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第一章 【七罪の魔王】 カイン・エレイン編
12 闇に潜む者達の蠢き
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「ふぅ……」
この宿の部屋はどうやら個室になっているようだ。部屋で一人になると奈落から今迄の事を思い出してしまう。考えるのはこれからの事。
「俺は、何がしたいんだろうな……」
結局の所、奈落から出たいと願ったのは死にたくなかったから。それしかなかったからだ。あそこに居続ければ、いつか限界が来て、死んでいた。だが、いざ自由になってみれば、何がしたいのか分からない。
「ああ、これが……」
あの時は気が付かなかったが、恐らくこれがあの時感じた虚無感の正体だろう。今の自分自身が何をしたいか、何を求めているのか、それが全く分からないのだ。いや、分からないという言葉すら適切ではないかもしれない。今の自分には何もないのだ。目的も欲も何もかも。
「それにだ……」
俺は胸に手を当てる。奈落で手に入れた力、七罪武具。だが、これを持つ事が知られれば間違いなく死ぬまで聖騎士に狙われるだろう。
逃げる? だがどこまで? 俺が死ぬまで聖騎士に、そして教会の象徴たる神聖騎士、そんな存在に狙われる事に怯え続けるのか?
戦う? それは逃げる以上に現実的じゃない。戦うとなれば教会の聖騎士や神聖騎士だけでなく世界中の国々をも相手にしなくてはいけない。俺一人じゃそんなこと不可能だ。
「神聖騎士、か……」
神聖騎士、その言葉で思い出すのは二人の少女の事だ。
一人はかつての異母妹であった、アリシア。そしてもう一人、今なら言える、俺の初恋の相手。まだ、あの屋敷にいた時に偶然出会った女の子。あの時以降一度も会う事は無かったが、それでも彼女との思い出は、一度も忘れた事は無く、あの時の思い出は、俺自身の記憶の中で最も光り輝いている。
もし、俺の事を知られれば彼女達と戦わなければならないのだろうか。そして、もしそうなった時、俺は彼女達に剣を向けられるのだろうか。
「俺、は……」
結局、どうすればいいのか分からないまま、その日は深い眠りにつくのだった。
街の人間が寝静まった夜、その夜の闇に紛れて動く者達がいた。
「なに? 希少な魔石が手に入ったのか?」
「はい、こちらです」
表向きはとある国の大貴族の縁者を名乗る男がそう聞いていた。テーブルの上には幾つもの魔石が置かれている。これを持ってきた商人は自信満々にセールストークを繰り広げていた。
「この魔石の素晴らしい所はこの大きさです。これ程の物は中々出回らないでしょう!!」
魔石の大きさはその魔物の持つ魔力量に比例する。そして、魔物の持つ魔力は例外はあれど、その殆どが強さに直結している。だからこそ、この大きさの魔石を持つ魔物を討伐しようとすると聖騎士が出てくるだろう。
もし、普通の人間が倒せたとしても、それが知られれば国や教会に接収されかねない。だからこそ、この大きさの魔石は中々市場に出回らないのだ。
そして、男は魔石を手に取りじっと見ていた。男は気に入ったのか顔に笑みを浮かべ、色々な角度から見ていた。
「ほう、これはなかなかのものだ。形も悪くない」
「ご、ご満足いただけたようで何よりです」
その男の金払いは大貴族の縁者を名乗るに相応しく、今回の魔石も金に糸目をつけないと言われている。これらの魔石を持ってきた商人は金持ちの道楽程度にしか思っていなかった。実際、魔石の蒐集が趣味という人間は少なくない。そして、ある一定以上のサイズになると蒐集家の間では高値で取引されている。
「気に入った、形も悪くない。特にこの魔石の漆黒に染まった様な色が最高だ。言い値で買おう」
「ありがとうございます!!」
そして商人は魔石の代金を受け取り、歓喜の笑みを浮かべながら屋敷から出て行った。
「ところで、だ。この魔石、どう思う?」
商人が屋敷から出て行った後、屋敷の主の男が今回手に入れた魔石の内の一つを机の上に置き、何もない空間に声を掛ける。するとスッと影から男の側近が現れた。その側近が魔石を手に取り一通り眺め、やがて答えを出した。
「魔力の質が驚くほど高いですね、常人なら気が付かないでしょうが。我々の様な魔人、あるいは聖騎士の連中以外には分からないでしょう」
「やはりか」
側近の男はその言葉に無言で首肯する。元々、商人が持ってきた魔石は中々お目に掛かれないサイズではあったが、真の価値はそこに秘められた魔力の質の高さであった。この魔力の質は聖騎士や魔人でなければ判別するのは不可能に近い。この魔石の魔力なら彼等の計画を大きく前進させることが出来る。
今でこそ魔石は有効活用されているが、本来は魔石の持つ魔力というものは危険な物だ。このクラスの魔石であるなら、市場に出回る前に教会によって接収される。本来なら、魔石は取引をする前に、売買をしてもいいか、最寄りの教会にて鑑定を行わなければならないが、幸運な事にそれをせずに直接持ってきたのだろう。彼等にとっては間違いなく僥倖だった。
「これだけの魔石が揃えば必要数には十分だろう。早速、あの場所にこれを運びこんでおけ」
「かしこまりました」
側近の男はその言葉と共に渡された袋に詰められた魔石を懐に入れる。そして次の報告に移った。
「それと例の実験の件ですが、実地実験を行い、そのデータを基に計画の修正と調整に入ります」
「そうか」
「こちらは、報告書と関連資料となります」
「では、引き続き計画通りに進める様に」
「はっ!!」
その言葉を最後に側近の男は部屋からいなくなっていた。
「……これで遂にアレが我が物になる日が近づいてきた。ここまで長かった。計画は大詰めだ。さあ、準備を始めようか」
この宿の部屋はどうやら個室になっているようだ。部屋で一人になると奈落から今迄の事を思い出してしまう。考えるのはこれからの事。
「俺は、何がしたいんだろうな……」
結局の所、奈落から出たいと願ったのは死にたくなかったから。それしかなかったからだ。あそこに居続ければ、いつか限界が来て、死んでいた。だが、いざ自由になってみれば、何がしたいのか分からない。
「ああ、これが……」
あの時は気が付かなかったが、恐らくこれがあの時感じた虚無感の正体だろう。今の自分自身が何をしたいか、何を求めているのか、それが全く分からないのだ。いや、分からないという言葉すら適切ではないかもしれない。今の自分には何もないのだ。目的も欲も何もかも。
「それにだ……」
俺は胸に手を当てる。奈落で手に入れた力、七罪武具。だが、これを持つ事が知られれば間違いなく死ぬまで聖騎士に狙われるだろう。
逃げる? だがどこまで? 俺が死ぬまで聖騎士に、そして教会の象徴たる神聖騎士、そんな存在に狙われる事に怯え続けるのか?
戦う? それは逃げる以上に現実的じゃない。戦うとなれば教会の聖騎士や神聖騎士だけでなく世界中の国々をも相手にしなくてはいけない。俺一人じゃそんなこと不可能だ。
「神聖騎士、か……」
神聖騎士、その言葉で思い出すのは二人の少女の事だ。
一人はかつての異母妹であった、アリシア。そしてもう一人、今なら言える、俺の初恋の相手。まだ、あの屋敷にいた時に偶然出会った女の子。あの時以降一度も会う事は無かったが、それでも彼女との思い出は、一度も忘れた事は無く、あの時の思い出は、俺自身の記憶の中で最も光り輝いている。
もし、俺の事を知られれば彼女達と戦わなければならないのだろうか。そして、もしそうなった時、俺は彼女達に剣を向けられるのだろうか。
「俺、は……」
結局、どうすればいいのか分からないまま、その日は深い眠りにつくのだった。
街の人間が寝静まった夜、その夜の闇に紛れて動く者達がいた。
「なに? 希少な魔石が手に入ったのか?」
「はい、こちらです」
表向きはとある国の大貴族の縁者を名乗る男がそう聞いていた。テーブルの上には幾つもの魔石が置かれている。これを持ってきた商人は自信満々にセールストークを繰り広げていた。
「この魔石の素晴らしい所はこの大きさです。これ程の物は中々出回らないでしょう!!」
魔石の大きさはその魔物の持つ魔力量に比例する。そして、魔物の持つ魔力は例外はあれど、その殆どが強さに直結している。だからこそ、この大きさの魔石を持つ魔物を討伐しようとすると聖騎士が出てくるだろう。
もし、普通の人間が倒せたとしても、それが知られれば国や教会に接収されかねない。だからこそ、この大きさの魔石は中々市場に出回らないのだ。
そして、男は魔石を手に取りじっと見ていた。男は気に入ったのか顔に笑みを浮かべ、色々な角度から見ていた。
「ほう、これはなかなかのものだ。形も悪くない」
「ご、ご満足いただけたようで何よりです」
その男の金払いは大貴族の縁者を名乗るに相応しく、今回の魔石も金に糸目をつけないと言われている。これらの魔石を持ってきた商人は金持ちの道楽程度にしか思っていなかった。実際、魔石の蒐集が趣味という人間は少なくない。そして、ある一定以上のサイズになると蒐集家の間では高値で取引されている。
「気に入った、形も悪くない。特にこの魔石の漆黒に染まった様な色が最高だ。言い値で買おう」
「ありがとうございます!!」
そして商人は魔石の代金を受け取り、歓喜の笑みを浮かべながら屋敷から出て行った。
「ところで、だ。この魔石、どう思う?」
商人が屋敷から出て行った後、屋敷の主の男が今回手に入れた魔石の内の一つを机の上に置き、何もない空間に声を掛ける。するとスッと影から男の側近が現れた。その側近が魔石を手に取り一通り眺め、やがて答えを出した。
「魔力の質が驚くほど高いですね、常人なら気が付かないでしょうが。我々の様な魔人、あるいは聖騎士の連中以外には分からないでしょう」
「やはりか」
側近の男はその言葉に無言で首肯する。元々、商人が持ってきた魔石は中々お目に掛かれないサイズではあったが、真の価値はそこに秘められた魔力の質の高さであった。この魔力の質は聖騎士や魔人でなければ判別するのは不可能に近い。この魔石の魔力なら彼等の計画を大きく前進させることが出来る。
今でこそ魔石は有効活用されているが、本来は魔石の持つ魔力というものは危険な物だ。このクラスの魔石であるなら、市場に出回る前に教会によって接収される。本来なら、魔石は取引をする前に、売買をしてもいいか、最寄りの教会にて鑑定を行わなければならないが、幸運な事にそれをせずに直接持ってきたのだろう。彼等にとっては間違いなく僥倖だった。
「これだけの魔石が揃えば必要数には十分だろう。早速、あの場所にこれを運びこんでおけ」
「かしこまりました」
側近の男はその言葉と共に渡された袋に詰められた魔石を懐に入れる。そして次の報告に移った。
「それと例の実験の件ですが、実地実験を行い、そのデータを基に計画の修正と調整に入ります」
「そうか」
「こちらは、報告書と関連資料となります」
「では、引き続き計画通りに進める様に」
「はっ!!」
その言葉を最後に側近の男は部屋からいなくなっていた。
「……これで遂にアレが我が物になる日が近づいてきた。ここまで長かった。計画は大詰めだ。さあ、準備を始めようか」
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