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第50話「確信」
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イタリアンのお店から出て、私は思い切って、
「あの婚約者がいる方にこんなことお願いするのは間違っているとは思うんですけど、もし、時間があればこの後、少しおつきあいしていただけませんか」
そう橋野さんに聞いてみた。
橋野さんは少しだけ驚いた顔して、でも、すぐに笑顔になって、
「いいですよ」
そう言ってくれた。
「ありがとうございます」
そして、私は橋野さんととりあえず、お母さんから頼まれたものを買いにイタリアンのお店から近い雑貨屋さんに一緒に行き、その後、東京駅の中を一緒に歩いた。
私は以前、雪人さんがるりかさんと一緒にいたところを偶然、目撃した場所にそれとなく行ってみた。
すると橋野さんはそこで立ち止まった。
「橋野さん?」
「あ、ごめん、何だかここで前に何かあったような気がして」
橋野さんのその言葉に私は思わず息を飲んだ。
もしかして、やっぱり、橋野さんは雪人さんなの?
私は雪人さんをじっと見ながらそう思った。
すると橋野さんは、
「実はさ、俺、こんなこと思うのおかしいって思われるかもしれないんだけど、君にもう1度、会えないかなとも思ってたんだ」
そんなことを突然言った。
「え」
「この間、初めて君に会った時、初めて会ったはずなのに何だかそうじゃないような気がして」
橋野さんのその言葉で私は、この人はきっと雪人さんだと思った。
だって、イタリアンのお店が懐かしいって思うこと、この場所で以前、何かあったかもしれないって思うこと、そして、私に初めて会った気がしなかったこと、雪人さん以外が私とあったことを幾つも覚えているはずがない。
だから、私は、
「雪人さん」
思わずそう呼んだ。
すると橋野さんは目を見開いて、
「雪人?」
そう言った後、
「ああ、でも、何かその名前、凄く俺にとって大事なような感じがする」
そう言った。
だから私は、また思い切って、
「正直に言います。私、橋野さん、あなたが本当は倉崎雪人さんじゃないかって思ってるんです」
そう言ってみた。
「倉崎雪人」
「はい、その名前は行方不明になっている私の恋人だった人なんです」
私がそう言うと橋野さんはまた大きく目を見開いた。
「まさか、でも」
橋野さんは何だか混乱しているようだった。
「橋野さん、突然、こんなこと言ってすいません、でも」
私がそう言った時、
「違うわ。その人は橋野郁美よ」
と突然、早苗さんが現れた。
私も橋野さんも突然、早苗さんが現れたことに驚いた。
そして、早苗さんは橋野さんの右腕を掴み、
「友達が急用ができて早目に帰ってきたの。でも、帰ってきて良かった。あなた、この間、イタリアンのお店の前で会った人ね。郁美は重病からの病みあがりで、あまり刺激を与えてはいけないのよ。それにこの人は橋野郁美で、あなたの恋人だった人ではないわ」
そう言い橋野さんを連れ去っていってしまった。
だけど、私はもう橋野さんは雪人さんだと確信してしまった。
だから、私は、早苗さんが何故、雪人さんのことを橋野郁美さんだと言い張るのか、2人は一体、どういう風に知り合ったのかを何がなんでも突きとめようと決心していた。
「あの婚約者がいる方にこんなことお願いするのは間違っているとは思うんですけど、もし、時間があればこの後、少しおつきあいしていただけませんか」
そう橋野さんに聞いてみた。
橋野さんは少しだけ驚いた顔して、でも、すぐに笑顔になって、
「いいですよ」
そう言ってくれた。
「ありがとうございます」
そして、私は橋野さんととりあえず、お母さんから頼まれたものを買いにイタリアンのお店から近い雑貨屋さんに一緒に行き、その後、東京駅の中を一緒に歩いた。
私は以前、雪人さんがるりかさんと一緒にいたところを偶然、目撃した場所にそれとなく行ってみた。
すると橋野さんはそこで立ち止まった。
「橋野さん?」
「あ、ごめん、何だかここで前に何かあったような気がして」
橋野さんのその言葉に私は思わず息を飲んだ。
もしかして、やっぱり、橋野さんは雪人さんなの?
私は雪人さんをじっと見ながらそう思った。
すると橋野さんは、
「実はさ、俺、こんなこと思うのおかしいって思われるかもしれないんだけど、君にもう1度、会えないかなとも思ってたんだ」
そんなことを突然言った。
「え」
「この間、初めて君に会った時、初めて会ったはずなのに何だかそうじゃないような気がして」
橋野さんのその言葉で私は、この人はきっと雪人さんだと思った。
だって、イタリアンのお店が懐かしいって思うこと、この場所で以前、何かあったかもしれないって思うこと、そして、私に初めて会った気がしなかったこと、雪人さん以外が私とあったことを幾つも覚えているはずがない。
だから、私は、
「雪人さん」
思わずそう呼んだ。
すると橋野さんは目を見開いて、
「雪人?」
そう言った後、
「ああ、でも、何かその名前、凄く俺にとって大事なような感じがする」
そう言った。
だから私は、また思い切って、
「正直に言います。私、橋野さん、あなたが本当は倉崎雪人さんじゃないかって思ってるんです」
そう言ってみた。
「倉崎雪人」
「はい、その名前は行方不明になっている私の恋人だった人なんです」
私がそう言うと橋野さんはまた大きく目を見開いた。
「まさか、でも」
橋野さんは何だか混乱しているようだった。
「橋野さん、突然、こんなこと言ってすいません、でも」
私がそう言った時、
「違うわ。その人は橋野郁美よ」
と突然、早苗さんが現れた。
私も橋野さんも突然、早苗さんが現れたことに驚いた。
そして、早苗さんは橋野さんの右腕を掴み、
「友達が急用ができて早目に帰ってきたの。でも、帰ってきて良かった。あなた、この間、イタリアンのお店の前で会った人ね。郁美は重病からの病みあがりで、あまり刺激を与えてはいけないのよ。それにこの人は橋野郁美で、あなたの恋人だった人ではないわ」
そう言い橋野さんを連れ去っていってしまった。
だけど、私はもう橋野さんは雪人さんだと確信してしまった。
だから、私は、早苗さんが何故、雪人さんのことを橋野郁美さんだと言い張るのか、2人は一体、どういう風に知り合ったのかを何がなんでも突きとめようと決心していた。
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