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第4話「本当に好きになったから」
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それから俺は木崎さんと広ちゃんが一緒にいると、ついつい2人の会話の内容などが気になってしまっていた。
2人は本当に仲が良くて、たまに広ちゃんが、
「ほんま、お前はあほやなあ」
と言葉は悪いのに凄く優しい口調で、木崎さんの頭を撫でたりもした。
俺はそんな2人を見ると、やっぱり、この2人って好きあってるんじゃとか思ってしまって。
また、その時は必ず胸が痛んだ。
勿論、俺にとって広ちゃんは親友だし、大切な人だ。
広ちゃんが幸せなのは俺だって嬉しい。
だけど……。
どうしてか解らないけど、俺は木崎さんのことだけは、いつもの俺と違って、じゃあ、いいやとはならなくて。
正直、今、俺はどうすればいいのか自分でも困惑していた。
そして、そんな時だった。
「谷原、今日、俺、部活終わったら、少しだけやけど、空いてる教室借りて、新入部員の歓迎会してくれるって言うから、お前と章子で先、帰ってくれるか?」
放課後、広ちゃんがそんなことを言ってきた。
結局、広ちゃんは仮入部のまま、サッカー部に入部して、章子はやっぱり音楽が好きだからと軽音部に入り、俺は何故か、2年生の名前も知らなかった女子の先輩に入ってくれるだけでいいから。入ってくれると観客呼べそうだしなどと最初、意味不明なことを言われて……で、あまりにも強引だったので、仕方なくその先輩についていくと、そこは演劇部の部室で……で、何だかもの凄く歓迎を受けて、何だか気持ち良くなってしまい、訳の解らないまま、俺は演劇部に入ってしまい、皆、バラバラの部活となった。
まあ、でも、成り行きとはいえ、演劇部は案外、面白くて、俺って実はこういうのに興味があったのかな? なんて思っているところなんだけど。
「え? そうなんだ。うん、じゃあ、悪いけど先に章子と帰るよ」
部活はバラバラでも、俺達は帰りも一緒に帰ることにしていた。
「おう。宜しくな。じゃあ部活行くわ」
広ちゃんはそう言って、颯爽と教室を出て行ってしまった。
すると今度は木崎さんがやって来て、
「谷原くん、今日、広ちゃんが先に谷原くんと一緒に帰ってって言ってたんだけど、それで大丈夫?」
そう聞いてきた。
「え? 勿論、大丈夫だよ。でも、どうして?」
俺がそう聞くと木崎さんはぱあっと明るい笑顔になって、
「良かったあ。あ、実は私と2人きりだと谷原くんが嫌かなあと思ってたりしたから」
そう言った。
だから、俺はその言葉に驚いた後、慌てて、
「そんなわけないよ。俺、木崎さんと2人でも全然、いいんだけど」
そう言った。
いや、本当はむしろその方が嬉しい……って言ったら、広ちゃんに怒られるだろうから、絶対にそんなことは口にしないけど。
「ありがとう。そう言ってもらえて凄く嬉しい。本当はね私、広ちゃんと谷原くんが一緒に登下校していたところへ無理矢理、入ちゃったから、谷原くん嫌じゃないかなあとか思ってたんだ」
「そんなわけないよ。むしろ、木崎さんが来てくれて、華ができて嬉しいよ」
俺がそう言うと木崎さんはまた明るい笑顔で、
「ありがとう。そう言ってもらえて本当に凄く嬉しい」
そう言った。
そして、部活が終わり、俺は木崎さんと2人きりで帰っていた。
何か俺らの関係を知らない人が見たら、カップルに見られるかもな。
俺はそんなことを思って、一人で勝手にドキドキしてしまった。
でも、木崎さんは本当に可愛くて、相変わらずほわほわしていて、天燃で……。
今まで何に対しても興味のなかった俺の心をやっぱり酷く揺さぶった。
だから、俺は……。
そんな木崎さんと2人で話しながら、例えもし、広ちゃんと木崎さんが好き同士だったとしても、今、見ている限りじゃつきあっているわけじゃなさそうだし、俺はやっぱり木崎さんのこと好きだと思うし、こんな気持ちになったのは本当に初めてだから、やっぱり、この前、決心したように自分がもっと変わって、木崎さんに見合う男になって、いつか告白しよう。
そう心の中で決心していた。
2人は本当に仲が良くて、たまに広ちゃんが、
「ほんま、お前はあほやなあ」
と言葉は悪いのに凄く優しい口調で、木崎さんの頭を撫でたりもした。
俺はそんな2人を見ると、やっぱり、この2人って好きあってるんじゃとか思ってしまって。
また、その時は必ず胸が痛んだ。
勿論、俺にとって広ちゃんは親友だし、大切な人だ。
広ちゃんが幸せなのは俺だって嬉しい。
だけど……。
どうしてか解らないけど、俺は木崎さんのことだけは、いつもの俺と違って、じゃあ、いいやとはならなくて。
正直、今、俺はどうすればいいのか自分でも困惑していた。
そして、そんな時だった。
「谷原、今日、俺、部活終わったら、少しだけやけど、空いてる教室借りて、新入部員の歓迎会してくれるって言うから、お前と章子で先、帰ってくれるか?」
放課後、広ちゃんがそんなことを言ってきた。
結局、広ちゃんは仮入部のまま、サッカー部に入部して、章子はやっぱり音楽が好きだからと軽音部に入り、俺は何故か、2年生の名前も知らなかった女子の先輩に入ってくれるだけでいいから。入ってくれると観客呼べそうだしなどと最初、意味不明なことを言われて……で、あまりにも強引だったので、仕方なくその先輩についていくと、そこは演劇部の部室で……で、何だかもの凄く歓迎を受けて、何だか気持ち良くなってしまい、訳の解らないまま、俺は演劇部に入ってしまい、皆、バラバラの部活となった。
まあ、でも、成り行きとはいえ、演劇部は案外、面白くて、俺って実はこういうのに興味があったのかな? なんて思っているところなんだけど。
「え? そうなんだ。うん、じゃあ、悪いけど先に章子と帰るよ」
部活はバラバラでも、俺達は帰りも一緒に帰ることにしていた。
「おう。宜しくな。じゃあ部活行くわ」
広ちゃんはそう言って、颯爽と教室を出て行ってしまった。
すると今度は木崎さんがやって来て、
「谷原くん、今日、広ちゃんが先に谷原くんと一緒に帰ってって言ってたんだけど、それで大丈夫?」
そう聞いてきた。
「え? 勿論、大丈夫だよ。でも、どうして?」
俺がそう聞くと木崎さんはぱあっと明るい笑顔になって、
「良かったあ。あ、実は私と2人きりだと谷原くんが嫌かなあと思ってたりしたから」
そう言った。
だから、俺はその言葉に驚いた後、慌てて、
「そんなわけないよ。俺、木崎さんと2人でも全然、いいんだけど」
そう言った。
いや、本当はむしろその方が嬉しい……って言ったら、広ちゃんに怒られるだろうから、絶対にそんなことは口にしないけど。
「ありがとう。そう言ってもらえて凄く嬉しい。本当はね私、広ちゃんと谷原くんが一緒に登下校していたところへ無理矢理、入ちゃったから、谷原くん嫌じゃないかなあとか思ってたんだ」
「そんなわけないよ。むしろ、木崎さんが来てくれて、華ができて嬉しいよ」
俺がそう言うと木崎さんはまた明るい笑顔で、
「ありがとう。そう言ってもらえて本当に凄く嬉しい」
そう言った。
そして、部活が終わり、俺は木崎さんと2人きりで帰っていた。
何か俺らの関係を知らない人が見たら、カップルに見られるかもな。
俺はそんなことを思って、一人で勝手にドキドキしてしまった。
でも、木崎さんは本当に可愛くて、相変わらずほわほわしていて、天燃で……。
今まで何に対しても興味のなかった俺の心をやっぱり酷く揺さぶった。
だから、俺は……。
そんな木崎さんと2人で話しながら、例えもし、広ちゃんと木崎さんが好き同士だったとしても、今、見ている限りじゃつきあっているわけじゃなさそうだし、俺はやっぱり木崎さんのこと好きだと思うし、こんな気持ちになったのは本当に初めてだから、やっぱり、この前、決心したように自分がもっと変わって、木崎さんに見合う男になって、いつか告白しよう。
そう心の中で決心していた。
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