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第41話「アメリカへ」
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雪人さんの元彼女だという女性にこのお店でいきなり声をかけられて、私は凄く驚いた。
どうしてこの人がここにいるんだろう。
それにこの人に初めて京都駅で会った時、この人も雪人さんと一緒の新幹線で東京に行ったみたいだけど、それからどうしていたんだろう。
それに雪人さんとのあのメールをこの人が会社の人達に送ったとしたら、一体、目的は何なんだろう。
私がそう思っていると、
「この前、会った時に雪人のことあなたに返してもらうわって言ったけど、雪人、アメリカで色々大変みたいだから、もういいわ。私、雪人が本気で私のこと好きじゃないのにつきあって、つきあってからも、全然、私を好きになろうとしてくれなかったことが許せなかっただけだし、雪人がアメリカに飛ばされたってことでスッキリしたから」
そんなことを言ってきた。
だから、私は頭にきて、この雪人さんの元彼女に言い返そうとしたら、
「ちょっと、あなた一体、何なんですか。しかも自分で倉崎さんとのあんな画像を会社の人達に送ったって言って、それ立派な犯罪じゃないですか」
長谷さんが立ちあがってそう言ってくれた。
「でも、私が送ったっていう、物証的、証拠はないわ。でも、まあ、あなたは何も悪くないから、巻き添えにしてしまったお詫びに教えてあげる。さっき、雪人がアメリカで色々大変みたいだって言ったでしょ。本当に大変みたいだから、もし、今、あなたが雪人の状況を知らないのなら、1度、アメリカに雪人に会いにいったらどうかしら」
雪人さんの元彼女の女性は最初は長谷さんを見て、その後は私の方をずっと見てそう言った。
「それって一体、どういうことですか」
私がそう聞くと、
「だから、会いにいけば解るんじゃない? じゃあ、私、忙しいから」
そう言い雪人さんの元彼女はこの場から去ってしまった。
「何あの人」
長谷さんはそう言い立ちあがっていたので、席に座った。
周りの人達も遠慮がちに私達の方を見ていたけど、どうやら納まったらしいと思ったのか、皆、それぞれの連れの人達と会話を始めたり、食事の続きを始めた。
「あの人、絶対にこれから、痛い目に合うわよ」
長谷さんが言った。
「でも、雪人さんがアメリカで色々大変だって言ってたことは気になるよ」
「それもあの人が言うことだから、本当かどうか解らないけど、このお店に来るまでに少しだけ倉崎さんのことも聞かせてもらった時に連絡が全然なくなったっていうのは心配だよね」
「うん」
「ねえ、 野中さん、さっきも言ったけど、あの女の人の言うことは本当かどうか解らないけど、もし、そんなに心配なら、野中さんができるのであれば、1度、倉崎さんに会いにアメリカに行ったらどうかな」
雪人さんにアメリカに会いにいくことは、雪人さんから連絡が全然来なくなってから、全然、考えていないことではなかった。
だけど、何となく雪人さんに会うのが怖いということもあって、中々ふんぎりがつかなかった。
でも、今、こうして長谷さんにそう言ってもらえていることや、さっきの雪人さんの元彼女の人の言葉も気にはなるから、
「そうだね、長谷さんが東京に戻って、暫くしたら、雪人さんに会いにアメリカに行ってみるよ」
私は決心して、長谷さんのことをじっと見つめながらそう言った。
どうしてこの人がここにいるんだろう。
それにこの人に初めて京都駅で会った時、この人も雪人さんと一緒の新幹線で東京に行ったみたいだけど、それからどうしていたんだろう。
それに雪人さんとのあのメールをこの人が会社の人達に送ったとしたら、一体、目的は何なんだろう。
私がそう思っていると、
「この前、会った時に雪人のことあなたに返してもらうわって言ったけど、雪人、アメリカで色々大変みたいだから、もういいわ。私、雪人が本気で私のこと好きじゃないのにつきあって、つきあってからも、全然、私を好きになろうとしてくれなかったことが許せなかっただけだし、雪人がアメリカに飛ばされたってことでスッキリしたから」
そんなことを言ってきた。
だから、私は頭にきて、この雪人さんの元彼女に言い返そうとしたら、
「ちょっと、あなた一体、何なんですか。しかも自分で倉崎さんとのあんな画像を会社の人達に送ったって言って、それ立派な犯罪じゃないですか」
長谷さんが立ちあがってそう言ってくれた。
「でも、私が送ったっていう、物証的、証拠はないわ。でも、まあ、あなたは何も悪くないから、巻き添えにしてしまったお詫びに教えてあげる。さっき、雪人がアメリカで色々大変みたいだって言ったでしょ。本当に大変みたいだから、もし、今、あなたが雪人の状況を知らないのなら、1度、アメリカに雪人に会いにいったらどうかしら」
雪人さんの元彼女の女性は最初は長谷さんを見て、その後は私の方をずっと見てそう言った。
「それって一体、どういうことですか」
私がそう聞くと、
「だから、会いにいけば解るんじゃない? じゃあ、私、忙しいから」
そう言い雪人さんの元彼女はこの場から去ってしまった。
「何あの人」
長谷さんはそう言い立ちあがっていたので、席に座った。
周りの人達も遠慮がちに私達の方を見ていたけど、どうやら納まったらしいと思ったのか、皆、それぞれの連れの人達と会話を始めたり、食事の続きを始めた。
「あの人、絶対にこれから、痛い目に合うわよ」
長谷さんが言った。
「でも、雪人さんがアメリカで色々大変だって言ってたことは気になるよ」
「それもあの人が言うことだから、本当かどうか解らないけど、このお店に来るまでに少しだけ倉崎さんのことも聞かせてもらった時に連絡が全然なくなったっていうのは心配だよね」
「うん」
「ねえ、 野中さん、さっきも言ったけど、あの女の人の言うことは本当かどうか解らないけど、もし、そんなに心配なら、野中さんができるのであれば、1度、倉崎さんに会いにアメリカに行ったらどうかな」
雪人さんにアメリカに会いにいくことは、雪人さんから連絡が全然来なくなってから、全然、考えていないことではなかった。
だけど、何となく雪人さんに会うのが怖いということもあって、中々ふんぎりがつかなかった。
でも、今、こうして長谷さんにそう言ってもらえていることや、さっきの雪人さんの元彼女の人の言葉も気にはなるから、
「そうだね、長谷さんが東京に戻って、暫くしたら、雪人さんに会いにアメリカに行ってみるよ」
私は決心して、長谷さんのことをじっと見つめながらそう言った。
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