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15.マズロー
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「さて、諸君らに集まってもらったのは他でもない。先日の暗殺者襲撃の件だ」
会議室の机の右奥の席に座っているマズローが、机に肘をつき手の平を組みながら言った。
「ここに来て、敵は暗殺者を八人も送り込んできた。こちらの被害も決して少なくない」
杏香とブレイズ、カノンも、入り口に近い位置に座りながら、その話を聞いている。
「ここにきて、ティホーク砦にも大分近付いてきた。敵はさらなる攻勢に出てくるだろう」
ブレイズが隠しもせずに欠伸をした。マズローはそれを見ていたが、無視して話を続けた。
「本国から遠いここでは、戦力補充も受けにくい、この調子で消耗し続けては、こちらが不利になる。こちらからも何らかのアプローチをかける必要があるだろう」
マズローは、そう言うと、口を閉じ、話すのをやめた。
「一気に攻勢をかけるということか、望む所だ」
次に口を開いたのは、頬に傷のある、無造作に髭を生やした体格のいい男だ。
「いや、それにはまだ時期尚早だろう。こちらにはまだ、ティホーク基地の情報が少ない」
「加えて『黒閃』の事もあるわ。兵士たちが委縮してしまっている今、攻勢に出るのは得策ではないと思います」
痩せ細った白髪の男と、紫色の、髪の長い女が続いて言った。
「私もそう思う。そこで、こちらからも砦の情報を集めると同時に、何らかの痛手を与えようと思うのだ」
マズローが言った。
「ほう……貴君は今現在の大きなネックを二ついっぺんに取り除いてしまおうと言うのか」
傷の男がマズローに問いかける。
「そうだ、些か強引かね?」
「いや……俺好みだ、気に入った」
傷の男はそう言うと、若干口元を緩ませた。
「だが、実現可能かが問題だ。マズロー君にしては、随分と強引な作戦だと思うのだが?」
常に冷静で、無理のしない男だと思っていたマズローがこんな作戦を立てることを、白髪の男は、意外に思っている。
「それについても問題ありません。こちらに人材は居ます……杏香君」
「!? は、はい」
杏香は、不意に話しかけられたので、少し意表を突かれて驚いたが、返事をした。
「#活栖杏香__いくすきょうか__……WG―Σのパイロットね」
紫髪の女が杏香を見据える。
「そう、先日の活躍はご存じだろう。彼女はティホーク砦から放たれた手練れの暗殺者達八人を、一人で相手にし、打ち破った。彼女ならば、単独での潜入も可能だろう」
「……なるほど」
白髪の男が相槌を打つ。
「まさしく一騎当千か。さながら女WGだな! 面白い! がははは!」
傷の男が、会議室に豪快な笑いを響かせる。
「……場を弁えよ、ボールズ殿」
白髪の男が髭の男を制止した。マズローは発言を続ける。
「いや、まさにその通り、我らの持つ発掘兵器、WG―Σならば、もし砦までの道中に敵に見つかった場合にも、単独で対処できよう」
「ちょ、ちょっと待って、それって、WG―Σを単独で敵の本拠地へ向かわせるってことですか?」
杏香が慌てて体を乗り出すと、手を上げて言った。あまりに無茶な作戦に思えたからだ。
「そうだ」
「Σを危険に晒すことになりますけど……」
杏香がそう言うと、白髪の男はこくりと頷く仕草を見せた。
「無論だ。Σを失う可能性も無くはないが、背に腹は代えられないだろう。杏香君達も、命の危険を感じた場合はΣを放棄してもらっても構わん。とはいっても、ぎりぎりまで守ってもらわねばならないことは言うまでもないが」
「それは……もちろんですが……」
杏香が曖昧な返事をする。マズローは背に腹は代えられないと言ったが、辺境の砦一つを落とすことと、まだ解析が十分に終わっていない古代の超兵器WG―Σを失うこと。その二つが同じ価値のようには思えない。
ティホーク砦一つを手に入れたところで、辺境のティホーク砦は地理的にそれほど重要な拠点ではない。地理的な優位性はそれほど変わらないだろう。しかし、最近発掘されたWG―Σの方は、未だに解析されていない技術の塊だ。なので、今までも、WG―Σを前線に投入させることは控えていた。
そう、テルジリア共和国としても、今まではWG―Σのテストと保全に重きを置いて、WG―Σを運用してきたのだ。ここにきて、いきなり心変わりしたのは奇妙に思える。何故、急にこんなに強行な作戦を立案したのだろう。杏香は戸惑っている。
「ふむ、まあ、出撃までに気持ちを整えておくといいだろう」
「マズロー殿、まるで作戦実行が決まったかのような言い方だが……」
白髪の男が言った。
「そうでしたな。で、如何ですかな、この作戦は」
「少なくとも俺は気に入った。賛同しよう」と傷の男が言う。
「私も、否定する理由は見当たりませんわ」
紫髪の女も賛同したようだ。
「むう……私としては不安だが、確かに有効な作戦ではある。支持しよう」
最後に白髪の男が言った。
「ふむ、満場一致ですな。では、決行日時については追って会議の場を設けましょう」
そうして会議は次の議題に移っていった。杏香はその会議中、もやもやした気持ちを抑えられないでいたのだった。
「あー……うー……」
ベッドにうつ伏せに寝ながら漫画を読んでいるブリーツが呻いている。
「あのさ、うるさいんだけど」
鎧を磨いている最中のサフィーは、ブリーツの呻きのあまりの煩わしさに文句を言った。
「いやな、ここんとこ破れてて、モニクのセリフがごっそり読めねーの。だからとっても気になってんの」
ブリーツが持っている漫画本の、ブリーツが開いているページの右上が、ごっそりと破れている。湿った手で触ったのか、誰かが踏みつけたのかは、今となっては分からないだろう。
漫画は基本、砦の中で回し読みされていて、その上パピルス紙を用いた冊子だ。なので、回って来る順番が遅いほど、本の損傷は大きくなる。
「新しいの、ねーかなー」
「今リクエストすれば、次の物資補給の時には届くんじゃない?」
「今見たいんだよ、今ー!」
「無いんじゃないの? それ回ってきたのも三回目くらいだし、あっても、もうどっかいっちゃってるんじゃない」
サフィーが投げやりに言った。この砦では、相当大事にしまっておかない限り、漫画のように回し読みできる性質の物は砦内をぐるぐると巡り、ボロボロになって、しまいには無くなってしまう。
「ええっ!? これだぞ、これ」
ブリーツが、ぼろぼろの漫画本をサフィーの方へ突き出した。
「知ってるわよ『碧玉巨人ダイアトラス』。所謂スーパーロボットの漫画でしょ? 読んだわよ、もう」
娯楽の少ないこの砦の中では、誰しもが暇を持て余しがちだ。回ってきた漫画は、好みではなくても一通り目を通してみるのはサフィーだけではない。
「まじでか! じゃあここ、なんて言ってるか分からないか?」
「分からないわね。台詞なんていちいち覚えてないし」
サフィーは見るまでもなく答えた。
「そっかー……てか、読んだなら、ストーリーは覚えてるだろ?」
「少しはね。なんか、合体してたけど」
「そうそう。で、超強いの。合体前は敵に押されてたけど、合体してからは一方的なの。でさ、これってあの深紺の巨兵と似てないか?」
「そう?」
「そうだよ。合体したら無敵だしさ、合体する前だって、地球の一般的なロボットなんて相手になんないんだぜ?」
「まあ、その点じゃあ似てるかもしれないわね。だったら、あたし達はリアル思考の戦争ロボットものってところ?」
「おお、丁度そんな感じだな……ってかさ、だとすると俺達、相当無理っぽいことやってね?」
「何よ、今更」
「いや、別に何ってことは無いんだが……」
「ねえねえ! 聞いた?」
マリーが勢いよくドアを開け、叫びながら部屋の中へ入って来た。
「どうしたんだ?」
ブリーツが視線を漫画からマリーへと移した。
「いよいよ呪術砲を使うらしいよ!」
「呪術砲?」
呪術砲の意味が分からずにブリーツが聞くと、サフィーがそれに答えた。
「大砲よ。とてつもなく大きな」
会議室の机の右奥の席に座っているマズローが、机に肘をつき手の平を組みながら言った。
「ここに来て、敵は暗殺者を八人も送り込んできた。こちらの被害も決して少なくない」
杏香とブレイズ、カノンも、入り口に近い位置に座りながら、その話を聞いている。
「ここにきて、ティホーク砦にも大分近付いてきた。敵はさらなる攻勢に出てくるだろう」
ブレイズが隠しもせずに欠伸をした。マズローはそれを見ていたが、無視して話を続けた。
「本国から遠いここでは、戦力補充も受けにくい、この調子で消耗し続けては、こちらが不利になる。こちらからも何らかのアプローチをかける必要があるだろう」
マズローは、そう言うと、口を閉じ、話すのをやめた。
「一気に攻勢をかけるということか、望む所だ」
次に口を開いたのは、頬に傷のある、無造作に髭を生やした体格のいい男だ。
「いや、それにはまだ時期尚早だろう。こちらにはまだ、ティホーク基地の情報が少ない」
「加えて『黒閃』の事もあるわ。兵士たちが委縮してしまっている今、攻勢に出るのは得策ではないと思います」
痩せ細った白髪の男と、紫色の、髪の長い女が続いて言った。
「私もそう思う。そこで、こちらからも砦の情報を集めると同時に、何らかの痛手を与えようと思うのだ」
マズローが言った。
「ほう……貴君は今現在の大きなネックを二ついっぺんに取り除いてしまおうと言うのか」
傷の男がマズローに問いかける。
「そうだ、些か強引かね?」
「いや……俺好みだ、気に入った」
傷の男はそう言うと、若干口元を緩ませた。
「だが、実現可能かが問題だ。マズロー君にしては、随分と強引な作戦だと思うのだが?」
常に冷静で、無理のしない男だと思っていたマズローがこんな作戦を立てることを、白髪の男は、意外に思っている。
「それについても問題ありません。こちらに人材は居ます……杏香君」
「!? は、はい」
杏香は、不意に話しかけられたので、少し意表を突かれて驚いたが、返事をした。
「#活栖杏香__いくすきょうか__……WG―Σのパイロットね」
紫髪の女が杏香を見据える。
「そう、先日の活躍はご存じだろう。彼女はティホーク砦から放たれた手練れの暗殺者達八人を、一人で相手にし、打ち破った。彼女ならば、単独での潜入も可能だろう」
「……なるほど」
白髪の男が相槌を打つ。
「まさしく一騎当千か。さながら女WGだな! 面白い! がははは!」
傷の男が、会議室に豪快な笑いを響かせる。
「……場を弁えよ、ボールズ殿」
白髪の男が髭の男を制止した。マズローは発言を続ける。
「いや、まさにその通り、我らの持つ発掘兵器、WG―Σならば、もし砦までの道中に敵に見つかった場合にも、単独で対処できよう」
「ちょ、ちょっと待って、それって、WG―Σを単独で敵の本拠地へ向かわせるってことですか?」
杏香が慌てて体を乗り出すと、手を上げて言った。あまりに無茶な作戦に思えたからだ。
「そうだ」
「Σを危険に晒すことになりますけど……」
杏香がそう言うと、白髪の男はこくりと頷く仕草を見せた。
「無論だ。Σを失う可能性も無くはないが、背に腹は代えられないだろう。杏香君達も、命の危険を感じた場合はΣを放棄してもらっても構わん。とはいっても、ぎりぎりまで守ってもらわねばならないことは言うまでもないが」
「それは……もちろんですが……」
杏香が曖昧な返事をする。マズローは背に腹は代えられないと言ったが、辺境の砦一つを落とすことと、まだ解析が十分に終わっていない古代の超兵器WG―Σを失うこと。その二つが同じ価値のようには思えない。
ティホーク砦一つを手に入れたところで、辺境のティホーク砦は地理的にそれほど重要な拠点ではない。地理的な優位性はそれほど変わらないだろう。しかし、最近発掘されたWG―Σの方は、未だに解析されていない技術の塊だ。なので、今までも、WG―Σを前線に投入させることは控えていた。
そう、テルジリア共和国としても、今まではWG―Σのテストと保全に重きを置いて、WG―Σを運用してきたのだ。ここにきて、いきなり心変わりしたのは奇妙に思える。何故、急にこんなに強行な作戦を立案したのだろう。杏香は戸惑っている。
「ふむ、まあ、出撃までに気持ちを整えておくといいだろう」
「マズロー殿、まるで作戦実行が決まったかのような言い方だが……」
白髪の男が言った。
「そうでしたな。で、如何ですかな、この作戦は」
「少なくとも俺は気に入った。賛同しよう」と傷の男が言う。
「私も、否定する理由は見当たりませんわ」
紫髪の女も賛同したようだ。
「むう……私としては不安だが、確かに有効な作戦ではある。支持しよう」
最後に白髪の男が言った。
「ふむ、満場一致ですな。では、決行日時については追って会議の場を設けましょう」
そうして会議は次の議題に移っていった。杏香はその会議中、もやもやした気持ちを抑えられないでいたのだった。
「あー……うー……」
ベッドにうつ伏せに寝ながら漫画を読んでいるブリーツが呻いている。
「あのさ、うるさいんだけど」
鎧を磨いている最中のサフィーは、ブリーツの呻きのあまりの煩わしさに文句を言った。
「いやな、ここんとこ破れてて、モニクのセリフがごっそり読めねーの。だからとっても気になってんの」
ブリーツが持っている漫画本の、ブリーツが開いているページの右上が、ごっそりと破れている。湿った手で触ったのか、誰かが踏みつけたのかは、今となっては分からないだろう。
漫画は基本、砦の中で回し読みされていて、その上パピルス紙を用いた冊子だ。なので、回って来る順番が遅いほど、本の損傷は大きくなる。
「新しいの、ねーかなー」
「今リクエストすれば、次の物資補給の時には届くんじゃない?」
「今見たいんだよ、今ー!」
「無いんじゃないの? それ回ってきたのも三回目くらいだし、あっても、もうどっかいっちゃってるんじゃない」
サフィーが投げやりに言った。この砦では、相当大事にしまっておかない限り、漫画のように回し読みできる性質の物は砦内をぐるぐると巡り、ボロボロになって、しまいには無くなってしまう。
「ええっ!? これだぞ、これ」
ブリーツが、ぼろぼろの漫画本をサフィーの方へ突き出した。
「知ってるわよ『碧玉巨人ダイアトラス』。所謂スーパーロボットの漫画でしょ? 読んだわよ、もう」
娯楽の少ないこの砦の中では、誰しもが暇を持て余しがちだ。回ってきた漫画は、好みではなくても一通り目を通してみるのはサフィーだけではない。
「まじでか! じゃあここ、なんて言ってるか分からないか?」
「分からないわね。台詞なんていちいち覚えてないし」
サフィーは見るまでもなく答えた。
「そっかー……てか、読んだなら、ストーリーは覚えてるだろ?」
「少しはね。なんか、合体してたけど」
「そうそう。で、超強いの。合体前は敵に押されてたけど、合体してからは一方的なの。でさ、これってあの深紺の巨兵と似てないか?」
「そう?」
「そうだよ。合体したら無敵だしさ、合体する前だって、地球の一般的なロボットなんて相手になんないんだぜ?」
「まあ、その点じゃあ似てるかもしれないわね。だったら、あたし達はリアル思考の戦争ロボットものってところ?」
「おお、丁度そんな感じだな……ってかさ、だとすると俺達、相当無理っぽいことやってね?」
「何よ、今更」
「いや、別に何ってことは無いんだが……」
「ねえねえ! 聞いた?」
マリーが勢いよくドアを開け、叫びながら部屋の中へ入って来た。
「どうしたんだ?」
ブリーツが視線を漫画からマリーへと移した。
「いよいよ呪術砲を使うらしいよ!」
「呪術砲?」
呪術砲の意味が分からずにブリーツが聞くと、サフィーがそれに答えた。
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