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第21話「優しく包みたい」
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「倉崎さん」
倉崎さんに『夢色』のテーマパークで出会った2人との関係と過去にあった出来事を聞いて、嫌になったならふってくれて構わないと言われて、私は思わず倉崎さんの名前を呼び、少しの間、倉崎さんをじっと見てしまった。
だけど、勿論、私は倉崎さんの話を聞いて、倉崎さんのことを嫌いになったなんてことはなかった。
むしろ反対に倉崎さんは今も本当は色々な想いを消化しきれなくて、苦しんでいるんだなと思い、切なくなった。
また、以前、倉崎さんが優しさは時に人を傷つけることもあるって言っていたのは、倉崎さん自身がるりかさんと倉崎さんの優しさで、そばにいてあげなきゃと思って、つきあったけど、結局、傷つけてしまったから、そう言ったのね。
正直、私からしたら、るりかさんの存在はやっぱり、気になるし、不安になってしまう存在ではあるけど、きっと倉崎さんはまた、るりかさんがどうにかなってしまわないかとか、そんなことを思って、守り続けているんだと思う。
でも、きっと、このままでいいのかとか、そんな思いも抱えているんだと思う。
だから、私は、
「全部、隠さずに話してくれてありがとうございます。後、私は倉崎さんがお2人との関係や、過去にあった出来事とか話してくれて、それを知ったことで、倉崎さんを嫌いになんかなりません。こんなこと言うのはおこがましいかもしれませんけど、私でいいなら、倉崎さんだって沢山、傷ついてきたはずだし、今も色んな切ない想い抱えてると思うので、私が倉崎さんを優しく包んで、少しでも癒したいって思いました」
そう言った。
すると倉崎さんは凄く驚いた表情をして、でも、その後すぐに笑顔だけど、泣きそうな顔で、
「ありがとう。野中さんがそんな風に思ってくれて凄く嬉しいよ。でも、野中さんがそう言ってくれたことで、やっぱり、俺、近いうちにるりかとの関係をちゃんとしようと思ったよ」
そう言った。
「倉崎さん」
「本当にありがとう。じゃあ、予定通り、これからレストランに行っていいかな?」
「勿論です」
そして、私と倉崎さんはレストランへと向かい、レストランではもういつも通り、楽しい時間を過ごした。
「今日はありがとうございました。凄く楽しかったです」
レストランを出て、その後、レストランに近くにあった展望台に登り、綺麗な夜景を見た後、倉崎さんは私を家の近くまで送ってくれた。
「俺も凄く楽しかったよ。後」
「え?」
倉崎さんは私を抱き寄せて、キスをした。
私は驚いて倉崎さんを見た。
「ごめん、嫌だった?」
そう言われて私はぶんぶんと首を振った。
「全然、嫌じゃないです」
私がそう言うと倉崎さんはくすっと笑った。
「良かった。後、俺も凄く楽しかったよ。また、月曜日に会社で。あ、でも、帰ったらとか、明日とかLINEはするよ」
「私もします」
「ん、じゃあ、また」
そして、倉崎さんは車を出した。
私は倉崎さんの車が見えなくなるまで、見続けながら、倉崎さん、私、本当にこれから、倉崎さんを優しく包めるようなそんな存在になれるように頑張りますとそんなことを思っていた。
倉崎さんに『夢色』のテーマパークで出会った2人との関係と過去にあった出来事を聞いて、嫌になったならふってくれて構わないと言われて、私は思わず倉崎さんの名前を呼び、少しの間、倉崎さんをじっと見てしまった。
だけど、勿論、私は倉崎さんの話を聞いて、倉崎さんのことを嫌いになったなんてことはなかった。
むしろ反対に倉崎さんは今も本当は色々な想いを消化しきれなくて、苦しんでいるんだなと思い、切なくなった。
また、以前、倉崎さんが優しさは時に人を傷つけることもあるって言っていたのは、倉崎さん自身がるりかさんと倉崎さんの優しさで、そばにいてあげなきゃと思って、つきあったけど、結局、傷つけてしまったから、そう言ったのね。
正直、私からしたら、るりかさんの存在はやっぱり、気になるし、不安になってしまう存在ではあるけど、きっと倉崎さんはまた、るりかさんがどうにかなってしまわないかとか、そんなことを思って、守り続けているんだと思う。
でも、きっと、このままでいいのかとか、そんな思いも抱えているんだと思う。
だから、私は、
「全部、隠さずに話してくれてありがとうございます。後、私は倉崎さんがお2人との関係や、過去にあった出来事とか話してくれて、それを知ったことで、倉崎さんを嫌いになんかなりません。こんなこと言うのはおこがましいかもしれませんけど、私でいいなら、倉崎さんだって沢山、傷ついてきたはずだし、今も色んな切ない想い抱えてると思うので、私が倉崎さんを優しく包んで、少しでも癒したいって思いました」
そう言った。
すると倉崎さんは凄く驚いた表情をして、でも、その後すぐに笑顔だけど、泣きそうな顔で、
「ありがとう。野中さんがそんな風に思ってくれて凄く嬉しいよ。でも、野中さんがそう言ってくれたことで、やっぱり、俺、近いうちにるりかとの関係をちゃんとしようと思ったよ」
そう言った。
「倉崎さん」
「本当にありがとう。じゃあ、予定通り、これからレストランに行っていいかな?」
「勿論です」
そして、私と倉崎さんはレストランへと向かい、レストランではもういつも通り、楽しい時間を過ごした。
「今日はありがとうございました。凄く楽しかったです」
レストランを出て、その後、レストランに近くにあった展望台に登り、綺麗な夜景を見た後、倉崎さんは私を家の近くまで送ってくれた。
「俺も凄く楽しかったよ。後」
「え?」
倉崎さんは私を抱き寄せて、キスをした。
私は驚いて倉崎さんを見た。
「ごめん、嫌だった?」
そう言われて私はぶんぶんと首を振った。
「全然、嫌じゃないです」
私がそう言うと倉崎さんはくすっと笑った。
「良かった。後、俺も凄く楽しかったよ。また、月曜日に会社で。あ、でも、帰ったらとか、明日とかLINEはするよ」
「私もします」
「ん、じゃあ、また」
そして、倉崎さんは車を出した。
私は倉崎さんの車が見えなくなるまで、見続けながら、倉崎さん、私、本当にこれから、倉崎さんを優しく包めるようなそんな存在になれるように頑張りますとそんなことを思っていた。
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