孤高の人々

村上しんご

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西園寺家の娘

悲しみの果て

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 欲望の限りを尽くして、私の中に散々子種を注ぎ込んだアキラとユウヤは、グッタリして床に這いつくばっている私を置き去りにして、香織の前で土下座を繰り返していた。

「お願いします!もう一度だけ経験させて下さい!」

「忘れられないんです!あと1回させてくれたら、一生の思い出にしますから!」

 私の自尊心を徹底的に傷つける彼らのトチ狂った行動に、私は改めて香織の性的な魅力の凄さを痛感し、自分自身の不甲斐なさに悲観的になって涙を流していた。
 2人は初めての性行為の快感に盲目的に憑りつかれ、人としての大切なものまで見失っている。
 まだ分別すら付かない性に芽生えたばかりの中学生が、大人の女性を知ってしまえばのめり込むのも当然だが、2人の執着は余りにも過激過ぎて常軌を逸している。

「君たちの事は沙也加さんにお願いしたはずだけど…」

 そう言って私に目を向ける香織は、無様な格好で這いつくばっている情けない私の様子に、嬉しそうにニヤニヤと笑みを浮かべていた。
 こうなる事を最初から分かっていたかの様なその態度に、私は更に惨めな気持ちになってこの場から消えてしまいたくなっていた。

「いくらヤッても香織様のアソコが頭から離れないんです!」

「出しても出しても何か違ってて…モヤモヤして気が狂いそうです!」

 人を散々オモチャにしておきながら、臆面もなくそう断言する2人は、もう一度香織と繋がる事しか頭にない。
 蔑ろにしている私の事など見向きもせずに、床に額を擦り付けながら血相を変えて、必死に懇願するその姿は恥も外聞も無く狂ってるとしか思えなかった。

「ふ~ん…私のココがそんなに良いんだぁ~」

 そう言って香織が両手でアソコを広げて中を見せつけると、2人は引き寄せられるようにそこに目を向けて、ウットリとした顔付でダラダラと涎まで垂らしていく。
 陶酔しきったその顔は興奮して真っ赤に染まり、股間のモノをムクムクと大きくさせて、まるで魅了の魔法でも掛けられたかの様に夢見心地になっている。
 心ここにあらずで同時に「はい…」と口にする2人を見つめる香織は、妖しく微笑みながら手を差し伸べると2人をベッドの上に導いていく。

 そして既にそこに横たわっているカズマとアキフミの隣に寝かせ、仰向けになった4人を横並びにしてその姿を眺めていった。
 股間のモノを天に向かって突き立てながら、香織を見つめて物欲しそうな顔をする4人は、示し合わせたかの様に興奮を露わにして息を弾ませている。

「カズマ君はこの中の誰よりも私のアソコを楽しんでたわよね………どうだった?」

 そう言ってカズマに目を向ける香織は、他の男の子たちが苦虫を嚙みつぶした様に悔しげな顔をしてるのに、それを横目にしながら薄っすらと微笑んでいた。

「信じられないくらい柔らかくてトロけてしまいそうでした…生まれてきて本当に良かったです…」

 そう言って潤んだ瞳でウットリと香織を見つめるカズマは、完全に彼女の虜になって女神の様に崇めている。

「フフフ…嬉しい♡…じゃあカズマ君に御褒美あげなきゃだね…」

 その態度に満更でもない香織は、そう言いながらカズマの上に跨って、腰を沈めながら硬くなったモノをアソコの中にゆっくりと埋め込んでいった。
 シットリと濡れてキラキラと輝くその部分に、カズマのはち切れんばかりにパンパンになったモノが、包み込まれてその姿が徐々に見えなくなっていく。
 ミチミチと音を立てながら血管の浮き出たモノは根元まで飲み込まれて、心地よさそうにウットリするカズマは、中の感触に満足げな様子を見せながら喜びを噛みしめている。

「ああ…凄い…最高だ…」

 譫言の様にそう言って虚ろな瞳で天を見上げるカズマは、ゆっくりと上下に動き始める香織の腰の動きに身を任せ、硬くなったモノの抜き差しを淡々と繰り返されていった。
 ズリュッズリュッと卑猥な音を立てながら、出たり入ったりを繰り返していくカズマのモノは、柔らかそうな香織のアソコに擦られて、少しずつ赤みを帯びてキラキラと輝いている。
 悔しげにそれを見ている3人の股間に付いてるものが、ビクンビクンと激しく暴れまくって、先端に先走った粘膜がじんわりと滲んでいく。

 3人の泣き出しそうな顔を見ながら腰を振り続ける香織は、とっても気持ち良さそうな感慨深い顔をして、エクスタシーを感じてるかの様にウットリと微笑んでいった。
 ピクリとも動かずに香織に身を任せるカズマは、硬くなったモノの出し入れを淡々と繰り返されて、徐々に呼吸を荒げながら険しい顔付きになっていく。

「だ………出して良いですかぁーーーーーっ!」

 眉間に皺を寄せながら泣きそうな声でそう叫ぶカズマは、既に限界に達している様で額からはダラダラと汗を流し、身体は小刻みにブルブルと震えている。
 しかしそんなカズマの様子を嬉しそうに眺める香織は「えぇーっ…どうしよっかな~」などと言いながら、クチュクチュと音を立ててねちっこく腰を動かし続けていく。
 射精の許可を貰えないカズマの顔が顔面蒼白になって、その瞳が見る見る白目になっていく。

「しょうがないなぁ~…御褒美だから今回は特別だよっ♡」

 そう言って香織が妖しく微笑むと、カズマは待ってましたとばかりに「出るーーーーーっ!!!」と断末魔の様な雄叫びを上げて、その身体にしがみ付きながら思い切り腰を突き上げていった。
 すると香織はまるで中に入っているモノから子種を搾り取るかのような、ゆっくりとした腰の動きを繰り返し、カズマの顔が天国にでも昇った様な至福の表情を浮かべていく。
 ウットリするカズマに香織は濃厚なキスを何度も繰り返し、それを見ている3人の顔が茹蛸のように真っ赤に染まっていく。

 香織は精根尽きてグッタリするカズマから離れると、嫉妬に狂った3人の顔をゆっくりと見回していった。

「次は誰にしようかなぁ~?」

 そう言って彼らの顔を見つめる香織は、目を血走らせて物凄い形相をしている3人の様子に、瞳をキラキラと輝かせている。

「僕でーーーーーーっ!!!!」

「僕でお願いします!!!」

「ダメ、ダメ、ダメーーーーーっ!僕として下さい!!!」

 血相を変えて我先にと主張してくる3人の様子に、香織はクスクスと笑いながら1人1人の股間で聳え立つモノを見回していった。
 そしてその中で1番暴れているアキラのモノに狙いを定めると、それを掌に包みながら身体の上にゆっくりと跨っていった。
 硬くなったモノの先端がチャプっと音を立てながら、香織の柔らかなアソコに宛がわれて、そこから滴り落ちる粘膜がそれを伝ってゆっくりと流れていく。

「ああ…やっと一つになれる…」

 その感触に遠い目をして呟くアキラは、瞳からボロボロと涙を流して感慨に浸っている。

「フフ…そんなに私としたかったの?…散々出してたじゃん…」

 それを見て不敵に微笑む香織は、そう言いながら腰を沈めて、アキラの硬くなったモノをアソコの中にゆっくりと埋め込んでいった。

「ああ…やっぱり全然違う…柔らかいお肉がアソコに巻き付いて絞ってくる…」

 ミチミチと音を立てながら割れ目を広げて、中に埋もれていくアキラのそれに、入り口のビラビラしたモノが纏わり付き、ゆっくりと中に飲み込まれて姿が見えなくなっていく。
 全てが飲み込まれて股間が密着すると、カズマは天を見上げたまま、満足げに口をポカーンと開けて、その心地好さを噛みしめる様にピクピクと震えだしていった。
 密着したまま動いてもいないのに、呆然とするアキラの顔が少しずつ綻んで、次第にニタニタと笑みを見せ始めていく。

「何が違うの?」

「動いて無いのに吸い込みながら絞ってくるし…一つ一つが複雑すぎて言葉じゃ伝えられない…」

 何気に聞いた香織の言葉にニヤニヤしながら答えるアキラの様子に、私のプライドはまた傷付けられて何もかもがどうでも良くなっていった。
 今の私にはどう足掻いても太刀打ちできないという敗北感で一杯で、悲しみが込み上げて2人の繋がった姿を見てる事すら出来なくなっていた。
 惨めな気持ちのまま床に脱ぎ捨てられたパンティを履き、乱れた衣服を整えると私は何も言わずに香織の部屋からそっと逃げ出していく。

 香織はそれを見ていながらも、私を止めもせず薄っすらと微笑むばかりで、中に入ったアキラのモノの出し入れをゆっくりとし始めていった。

「ううっ…で…出るーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

 まだ繋がって1分も経っていないというのに、絶叫するアキラの声が抜け出した部屋の中から、高らかに響き渡って私の耳にまで届いていた。
 いったい私と香織のアソコにどんな違いがあるというのだろうか。
 私と繋がっていた時は快感を得ようと、険しい顔付きで我武者羅に腰を振っていたのに、香織と繋がったアキラは自からは動きもせずに、ウットリとした顔でひたすら身を任せていた。

 射精すら管理されて機嫌を損ねれば相手にすらして貰えなくなるというのに、アキラは香織のアソコに心を奪われて、その魅力から一瞬たりとも抜け出せなくなっている。
 陶酔しきったその姿は何かに憑りつかれているかの様に盲目的で、他の物などまるで眼中に無い。
 それは私が初めて三郎を知った時の様に、どれだけ代わりを求めても、あの衝撃が頭から離れずにのめり込んでいた頃とまるで一緒だった。

 ここの一族は誰もが特別な生殖器を持っていて、人を虜にする術まで持って生まれてきたとでもいうのだろうか。
 人をその気にさせておきながら真面な相手もせずに、もどかしさに苦しんでいる様子を楽しんでいる所は、三郎も香織も全く同じで変わらなかった。
 そんな事を思いながらも、4人の男の子にまるで女としてすら見て貰えなかった私は、失意のどん底で悲しみに暮れながら涙を流して渡り廊下を歩いていた。

「ど…どうしたの?…な…何かあったの?」

 自室に戻ろうとする私を引き留めるかの様に、そう言って肩を掴んだ誰かの手の感触に、私は身の毛もよだつ程の悍ましさを感じていた。
 そのキョドった声に力無く振り返ると、俯き加減でニタニタ笑いながら私を見ているのは、初めて見た時から生理的に合わないと、ずっと忌み嫌い遠ざけてきた男だった。
 三郎の兄に当たるこの男は、既に成人になっている筈なのに、仕事にも学校にも行かず自室に引きこもって生態すら良くわからない。

 破裂寸前の風船の様に丸々に太ったこの男は、一郎と言って神宮寺家では誰からもソッポを向かれ、使用人達にすらも関わってはいけないと念を押されていた。

「いいえ…何でもありません…」

 しかし失意のどん底で悲しみに暮れる私は、そう言って肩に掛けられた手を跳ね退ける事が精一杯で、ハッキリとした拒絶も見せずにそこで立ち止まっていた。

「そ…そんな事無いでしょ…こ…こんなに泣いているのに…ぼ…僕の部屋に行こう…」

 そう言って私の肩に手を回し、強引に部屋に連れ込もうとする一郎は、このチャンスを逃すまいと懸命で興奮気味に「ハァハァ…」と息まで荒げている。
 心が傷ついて何もかもが投げやりになっている私は、逃げ出す事すら億劫で全てがどうでも良いとさえ思えていた。
 一郎の大きな身体に埋もれる様に抱えられ、強烈な異臭の漂う部屋の中に無理矢理押し込まれて、襖はゆっくりと閉ざされていく。

 ゴミ屋敷の様な得体の知れないものが散乱した部屋の中で、一郎はニタニタ笑いながら私の身体をゆっくりと撫で回していった。
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