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第33話「別れ」
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「美春、どうしてここに」
雪人さんは驚いた顔をしたままそう言った。
「雪人さんからクリスマスの約束は守れないってメッセージもらって、何でだろうって、気になって仕方なくて、その理由を聞きたくて東京に戻ってきたんです」
「美春」
「でも、もうその理由が解りました。クリスマスはるりかさんと過ごすから、私とは過ごせないからなんですね」
私がそう言った後、るりかさんが、
「雪人くん、本当? だったら、私は大丈夫だから」
そう言った。
「るりか、ごめん、後で連絡するから、どっかで時間潰しててくれるか?」
雪人さんはるりかさんにそう言った後、私の手を取り、私をこの場から連れ去った。
雪人さんは私を東京駅内のあまり人気のない場所へ連れていった。
「美春、本当にごめん」
そして、その場所に着くと雪人さんは頭を深く下げて私に謝った。
「何がごめんなんですか。クリスマスの約束を守れないことですか? それとも私に嘘をついていたことですか」
「両方だけど、これだけは信じてほしい。今はまだ言えないけど俺は」
「何を信じろって言うんですか? 私との約束より、るりかさんと一緒にクリスマス過ごす人の何を」
「美春」
「私、雪人さんのことずっと信じてました。でも、もう無理です」
「美春、俺は」
「今の職場は人も仕事もいいところです。でも、やっぱり、また雪人さんと一緒に働きたいって思ったから、本当に1年以内には元の職場に戻れたらいいなって思ってましたけど、もういいです。私、ずっと今のところにいます」
「美春」
「今までありがとうございました。もう私からは連絡しません」
私はそう言い、美春、話を聞いてほしいと言い、私の右腕を掴んできた雪人さんの手を振りほどいて、半分、泣きそうになりながら、慌ててその場を去った。
その後、私は実家に帰った。
両親には帰ることを伝えていたけど、お母さんは私の様子がおかしいことに気づいて、
「何かあったの。でも、別に言いたくなければいいのよ。そうだケーキ食べる?」
と気遣ってくれた。
今の私はお母さんのその優しさが凄く嬉しかった。
そして、ゆっくりとケーキをお母さんと食べた後、私は自分の部屋にいった。
私の部屋はお母さんがいつ帰ってきてもいいようにとそのままにしておいてくれていた。
だから、私は自分の部屋のベッドにどさっと横になった。
そして、私が雪人さんのところから去った後、何度も着信音や通知音が鳴っていたスマートフォンの画面を見た。
そこには雪人さんからの着信、LINEの通知が何度も来ていた。
だけど、私は今は電話をかける気にも、LINEのメッセージも見る気にはなれずに疲れていたのか、知らない間に眠ってしまった。
雪人さんは驚いた顔をしたままそう言った。
「雪人さんからクリスマスの約束は守れないってメッセージもらって、何でだろうって、気になって仕方なくて、その理由を聞きたくて東京に戻ってきたんです」
「美春」
「でも、もうその理由が解りました。クリスマスはるりかさんと過ごすから、私とは過ごせないからなんですね」
私がそう言った後、るりかさんが、
「雪人くん、本当? だったら、私は大丈夫だから」
そう言った。
「るりか、ごめん、後で連絡するから、どっかで時間潰しててくれるか?」
雪人さんはるりかさんにそう言った後、私の手を取り、私をこの場から連れ去った。
雪人さんは私を東京駅内のあまり人気のない場所へ連れていった。
「美春、本当にごめん」
そして、その場所に着くと雪人さんは頭を深く下げて私に謝った。
「何がごめんなんですか。クリスマスの約束を守れないことですか? それとも私に嘘をついていたことですか」
「両方だけど、これだけは信じてほしい。今はまだ言えないけど俺は」
「何を信じろって言うんですか? 私との約束より、るりかさんと一緒にクリスマス過ごす人の何を」
「美春」
「私、雪人さんのことずっと信じてました。でも、もう無理です」
「美春、俺は」
「今の職場は人も仕事もいいところです。でも、やっぱり、また雪人さんと一緒に働きたいって思ったから、本当に1年以内には元の職場に戻れたらいいなって思ってましたけど、もういいです。私、ずっと今のところにいます」
「美春」
「今までありがとうございました。もう私からは連絡しません」
私はそう言い、美春、話を聞いてほしいと言い、私の右腕を掴んできた雪人さんの手を振りほどいて、半分、泣きそうになりながら、慌ててその場を去った。
その後、私は実家に帰った。
両親には帰ることを伝えていたけど、お母さんは私の様子がおかしいことに気づいて、
「何かあったの。でも、別に言いたくなければいいのよ。そうだケーキ食べる?」
と気遣ってくれた。
今の私はお母さんのその優しさが凄く嬉しかった。
そして、ゆっくりとケーキをお母さんと食べた後、私は自分の部屋にいった。
私の部屋はお母さんがいつ帰ってきてもいいようにとそのままにしておいてくれていた。
だから、私は自分の部屋のベッドにどさっと横になった。
そして、私が雪人さんのところから去った後、何度も着信音や通知音が鳴っていたスマートフォンの画面を見た。
そこには雪人さんからの着信、LINEの通知が何度も来ていた。
だけど、私は今は電話をかける気にも、LINEのメッセージも見る気にはなれずに疲れていたのか、知らない間に眠ってしまった。
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