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「初めての本気 リターンズ」
第10話
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俺と理菜は夏休みには入った日から、早速、夏期講習に通うことになっていた。
と言っても夏期講習は2週間で終わるので、8月の頭には終わってるんだけど。
そして、俺と理菜が通う塾は俺と理菜が住んでいる、お互いの最寄りの駅の真ん中辺りの場所に丁度、夏期講習を募集していた塾があったので、そこにした。
俺と理菜は塾の最寄りの駅で待ち合わせをして、今、その駅から塾に歩いて向かっていた。
塾は駅から徒歩8分くらいのところにあった。
「でも、良かった。理菜が特進クラスを選ばなくて」
俺は歩いている途中にそう言った。
可愛くて天然で、見た目は全然、そんな感じがしないから、すぐに忘れるけど、理菜は勉強もスポーツも万能で、特に勉強の方は何科目もトップの点数を取っているので、俺が夏期講習に一緒に行かないかと誘ったものの、その後で、もしかして、理菜は特進クラスを選択するのではと思っていたから。
だけど、理菜は俺と同じ普通のクラスを選択してくれた。
「だって、礼央くんと一緒に通うんだったら、同じクラスがいいし。それに特進クラスなんて何か凄そうだし」
「まあ、実際にもドラマで出てくるような凄い塾があるって言うしな。まあ、この塾はそんなのか解らないけど」
そんな会話をしていると塾に着いた。
まさか、この塾の夏期講習には俺達の知ってる奴はいないだろう。
俺はそんなことを思いながら、理菜と一緒に俺達のクラスの教室に入った。
するといきなり、俺の知らない何人かの女子がやって来て、
「長原くんがこの塾の夏期講習を受けるって噂、本当だったんですね」
薄い茶髪で肩くらいまで髪があって、少しキツイ目をしている女子の1人が言った。
「ていうか、あんた達誰?」
まさか、また、この中にまた俺が忘れてる過去の彼女がいないだろうな。
そう思っていると、
「私達、皆、南原女子高校に通っていて、長原くんのこと電車の中でちょくちょく見かけて、前から皆でカッコいいなって言ってて」
と茶髪の女子が言った。
南原女子高校は確か俺達が通っている高校からわりと近い場所にあったはずだ。
女子高だから、よけいに電車の中とかで異性を見かけて、いいなとか思うのかもしれない。
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、俺、彼女いるから」
俺がそう言うと女子達は全員、一斉に理菜の方を見た。
やばいな。
これじゃまた学校の時みたいに理菜に被害が及ぶかもしれない。
また、今回は花蓮さんも上野さんもいないから、よけいに厄介だ。
そして、そんなことを思っていると今度は知らない、俺より少しだけ背の低い、さっきの女子同様、少しキツイ目をした男子が現れて、
「有川さんだよね? 久しぶり」
そう言った。
と言っても夏期講習は2週間で終わるので、8月の頭には終わってるんだけど。
そして、俺と理菜が通う塾は俺と理菜が住んでいる、お互いの最寄りの駅の真ん中辺りの場所に丁度、夏期講習を募集していた塾があったので、そこにした。
俺と理菜は塾の最寄りの駅で待ち合わせをして、今、その駅から塾に歩いて向かっていた。
塾は駅から徒歩8分くらいのところにあった。
「でも、良かった。理菜が特進クラスを選ばなくて」
俺は歩いている途中にそう言った。
可愛くて天然で、見た目は全然、そんな感じがしないから、すぐに忘れるけど、理菜は勉強もスポーツも万能で、特に勉強の方は何科目もトップの点数を取っているので、俺が夏期講習に一緒に行かないかと誘ったものの、その後で、もしかして、理菜は特進クラスを選択するのではと思っていたから。
だけど、理菜は俺と同じ普通のクラスを選択してくれた。
「だって、礼央くんと一緒に通うんだったら、同じクラスがいいし。それに特進クラスなんて何か凄そうだし」
「まあ、実際にもドラマで出てくるような凄い塾があるって言うしな。まあ、この塾はそんなのか解らないけど」
そんな会話をしていると塾に着いた。
まさか、この塾の夏期講習には俺達の知ってる奴はいないだろう。
俺はそんなことを思いながら、理菜と一緒に俺達のクラスの教室に入った。
するといきなり、俺の知らない何人かの女子がやって来て、
「長原くんがこの塾の夏期講習を受けるって噂、本当だったんですね」
薄い茶髪で肩くらいまで髪があって、少しキツイ目をしている女子の1人が言った。
「ていうか、あんた達誰?」
まさか、また、この中にまた俺が忘れてる過去の彼女がいないだろうな。
そう思っていると、
「私達、皆、南原女子高校に通っていて、長原くんのこと電車の中でちょくちょく見かけて、前から皆でカッコいいなって言ってて」
と茶髪の女子が言った。
南原女子高校は確か俺達が通っている高校からわりと近い場所にあったはずだ。
女子高だから、よけいに電車の中とかで異性を見かけて、いいなとか思うのかもしれない。
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、俺、彼女いるから」
俺がそう言うと女子達は全員、一斉に理菜の方を見た。
やばいな。
これじゃまた学校の時みたいに理菜に被害が及ぶかもしれない。
また、今回は花蓮さんも上野さんもいないから、よけいに厄介だ。
そして、そんなことを思っていると今度は知らない、俺より少しだけ背の低い、さっきの女子同様、少しキツイ目をした男子が現れて、
「有川さんだよね? 久しぶり」
そう言った。
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