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番外編「辿り着きたい場所を探しに」(クラウス篇)
第1話「今度は自分の意志で」
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クラウスはラウルの結婚式からスカイ国へ帰った後、何だかモヤモヤした気持ちを抱えていた。
その原因は結婚式でファル、ラウル、リンナに会った時に久しぶりに4人で話して、その時に自分以外の3人には生きる目標みたいなものがしっかりとあるのが解り、自分には3人のような、しっかりとした生きる目標はないと思ったからだった。
自分はジェオスを倒すために小さい頃から、このスカイ国を離れ、両親とも別々の場所で生きてきた。
だから、世界が平和になった現在は小さい頃からずっと両親と一緒にいれなかった分、なるべく一緒にいたいと思った。
それに自分はもっと強くなりたいとだけ思っていたから。
それなら両親の傍で剣の腕を磨いたりすればいいと思った。
だけど……。
久しぶりに再会した3人は3人ともがすっかり大人びていた。
そして、3人ともが人の役に立ちたいと思っていた。
そんな3人の想いを初めて知り、クラウスは自分だけがちゃんとした目標を持っていないことに気づいた。
「そもそも俺って、世界平和を取り戻す以外の目標とか全然、持ったことないんだよなあ」
クラウスは夜、窓から満月に近い月を眺めながらそう言った。
その後、ベッドに入り、
「でも、俺も3人のようにしっかりとした目標を持ってみたい」
そうクラウスは呟き、色々と考えている途中に自分もファルやラウルのように1人旅をしてみようかと思った。
ファルはリンドン村に行くという目的があったけど、でも、結局、それで心の整理がついて、今の幸せな生活があるんだし、ラウルも旅をして、本当に好きな人に巡り会えたというんだから。
だから、俺も旅をしたら、心の整理がついて、本当に自分がしたいことが解るかもしれない。
クラウスはそんなことを思っているうちに凄く1人旅をしてみたい衝動に駆られて、この日は中々、眠りにつくことができなかった。
そして、クラウスは結局、次の日の朝起きてすぐに1人旅をすると決めた。
だから、その日の夜、両親と3人で食事をする時に、
「父さん、母さん、俺、自分が何をしたいのかを探しに旅に出たいんだけど」
そう言った。
クラウスは両親とは向かい合わせでテーブルを挟んで座っていた。
クラウスが旅に出たいと言うとクラウスの両親は驚いた顔をした。
だけど、すぐに父親が、
「そうか。そうだな……クラウスは小さい頃からずっと世界を救うという使命を背負わされていたからな。世界が平和になった今、今度は自分がしたいことをしたいと思うのは当然だと思う。そして、そのしたいことがまだ解らなくて、旅に出たいというのなら、父さんも母さんも大賛成だよ」
そう言った。
そして、その後すぐに母親の方を見て、
「な?」
と同意見を求めた。
だから、母親はコクンと優しい顔で頷いた。
そんな2人を見てクラウスは、
「ありがとう、父さん、母さん。俺、絶対に自分が本当にしたいこと見つけてくるから」
そう笑顔で言った。
すると母親が、
「ええ。クラウスなら絶対に見つけられるわ」
そう優しい口調で言ったので、クラウスは自分ではらしくないと思いながらも、少しだけ目に涙を浮かべてしまった。
そして、クラウスはスカイ国から今度は自分の意志で3日後に旅立つことにした。
その原因は結婚式でファル、ラウル、リンナに会った時に久しぶりに4人で話して、その時に自分以外の3人には生きる目標みたいなものがしっかりとあるのが解り、自分には3人のような、しっかりとした生きる目標はないと思ったからだった。
自分はジェオスを倒すために小さい頃から、このスカイ国を離れ、両親とも別々の場所で生きてきた。
だから、世界が平和になった現在は小さい頃からずっと両親と一緒にいれなかった分、なるべく一緒にいたいと思った。
それに自分はもっと強くなりたいとだけ思っていたから。
それなら両親の傍で剣の腕を磨いたりすればいいと思った。
だけど……。
久しぶりに再会した3人は3人ともがすっかり大人びていた。
そして、3人ともが人の役に立ちたいと思っていた。
そんな3人の想いを初めて知り、クラウスは自分だけがちゃんとした目標を持っていないことに気づいた。
「そもそも俺って、世界平和を取り戻す以外の目標とか全然、持ったことないんだよなあ」
クラウスは夜、窓から満月に近い月を眺めながらそう言った。
その後、ベッドに入り、
「でも、俺も3人のようにしっかりとした目標を持ってみたい」
そうクラウスは呟き、色々と考えている途中に自分もファルやラウルのように1人旅をしてみようかと思った。
ファルはリンドン村に行くという目的があったけど、でも、結局、それで心の整理がついて、今の幸せな生活があるんだし、ラウルも旅をして、本当に好きな人に巡り会えたというんだから。
だから、俺も旅をしたら、心の整理がついて、本当に自分がしたいことが解るかもしれない。
クラウスはそんなことを思っているうちに凄く1人旅をしてみたい衝動に駆られて、この日は中々、眠りにつくことができなかった。
そして、クラウスは結局、次の日の朝起きてすぐに1人旅をすると決めた。
だから、その日の夜、両親と3人で食事をする時に、
「父さん、母さん、俺、自分が何をしたいのかを探しに旅に出たいんだけど」
そう言った。
クラウスは両親とは向かい合わせでテーブルを挟んで座っていた。
クラウスが旅に出たいと言うとクラウスの両親は驚いた顔をした。
だけど、すぐに父親が、
「そうか。そうだな……クラウスは小さい頃からずっと世界を救うという使命を背負わされていたからな。世界が平和になった今、今度は自分がしたいことをしたいと思うのは当然だと思う。そして、そのしたいことがまだ解らなくて、旅に出たいというのなら、父さんも母さんも大賛成だよ」
そう言った。
そして、その後すぐに母親の方を見て、
「な?」
と同意見を求めた。
だから、母親はコクンと優しい顔で頷いた。
そんな2人を見てクラウスは、
「ありがとう、父さん、母さん。俺、絶対に自分が本当にしたいこと見つけてくるから」
そう笑顔で言った。
すると母親が、
「ええ。クラウスなら絶対に見つけられるわ」
そう優しい口調で言ったので、クラウスは自分ではらしくないと思いながらも、少しだけ目に涙を浮かべてしまった。
そして、クラウスはスカイ国から今度は自分の意志で3日後に旅立つことにした。
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