・・・ねえ、いつ行く?いつサボる?」
「それじゃあ・・・」
先生との初めての約束。
初めて学校の外で先生に会える。
私は、入園ゲートの近くで先生を待っていた。
私達は並んで歩いた場合、どういう関係に見えるのだろうか。
先生はどんな格好で来るのだろうか?
どんな表情で?
どんな気持ちで?
心の中が煩くて、頭に眩しく響く。
いくら待ち続けても、先生はなかなか来なかった。
サボるのを失敗したのかな。
やっぱり、先生みたいな人は、サボるのが得意なわけがない。
大丈夫かな・・・
さすがに長く待ち過ぎて、気持ちというよりも体が疲れてきた。
それに、入園ゲートにいる従業員の、私を見ているのに見ていないふりをする感じにも疲れてしまう。
私は先に中に入る事にした。
先生を叫ばす為に、事前調査でもしておこう。
事前調査と思ったものの、先生と約束をした日から毎日この遊園地について調べていたせいで、新たな収穫はほとんどなかった。
平日の遊園地には、確かに土日のような賑やかさはないけれど、それでも学校の行事として来ている集団もいたし、もしかして私と同じサボり?と思わせる世代のカップルもいた。
もう少しでここを先生と歩けると思ったら、一人ニヤけてしまいそうになる。
先生は今頃、どんな気持ちでいるのだろうか。
私を待たせて焦ってる?
私が帰ってしまったのではないかと、不安になってる?
それとも、まさか違うよね?
先生がまさか、酷い事を思ってないよね・・・
スマホを握りしめ、先生からの連絡を待ち続ける。
私はカフェに入り、外の景色を眺めていた。
行ったり来たりを繰り返すバイキングや、グルグルと回転するコーヒーカップ、空中に浮かぶようなサイクルモノレール。
室内にまで届く叫び声と共に、急下降するジェットコースター。
先生の隣で、先生の叫び声を聞きたいのに・・・
先生は私に連絡先を教えてくれなかった。
私の連絡先を先生が知っているだけだ。
どうしてあの時、駄々をこねなかったのだろう。
散々煩くしたくせに、先生が遊園地に行くと言ってくれた安心感のせいで、それ以上のわがままを封じられてしまったのだ。
連絡先くらい教えてくれれば良いのに。
私の事を本当に好きなら、連絡先くらい教えてくれたはずなのに・・・
「お客様、大丈夫でしょうか?」
「先生?」
顔を上げると、エプロンをつけた若い男の人が私を見下ろしていた。
「大丈夫ですか?」
親切そうな声と態度だったけれど、カフェで眠る客を迷惑に思っていたに違いない。
「大丈夫です。すみませんでした」
「いいえ・・・失礼します」
もっと恥ずかしさを感じるべきだけれど、それよりも私は慌ててスマホを確認する。
「先生・・・」
先生からの連絡は何もなかった。
落ち込むそのタイミングでまた、ジェットコースターから叫び声が聞こえる。
私は、大人しい先生の叫び声を聞いた所で、一体どうしたかったのだろう。
どういう気持ちになりたかったのだろう。
そもそも、叫び声を聞きたいというのは、どんな種類の欲求なのだろう。
今でも消えないその欲求は、永遠に聞く事の出来ない叫び声を、これからも欲し続けるのだろうか。
先生は煩い。
先生は煩さ過ぎる。
私の心の中で、頭の中で煩さ過ぎる。
私の短い青春の中で、あまりにも煩さ過ぎる。
それなのに、先生は大人だ。
先生の、煩くて、短くて、一生ものではない時代はとっくに過ぎている。
先生。
先生が短い命を叫ぶように、懸命に生きた青春時代。
そこに私もいたのなら。
私に同調するみたいに、煩く、露骨に、しつこく、痛々しく生きてくれた?
一緒にジェットコースターで叫んでくれた?
私に叫び声を聞かせてくれた?
先生・・・
先生は結局、遊園地に来てくれなかった。
先生は私に、笑いかけてくれる事もなくなった。
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