18 / 33
第一章 【七罪の魔王】 カイン・エレイン編
18 災害級の魔物
しおりを挟む
災害級、それは魔物の中でも最悪に分類される魔物である。
災害級の魔物を相手にするには、それこそ熟練の聖騎士の大部隊、或いは神聖騎士と彼らが率いる近衛部隊が必要になると言われている。
災害級と分類される魔物はその個体の強さも普通の魔物を遥かに上回るが、その最大の特徴は、自身の持つ魔力を放出する事によって、配下を生み出し、それらを率いる事だ。統率者がいるというだけで、魔物の群れの厄介さは格段に増す。更に配下の魔物も、普通よりも数段強化されている。そして、時間が経てば経つほどその群れは数を増していくのだ。
だからこそ災害級の魔物は、出現するだけで多数の都市の壊滅を考えなければならないとまで言われており、魔人等の例外を除けばこの世界で最大級の災厄であるとされる。
そして、俺達の目の前にいるオークキングもそんな災害級に分類される魔物なのだった。
オークキングの出現と共に俺達を取り囲んでいたコボルト達は一目散に逃げだしていた。だが、そうなった所で状況は変わることは無い。
「なんで、なんでこんな所にオークキングがいるんだよ!!」
災害級の魔物の出現頻度は数十年に一度と言われている。更には、そこまで成長するのにも多大な魔力を必要とする為、それこそ魔境の様な環境でないと出現するはずがない。
だが、この森にこれ程の魔力があるのはオークキングが原因とみて間違いがない。災害級の魔物は存在するだけで周囲に魔力をばら撒くからだ。
「カイン。俺達、ここで終わりかもな……」
「アルト……」
「だってさ、見てくれよ。さっきから震えが止まらねーんだ。足も震えて動けそうもない」
剣を必死にオークたちに向けるアルトだが、その腕は震えている。俺も似たようなものだ。あの奈落でもこんな絶望的状況は無かった。今の状態では、恐らく剣を振るったところでオーク相手にすらまともに傷一つ与える事は出来ないだろう。
「い、いや。俺達はあのオークキングと戦う訳じゃない。逃げるだけならまだ何とかできるはずだ。さっきと同じように包囲に穴をあけるんだ」
「カイン……。ああ、分かったよ。最後までお前に付き合ってやるさ」
そう決意した俺達の腕の震えは何時の間にか消えていた。
「行くぞ」
「ああ!!」
そして、俺達はそのまま、この絶望的な状況から逃れる為にオークたちに特攻を仕掛けるのだった。
「ブモモモモモモモモモモモモォォォォォォォォォォ!!!」
そんな俺達の様子に気が付いたのだろう。オークキングは叫び声を上げた。すると、俺達を取り囲んでいた配下のオークたちは、次々と俺達に襲い掛かってくる。
「くそがっ」
「後ろは俺がやる。アルトは前だけを!!」
「分かった!!」
アルトに前を任せて、俺は周りから襲ってくるオーク達への迎撃に専念する事にしたのだった。
あれから俺達はこの場から必死に逃れるべく奮戦を続けていた。今回持ってきたポーションやバーストジェム等の道具をフルに使い、何とか耐え忍んではいる。完全に赤字、居や大赤字と言っても過言ではないのだが、そんな事は言っていられない。だが、それも限界が近づいていた。
「アルト、そっちはどうだ!!」
「もうすぐだ!!」
やっと光明が見えてきた。もう少しでこの絶望的状況から逃れることが出来る。この時の俺達はそんな甘い考えをしていた。
「よし、これで!!」
アルトがそう言った直後、ゴン!! と言う鈍い音が後ろから響く。後ろを向くと、そこにアルトはいなかった。
「アルト!!」
アルトはオークの一撃によって吹き飛ばされ、森の木に背中から衝突していた。俺は慌ててアルトの元に駆け寄る。
「アルト、大丈夫か!?」
声を掛けても目が覚める気配は無い。だが、辛うじて息だけはある。どうやら気を失っただけの様だ。俺は急いで道具袋からポーションをアルトに掛ける。
だけど、これで更に状況が悪くなった。アルトと二人でなんとかこの場を支えていたのだ。俺一人になれば、限界はすぐに来るだろう。
ここでアルトを見捨てれば、もしかしたら、限界は遠くなるかもしれない。
「だけど、そんな事、俺には……」
アルトを見捨てる、そんな選択肢、俺には選ぶ事が出来なかった。
そんな、俺の前に更なる絶望が襲い掛かる。
「は、ははは……」
森の奥からオークの増援が襲来したのだ。しかも、その増援は今この場にいるオークを上回る程の規模だ。もしかしたら百すら超えるかもしれない。
「無理だ……、こんなの……」
そもそも、災害級の魔物に出会った時点でこの結果は決まっていたのだろう。俺達を取り囲むオーク達は、ゲラゲラと笑いながら、少しずつ近づいてくる。オーク達は俺が絶望している様子を楽しんでいるのかもしれない。
「アルト、ごめん。俺にもっと力があれば……」
最後に俺はそう呟いていた。もっと力さえあれば、そう思った、狂おしいほどに。かつてない程に、これ以上ないほど願った。力があれば、と。
俺に力があれば、もっと力があれば。
こんな困難も簡単に吹き飛ばせる程の力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば
力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば
チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ
チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ
俺にもっと力があれば…
「ああ、あるじゃないか……」
ああ、そうだ。ある、あるじゃないか、俺には力がある。こんな理不尽を軽く吹き飛ばせるだけの力が。
「ブモォォォォォォォォォ!!」
オーク達はそんな希望を見出した俺の様子に気が付いたのだろう。絶望しない事に不満なのか。唸り声を上げながら、俺の周囲にいたオーク全てが一斉に襲い掛かってきた。
「無駄だ」
俺は自分の中にある魔力を解き放った。そして、その魔力を剣に纏わせる。やっている事は教会で司祭が行っていた武器に聖気を纏わせる事を模倣しただけ。ただそれだけだ。
そして、魔力を纏わせた剣を、回る様に振った。たったそれだけ。それだけだ。それだけで俺に襲い掛かろうとしていたオーク達は、全て上下真っ二つに分かれたのだった。
災害級の魔物を相手にするには、それこそ熟練の聖騎士の大部隊、或いは神聖騎士と彼らが率いる近衛部隊が必要になると言われている。
災害級と分類される魔物はその個体の強さも普通の魔物を遥かに上回るが、その最大の特徴は、自身の持つ魔力を放出する事によって、配下を生み出し、それらを率いる事だ。統率者がいるというだけで、魔物の群れの厄介さは格段に増す。更に配下の魔物も、普通よりも数段強化されている。そして、時間が経てば経つほどその群れは数を増していくのだ。
だからこそ災害級の魔物は、出現するだけで多数の都市の壊滅を考えなければならないとまで言われており、魔人等の例外を除けばこの世界で最大級の災厄であるとされる。
そして、俺達の目の前にいるオークキングもそんな災害級に分類される魔物なのだった。
オークキングの出現と共に俺達を取り囲んでいたコボルト達は一目散に逃げだしていた。だが、そうなった所で状況は変わることは無い。
「なんで、なんでこんな所にオークキングがいるんだよ!!」
災害級の魔物の出現頻度は数十年に一度と言われている。更には、そこまで成長するのにも多大な魔力を必要とする為、それこそ魔境の様な環境でないと出現するはずがない。
だが、この森にこれ程の魔力があるのはオークキングが原因とみて間違いがない。災害級の魔物は存在するだけで周囲に魔力をばら撒くからだ。
「カイン。俺達、ここで終わりかもな……」
「アルト……」
「だってさ、見てくれよ。さっきから震えが止まらねーんだ。足も震えて動けそうもない」
剣を必死にオークたちに向けるアルトだが、その腕は震えている。俺も似たようなものだ。あの奈落でもこんな絶望的状況は無かった。今の状態では、恐らく剣を振るったところでオーク相手にすらまともに傷一つ与える事は出来ないだろう。
「い、いや。俺達はあのオークキングと戦う訳じゃない。逃げるだけならまだ何とかできるはずだ。さっきと同じように包囲に穴をあけるんだ」
「カイン……。ああ、分かったよ。最後までお前に付き合ってやるさ」
そう決意した俺達の腕の震えは何時の間にか消えていた。
「行くぞ」
「ああ!!」
そして、俺達はそのまま、この絶望的な状況から逃れる為にオークたちに特攻を仕掛けるのだった。
「ブモモモモモモモモモモモモォォォォォォォォォォ!!!」
そんな俺達の様子に気が付いたのだろう。オークキングは叫び声を上げた。すると、俺達を取り囲んでいた配下のオークたちは、次々と俺達に襲い掛かってくる。
「くそがっ」
「後ろは俺がやる。アルトは前だけを!!」
「分かった!!」
アルトに前を任せて、俺は周りから襲ってくるオーク達への迎撃に専念する事にしたのだった。
あれから俺達はこの場から必死に逃れるべく奮戦を続けていた。今回持ってきたポーションやバーストジェム等の道具をフルに使い、何とか耐え忍んではいる。完全に赤字、居や大赤字と言っても過言ではないのだが、そんな事は言っていられない。だが、それも限界が近づいていた。
「アルト、そっちはどうだ!!」
「もうすぐだ!!」
やっと光明が見えてきた。もう少しでこの絶望的状況から逃れることが出来る。この時の俺達はそんな甘い考えをしていた。
「よし、これで!!」
アルトがそう言った直後、ゴン!! と言う鈍い音が後ろから響く。後ろを向くと、そこにアルトはいなかった。
「アルト!!」
アルトはオークの一撃によって吹き飛ばされ、森の木に背中から衝突していた。俺は慌ててアルトの元に駆け寄る。
「アルト、大丈夫か!?」
声を掛けても目が覚める気配は無い。だが、辛うじて息だけはある。どうやら気を失っただけの様だ。俺は急いで道具袋からポーションをアルトに掛ける。
だけど、これで更に状況が悪くなった。アルトと二人でなんとかこの場を支えていたのだ。俺一人になれば、限界はすぐに来るだろう。
ここでアルトを見捨てれば、もしかしたら、限界は遠くなるかもしれない。
「だけど、そんな事、俺には……」
アルトを見捨てる、そんな選択肢、俺には選ぶ事が出来なかった。
そんな、俺の前に更なる絶望が襲い掛かる。
「は、ははは……」
森の奥からオークの増援が襲来したのだ。しかも、その増援は今この場にいるオークを上回る程の規模だ。もしかしたら百すら超えるかもしれない。
「無理だ……、こんなの……」
そもそも、災害級の魔物に出会った時点でこの結果は決まっていたのだろう。俺達を取り囲むオーク達は、ゲラゲラと笑いながら、少しずつ近づいてくる。オーク達は俺が絶望している様子を楽しんでいるのかもしれない。
「アルト、ごめん。俺にもっと力があれば……」
最後に俺はそう呟いていた。もっと力さえあれば、そう思った、狂おしいほどに。かつてない程に、これ以上ないほど願った。力があれば、と。
俺に力があれば、もっと力があれば。
こんな困難も簡単に吹き飛ばせる程の力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば、もっと力があれば
力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば、力があれば
チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ、チカラガアレバ
チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ、チカラガ
俺にもっと力があれば…
「ああ、あるじゃないか……」
ああ、そうだ。ある、あるじゃないか、俺には力がある。こんな理不尽を軽く吹き飛ばせるだけの力が。
「ブモォォォォォォォォォ!!」
オーク達はそんな希望を見出した俺の様子に気が付いたのだろう。絶望しない事に不満なのか。唸り声を上げながら、俺の周囲にいたオーク全てが一斉に襲い掛かってきた。
「無駄だ」
俺は自分の中にある魔力を解き放った。そして、その魔力を剣に纏わせる。やっている事は教会で司祭が行っていた武器に聖気を纏わせる事を模倣しただけ。ただそれだけだ。
そして、魔力を纏わせた剣を、回る様に振った。たったそれだけ。それだけだ。それだけで俺に襲い掛かろうとしていたオーク達は、全て上下真っ二つに分かれたのだった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる