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第79話「東京へ」
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雪人さんから、一緒に東京に来てほしい、結婚もしてほしいと言われて、私は思わず涙を零した後、すぐに「はい」と返事をした。
すると雪人さんは本当に嬉しそうな顔をしてくれた。
そして、その次の日から、私は早速、東京に戻る準備をした。
仕事はもう少し続けたかったけど、それよりも今の私は雪人さんと今度こそ、ずっと一緒にいれるということが嬉しかったので、東京に戻って、色々と生活が落ち着いたら、また、仕事について考えようと思っていた。
「でも、本当に良かったわねぇ」
大山さんが若干、涙声で言った。
私も雪人さんも大方、東京に戻る準備が整ったので、上司には私も雪人さんもすでに会社を退職するということを伝えていたけれど、その他の職場の皆にもついこの間、2人で退職すること、結婚することを報告した。
すると大山さんがすぐにそれじゃあ、送迎会しよう! と言ってくれて、今、まさにその送迎会の最中だった。
普段、行く居酒屋さんとは違い、小料理屋という感じのお店で雰囲気も良く、まだ始まったばかりだけど、お酒も少しだけ食べたお料理も凄く美味しいお店だった。
場所は大阪市内で、会社から電車に乗るもののそんなに遠くなかった。
「でも、野中さんにこの間、やっと倉崎さんのことについて詳しく聞いたけど、大阪に来て、起こったことだけじゃなくて、本当に色々あったんだね。だから、2人がそれらを乗り越えて、結婚するのかと思うと本当に感慨深いわ」
大山さんが言った。
「やだ、大山さん、その言い方、人生経験つんだ、かなり年上の女の人みたい」
私よりも2つ年下の女性社員が言った。
「だって、そうでしょ」
と大山さんが言うと、
「ああ、そうだな。だから、幸せになれよな」
と水野さんが言った。
水野さんは今では私と雪人さんとのことを応援してくれていて、本当に凄く優しい人なんだなって思っている。
「そうだそうだ。絶対に幸せにならないと赦さないぞ」
とそれぞれ職場の皆が言う。
「うん、ありがとう皆」
「ありがとう」
私と雪人さんがそれぞれ皆にお礼を言った。
今、ここで私達の送迎会をしてくれている皆とは、今ではわりと何でも気軽に話せて、仕事はお互いに協力し合って。とてもいい関係を築けている。
だから、ここにいる皆ともうお別れなんだなと思うと、寂しい気持ちもあった。
でも、だからこそ、今は精一杯、ここにいる皆と楽しもう。
そう思いながら、私は送迎会を過ごしていた。
東京へ戻る日、新大阪駅まで大山さんと水野さんが見送りに来てくれた。
「わざわざ、ありがとうございます。今日は日曜日で、お仕事お休みの日なのに」
私は新大駅のホームでそう言った。
「全然いいのよ。私達がどうしても見送りに来たかっただけだから」
大山さんが笑顔で言った。
「それより、元気でね。そして、2人とももう離れたらだめだよ」
大山さんがまた笑顔で言った。
「はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
私と雪人さんはそれぞれ大山さんにお礼の言葉を言った。
「結婚式には呼んでくれよな。まあ、でも、俺達の結婚式が先かもしれないけど」
水野さんはそう言い、大山さんの右肩を抱いた。
「えっ?お2人って、そんな仲だったんですか? いつの間に?」
驚いて、思わず大きな声で言ってしまった。
「うーん、野中さんとバイバイして、少ししてからかな。よく話す機会ができてさ。そしたら、大山さんと話すと楽しいし、気が合って」
水野さんが言った。
「黙っててごめんね」
大山さんが私に舌をぺろっと出して、言った。
「いいえ、驚きましたけど、でも、何か凄く嬉しいです。それにお似合いの2人です」
私がそう言うと2人もとびっきりの笑顔をしてくれた。
それから、数分後、私と雪人さんが乗車する新幹線が来た。
私達は大山さんと水野さんに最後の精一杯の感謝を伝えて、東京行き新幹線に乗り、東京へと向かった。
私と雪人さんの新たなる生活をスタートさせるために。
すると雪人さんは本当に嬉しそうな顔をしてくれた。
そして、その次の日から、私は早速、東京に戻る準備をした。
仕事はもう少し続けたかったけど、それよりも今の私は雪人さんと今度こそ、ずっと一緒にいれるということが嬉しかったので、東京に戻って、色々と生活が落ち着いたら、また、仕事について考えようと思っていた。
「でも、本当に良かったわねぇ」
大山さんが若干、涙声で言った。
私も雪人さんも大方、東京に戻る準備が整ったので、上司には私も雪人さんもすでに会社を退職するということを伝えていたけれど、その他の職場の皆にもついこの間、2人で退職すること、結婚することを報告した。
すると大山さんがすぐにそれじゃあ、送迎会しよう! と言ってくれて、今、まさにその送迎会の最中だった。
普段、行く居酒屋さんとは違い、小料理屋という感じのお店で雰囲気も良く、まだ始まったばかりだけど、お酒も少しだけ食べたお料理も凄く美味しいお店だった。
場所は大阪市内で、会社から電車に乗るもののそんなに遠くなかった。
「でも、野中さんにこの間、やっと倉崎さんのことについて詳しく聞いたけど、大阪に来て、起こったことだけじゃなくて、本当に色々あったんだね。だから、2人がそれらを乗り越えて、結婚するのかと思うと本当に感慨深いわ」
大山さんが言った。
「やだ、大山さん、その言い方、人生経験つんだ、かなり年上の女の人みたい」
私よりも2つ年下の女性社員が言った。
「だって、そうでしょ」
と大山さんが言うと、
「ああ、そうだな。だから、幸せになれよな」
と水野さんが言った。
水野さんは今では私と雪人さんとのことを応援してくれていて、本当に凄く優しい人なんだなって思っている。
「そうだそうだ。絶対に幸せにならないと赦さないぞ」
とそれぞれ職場の皆が言う。
「うん、ありがとう皆」
「ありがとう」
私と雪人さんがそれぞれ皆にお礼を言った。
今、ここで私達の送迎会をしてくれている皆とは、今ではわりと何でも気軽に話せて、仕事はお互いに協力し合って。とてもいい関係を築けている。
だから、ここにいる皆ともうお別れなんだなと思うと、寂しい気持ちもあった。
でも、だからこそ、今は精一杯、ここにいる皆と楽しもう。
そう思いながら、私は送迎会を過ごしていた。
東京へ戻る日、新大阪駅まで大山さんと水野さんが見送りに来てくれた。
「わざわざ、ありがとうございます。今日は日曜日で、お仕事お休みの日なのに」
私は新大駅のホームでそう言った。
「全然いいのよ。私達がどうしても見送りに来たかっただけだから」
大山さんが笑顔で言った。
「それより、元気でね。そして、2人とももう離れたらだめだよ」
大山さんがまた笑顔で言った。
「はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
私と雪人さんはそれぞれ大山さんにお礼の言葉を言った。
「結婚式には呼んでくれよな。まあ、でも、俺達の結婚式が先かもしれないけど」
水野さんはそう言い、大山さんの右肩を抱いた。
「えっ?お2人って、そんな仲だったんですか? いつの間に?」
驚いて、思わず大きな声で言ってしまった。
「うーん、野中さんとバイバイして、少ししてからかな。よく話す機会ができてさ。そしたら、大山さんと話すと楽しいし、気が合って」
水野さんが言った。
「黙っててごめんね」
大山さんが私に舌をぺろっと出して、言った。
「いいえ、驚きましたけど、でも、何か凄く嬉しいです。それにお似合いの2人です」
私がそう言うと2人もとびっきりの笑顔をしてくれた。
それから、数分後、私と雪人さんが乗車する新幹線が来た。
私達は大山さんと水野さんに最後の精一杯の感謝を伝えて、東京行き新幹線に乗り、東京へと向かった。
私と雪人さんの新たなる生活をスタートさせるために。
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