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第40話「雪人さんの元彼女」
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雪人さんがアメリカへ旅立って、1ヶ月が経った。
雪人さんはアメリカからパソコンのメールで3日に1度くらい向こうでの近況を知らせてくれた。
また、向こうで撮った写真の画像も送ってくれたりした。
遠く離れて寂しさはあるけど、こうして雪人さんが結構な頻度でメールを送ってくれるから、遠く離れていてもちゃんとこうして繋がれてるんだと思えて嬉しかった。
だけど、雪人さんからのそんなメールは雪人さんがアメリカに旅立って3ヶ月を過ぎた頃から、徐々に少なくなり、次第に全然、来なくなった。
勿論、私からもメールを何回かしたけど、全然、返信が来なかった。
一体、雪人さん、どうしたんだろう。
仕事が忙しすぎてメールをする暇がないのかな。
私は最近、そんなことばかり考えるようになっていた。
そんな風に雪人さんのことばかりを考える日々が続く中、長谷さんから京都に遊びに行きたいから会えないかなと連絡があり、私は凄く久しぶりに長谷さんに会えるという喜びと気分転換にも凄くいいと思って、勿論、私も会いたいから来てほしいと返した。
そして、今週の土曜日に長谷さんがお昼前に京都に着くように東京からやって来てくれた。
「野中さん、久しぶりだね」
京都駅の八条口という改札口を出たところで待ち合わせしていて、私が長谷さんが京都に着くと言っていたくらいの時間にそこで待っていると長谷さんが改札口から出て私を見つけてくれてそう言った。
「うん、久しぶりだね。来てくれて本当に嬉しい」
私がそう言うと長谷さんは凄く嬉しそうに笑ってくれた。
それは会社では見たことのない、きっと長谷さんのプライベートでしか見せない笑顔だった。
「私、有名な甘味処に行きたいっていうのもあったけど、神社とかに行くのも好きでね。だから、京都に来たかったんだ」
長谷さんは京都駅内を歩きながらそう教えてくれた。
「そうなんだ。京都は神社とかお寺とか沢山あるもんね」
「うん、そう」
私達は今、お昼を食べようということになり、京都駅内から道が続いている食事をするお店が何件も並んでいるところへ向かって歩いていた。
そして、その目的地の場所に着いて、私達はせっかく京都にいるから、和を感じたいねということいになり、和食のお店に入ることにした。
「わー、どれも美味しそう」
席に着いて、メニューを2人で見ながら、わいわいとしていた。
ああ、何だかこの感じ久しぶりだな。
長谷さんとは本社ではいつも一緒に食堂でご飯食べていたから、気心も知れているし、やっぱり、居心地がいいな。
私はそう思い、今は少し雪人さんのことを忘れられていた。
だけど―。
「あら? 雪人の彼女さん」
と京都駅で会った雪人さんの元彼女だという人にそう声をかけられて、私は嫌でも雪人さんのことを思わなければいけなくなってしまった。
雪人さんはアメリカからパソコンのメールで3日に1度くらい向こうでの近況を知らせてくれた。
また、向こうで撮った写真の画像も送ってくれたりした。
遠く離れて寂しさはあるけど、こうして雪人さんが結構な頻度でメールを送ってくれるから、遠く離れていてもちゃんとこうして繋がれてるんだと思えて嬉しかった。
だけど、雪人さんからのそんなメールは雪人さんがアメリカに旅立って3ヶ月を過ぎた頃から、徐々に少なくなり、次第に全然、来なくなった。
勿論、私からもメールを何回かしたけど、全然、返信が来なかった。
一体、雪人さん、どうしたんだろう。
仕事が忙しすぎてメールをする暇がないのかな。
私は最近、そんなことばかり考えるようになっていた。
そんな風に雪人さんのことばかりを考える日々が続く中、長谷さんから京都に遊びに行きたいから会えないかなと連絡があり、私は凄く久しぶりに長谷さんに会えるという喜びと気分転換にも凄くいいと思って、勿論、私も会いたいから来てほしいと返した。
そして、今週の土曜日に長谷さんがお昼前に京都に着くように東京からやって来てくれた。
「野中さん、久しぶりだね」
京都駅の八条口という改札口を出たところで待ち合わせしていて、私が長谷さんが京都に着くと言っていたくらいの時間にそこで待っていると長谷さんが改札口から出て私を見つけてくれてそう言った。
「うん、久しぶりだね。来てくれて本当に嬉しい」
私がそう言うと長谷さんは凄く嬉しそうに笑ってくれた。
それは会社では見たことのない、きっと長谷さんのプライベートでしか見せない笑顔だった。
「私、有名な甘味処に行きたいっていうのもあったけど、神社とかに行くのも好きでね。だから、京都に来たかったんだ」
長谷さんは京都駅内を歩きながらそう教えてくれた。
「そうなんだ。京都は神社とかお寺とか沢山あるもんね」
「うん、そう」
私達は今、お昼を食べようということになり、京都駅内から道が続いている食事をするお店が何件も並んでいるところへ向かって歩いていた。
そして、その目的地の場所に着いて、私達はせっかく京都にいるから、和を感じたいねということいになり、和食のお店に入ることにした。
「わー、どれも美味しそう」
席に着いて、メニューを2人で見ながら、わいわいとしていた。
ああ、何だかこの感じ久しぶりだな。
長谷さんとは本社ではいつも一緒に食堂でご飯食べていたから、気心も知れているし、やっぱり、居心地がいいな。
私はそう思い、今は少し雪人さんのことを忘れられていた。
だけど―。
「あら? 雪人の彼女さん」
と京都駅で会った雪人さんの元彼女だという人にそう声をかけられて、私は嫌でも雪人さんのことを思わなければいけなくなってしまった。
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