48 / 76
キッチン
しおりを挟む私は百海の件(優の件でもある)に頭を支配されていた
過去に男女両者ともを知っていて、その2人が交際を始めたり別れたりという経験はある
でもその2人が顔も見たことが無い関係で、これから…というのはもうweb漫画かな?!みたいなトキメキがある
…気になり過ぎるよ
そうして頭を支配されながらも、理人に食べさせる夕飯の買い物をして部屋へと帰った
「…イイ男のことでも考えてるの~?」
そう理人に声をかけられてハッとした
ご飯の支度をしながらも、また明日の夜に思いを馳せてしまっていた
「あ…ごめん」
そう言って再び手を動かす
「え?ごめんってなに!!」
私が理人の発言を否定しなかったことで理人が私のところへすっ飛んできた
いや違う違う、そうじゃない…
「今ね、ある件にすっかり頭を支配されてて正直しんどいの」
「…それって聞いても大丈夫なやつ?」
なにも知らない理人は何の話かと少し怯えていたけれど、私は百海の恋心の話を聞かせた
「…そんなことある?!」
理人がそう言った
そうなのよ、本当にそんなことがあるのかと、こちらがソワソワしてヤバいのよ
「それでね、明日の夜なんだって…もう気になっちゃってさぁ~」
有名人の結婚・離婚・熱愛報道なんかにはまったく興味が無いが、今回だけは興味津々だ
「あのギャルがねぇ…優くんジェントルマンなんじゃない?」
「はぁ?そんなわけ無くない??」
理人がとんでもないことを言い出す
理人曰く、オンラインでのやり取りで好印象を与えるということは、優が非常に紳士的な振る舞いをしているはずだということ…らしい
「俺だって普段オンラインで人とやり取りしてるけど、まず会ってみたいと思うことは無いもん」
ましてオンラインでの人付き合いというのは、対面じゃないからかマナーが良くない人も多いという
「そんな中で、女子に会いたいって思わせたわけでしょ?」
しかも「あのギャルにだよ?」と、理人は百海の「人を見る目の厳しさ」をけっこう理解しているようだった
確かに以前は、マスターの店で私に声をかけに理人が寄って来ると百海にめちゃくちゃ敵視されていたもんなw
…そんな理人にそういう言い方をされてしまうと、そうなのかもと思えてしまう(優ジェントル説)
夕飯を済ませ、私が食器を洗っていると
「俺も慶さんに誘われた日のことを思い出しちゃった…」
と言う理人
それは違わないか?百海たちは恋心だよ?純粋だよ!
私を後ろからハグして
「ねぇ、あの時慶さんがセックスしたいって言うから緊張しちゃったじゃん…」
と、耳元で言いながら私に体重をかける
大型犬がのしかかってきた勢いで私はシンクに両手をついた
「ちょっと、洗い物がまだなんだけど…」
口ではそう言いながら、理人に触れられると早くベッドに連れて行って欲しいと思う正直な私
「いいよ、洗い物してて」
と、聞き間違いでなければ理人はそう言った
…ん???
セックスは洗い物の後でいいってこと?
お前は余裕か??
と、私が脳内でバグっていると急に理人の体重から解放された
「…え?」
「洗い物してていいから、ちょっとだけ脚開いて」
と、私が期待してしまうようなことを言う理人
立ったままストレッチをするときのように、肩幅くらいにおずおずと脚を開く
続いて理人が私の腰をグイッと後ろに引いた
私は後ろにお尻を突き出すような格好になる
…期待で速くなる心音が理人に聞こえてしまうんじゃないかと思った
理人は立っている私の後ろで足元にかがんで私の下着に指をかける
そのまま下着をぐっと横に引っ張ると同時に、私の身体に震えが走った
「あぁっ…」
理人の舌が私のソコを優しく往復して
わざと恥ずかしい音をたてて煽るようなことをする…
水道も出しっぱなしになっているけど、もうそれをただ眺めながら、理人の舌に与えられる刺激に喘いだ
しばらくして立ち上がった理人が
「ちゃんと洗い物してよ、終わんないでしょ…?」
と言いながら、さっきまでペロペロしていたソコに理人のソレを押し当てる
「いやぁ…もうできない…」
理人に全神経を持っていかれてるので同時に洗い物は無理である
そんなことより…熱を持ったソコを理人に乱暴にされたい…ということしか考えられない
「なんで出来ないの…?」
そう言って理人はソレの先端で私の入り口付近をゆるゆると撫でて遊んでいる
「や、だ…理人きらい…」
「嘘つき~!もう離れられないくせに…」
私の「きらい」をスルーして、やっと理人のソレが私の奥まで侵入する
「…慶さんコレが無いと生きていけないでしょ?」
そう言って、私の期待が透けているかのように激しく攻める理人
「んっ!あっ…」
肌のぶつかる音が心地よく、理人が突き上げるたびに快感の波が押し寄せる
理人が触れている指が動いただけでも気持ちいい
「ちゃんと捕まえててあげるから大丈夫…」
理人はそう言ってラストスパートに入る
ここからが最高に気持ち良いのだと身体が知っている
悪寒にも似たゾワゾワがこみ上げてくる
「…あぁっ、もう…だめっ…!」
「いいよ、慶さんイキな…」
…こうしてキッチンで立たされたままぶっ飛んでしまった…
理人とのセックスは気持ちいい
確かに、理人と「セックス無し」になったら私は生きていけないのかもしれない
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
その出会い、運命につき。
あさの紅茶
恋愛
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
契約妻ですが極甘御曹司の執愛に溺れそうです
冬野まゆ
恋愛
経営難に陥った実家の酒造を救うため、最悪の縁談を受けてしまったOLの千春。そんな彼女を助けてくれたのは、密かに思いを寄せていた大企業の御曹司・涼弥だった。結婚に関する面倒事を避けたい彼から、援助と引き換えの契約結婚を提案された千春は、藁にも縋る思いでそれを了承する。しかし旧知の仲とはいえ、本来なら結ばれるはずのない雲の上の人。たとえ愛されなくても彼の良き妻になろうと決意する千春だったが……「可愛い千春。もっと俺のことだけ考えて」いざ始まった新婚生活は至れり尽くせりの溺愛の日々で!? 拗らせ両片思い夫婦の、じれじれすれ違いラブ!
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる