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第48話「プロポーズが成功した後に」
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山岸先生からの注意を受けた後、もう他の生徒は体育館からいなくなったけど、綾香と実と白野は残っていてくれていて、一緒に教室まで帰った。
教室に入ると殆どのクラスメイトが笑顔で拍手をしてくれて、
「結婚、おめでとう!」
とか、
「里川、カッコ良かったぜ」
とか言ってくれた。
俺はそんなクラスメイトを見て、驚きながらも、凄く嬉しかった。
「ありがとう」
俺は綾香の肩を抱いて言った。
一部のクラスメイトはいい顔をしてはいなかったけど、でも、クラスメイトの大半が、
「相田さんのことは俺達もこれからは守ってやるからな。感動したし」
と結構、体格のいい茶谷という男子が言ってくれたり、
「そうそう。私も!」
とこのクラスの女子の中でもリーダーっぽい、三木が言ってくれたりしたので、俺は何だか凄く安心した気持ちになった。
「本当にありがとう」
俺は皆に笑顔でそう言った。
この日の放課後、いつものように俺は部活が終わると俺を教室で待っていてくれた綾香と一緒に帰った。
そして、俺と綾香の家がもうすぐという場所で俺は立ち止まった。
「涼一、どうしたの?」
立ち止まった俺を不思議そうに見て綾香が言った。
「綾香」
俺が綾香の名前を呼ぶと綾香は俺と向かい合わせになった。
「うん、何?」
「今度の日曜日、空いてるかな?」
「え? うん、空いてるけど?」
「良かった。じゃあさ、俺、どうしても綾香を連れて行きたいところがあるから、つきあってくれる?」
「え? うん、いいけど?」
「ん、じゃあ、ちょっと朝、早いんだけど、7時に家に迎えに行くから」
「7時? 本当に早いね。場所は遠いの?」
「ううん、でも、ちょっと訳ありで」
「何処に行くかは教えてくれないの?」
「うん、それは日曜日になってからのお楽しみってことで。な?」
俺はそう言い綾香のおでこにキスをした。
すると綾香は赤くなって、でも、その後、
「ん、解った。楽しみにしてるね」
そう笑顔で言ってくれた。
その後、俺達はまた足を進めて、自分達の家へと向かった。
そして、日曜日、俺は綾香に言ったとおりに朝の7時に綾香を家に迎えに行った。
まあ、迎えに行くと言っても、隣だからすぐなんだけど。
綾香は今日は淡いピンク色のアンサンブルの服を着ていた。
淡いピンク色は綾香にとても似合っていて、また、凄く可愛い。
ただ、今日は綾香に着てもらいたいものがあるんだけどね。
俺は綾香を見ながら心の中でそう思った。
「じゃあ、綾香、行こうか」
俺はそう言い綾香に手を差し出した。
綾香はすぐに俺の手を取って、俺達はある場所へと向かった。
実はそのある場所というのは、俺が綾香にプロポーズをして成功したら、やりたかったことに大きく関わっている場所なんだけど。
でも、やっぱり、現地に着くまでは何処に行くのかは綾香には秘密にしておこうと思っていた。
教室に入ると殆どのクラスメイトが笑顔で拍手をしてくれて、
「結婚、おめでとう!」
とか、
「里川、カッコ良かったぜ」
とか言ってくれた。
俺はそんなクラスメイトを見て、驚きながらも、凄く嬉しかった。
「ありがとう」
俺は綾香の肩を抱いて言った。
一部のクラスメイトはいい顔をしてはいなかったけど、でも、クラスメイトの大半が、
「相田さんのことは俺達もこれからは守ってやるからな。感動したし」
と結構、体格のいい茶谷という男子が言ってくれたり、
「そうそう。私も!」
とこのクラスの女子の中でもリーダーっぽい、三木が言ってくれたりしたので、俺は何だか凄く安心した気持ちになった。
「本当にありがとう」
俺は皆に笑顔でそう言った。
この日の放課後、いつものように俺は部活が終わると俺を教室で待っていてくれた綾香と一緒に帰った。
そして、俺と綾香の家がもうすぐという場所で俺は立ち止まった。
「涼一、どうしたの?」
立ち止まった俺を不思議そうに見て綾香が言った。
「綾香」
俺が綾香の名前を呼ぶと綾香は俺と向かい合わせになった。
「うん、何?」
「今度の日曜日、空いてるかな?」
「え? うん、空いてるけど?」
「良かった。じゃあさ、俺、どうしても綾香を連れて行きたいところがあるから、つきあってくれる?」
「え? うん、いいけど?」
「ん、じゃあ、ちょっと朝、早いんだけど、7時に家に迎えに行くから」
「7時? 本当に早いね。場所は遠いの?」
「ううん、でも、ちょっと訳ありで」
「何処に行くかは教えてくれないの?」
「うん、それは日曜日になってからのお楽しみってことで。な?」
俺はそう言い綾香のおでこにキスをした。
すると綾香は赤くなって、でも、その後、
「ん、解った。楽しみにしてるね」
そう笑顔で言ってくれた。
その後、俺達はまた足を進めて、自分達の家へと向かった。
そして、日曜日、俺は綾香に言ったとおりに朝の7時に綾香を家に迎えに行った。
まあ、迎えに行くと言っても、隣だからすぐなんだけど。
綾香は今日は淡いピンク色のアンサンブルの服を着ていた。
淡いピンク色は綾香にとても似合っていて、また、凄く可愛い。
ただ、今日は綾香に着てもらいたいものがあるんだけどね。
俺は綾香を見ながら心の中でそう思った。
「じゃあ、綾香、行こうか」
俺はそう言い綾香に手を差し出した。
綾香はすぐに俺の手を取って、俺達はある場所へと向かった。
実はそのある場所というのは、俺が綾香にプロポーズをして成功したら、やりたかったことに大きく関わっている場所なんだけど。
でも、やっぱり、現地に着くまでは何処に行くのかは綾香には秘密にしておこうと思っていた。
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