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娼館送り予定の未亡人を救え作戦 前編
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俺の名はガラハルド、職業は騎士。
野蛮な見た目をしている自覚はあるが、これでも上位貴族に任命された正騎士だ。
元は傭兵だったんだが、隣国との戦争で手柄を立てて騎士爵を貰った。
大した教養もねぇが、もう歳も30を超えてるし、いつまでも傭兵やってんのも馬鹿らしくなった。
騎士にでもなればもっと良い暮らしができると思ったんだ。
だが、こいつは俺が思っていた以上に窮屈で面倒なもんだった。
傭兵の頃は女も酒も好きにできた。
好きな時に呑んで、好きな時に娼館に行って、好きなように暮らしてた。
なのに今は周りの目を気にして娼館にも行けねぇ。
これがそこらへんの一般兵だったら、何にも気にせず女を抱ける。
貴族ならわざわざ娼館になんざ行かなくても適当に用意させりゃ良い。
だが騎士には騎士の規範が求められる。
別に法で禁じられてる訳でもねぇが、俺を取り立ててくれた貴族様はそこらへん厳しい人なんだ。
嫁でもいたら良かったんだが、騎士になったとは言え30超えの中年、しかも傭兵上がりの俺のところに今更嫁に来たがる女もいやしねぇ。
傭兵上がりのせいでただでさえ騎士の中でも肩身が狭いんだ。
表立って敵対される程でもねぇが、なんとなく一線引かれてるのがわかる。
これで風俗通いの噂が流れようもんなら、折角手に入れた地位と名誉がおじゃんだ。
酒は家で何とかなるが、女はどうにもならねぇ。
そう遠くない内にそういう欲もなくなるんだろう。
男としての終わりは見えてる気がする。
だけどその前にもう一花咲かしてぇんだ。
何か……何かねぇか……
その日、俺は運命の出会いを果たした。
夜勤明けの非番、帰宅の道中で飯でも食おうと思って、早朝から開いてる店に向かってた。
家に着いたら爆睡しちまうから、夜勤明けはいつも飯を食ってから帰るようにしてる。
馴染みの店に向かう途中、正面から1組の男女が歩いてきた。
前を歩くのは体格の良い厳つい男。
俺も体はデカい方だがこいつはもっとデカい。
強そうだ。
率直にそう感じた。
その後ろにいるのは身長高めの女性。
フード付きの外套を纏ってるが、全身の体つきから女だとわかる。
てか胸がでけぇ。
外套越しにも丸わかりだ。
夫婦って感じでもねぇが…どんな2人だ?
街中の見回りをしてる癖でつい注意深く見ちまう。
その時、唐突に強い風が吹いた。
「あっ…」
耳当たりの良い綺麗な声が聞こえたと同時、女のフードがめくれてその容姿があらわになった。
「っ!?………」
思わずはっと息を飲む。
しっとりと潤いを持っているのが一目でわかる黒髪。
外套の中にしまってあるから正確な長さはわかんねぇが肩よりも下には伸びてるようだ。
穏やかな印象を与えるタレ目と吸い付きたくなるような厚めの唇。
どこか妖艶な光を湛える赤い瞳。
一瞬にして目を奪われた。
いい歳こいてガキみてぇに胸が強く鼓動を打つ。
顔が熱い。
「………ふん」
女の声に反応して男はチラリと後ろを見た後、どうでも良さそうに鼻を鳴らして歩き出す。
女は慌ててフードを被り直し、早足で追いかけた。
呆然と立ち竦む俺の横を2人が通り過ぎる。
無意識に声を掛けそうになるのを僅かに残った理性が抑え込んだ。
口をパクパクさせる俺を、男が不審な目で見た気がした。
…声をかけたところで何になる。
そもそもなんと言うつもりだ?
もし仮にあの2人が夫婦だった場合、下心を持って話しかけるのは倫理に反する。
そうでなくとも騎士である俺がナンパ紛いの真似はできねぇ。
だが……あの女の顔が忘れられねぇ。
初恋をしたガキみてぇだ。
なんだこれ。
眠気なんざ吹き飛んじまった。
さっきまで早く飯食って帰って寝たいと思ってたのが、今は心も体もあの女を追いかけたがっている。
迷ったのは一瞬だった。
「……たまたま…そう、たまたまこっちに用があるだけだ。いつも同じ店じゃ飽きちまうからな。」
誰にともなくそう呟き、一抹の抵抗を覚えながらも俺は後ろに振り返った。
「ここは……奴隷商館?」
あの2人を追いかけ……いやいや、飯屋を探して歩いていると、たまたまさっきの2人がある建物に入るのが見えた。
そこは奴隷商館だった。
奴隷なんてものを買うのは貴族か商人くらいだ。
一人暮らしの俺には縁がなかった為、入った事もない。
あの女は奴隷だったのか?
それとも客として入った?
どうにも確証がない。
ガリガリと頭を掻いて悩んでいると、中から1人の女が清掃道具を持って現れた。
金髪碧眼の……エルフ。
あのフードの女に負けず劣らずの美人だが、胸が高鳴ったりはしなかった。
エルフの女はキョトンとした顔で俺を見ている。
見たところ店前を掃除しようと出てきたのだろう。
「あー、その…えっとだな……」
何か言わなければ。
だが何と?
「お客様…ですか?随分お早いですね。」
確かに早い。
なんてったってまだ日が出たばかりの早朝だからな。
「いや、まぁ…客といえば…客かもしんねぇ。」
「はぁ……」
曖昧な返事に困惑するエルフ。
今のは俺が悪いわな。
ここまで来たら覚悟を決めろ、俺。
わざとらしく咳払いをして口を開く。
「あー…ここは奴隷商館だよな?」
「左様です。」
「あんたも奴隷なのか?」
「はい。店主より清掃を承っております。」
「そうか…ここに奴隷は何人くらいいるか、聞いてもいいか
?」
「勿論です。即日ご購入いただける奴隷は10人程度です。教育中のものも含めればもう少しおりますが。」
「ふむ…」
「宜しければ、中で詳しく聞かれますか?ちょうど店主が先ほど帰られたばかりです。」
あの男か。
やはりあれは客ではなく商館の人間…なら女の方は奴隷かもしれねぇ。
「そう…だな。話だけでも聞いてみてぇ。」
「かしこまりました。店主を呼んで参りますので、こちらへどうぞ。」
中へ案内され、ソファに腰掛けて待つこと数分。
奥の部屋から顔を出したのは、あの厳つい顔の男だった。
「すまねぇ、待たせちまったか。」
「いや、大丈夫だ。こんな朝早くに来ちまったのは俺だからな。」
「そういやまだこんな時間か。人目が多いと困る事情でもあったのか?」
「いや、そうじゃねぇんだが……なんというか…」
どう説明したものか。
あんたが連れてた女に一目惚れした、とか言えねぇぞ。
まだ奴隷かどうかもわかってねぇのに。
すると、言い淀む俺を見て店主は眉をひそめた。
「そういやあんた、どっかで見た気が……あっ」
そして何かに気づいたように目を丸くし、すぐにニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべた。
「あんた、今日俺とすれ違った奴だろ。」
「なっ」
何故それを…!?
「俺は人の顔を覚えんのが得意なんだ。これでも商人だからな。」
「そ、そうか。」
「あの時随分とアホ面を晒してたじゃねぇか。大して気にしてなかったが……こうして俺達の後をつけてきたところを見ると……」
「あとをつけてなどいない!」
俺は苦し紛れに否定するが、店主はニヤつきながら首を振った。
「隠す必要はねぇ。俺も男だ。気持ちはよくわかる。」
「な、なにを……」
「あんた、あの女が気に入ったんだろ?」
そう言ってどこか馬鹿にするように俺を見る。
その言葉は確信を持ったものだった。
「……だとしたらなんだ。」
否定するだけ無駄だ。
傭兵上がりの俺がこの熟練の商人を相手に口で誤魔化すのは無理がある。
「別にどうもしねぇさ。んで、買うのか?」
「やっぱりあの女は奴隷なんだな?」
「おうよ。まだ仕入れたばかりの奴隷だ。」
「そうか……」
確認は取れた。
だがだからといって何ができる。
買うのか?俺が?奴隷を?
「しっかしよぉ……」
葛藤する俺を嘲笑うように店主が口を開いた。
「天下の騎士様が奴隷に惚れて、しかも買おうとするなんて、世も末だな。」
……なんだと?
野蛮な見た目をしている自覚はあるが、これでも上位貴族に任命された正騎士だ。
元は傭兵だったんだが、隣国との戦争で手柄を立てて騎士爵を貰った。
大した教養もねぇが、もう歳も30を超えてるし、いつまでも傭兵やってんのも馬鹿らしくなった。
騎士にでもなればもっと良い暮らしができると思ったんだ。
だが、こいつは俺が思っていた以上に窮屈で面倒なもんだった。
傭兵の頃は女も酒も好きにできた。
好きな時に呑んで、好きな時に娼館に行って、好きなように暮らしてた。
なのに今は周りの目を気にして娼館にも行けねぇ。
これがそこらへんの一般兵だったら、何にも気にせず女を抱ける。
貴族ならわざわざ娼館になんざ行かなくても適当に用意させりゃ良い。
だが騎士には騎士の規範が求められる。
別に法で禁じられてる訳でもねぇが、俺を取り立ててくれた貴族様はそこらへん厳しい人なんだ。
嫁でもいたら良かったんだが、騎士になったとは言え30超えの中年、しかも傭兵上がりの俺のところに今更嫁に来たがる女もいやしねぇ。
傭兵上がりのせいでただでさえ騎士の中でも肩身が狭いんだ。
表立って敵対される程でもねぇが、なんとなく一線引かれてるのがわかる。
これで風俗通いの噂が流れようもんなら、折角手に入れた地位と名誉がおじゃんだ。
酒は家で何とかなるが、女はどうにもならねぇ。
そう遠くない内にそういう欲もなくなるんだろう。
男としての終わりは見えてる気がする。
だけどその前にもう一花咲かしてぇんだ。
何か……何かねぇか……
その日、俺は運命の出会いを果たした。
夜勤明けの非番、帰宅の道中で飯でも食おうと思って、早朝から開いてる店に向かってた。
家に着いたら爆睡しちまうから、夜勤明けはいつも飯を食ってから帰るようにしてる。
馴染みの店に向かう途中、正面から1組の男女が歩いてきた。
前を歩くのは体格の良い厳つい男。
俺も体はデカい方だがこいつはもっとデカい。
強そうだ。
率直にそう感じた。
その後ろにいるのは身長高めの女性。
フード付きの外套を纏ってるが、全身の体つきから女だとわかる。
てか胸がでけぇ。
外套越しにも丸わかりだ。
夫婦って感じでもねぇが…どんな2人だ?
街中の見回りをしてる癖でつい注意深く見ちまう。
その時、唐突に強い風が吹いた。
「あっ…」
耳当たりの良い綺麗な声が聞こえたと同時、女のフードがめくれてその容姿があらわになった。
「っ!?………」
思わずはっと息を飲む。
しっとりと潤いを持っているのが一目でわかる黒髪。
外套の中にしまってあるから正確な長さはわかんねぇが肩よりも下には伸びてるようだ。
穏やかな印象を与えるタレ目と吸い付きたくなるような厚めの唇。
どこか妖艶な光を湛える赤い瞳。
一瞬にして目を奪われた。
いい歳こいてガキみてぇに胸が強く鼓動を打つ。
顔が熱い。
「………ふん」
女の声に反応して男はチラリと後ろを見た後、どうでも良さそうに鼻を鳴らして歩き出す。
女は慌ててフードを被り直し、早足で追いかけた。
呆然と立ち竦む俺の横を2人が通り過ぎる。
無意識に声を掛けそうになるのを僅かに残った理性が抑え込んだ。
口をパクパクさせる俺を、男が不審な目で見た気がした。
…声をかけたところで何になる。
そもそもなんと言うつもりだ?
もし仮にあの2人が夫婦だった場合、下心を持って話しかけるのは倫理に反する。
そうでなくとも騎士である俺がナンパ紛いの真似はできねぇ。
だが……あの女の顔が忘れられねぇ。
初恋をしたガキみてぇだ。
なんだこれ。
眠気なんざ吹き飛んじまった。
さっきまで早く飯食って帰って寝たいと思ってたのが、今は心も体もあの女を追いかけたがっている。
迷ったのは一瞬だった。
「……たまたま…そう、たまたまこっちに用があるだけだ。いつも同じ店じゃ飽きちまうからな。」
誰にともなくそう呟き、一抹の抵抗を覚えながらも俺は後ろに振り返った。
「ここは……奴隷商館?」
あの2人を追いかけ……いやいや、飯屋を探して歩いていると、たまたまさっきの2人がある建物に入るのが見えた。
そこは奴隷商館だった。
奴隷なんてものを買うのは貴族か商人くらいだ。
一人暮らしの俺には縁がなかった為、入った事もない。
あの女は奴隷だったのか?
それとも客として入った?
どうにも確証がない。
ガリガリと頭を掻いて悩んでいると、中から1人の女が清掃道具を持って現れた。
金髪碧眼の……エルフ。
あのフードの女に負けず劣らずの美人だが、胸が高鳴ったりはしなかった。
エルフの女はキョトンとした顔で俺を見ている。
見たところ店前を掃除しようと出てきたのだろう。
「あー、その…えっとだな……」
何か言わなければ。
だが何と?
「お客様…ですか?随分お早いですね。」
確かに早い。
なんてったってまだ日が出たばかりの早朝だからな。
「いや、まぁ…客といえば…客かもしんねぇ。」
「はぁ……」
曖昧な返事に困惑するエルフ。
今のは俺が悪いわな。
ここまで来たら覚悟を決めろ、俺。
わざとらしく咳払いをして口を開く。
「あー…ここは奴隷商館だよな?」
「左様です。」
「あんたも奴隷なのか?」
「はい。店主より清掃を承っております。」
「そうか…ここに奴隷は何人くらいいるか、聞いてもいいか
?」
「勿論です。即日ご購入いただける奴隷は10人程度です。教育中のものも含めればもう少しおりますが。」
「ふむ…」
「宜しければ、中で詳しく聞かれますか?ちょうど店主が先ほど帰られたばかりです。」
あの男か。
やはりあれは客ではなく商館の人間…なら女の方は奴隷かもしれねぇ。
「そう…だな。話だけでも聞いてみてぇ。」
「かしこまりました。店主を呼んで参りますので、こちらへどうぞ。」
中へ案内され、ソファに腰掛けて待つこと数分。
奥の部屋から顔を出したのは、あの厳つい顔の男だった。
「すまねぇ、待たせちまったか。」
「いや、大丈夫だ。こんな朝早くに来ちまったのは俺だからな。」
「そういやまだこんな時間か。人目が多いと困る事情でもあったのか?」
「いや、そうじゃねぇんだが……なんというか…」
どう説明したものか。
あんたが連れてた女に一目惚れした、とか言えねぇぞ。
まだ奴隷かどうかもわかってねぇのに。
すると、言い淀む俺を見て店主は眉をひそめた。
「そういやあんた、どっかで見た気が……あっ」
そして何かに気づいたように目を丸くし、すぐにニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべた。
「あんた、今日俺とすれ違った奴だろ。」
「なっ」
何故それを…!?
「俺は人の顔を覚えんのが得意なんだ。これでも商人だからな。」
「そ、そうか。」
「あの時随分とアホ面を晒してたじゃねぇか。大して気にしてなかったが……こうして俺達の後をつけてきたところを見ると……」
「あとをつけてなどいない!」
俺は苦し紛れに否定するが、店主はニヤつきながら首を振った。
「隠す必要はねぇ。俺も男だ。気持ちはよくわかる。」
「な、なにを……」
「あんた、あの女が気に入ったんだろ?」
そう言ってどこか馬鹿にするように俺を見る。
その言葉は確信を持ったものだった。
「……だとしたらなんだ。」
否定するだけ無駄だ。
傭兵上がりの俺がこの熟練の商人を相手に口で誤魔化すのは無理がある。
「別にどうもしねぇさ。んで、買うのか?」
「やっぱりあの女は奴隷なんだな?」
「おうよ。まだ仕入れたばかりの奴隷だ。」
「そうか……」
確認は取れた。
だがだからといって何ができる。
買うのか?俺が?奴隷を?
「しっかしよぉ……」
葛藤する俺を嘲笑うように店主が口を開いた。
「天下の騎士様が奴隷に惚れて、しかも買おうとするなんて、世も末だな。」
……なんだと?
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