29 / 76
告白
しおりを挟む理人は部屋のキーを取り出しドアを開ける
「はい、どうぞ」そう言われて先に部屋へと入った
…あの日ちょっと緊張した素敵な部屋
「慶さん、用意しといてもらったから、あっちで煙草吸えるよ」
理人はそう言うと、私の頬にキスをした
私はドレスの上に羽織っていたボレロをソファーに投げてテラスに向かった
煙草を取り出し火をつける
今日は理人にちゃんと話さなきゃいけないと思ってここへ来た
もう、あの日のようなフワフワした気持ちでは無くスッキリとしていた
「何度見てもいいよねぇ~、ここの景色は」
しばらくすると、いつもの調子で理人がやってくる
「ねぇ理人…」
私は話を切り出そうとするも
「慶さん、先にジャグジー入ろ!」
…いや違う、そうじゃないのよ
私は今日は話を聞いて欲しいのよ
「ほら、シャンパン飲みながらゆっくり話そうよ…」
シャンパンに釣られ仕方なくジャグジーへ向かった
ドレスの背中のファスナーをゆっくり下ろす理人
胸の膨らみだけで支えられているドレスが、理人の長い指で引っ張られスルッと足元に落ちた
「…はい、こっちの脚あげて…」
と、下着まで取り上げられてしまった
裸になった私を満足げに眺めながら理人もジャケットを脱いだ
それから
「慶さん、脱がせて」
と言い出す…
私は理人のシャツのボタンを1つずつ外していく
シャツを脱がせるとアートの美しい身体が露になった
そのままスラックスのボタンも外しファスナーを下ろす
スラックスを脱がせると、ちょっと…目のやり場に困るような状態の、理人のソレが下着の中に居るのだと分かる
「…パンツは自分で脱いで」
「やだ、早くお風呂入りたい~」
…こいつ!
こうなったらさっさと済ませたい…ウエストのゴムに指をかけ、そーっと下ろす
妙にこっちが恥ずかしいので、できるだけ見ないように足元まで下ろした
やっと、やっとお湯の中へと逃げ込むことが出来た
「はい、カンパ~イ!」
私のドキドキを返せ!
と言いたくなるくらい涼しい顔をしている理人
「…それじゃあ慶さんのお話し聞こうか」
私はグラスのお酒を一気に飲んだ
「私ね…理人のこと好き…」
「…えっ?」
「あれから考えてね…」
「ちょっと待って!!!」
やっと話が出来るかと思いきや言葉を遮られてしまった
「ちょっと…衝撃に耐える準備が欲しいから、こっち来て…」
と、お湯の中でバックハグする形で私の後ろに隠れる理人
「…はい…どうぞ……」
…はいどうぞって!
私だってこんなこと言うの、結構勇気が要るんですけど…
「理人…今更だけど、ちゃんと私の彼氏になってくれる?」
私をぎゅっとしている理人から返事はない
「え?…ちょっと…理人?」
私の肩に頭をくっ付けている理人が無言で震えている…
「…うぅっ」
えっ…泣く程?!!
「…ちょっと待って、今えっちなこと考えるから…」
どういうことなの?
理人、台無しだよ…
「ねぇ…ちゃんと私の彼氏になってくれる?」
「…うん…ドッキリじゃないよね?」
※このあと朝までセックスしました♡
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる