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第63話「また出会ってしまった人」
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私が水野さんとつき合い始めて、3ヶ月が経った。
水野さんは2人きりの時も面白くて、優しくて、とても穏やかなおつき合いができていて、とても心地が良かった。
また、仕事の方も仕事は勿論、人にも慣れて、私は今、何もかもが順調という感じで過ごすことができていた。
だけど、そんな風に過ごせていたある日、突然、私の心が穏やかだではいられなくなる出来事が起きた。
その日は月曜日で、朝礼のある日だった。
「今日は皆さんに新しい仲間をご紹介します」
この部署のトップの荒島部長が言った。
そして、その後すぐに事務所に飯川課長と一緒にその新しい仲間という人が入ってきた。
私は新しい仲間という人を見て、思わず息を飲んだ。
何故なら、その新しい仲間というのは雪人さんだったからだ。
「今日からここで一緒に働いてもらうことになった倉崎雪人くんだ」
荒島部長が言った。
雪人さんがどうしてここに?
私の心臓はバクバクとうるさくなっていた。
「倉崎くんは中途採用入社だ。こういった部署は初めてらしいが色々と経験のある人で、皆の役に凄く立ってくれると思う。だけど、最初は何も解らないだろうから、皆、色々と教えてやってくれ。倉崎くん、軽くでいいから挨拶してくれるか」
荒島部長が言った。
雪人さんは荒島部長にはいと頷いた後、
「皆さん、中途採用でこちらの会社で働かせていただくことになった倉崎雪人です。先程、荒島部長が仰られたとおり、最初は何もかも解らないと思いますので、皆さん、色々と教えてやってください。どうぞよろしくお願いします」
そう挨拶した。
その後、部署の皆は一斉に拍手をした。
だけど、私は拍手を忘れてただ雪人さんのことを見てしまっていた。
だって、まさか雪人さんがこの会社にやってくるなんて夢にも思っていなかったし、また、もう2度と雪人さんに会うことはないと思っていたところもあるのにまさか大阪にあるこの会社でまた出会うなんてと思って。
そして、私がそんな風に見ていたからか、雪人さんは何気なしに私の方を見て、凄く驚いた顔をした。
雪人さんのその顔を見て、雪人さんがこの会社に来たのは本当に偶然なんだということを確信した。
そして、私にとっては衝撃の出来事が起きてしまった朝礼は終了して、皆、それぞれ今日の仕事に就いた。
だけど、その後、更に驚く出来事が私にやってきた。
「野中さん」
と飯川課長が仕事をしている私の席に来て、
「今日から、水野くんに代わって、この新しく入った倉崎くんが君の仕事のパートナーになるから、よろしくね」
と言われた。
そう、この倉崎さんが今日から私の仕事のパートナーになるということが更に驚く出来事だった。
私はあまりにも突然に予想外のことが起きたので、何も言うことができなかったけど、雪人さんは、
「どうぞよろしくお願いします」
と動揺も何もしていない感じでそう言った。
水野さんは2人きりの時も面白くて、優しくて、とても穏やかなおつき合いができていて、とても心地が良かった。
また、仕事の方も仕事は勿論、人にも慣れて、私は今、何もかもが順調という感じで過ごすことができていた。
だけど、そんな風に過ごせていたある日、突然、私の心が穏やかだではいられなくなる出来事が起きた。
その日は月曜日で、朝礼のある日だった。
「今日は皆さんに新しい仲間をご紹介します」
この部署のトップの荒島部長が言った。
そして、その後すぐに事務所に飯川課長と一緒にその新しい仲間という人が入ってきた。
私は新しい仲間という人を見て、思わず息を飲んだ。
何故なら、その新しい仲間というのは雪人さんだったからだ。
「今日からここで一緒に働いてもらうことになった倉崎雪人くんだ」
荒島部長が言った。
雪人さんがどうしてここに?
私の心臓はバクバクとうるさくなっていた。
「倉崎くんは中途採用入社だ。こういった部署は初めてらしいが色々と経験のある人で、皆の役に凄く立ってくれると思う。だけど、最初は何も解らないだろうから、皆、色々と教えてやってくれ。倉崎くん、軽くでいいから挨拶してくれるか」
荒島部長が言った。
雪人さんは荒島部長にはいと頷いた後、
「皆さん、中途採用でこちらの会社で働かせていただくことになった倉崎雪人です。先程、荒島部長が仰られたとおり、最初は何もかも解らないと思いますので、皆さん、色々と教えてやってください。どうぞよろしくお願いします」
そう挨拶した。
その後、部署の皆は一斉に拍手をした。
だけど、私は拍手を忘れてただ雪人さんのことを見てしまっていた。
だって、まさか雪人さんがこの会社にやってくるなんて夢にも思っていなかったし、また、もう2度と雪人さんに会うことはないと思っていたところもあるのにまさか大阪にあるこの会社でまた出会うなんてと思って。
そして、私がそんな風に見ていたからか、雪人さんは何気なしに私の方を見て、凄く驚いた顔をした。
雪人さんのその顔を見て、雪人さんがこの会社に来たのは本当に偶然なんだということを確信した。
そして、私にとっては衝撃の出来事が起きてしまった朝礼は終了して、皆、それぞれ今日の仕事に就いた。
だけど、その後、更に驚く出来事が私にやってきた。
「野中さん」
と飯川課長が仕事をしている私の席に来て、
「今日から、水野くんに代わって、この新しく入った倉崎くんが君の仕事のパートナーになるから、よろしくね」
と言われた。
そう、この倉崎さんが今日から私の仕事のパートナーになるということが更に驚く出来事だった。
私はあまりにも突然に予想外のことが起きたので、何も言うことができなかったけど、雪人さんは、
「どうぞよろしくお願いします」
と動揺も何もしていない感じでそう言った。
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