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スマイル眷属紹介所
しおりを挟む「みなさまこんにちは。奥様テレビショッピングのお時間です。」
「最近、変質者が小さなお子様を連れ去ろうとしたり、夜道でヴァンパイアに襲われたりとなんだか怖い事件が続いてますよね。」
「そうなんです。うちの娘も塾なんかで遅くに帰ってくることがありますので、心配なんですよ。」
「そこで、本日ご紹介したい商品がこちらです。ダブルで安心、強力撃退君V(ブイ)!」
「頼もしい名前ですね、でも、ずいぶんと軽くてコンパクトですが。大丈夫なんですか?」
「はい。小さいボディながら充実機能をそなえている商品なんですよ。しかも使い方はとっても簡単。ここの安全ロックを外して、この赤いボタンを押すだけ!この先端部分から太陽と同じ光線が出るんです。しかも、この光は植物や爬虫類なんかの育成に使われているグローランプですから人体には悪い影響ありません。」
「これなら、不良ヴァンパイアに襲われた時にも安全ですね。」
「そうなんです。それにこの下にあるひもを引いでもらえれば130ホーンの大音量で警報アラームが鳴りますので近くの人に危険を知らせることもできます。」
「それだと、人間による痴漢や連れ去りなんかにも安心ですね。」
「はい。かばんやカギにつけられるキーホルダーになっていますので携帯にも大変便利です。お色もこちらの6色からお選びいただけます。」
「この色かわいい!これならバッグやキーホルダーにつけてもオシャレの邪魔になりませんね。」
「今回は、特別に一つ12800円のところ、2個お求め頂くと、2個で19800円と大変お得なんです。」
「あら。それなら2セット買って家族で持ち歩こうかしら。」
「ご注文は、通話料無料の0120-〇▽□ー4649まで。フリーダイアル 〇▽□番のヨロシクまで。今から30分以内にお申込みいただいた方には、純銀配合のヴァンパイア撃退スプレーの携帯サイズをもれなくプレゼントいたします。こちらは通常使用で約20回ほどお使いいただけます。」
「それは、お得ですね。スプレーと太陽光線でヴァンパイア対策はばっちりですね。」
「それでは、もう一度、電話番号を。くれぐれもおかけ間違いのないようにお願いします。」
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【日本ヴァンパイア戦争】にほんばぁんぱいあせんそう、英;Vampire war Japan district)
西暦2023年・6月。世界中で同時多発的に大量のヴァンパイアが現れ無防備な人間たちを殺戮し始める。ヴァンパイア軍は各国で統治領を一方的に宣言(第一次世界ヴァンパイア大戦)。
日本に於いても東北地方(宮城県)中部地方(岐阜県)より現れた大量のヴァンパイアが日本各地を制圧。自衛隊と激しい戦いを繰り広げる。
日本政府は大学や企業と共同で対ヴァンパイア戦武器の開発に成功するも、身体能力と戦術にたけたヴァンパイアとの闘いは拮抗し3年の月日が流れた。
2026年4月:ヴァンパイア政府の呼びかけにより、日本政府とヴァンパイア政府は、平和的な解決に向けて秘密裏に会談を始める。
同年10月:日本国政府とヴァンパイア政府は平和的共存で合意。
人間とヴァンパイアの共存社会の始動に伴い新たな法律や公共の整備が始まる。
この解決策は、争いに疲弊しきった人間、ヴァンパイア両民に歓迎を持って受け入れられた。
ヴァンパイアは人を襲わないことを厳守し、勤労、納税の義務を負う。
日本政府はヴァンパイアの居住を認め、雇用の確保も確約。また、ヴァンパイア政府の求める環境問題にも取り組む姿勢を示した。
ヴァンパイアは独自の政府と司法を持つ権利を有する。
ヴァンパイアとの共存は思わぬ副産物を生みだした。深夜帯の労働者獲得により
日本経済は飛躍的に発展。眠らない国「日本」が誕生した。
また高齢少子化問題、年金問題なども、ヴァンパイアが日本に加入することにより解決される。
諸外国では、人類とヴァンパイアの血の抗争が現在も続けられている。
(wikipediaより抜粋)
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まぶしい。
カーテンの隙間から射しこんだ陽射しが顔にチラチラとあたる。
布団を頭の上まで被り、もう一度眠ろうとしたが、完全に目が醒めてしまった。
築70年のこのボロアパートは建物が東向きに建っていて午前中しか日が射さない。
つい先日まで夜勤で働いていたせいか、昼夜がついつい逆転する。
そろそろ堅気の生活に戻らなければ。俺は万年床と化していたせんべい布団を押し入れに仕舞い、睡眠への退路を断った。
半年前、勤めていた工場の夜勤をクビになった。
新しく施行された法律で夜間の仕事はヴァンパイア労働者が優先になったためだ。
仕事をやめるにあたって、解雇になった職員全員に政府から再就職支援金として6か月分の給料が支給された。その支給も先月で終わっている。そろそろ仕事を探す潮時かもしれない。
俺は歯を磨き、長袖のTシャツにジーパンといういでたちで家を出た。
3年ぶりのハローワークの待合室は、以前より閑散としていた。日本は好景気に沸いているというのもマスコミの大ボラではないらしい。
すぐに俺の番号が呼ばれる。
「本田一宇さんね。ああ、工場の夜勤だったんだぁ。ヴァンパイア新法の犠牲者だね。」
職安の若い男性職員はエントリーシートから一度も顔をあげずに事務的に言った。
「求人表見ましたよね。なにか気になる求人はありましたか。工場の日勤だったら結構出てますよ。輸出用の対ヴァンパイア武器で輸出産業は好景気ですから。」
今度はパソコンの画面を見ながらそう言う。
「あの、俺。工場の夜勤は時給が高かったからやってただけで、工場大好きって!わけじゃないんですよ。俺、金が要るんですよね。給料が高くて資格不問みたいな仕事ないですかね。」
ここで職安の職員は初めて俺の顔をまじまじと見た。
その顔には一瞬嘲笑の色が浮かんだが、彼はすぐに興味をなくし、また俺の履歴書に目線を落とした。資格の記入欄の見ているようだ。
「資格は、大型バイクのみですか、、。」
「あ、特技の欄にも書きましたが、バイクの整備も出来ます。電気バイクじゃなくって、旧式のガソリン車の方ね。」
「あああ、それじゃ使い物になりませんよ。ガソリンバイクなんてもう走ってないんですから。」
得意げに言った俺の鼻が簡単にへし折られる。
「ですよねぇ。」
職安の男は無言でパソコンのキーボードをたたき始めた。
「あっ。」
パソコンの中に何か見つけたようだ。が、首をかしげて迷ってやがる。なんだよ、煮え切らない男だな。
「俺、給料さえよければ何でもやりますよ。」
(なんなんだよ。早く言えよ。)
「実は、資格なし高収入。日払い可。あるにはあるんですよ。」
「あ、じゃそれでいいっす。」
俺は即答する。
「いいっすって、仕事の内容も聞かないでいいの?」
職員は呆れたように言った。
「それじゃ、内容なんですか?」
職員はプリンターから紙を引き抜き俺の前に差し出した。
=================================
事業所名:スマイル眷属紹介所・人材派遣業
仕事内容:ヴァンパイアの契約眷属(けんぞく)
ヴァンパイアの身の回りの雑務、世話全般。
昼間に出歩けないヴァンパイアに代わり生活その他の手伝いをするお仕事です。
昼の勤務がメインですが、派遣先によっては夜勤もあります。(夜勤手当あり)
給与:日給:8,000円~20,000円。派遣先による。(日払い可)
各種手当あり。
=================================
「日給2万円、、。これいいじゃないですか。」
「えっ。いいの?ヴァンパイアの眷属(けんぞく)だよ。しもべってことですよ。しかも、この求人。2万円に応募した人は、紹介してもすぐにブーメランみたいに戻ってくるんだよね。」
「それって、紹介した人をヴァンパイアが喰ちゃうってことじゃないですよね。」
「それはないです。紹介した人も求職者としてブーメランのようにすぐに職安に戻ってきてますから。」
「聞いてみました?なんでやめたのか。」
「それがね、言わないんですよ。契約があるから言えないって。なんなんでしょうねぇ。本当にいいんですか?私が言うのも何なんですが、不動産屋でいったらいわくつき物件ですよこれ。はははは。」
「いいです。」俺はすでに2万円の虜だ。
「それじゃ、今からこの事業所に連絡してみますよ。まぁ。ここに限ってはもう決まってるってことはないと思いますけどね。」
職員は、カウンター備え付けの電話機で電話をかけはじめる。
「あ、いつもお世話になっております。ハローワークの平野です。求職の方がお見えになってて。はい。日給2万円の求人なんですけど。あ。まだ、大丈夫ですか。ええ。はい、はい。あ、今夜ですか?ちょっと聞いてみます。」
「本田さん、面接なんですけど、今夜はご都合いかがですか?」
「あ、大丈夫です。」
「もしもし。今夜で大丈夫だそうです。あ、はい。わかりました。はい。ごめんください。」
「早速、面接までこぎつけましたね。良かった、良かった、、んですかねぇ。」
職安の職員は、封筒を差し出しながら言った。
「この紹介状と履歴書の両方持って行ってくださいね。それと、ここの紹介所の所長さんはヴァンパイアさんですから。ははは、わかりますよね、夜の面接ですから。」
「ま、ダメでしたら、また職安に来てくださいね。別のをご紹介しますから。」
そう言って俺の肩を叩いた。こいつ俺をブーメランのように放り投げたと思ってるのかもしれない。
一度家に帰って、銭湯に行く。やはり人間は第一印象が肝心。今日は奮発して100円のコインドライヤーで念入りに髪も乾かした。
服装はどうしようもない。家には襟のついてる洋服は1枚しかない。その1枚しかない古びたダンガリーのシャツを着てチノパンを履いた。
職安からもらった封筒と履歴書を確認して早めに家を出る。
「スマイル眷属紹介所」はゴールデン商店街の一角の古ぼけたビルの2階にあった。
時間より10分ほど早く到着する。これぞ正しい求職者の姿。
すでに日は沈んでいるが、あたりはまだうっすらと明るい。
「あの~。今日面接の約束をしてる本田です。」
事務所の扉を開けて中に入る。中は薄暗い。
「ええ~。もう来たの。6時って言ったじゃん。宗助ちゃんまだ起きてないのよぉ。」
そう言いながら、フェロモン全開のグラマーな美人が出てきた。胸元の大きく空いた服から見える谷間が悩ましい。
応接セットがあり、3人掛けソファーには黒い大きな犬が一匹寝そべっている。
「そこに座ってて、今お茶入れるから。」
俺は、犬の寝ているソファーの向かい側の一人掛け用ソファーに腰を下ろした。
「お姉さんもヴァンパイアなんですか?」
お茶を運んできたお姉さんに聞いてみる。
「私ぃ~。違うわよ。人間。私はね#宗助__そうすけ単語__#ちゃんの眷属なの。あ、宗助ちゃんってここの所長ね。それと私はカヲル。この事務所の事務員で秘書。」
「でも、君も物好きねぇ、眷属になろうなんて。見た感じ、ヴァンパイアマニアってわけでもなさそうだし。たまにいるのよぉ、ヴァンパイアが好きだから無給でもいいから使ってくれって輩がさ。」
「あっ俺、金が要るんですよ。趣味に金がかかるもんで。」
「ま、そうよね。でも、お金が目的で来た人も続かないのよね。まぁ、仕事にならないって意味じゃヴァンパイアマニアも同様だけど。」
「この事務所ってカヲルさんと所長の二人なんですか?」
「もう一人いるんだけど、今日はお休み。というか仕事にならないのよ。」
なんか手に違和感が、なんか生暖かい、、。
うわわっ。ソファーで寝ていたはずの犬がお茶を持っていないほうの俺の手をペロペロと舐めまわしている。
「駄目よ!ケンタロウ!」
カヲルさんの声に驚いた犬が後退する。
「あなたなんか食べ物持ってない?」
「あ、かばんの中にスナック菓子が入ってるかも。」
スナック菓子という言葉に反応したかのように犬はお座りして尻尾をブルンブルンと振った。
「駄目よ!ダイエットするように獣医に言われてるでしょ!」
「クーン。」
あきらめきれないのか、犬は俺のカバンを抱えて舐めはじめた。
「ごめんねぇ。人間の時はもう少し節操があるんだけど。」
「え?人間の時は?」
「その子がここの3人目。ライカンなの。普段は人なんだけど、ホラ、今夜は満月だから。仕事はお休み。」
犬いや狼はキラキラした目でこっちを見ている。
「なんかイメージ違いますね。ライカンって初めて見ましたよ、俺。」
「当然よぉ、今じゃ絶滅危惧種なんだから。それに、ライカンのイメージなんて人間が勝手に作ったものでしょ。人畜無害なのよ、困ってるのは、尻のにおいを嗅ごうとすることと、盗み食いするくらいかしらね。」
「なんかすることも犬ですね。」
ライカンは俺たちの話に興味はないらしく自分の尾っぽを追ってくるくる回りだした。
その時、奥の扉が開き中から銀髪で長身の男が出てくる。
「あれ~。お客様?」
「そうよ、ハローワーク紹介の眷属の希望者。」
「初めまして。本田といいます。」
デジャブか?完全に初対面のなのに、この所長をどこかで見たことがある。つうか、よく知ってる気がする。
「よろしくねぇ。あたしは所長の秦宗助。」
あれ?秦?名前も聞き覚えがあるような。気が、、、。
ああああああ。
「バンパイア政府の首相。秦平助、、、さん?」
(あれ?宗助って言ってたよな?)
秦平助。彼の姿をメディアで見ない日はない。連日そのハンサムな顔立ち。発言や振る舞いがテレビから流れお茶の間を賑わせている。
秦首相はワイドショーの視聴率を持っているらしく、連日ワイドショーでは特集が組まれ、ヴァンパイアのイメージアップにも貢献しているとかいないとか。
「平助は僕の双子の弟です。」
双子。なるほど。そっくり。
秦平助はバンパイア政府の首相として、彗星のごとく現れた。その甘いマスクとモデルのような長身、洗練された装いと立ち居振る舞いで日本の淑女たちのハートを鷲掴みにしている。国分町の韓流ショップのあたりにモグリの平助ショップができたとかできないとか。
でも、、。姿かたちは瓜二つだが、ぼさぼさの髪に無精ひげ。
首の伸びたよれよれのTシャツにジャージ姿。
なんとも庶民的ないでたち。好感が持てる。しかも無精ひげはいい男度をアップさせているかも。
「はははは、庶民的とは。でも、好感を持ってくれたなら嬉しいねぇ。」
宗助所長はぶしょう髭をなでながら言った。
(ヤバい。ヴァンパイアは人の心が読めるんだ)
「すみません、でも、心を読まれてると思うとやりにくいです。」
「はははは。ごめんね。無粋でした。他人様の頭を覗くなんてイケナイよね。じゃ、君。採用ね。」
「ええ、いいのぉ?宗助ちゃん。顔見ただけで採用って。」
カヲルさんが非難のこもった視線を所長に向ける。
「それに、彼は刑部(おさべ)家の眷属希望なんですよ。」
「ああ、そりゃいい。彼ならきっと勤まるでしょう。決まり!」
「あの、口を挿んでスミマセン。履歴書とか見ないでいいんですか。」
俺はたまらずに言った。
「アタシの一番の特技を教えてあげましょうか。人を見る目です。これにはちょっと自信がある。」
銀髪からの覗く切れ長の目が光ったように見えたのは気のせいか、、。
「いつから働ける?」
「いつからでもOKです。」
「あ、そう。じゃ、早速これから行ってもらおうかな。カヲルちゃん。高梨さんに連絡して。」
「マジ?いいの?この子ど新人だよ。」
所長はこちらを振り返らず2度頷いた。
「仕事はね、先方のヴァンパイア様の指示に従ってなんでもやるってことね。何を指示されるかは出たとこ勝負だから、一概には言えない。あなたは契約ではあるけど、眷属なんだからご主人様の要望には常に「イエス」しかないわよ。ただし命にかかわること以外はね。」
(なんともはや!2万円は甘くねぇな。)
「場所は、ここからそんなに遠くないから、ケンタロウが案内するわ。」
ワンっ。
「ケンタロウさん、お願いします。」
ワンっ。そういうとケンタロウは器用に扉を開けて階段を降りはじめた。
「そんじゃ、行ってきます。」
「雇用契約書は明日までに作っておくから。」中からカヲルさんがそう叫んだ。
「宗助ちゃん悪趣味ね。雇う気なかったのね。新人にあそこの職場は厳しいわよ。」
「いや、彼は大丈夫だよ。」
閉めた扉からそんなやり取りが聞こえてくる。
(なんだよ雇う気ねぇのかよ。)
俺はネオンで明るくなった商店街をケンタロウ導かれて歩き出した。
ワンっ!
「おお、ここかぁ。でけぇ家だな。ケンタロウ、サンキュー。もう行っていいよ。」
ケンタロウは去らない。ただ俺を見つめて尾っぽをパタパタ振っている。
「なんだよ。行っていいよ。」
今度はしきりにカバンを見つめている。
「なんだよ。お礼しろってか。カヲルさんには内緒だぞ。」
カバンからスナック菓子を取り出し放ってやると、ケンタロウはそれを上手にキャッチして駆けて行った。
(げんきんなやつめ)
門についてるインターフォンを押す。
「どちら様ですか。」
「スマイル眷属紹介所から来ました。本田一宇と申します。」
俺はインターフォンに向かって頭を下げた。
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