29 / 33
第一章 【七罪の魔王】 カイン・エレイン編
29 救出
しおりを挟む
ギルドマスターの説明はその後も続く。
「では、概要を説明する。目的は要救助民の救出だ。ここにはかなりの数の避難民がいるが、まだまだ街の中には取り残された人達が大勢いるだろう」
「分かりました」
「ギルド内の倉庫に保管してある予備物資も全て開放するつもりだ。どうせここも放棄する予定なんだ。残りの数とかは一切考えなくていい」
「はい」
「だが、忘れるなよ。目的は魔物を倒す事じゃない、この街の人を助ける事だ。魔物との戦闘は極力避けるように。この状況では数体倒した所で何も変わらん」
そして、ギルドマスターは念を押すようにもう一度繰り返し言う。
「もう一度言うぞ。魔物との戦闘を避け、街の人の救出を最優先にするんだ。現状から計算した所、ここを守れるのは今日の夕暮れが限界だ。その時点を以ってここを放棄し、脱出する。それまでにここに戻るんだ。何か他に聞きたい事はあるか?」
そして、ギルドマスターは会議室を一度見渡す。だが、ギルドマスターに質問する者はいなかった。
「無いな、では解散!!」
そして、この場にいる皆がこの会議室から次々と退室していく。それに合わせて俺達もこの会議室から出るのだった。
会議室から出た後、俺達はギルドの倉庫に向かった。倉庫内で色々必要な物を補充していく。他の傭兵達がかなりの数の物資を持って行ったのだろう。倉庫の規模に比べれば物資はかなり少なくなっている。
「一応予備の武器に、ポーション類、後は……」
「おっ、バーストジェムか。これ使い捨ての癖に案外高いんだよな。折角だし貰うか」
「煙幕玉も貰っておこう」
そんな感じで、俺達はギルド内の物資をある程度貰って行くのだった。
そして、倉庫を物色した後、ギルド内の大広間に出ると、来た時よりかなり人が減っていた。どうやら既に地下通路を使った脱出が始まっている様だ。
だが、ここに逃げて来る人もドンドン増えている。未だに街の中に取り残されている人もまだまだいるのだろうか。
「カイン、行くか」
「分かった」
そしてギルドから出ると、外にはここを守るギルドマスターと傭兵達がいた。
「お前ら、行くのか」
ギルドマスターのその言葉に俺達は無言で首肯する。
「分かった。ただし、絶対生きて帰れよ」
「「はい!!」」
ギルドマスターがここを守っている傭兵達の方に振り向くと一言。
「おい、お前ら、道を開けろ!!」
その言葉で傭兵達は道を開けてくれた。
そして、ギルドマスター達に見送られ、俺達はこの崩壊寸前の街の中を進んで行くのだった。
ギルドを出てから、かなりの時間、街を巡り人々を助けていた。
「大丈夫か!?」
「ポーションです、どうぞ」
「お、俺達は何処に行けばいいんだよ!?」
「傭兵ギルドには、この街から脱出できる地下通路があるからそこに!!」
「わ、分かった。ありがとう!!」
そうやって、動ける者には傭兵ギルドに向かうように促し、怪我をして動けない者には手持ちのポーションを渡していく。途中魔物に襲われそうになっている人には俺達が間に入って時間を稼いだりする。
そうして行くと、気が付けば昼過ぎになっていた。
「はぁ、はぁ、流石にそろそろ疲れてきたな……」
「朝からずっと動きっぱなしだからな……」
「どうする、少し休憩するか?」
「それが良いかもな」
俺達は休息を取るために物影に隠れて座り込んだ。
「……」
改めて崩壊しかけたこの街を巡って何だか無性に空しくなった。昨日まで、あんなに賑わっていた場所だって、今は人が消え、代わりに魔物が徘徊する場所に変化してしまった。
「アルト……」
「……どうした?」
「……いや、何でもない」
そこからは、お互い何かを口にする事は無かった。結局休息を終えるまでこの空気は変わることは無かったのだった。
「カイン、そろそろ行くか」
「ああ」
そして、俺達は再び街の中を巡る。刻限である夕暮れも段々と近づいている。互いに、そろそろ戻った方がいいのではないか、と言い始めたその時だった。
―――――誰か、誰か助けてくれ!!
そんな声が聞こえてきたのだ。俺とアルトは一瞬顔をお互いの方を向くと、頷き声が聞こえた方へ急いで向かった。
「誰か、誰か!!」
聞こえる声がだんだん大きくなってきた。声の主が近くにいるのだろう。
「助けに来た!! 何処だ!?」
「ここだ!!」
声の方に向かうと、そこにいたのは昨日、アルトと一緒に行った屋台で出会ったグラントさんだった。
「おっさん!?」
「その声、アルトか!?」
「どうして逃げてないんだよ!?」
「周りの人を逃がしていたが、少しばかり失敗しちまったんだよ……」
話を聞くと、グラントさんは周りの人を優先的に逃がしていたが、運悪く自分の屋台が倒れてきてしまい、先程まで気絶していたらしい。代わりに倒れてきた屋台のおかげで魔物には見つからなかったのは、運が良かったのだろう。
「その時に足も怪我した様でな、歩く事は出来そうだが、走るのは無理だろうな」
「……アルト」
「分かってる」
アルトは道具袋からポーションを取り出しグラントさんに渡した。俺達の意図を理解したのか、グラントさんはポーションを飲んでいった。
「これで、少しすれば怪我が治って走れるようになるはずだ」
「アルト、助かる……」
その後、グラントさんの怪我が治ったら一緒に傭兵ギルドまで向かうという話になった。グラントさんは自分の為にそんなことをしなくていいと固辞したが、俺達もそろそろ傭兵ギルドに戻る予定だった事を話すと、グラントさんが折れてくれた。
「二人共、本当に助かった。今なら走れそうだ」
「それじゃあ、行くか」
「ああ」
そして、俺達は街の中を駆け抜けていく。多くの人を助けることが出来て、そして互いに生きて帰れそうだ、そう確信した時だった。
結局、そんな確信を持った時にこそ、不幸というモノは訪れるのだろう。
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!
そんな音と共に地面に大きな揺れが起こる。
「っ!! おっさん!!」
「うおっ!!」
そして、揺れが収まるとアルトが慌てた様子でグラントさんを突き飛ばしたのだ。
だが、その直後だった。今迄グラントさんがいた場所の地面に罅が入っていたのだ。あのままだとすぐに崩壊するだろう。だが、グラントさんを突き飛ばされ、代わりに崩壊しようとしている場所にいるのは突き飛ばした張本人であるアルトだ。
「アルトっ!!」
アルトがいる場所が崩壊していく。俺は慌てて手を伸ばした。伸ばした手は何とかアルトに届いたが、それでもアルトは穴に飲み込まれ、俺と手だけで繋がっている状態だった。俺が手を離すと、アルトはこのまま落下してしまうだろう。
「お、俺は一体どうすれば……」
「早く傭兵ギルドまで向かってください!!」
「だ、だが……」
「いいから!!」
「わ、分かった!!」
そして、グラントさんは傭兵ギルドまで向かっていった。
「アルト、今、引き上げる」
「カイン、助かった」
「礼は後でいいから」
グラントさんを見送った後、俺はアルトを引き上げようとする。だがそんな時だった。
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!
そんな音が二度目の揺れと共に響き渡る。そして、今自分がいる場所にも罅が入っていった。先程と同じくこの場所も間違いなく崩壊するだろう。
「は、はは……」
もし、今すぐアルトの手を離して逃げようとしても、間に合わないだろう。俺は諦めたように声を零した。いくら魔力を宿し、身体能力が向上した俺の体とは言え、この穴がどこまで落ちるか分からない。落下の衝撃に耐えられるとは思えない。
アルトも俺の様子から何かを悟ったようで、顔から諦めの様子がうかがえた。
「カイン、ごめんな。俺なんかの為に……」
そして、アルトのそんな言葉を最後に、俺のいる場所も崩壊し、俺達は揃って穴の底まで落下していくのだった。
「では、概要を説明する。目的は要救助民の救出だ。ここにはかなりの数の避難民がいるが、まだまだ街の中には取り残された人達が大勢いるだろう」
「分かりました」
「ギルド内の倉庫に保管してある予備物資も全て開放するつもりだ。どうせここも放棄する予定なんだ。残りの数とかは一切考えなくていい」
「はい」
「だが、忘れるなよ。目的は魔物を倒す事じゃない、この街の人を助ける事だ。魔物との戦闘は極力避けるように。この状況では数体倒した所で何も変わらん」
そして、ギルドマスターは念を押すようにもう一度繰り返し言う。
「もう一度言うぞ。魔物との戦闘を避け、街の人の救出を最優先にするんだ。現状から計算した所、ここを守れるのは今日の夕暮れが限界だ。その時点を以ってここを放棄し、脱出する。それまでにここに戻るんだ。何か他に聞きたい事はあるか?」
そして、ギルドマスターは会議室を一度見渡す。だが、ギルドマスターに質問する者はいなかった。
「無いな、では解散!!」
そして、この場にいる皆がこの会議室から次々と退室していく。それに合わせて俺達もこの会議室から出るのだった。
会議室から出た後、俺達はギルドの倉庫に向かった。倉庫内で色々必要な物を補充していく。他の傭兵達がかなりの数の物資を持って行ったのだろう。倉庫の規模に比べれば物資はかなり少なくなっている。
「一応予備の武器に、ポーション類、後は……」
「おっ、バーストジェムか。これ使い捨ての癖に案外高いんだよな。折角だし貰うか」
「煙幕玉も貰っておこう」
そんな感じで、俺達はギルド内の物資をある程度貰って行くのだった。
そして、倉庫を物色した後、ギルド内の大広間に出ると、来た時よりかなり人が減っていた。どうやら既に地下通路を使った脱出が始まっている様だ。
だが、ここに逃げて来る人もドンドン増えている。未だに街の中に取り残されている人もまだまだいるのだろうか。
「カイン、行くか」
「分かった」
そしてギルドから出ると、外にはここを守るギルドマスターと傭兵達がいた。
「お前ら、行くのか」
ギルドマスターのその言葉に俺達は無言で首肯する。
「分かった。ただし、絶対生きて帰れよ」
「「はい!!」」
ギルドマスターがここを守っている傭兵達の方に振り向くと一言。
「おい、お前ら、道を開けろ!!」
その言葉で傭兵達は道を開けてくれた。
そして、ギルドマスター達に見送られ、俺達はこの崩壊寸前の街の中を進んで行くのだった。
ギルドを出てから、かなりの時間、街を巡り人々を助けていた。
「大丈夫か!?」
「ポーションです、どうぞ」
「お、俺達は何処に行けばいいんだよ!?」
「傭兵ギルドには、この街から脱出できる地下通路があるからそこに!!」
「わ、分かった。ありがとう!!」
そうやって、動ける者には傭兵ギルドに向かうように促し、怪我をして動けない者には手持ちのポーションを渡していく。途中魔物に襲われそうになっている人には俺達が間に入って時間を稼いだりする。
そうして行くと、気が付けば昼過ぎになっていた。
「はぁ、はぁ、流石にそろそろ疲れてきたな……」
「朝からずっと動きっぱなしだからな……」
「どうする、少し休憩するか?」
「それが良いかもな」
俺達は休息を取るために物影に隠れて座り込んだ。
「……」
改めて崩壊しかけたこの街を巡って何だか無性に空しくなった。昨日まで、あんなに賑わっていた場所だって、今は人が消え、代わりに魔物が徘徊する場所に変化してしまった。
「アルト……」
「……どうした?」
「……いや、何でもない」
そこからは、お互い何かを口にする事は無かった。結局休息を終えるまでこの空気は変わることは無かったのだった。
「カイン、そろそろ行くか」
「ああ」
そして、俺達は再び街の中を巡る。刻限である夕暮れも段々と近づいている。互いに、そろそろ戻った方がいいのではないか、と言い始めたその時だった。
―――――誰か、誰か助けてくれ!!
そんな声が聞こえてきたのだ。俺とアルトは一瞬顔をお互いの方を向くと、頷き声が聞こえた方へ急いで向かった。
「誰か、誰か!!」
聞こえる声がだんだん大きくなってきた。声の主が近くにいるのだろう。
「助けに来た!! 何処だ!?」
「ここだ!!」
声の方に向かうと、そこにいたのは昨日、アルトと一緒に行った屋台で出会ったグラントさんだった。
「おっさん!?」
「その声、アルトか!?」
「どうして逃げてないんだよ!?」
「周りの人を逃がしていたが、少しばかり失敗しちまったんだよ……」
話を聞くと、グラントさんは周りの人を優先的に逃がしていたが、運悪く自分の屋台が倒れてきてしまい、先程まで気絶していたらしい。代わりに倒れてきた屋台のおかげで魔物には見つからなかったのは、運が良かったのだろう。
「その時に足も怪我した様でな、歩く事は出来そうだが、走るのは無理だろうな」
「……アルト」
「分かってる」
アルトは道具袋からポーションを取り出しグラントさんに渡した。俺達の意図を理解したのか、グラントさんはポーションを飲んでいった。
「これで、少しすれば怪我が治って走れるようになるはずだ」
「アルト、助かる……」
その後、グラントさんの怪我が治ったら一緒に傭兵ギルドまで向かうという話になった。グラントさんは自分の為にそんなことをしなくていいと固辞したが、俺達もそろそろ傭兵ギルドに戻る予定だった事を話すと、グラントさんが折れてくれた。
「二人共、本当に助かった。今なら走れそうだ」
「それじゃあ、行くか」
「ああ」
そして、俺達は街の中を駆け抜けていく。多くの人を助けることが出来て、そして互いに生きて帰れそうだ、そう確信した時だった。
結局、そんな確信を持った時にこそ、不幸というモノは訪れるのだろう。
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!
そんな音と共に地面に大きな揺れが起こる。
「っ!! おっさん!!」
「うおっ!!」
そして、揺れが収まるとアルトが慌てた様子でグラントさんを突き飛ばしたのだ。
だが、その直後だった。今迄グラントさんがいた場所の地面に罅が入っていたのだ。あのままだとすぐに崩壊するだろう。だが、グラントさんを突き飛ばされ、代わりに崩壊しようとしている場所にいるのは突き飛ばした張本人であるアルトだ。
「アルトっ!!」
アルトがいる場所が崩壊していく。俺は慌てて手を伸ばした。伸ばした手は何とかアルトに届いたが、それでもアルトは穴に飲み込まれ、俺と手だけで繋がっている状態だった。俺が手を離すと、アルトはこのまま落下してしまうだろう。
「お、俺は一体どうすれば……」
「早く傭兵ギルドまで向かってください!!」
「だ、だが……」
「いいから!!」
「わ、分かった!!」
そして、グラントさんは傭兵ギルドまで向かっていった。
「アルト、今、引き上げる」
「カイン、助かった」
「礼は後でいいから」
グラントさんを見送った後、俺はアルトを引き上げようとする。だがそんな時だった。
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!
そんな音が二度目の揺れと共に響き渡る。そして、今自分がいる場所にも罅が入っていった。先程と同じくこの場所も間違いなく崩壊するだろう。
「は、はは……」
もし、今すぐアルトの手を離して逃げようとしても、間に合わないだろう。俺は諦めたように声を零した。いくら魔力を宿し、身体能力が向上した俺の体とは言え、この穴がどこまで落ちるか分からない。落下の衝撃に耐えられるとは思えない。
アルトも俺の様子から何かを悟ったようで、顔から諦めの様子がうかがえた。
「カイン、ごめんな。俺なんかの為に……」
そして、アルトのそんな言葉を最後に、俺のいる場所も崩壊し、俺達は揃って穴の底まで落下していくのだった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる