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第48話「よく似た人」
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それから3ヶ月が経ち、結局、雪人さんの行方は未だに解らないままだった。
そして、私は上野課長から東京の本社に戻れるようになったと連絡を受けて、東京に戻り、今日からまた本社で働くことになった。
仕事に関してはもうすっかり落ち着いて、何も問題はなくなったけど、私が京都に行ったことで、雪人さんのことはすっかり変わってしまった。
だけど、東京の本社に復帰して、長谷さんとまた一緒にいれるようになったことや他の仲が良かった人達とまた働けるようになったのは凄く嬉しかった。
私が本社に復帰した週の土曜日、長谷さんが本社に復帰できたお祝いにランチを奢ってあげると言ってくれたので、私は長谷さんと東京駅で待ち合わせをして、東京駅から歩いてもそんなにかからない、長谷さんお薦めだというランチがあるお店に行った。
そこはイタリアンのお店だった。
イタリアンか。
私はそのイタリアンのお店を見て、雪人さんと一緒にイタリアンのお店に行ったことを思い出した。
初めて一緒に行った時は雪人さんはるりかさんから連絡が来て、帰ってしまった。
2回目はちゃんと一緒に食べれて。
私はそんなことを思い出して、胸がしめつけられる思いだった。
雪人さん、もう会えないんでしょうか。
一体、今、何処にいるんですか。
私がそう思った時、
「郁美(いくみ)、どうしたの」
と女性の声がして、私は何気なくその声のした方を見ると、
「雪人さん」
信じられないことに知らない女性とその隣に雪人さんが立っていた。
長谷さんは私が雪人さんと言ったから、驚いた顔をした後、長谷さんも女性と雪人さんの方を見た。
「倉崎さん」
そして、長谷さんはさらに驚いた顔をしてそう言った。
女性と雪人さんは私達の方を見た。
「雪人さん」
私がもう1度、そう呼ぶと、
「すいません、この人をどなたかと勘違いされているみたいですが、この人は郁美です。橋野郁美です」
と女性が言った。
女性は私より少し年上の感じで、雪人さんくらいかなと思う感じでもあった。
「橋野郁美?」
私がそう言うと女性が郁美だというその人が、
「はい、俺は橋野郁美です」
とあまり表情のない顔と声でそう言った。
「そんな雪人さんにそっくりなのに」
私がそう言うと女性が、
「世の中には自分に似ている人が3人いるっていいますから、郁美もその雪人さんって人からしたら、似ている内の1人なのかもしれませんね」
そう言った。
そして、
「郁美、今日はこのお店に行く予定じゃなかったでしょ」
そう言った。
すると郁美さんは、
「ああ、そうだな。ただ、何かイタリアンのお店が懐かしい感じがしたんだ」
そう言った。
その後、2人は私達におじぎをして、その場を去った。
「あの人、本当に倉崎さんにそっくりだったね。でも、橋野郁美って自分で言ってたし、やっぱり、似た人っているのかな」
長谷さんは2人が去った後、そう言ったけど、私は今の男性が雪人さん本人のような気がしてならなかった。
そして、私は上野課長から東京の本社に戻れるようになったと連絡を受けて、東京に戻り、今日からまた本社で働くことになった。
仕事に関してはもうすっかり落ち着いて、何も問題はなくなったけど、私が京都に行ったことで、雪人さんのことはすっかり変わってしまった。
だけど、東京の本社に復帰して、長谷さんとまた一緒にいれるようになったことや他の仲が良かった人達とまた働けるようになったのは凄く嬉しかった。
私が本社に復帰した週の土曜日、長谷さんが本社に復帰できたお祝いにランチを奢ってあげると言ってくれたので、私は長谷さんと東京駅で待ち合わせをして、東京駅から歩いてもそんなにかからない、長谷さんお薦めだというランチがあるお店に行った。
そこはイタリアンのお店だった。
イタリアンか。
私はそのイタリアンのお店を見て、雪人さんと一緒にイタリアンのお店に行ったことを思い出した。
初めて一緒に行った時は雪人さんはるりかさんから連絡が来て、帰ってしまった。
2回目はちゃんと一緒に食べれて。
私はそんなことを思い出して、胸がしめつけられる思いだった。
雪人さん、もう会えないんでしょうか。
一体、今、何処にいるんですか。
私がそう思った時、
「郁美(いくみ)、どうしたの」
と女性の声がして、私は何気なくその声のした方を見ると、
「雪人さん」
信じられないことに知らない女性とその隣に雪人さんが立っていた。
長谷さんは私が雪人さんと言ったから、驚いた顔をした後、長谷さんも女性と雪人さんの方を見た。
「倉崎さん」
そして、長谷さんはさらに驚いた顔をしてそう言った。
女性と雪人さんは私達の方を見た。
「雪人さん」
私がもう1度、そう呼ぶと、
「すいません、この人をどなたかと勘違いされているみたいですが、この人は郁美です。橋野郁美です」
と女性が言った。
女性は私より少し年上の感じで、雪人さんくらいかなと思う感じでもあった。
「橋野郁美?」
私がそう言うと女性が郁美だというその人が、
「はい、俺は橋野郁美です」
とあまり表情のない顔と声でそう言った。
「そんな雪人さんにそっくりなのに」
私がそう言うと女性が、
「世の中には自分に似ている人が3人いるっていいますから、郁美もその雪人さんって人からしたら、似ている内の1人なのかもしれませんね」
そう言った。
そして、
「郁美、今日はこのお店に行く予定じゃなかったでしょ」
そう言った。
すると郁美さんは、
「ああ、そうだな。ただ、何かイタリアンのお店が懐かしい感じがしたんだ」
そう言った。
その後、2人は私達におじぎをして、その場を去った。
「あの人、本当に倉崎さんにそっくりだったね。でも、橋野郁美って自分で言ってたし、やっぱり、似た人っているのかな」
長谷さんは2人が去った後、そう言ったけど、私は今の男性が雪人さん本人のような気がしてならなかった。
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