「伝説を超える時」

愛理

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最終章「最後の闘い」

第13話「帰省」

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 4人はスカイ国に戻った。
「4人共よくやった。4人共、伝説よりも遥かに力を持った勇者だ」
 長老が言った。
「今日は自分の家で休むがよい」
「はい」
 4人は同時にそう返事をした。
 そして、4人はそれぞれの家へ帰った。
 そして、ここはファルとラウルの家。
「本当によくやったな」
 ファルとラウルの父親が言った。
「はい」
 ラウルが返事をする。
「今日はゆっくり休んでね」
 ファルとラウルの母親が言った。
「ありがとう。母さん」
 ファルが言った。
 そして、夜になった。
 ファルとラウルはそれぞれベッドにいた。
「なあ、ラウル」
「なに?」
「お前はこれからどうする?」
「……ファルは?」
「俺は育ててくれた両親の元へ帰る。本当の父さんと母さんの傍にもいてやりたいけど、やっぱり俺には育った場所が一番あってるから」
「そう。そうだね。実は僕も育った場所に帰ろうと思ってる。お城や街は戻ったはずだから」
「そうか……」
「父さんと母さんにはここに定期的に会いにくればいいよ」
「そうだな」
 そして、2人はこれからのことについて熱く語り合っていた。

 次の日になった。
 ファル達4人は皆で集まった。
「俺とラウルは元いた場所へ帰ることにした。クラウスとリンナはどうするんだ?」
「私も元いた場所へと帰ります。おじいちゃんが心配だから」
「俺はジェオスを倒したから、地上にいる意味はなくなった。だから、ここで両親と暮らすよ」
「そうか。じゃあ、皆またバラバラだな」
 ファルが言った。
「でも、会おうと思えばいつでも会えるさ。皆、それぞれいる場所は解ってるんだから」
 クラウスが言った。
「そうですね」
 ラウルが言った。
「俺とラウルは明日帰る。リンナ、クラウス、元気でな」
「ああ」
「ええ」
 そして、4人は手を合わせた。
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