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番外編「俺の恋愛事情」ーsideー実
第11話「人生で初めての彼女」
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「上野くん……」
俺が広瀬に彼女になってくれるかなと言った後、広瀬は驚いた顔で今、俺の名前を呼んだ。
「嫌かな?」
俺がそう言うと広瀬はぶんぶんと凄い勢いで左右に首を振った。
「嫌なわけないよ。むしろ夢みたいだよ」
広瀬は涙目だけど、笑顔でそう言った。
だから、俺はまた広瀬をぎゅっと抱きしめた。
すると広瀬もまた俺の背中を抱きしめ返してくれた。
今度はさっきよりも俺の背中を抱きしめてくれている手の力が強くなっていた。
俺はそのことに気づいて、何だか本当に凄く幸せだなと感じた。
やっぱり初めてだ。こんな気持ちになるのは。
それに俺、今、人生で初めて彼女できたことになるんだよな。
俺はそう思って、嬉しくなった。
また、広瀬のことも今まで以上に愛しく感じた。
そして、俺と広瀬は彼氏と彼女の関係になった。
次の日、俺は涼一に広瀬とつきあうことになったと告白した。
すると涼一は凄く喜んでくれた。
だけど、いずれそうなるんじゃないかと思っていたとも言われた。また、その後、
だって、前から広瀬の態度見てたら、お前のこと好きそうだったし、お前もそんな感じだったからと。
それに昨日、広瀬にお前に彼女がいるのか聞かれて、広瀬のお前の好きを確信したし。
涼一にそう言われた。
そして、俺は涼一の言葉に驚いた。
え? 涼一からはそんな風に見えていたんだと。
だけど……。
俺は自分の恋になると大抵の人達が自分ではよく解らなくなるのかもしれないと思った。
俺は相田のことがずっと好きだったし、それがどんな好きだったとしても、その気持ちを今更、違ったと言う気は全然ない。
でも、相田に対してはただ涼一とうまくいってほしいと思っていたから……。
相田に対する俺の気持ちが解らないとか、そんなことあるはずなくて……。
「恋って本当は複雑なんだな。今なら涼一が中々、相田に告白できなかったのが何でか解る気がするよ」
俺が昼休みに相田と白野の目を盗んで涼一にそう言うと涼一が、
「そう。恋は複雑なんだよ。解ってくれて嬉しいよ」
少しふざけたようにそう言った。
だけど、その後、
「でも、その分、好きな人と一緒にいれると凄い嬉しいし、その複雑な気持ちもいいかって思うようになるよ」
涼一は真剣な口調でそう言い、その後、涼一は白野と楽しそうに話している相田のことを凄く愛しそうな目で見つめた。
俺はそんな涼一を見て、何だか幸せな気持ちになりつつ、俺も広瀬と涼一と相田みたいになれたらいいなと心の中で密かにロマンチストなことを思っていた。
俺が広瀬に彼女になってくれるかなと言った後、広瀬は驚いた顔で今、俺の名前を呼んだ。
「嫌かな?」
俺がそう言うと広瀬はぶんぶんと凄い勢いで左右に首を振った。
「嫌なわけないよ。むしろ夢みたいだよ」
広瀬は涙目だけど、笑顔でそう言った。
だから、俺はまた広瀬をぎゅっと抱きしめた。
すると広瀬もまた俺の背中を抱きしめ返してくれた。
今度はさっきよりも俺の背中を抱きしめてくれている手の力が強くなっていた。
俺はそのことに気づいて、何だか本当に凄く幸せだなと感じた。
やっぱり初めてだ。こんな気持ちになるのは。
それに俺、今、人生で初めて彼女できたことになるんだよな。
俺はそう思って、嬉しくなった。
また、広瀬のことも今まで以上に愛しく感じた。
そして、俺と広瀬は彼氏と彼女の関係になった。
次の日、俺は涼一に広瀬とつきあうことになったと告白した。
すると涼一は凄く喜んでくれた。
だけど、いずれそうなるんじゃないかと思っていたとも言われた。また、その後、
だって、前から広瀬の態度見てたら、お前のこと好きそうだったし、お前もそんな感じだったからと。
それに昨日、広瀬にお前に彼女がいるのか聞かれて、広瀬のお前の好きを確信したし。
涼一にそう言われた。
そして、俺は涼一の言葉に驚いた。
え? 涼一からはそんな風に見えていたんだと。
だけど……。
俺は自分の恋になると大抵の人達が自分ではよく解らなくなるのかもしれないと思った。
俺は相田のことがずっと好きだったし、それがどんな好きだったとしても、その気持ちを今更、違ったと言う気は全然ない。
でも、相田に対してはただ涼一とうまくいってほしいと思っていたから……。
相田に対する俺の気持ちが解らないとか、そんなことあるはずなくて……。
「恋って本当は複雑なんだな。今なら涼一が中々、相田に告白できなかったのが何でか解る気がするよ」
俺が昼休みに相田と白野の目を盗んで涼一にそう言うと涼一が、
「そう。恋は複雑なんだよ。解ってくれて嬉しいよ」
少しふざけたようにそう言った。
だけど、その後、
「でも、その分、好きな人と一緒にいれると凄い嬉しいし、その複雑な気持ちもいいかって思うようになるよ」
涼一は真剣な口調でそう言い、その後、涼一は白野と楽しそうに話している相田のことを凄く愛しそうな目で見つめた。
俺はそんな涼一を見て、何だか幸せな気持ちになりつつ、俺も広瀬と涼一と相田みたいになれたらいいなと心の中で密かにロマンチストなことを思っていた。
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