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12.カノン
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食堂室、作戦本部、休憩所など、様々なテントの並ぶ中、杏香とブレイズはその中のテントの一つ、医療テントを覗いた。簡素な白いテントの中には医療機器が所狭しと並べられていて、五人の医師が居る。カノンは真ん中のベッドに仰向けになっており、その体には、何本もの吸盤の付いたコードが伸びている。
「毎度毎度、手厚いことで」
杏香が言った。カノンは心電図、魔力測定、脳波測定など、出撃の度に、体中をくまなく検査されている。
「……気に入らねえな、これじゃ人体実験じゃねえか」
ブレイズの声が低くなる。
「あちらさんも、半分そのつもりでやってるんでしょ。でも、WG―Σはただでさえブラックボックスが多いんだし、魔力の消費も半端じゃない。だから、カノンの体には何が起こってるか分からないわ。……そりゃ、体を弄くり回されるのはいい感じしないけど、あんな分からないことだらけのWG―Σに自分の体の一部を預けてるんだから、ああやって手厚い検査をすることは必要よ。背に腹はかえられないでしょ」
「そりゃそうだがな……」
「ブレイズ……っていうか、機械文明に住んでる人は、カノンみたいな特殊な例を除いて魔法を使えないからピンと来ないだろうけどさ、魔力って、結構、体調に関わるのよ」
「ほうほう……」
ブレイズが不意に眠気を感じた。それは魔法のせいではない。杏香のする話が、段々と難しくなってきたからだ。杏香の話は既にブレイズの理解できる範囲は超えているのだが、理解する気が無くなるくらいにブレイズの頭のスペックが追いつかなくなると、こうやって眠気が襲ってくるのだ。
「精神状態は、魔法の威力や精度に影響を及ぼすし、魔力の消費は体調に影響を及ぼすわ。魔力って、自分自身の中にある……ん……?」
「うん? どうした杏香?」
ブレイズは、話の中身は置いておいて、杏香の喋る声が途切れたので、杏香の様子がおかしいことが分かった。
「やっぱり……何かおかしい。このテントの中も、何か……」
杏香が目を座らせてテント全体を覗き込んでいる。ブレイズは常々、杏香のことを、どうにも慎重すぎると感じている。
「杏香は色々と心配し過ぎなんだよ。これで神経が図太くなかったら、とっくにノイローゼになってるぜ」
ブレイズが面倒くさそうに言った。杏香がこれだけ細かくて面倒な性格をしているのに精神を病まないのは、ブレイズにとって最大の謎の一つだ。ブレイズがここまで気を回したら、頭がパンクして気がくるってしまうのではないかとブレイズは思っている。
「……あんたが気にしなさ過ぎなのよ。もうティホーク砦には、かなり近付いてるんだから、相手がどんな手段を使ってきてもおかしくないんだし、心配し過ぎることはないでしょ」
杏香はそう言うと、更に医療テント内の様子を注意深く観察し始めた。棚にある薬瓶も、様々な医療機器もいつもと同じだし、テントも張り替えたわけではなさそうだ。医師の服装も変わり映えのしない白衣だし……。
「……ねえブレイズ、医者って五人も居たっけ?」
「……うん?」
ブレイズが慌てて聞き返した。どうやらブレイズは、暇を持て余してボーっとしていたらしいと、杏香は呆れて溜め息をついた。
「いえ、あんたに聞いたあたしが馬鹿だったわ……」
ブレイズに注意力を払えと言う方が無茶だったのかもしれない。あたしが悪いのだと杏香がかぶりを振った。
「あ、ちょっとすいません」
「はい? ……なんだ、嬢ちゃんか」
杏香は、たまたま入り口付近を通りかかった医師を呼び止めた。髭を生やした、体格の良い、貫録のある医師だ。変わった所といえば、首から下の半分が、機械の体だということだろうか。
「ああ、バルガス先生でしたか」
名前はバルガス。顔も見ずに呼び止めてしまったが、杏香も何度かお世話になったことがある医師で、腕は確かだ。
「バルガス先生、人が多いような気がするんですけど、増員でもしたんですか?」
「ああ、研修医だよ。他にいい病院があるだろうに、わざわざこんな所に来るなんて、ご苦労なこったよな」
「研修医……」
「そう、研修医だ。じゃあ私は行くぞ。あんたらも早いとこ終わった方がいいだろう」
「勿論です、ありがとうございました」
杏香が軽く会釈をすると、バルガスも軽く会釈をし返して、すたすたと、テントの奥へ歩いていった。
「こんな所にわざわざ来る研修医か、確かに、一体どんな奴なんだろうな」
ブレイズが面白そうだという様子で言った。
「ちょっと興味あるわよね……彼かしらね」
杏香は一番若い医師を指差した。どの医師も手慣れているため見分けがつかないが、研修医なら、まだ若い人だろう。
「あんなひょろいのがかぁ?」
「別に戦うわけじゃないんだから、ひょろくたって……うん? ねえ、カノンの様子、ちょっとおかしくない?」
「だから、心配し過ぎ……って、おら! お前、何やってやがる!」
カノンが、例のひょろい医師と何か話している。その様子は揉めているようにも見えるが……次の瞬間、その医師がカノンの手を強引に掴んで引き寄せようとすると、カノンは抵抗を始めた。それを見たブレイズは、すぐさまテントの中へと入っていく。
「ああ、困ります、勝手に中に入られては……」
気の弱そうな医師がブレイズに近寄りつつ言ったが、ブレイズはそんなことお構いなしに、ずんずんとカノンの元へ進んでいき、杏香もその後に続いた。
カノンは、自身の腕を掴んだ医師の手を振り解き、ベッドを降り、ブレイズの元に逃げた。
「すいません。でも、カノンの様子がおかしいと思って心配で……」
「てめえ、カノンに何しようとしたんだ! ええ!?」
ブレイズが凄い剣幕で、カノンの腕を掴んでいた医師に怒鳴り付ける。ブレイズは怒鳴った後も、更に歩みを進めて、カノンの腕を掴んでいた医師の間近まで顔を近づけると、目を充血させながら首を上下に動かして威嚇を始めた。
「ブレイス、ちょっと落ち着いて」
見かねた杏香がブレイズの肩に手をかけて制止する。
「そうそう、少し落ち着いた方がいい、私からお話ししますから」
医師がそれに便乗するように言った。
「ああ?」
「危ない!」
ブレイズが杏香の言う通り話を聞いてみようかと気を緩めた時、同時に杏香が叫んだ。
「うおっ!」
杏香がブレイズを力ずくで押すと、ブレイズは驚きの声を発した。
「ぐ……」
杏香の呻きに、思わずブレイズが杏香の名前を呼ぶ。
「杏香!」
医師が突然ナイフを取り出し、ブレイズに襲いかかったのは、ブレイズ自身にも分かった。
「大丈夫、大したことない」
杏香は腰のベルトに括り付けられたナイフを抜くと、その医師に斬りかかった。
「嬢ちゃん、毒だ!」
バルガスが叫んだ。
「分かってます、後五分でけりを付けます!」
杏香がナイフを振ると、医師の方もナイフを振るう。杏香と医師のナイフがぶつかり合い、火花が散る。
「ちょっと待て、どういうことだよ!」
状況が飲み込めず、慌てるブレイズに、カノンが言った。
「……毒」
「だから、どういうことだよ」
さやかの一言だと理解し難いので、ブレイズはもう一回聞いた。
「あの医者、敵の暗殺者。私は治療の内容は把握してるから、おかしいと思って他の人に聞こうとしたけど、無理矢理あのナイフで刺そうとした。二人が来てくれなかったら、危なかった」
「なっ……!?」
カノンの説明に、ブレイズがたじろぐ。
「そーゆーこと、すぐに警備を!」
暗殺者と鍔迫り合いをしている杏香の声が、テントに響いた。
「うむ、待ってろ嬢ちゃん!」
バルガスは急いでテントの外へ出ようと走り出した。それを見た暗殺者は杏香の右手のナイフを弾き、バルガスを追いかけるべく、杏香の横をすり抜けようとした。
「おっと!」
杏香は左手で、もう一本のナイフを抜くと、暗殺者の足目掛けて投げ付けた。
「ぐ……」
暗殺者のくぐもった声を、杏香は聞き逃さない。
「行かせるわけないでしょ!」
杏香はそう言いながら走って暗殺者の横へと移動すると、脚のバランスを崩し、倒れそうになった暗殺者の顎に膝蹴りを入れた。
「大丈夫か!」
警備兵達がテントへ駆け込んできたが、暗殺者はすでに気絶している。
「暗殺者はどうにかなったわ。誰か、解毒剤を……」
杏香がそう言いかけた時だ。警備兵の一人が、隣の警備兵をナイフで斬り付けた。
「な、何だ……うわあっ!」
警備兵が、一人、また一人と、同じく警備兵の恰好をした暗殺者にナイフで斬り付けられていく。
「ち……厄介な奴ら!」
医師の一人が暗殺者のなりすましなら、他に潜入した暗殺者が居てもおかしくなかった。警戒しておくべきだった。杏香は舌打ちをしつつ、倒れた警備兵達と、警備兵のふりをしていた暗殺者との距離を取った。
「毎度毎度、手厚いことで」
杏香が言った。カノンは心電図、魔力測定、脳波測定など、出撃の度に、体中をくまなく検査されている。
「……気に入らねえな、これじゃ人体実験じゃねえか」
ブレイズの声が低くなる。
「あちらさんも、半分そのつもりでやってるんでしょ。でも、WG―Σはただでさえブラックボックスが多いんだし、魔力の消費も半端じゃない。だから、カノンの体には何が起こってるか分からないわ。……そりゃ、体を弄くり回されるのはいい感じしないけど、あんな分からないことだらけのWG―Σに自分の体の一部を預けてるんだから、ああやって手厚い検査をすることは必要よ。背に腹はかえられないでしょ」
「そりゃそうだがな……」
「ブレイズ……っていうか、機械文明に住んでる人は、カノンみたいな特殊な例を除いて魔法を使えないからピンと来ないだろうけどさ、魔力って、結構、体調に関わるのよ」
「ほうほう……」
ブレイズが不意に眠気を感じた。それは魔法のせいではない。杏香のする話が、段々と難しくなってきたからだ。杏香の話は既にブレイズの理解できる範囲は超えているのだが、理解する気が無くなるくらいにブレイズの頭のスペックが追いつかなくなると、こうやって眠気が襲ってくるのだ。
「精神状態は、魔法の威力や精度に影響を及ぼすし、魔力の消費は体調に影響を及ぼすわ。魔力って、自分自身の中にある……ん……?」
「うん? どうした杏香?」
ブレイズは、話の中身は置いておいて、杏香の喋る声が途切れたので、杏香の様子がおかしいことが分かった。
「やっぱり……何かおかしい。このテントの中も、何か……」
杏香が目を座らせてテント全体を覗き込んでいる。ブレイズは常々、杏香のことを、どうにも慎重すぎると感じている。
「杏香は色々と心配し過ぎなんだよ。これで神経が図太くなかったら、とっくにノイローゼになってるぜ」
ブレイズが面倒くさそうに言った。杏香がこれだけ細かくて面倒な性格をしているのに精神を病まないのは、ブレイズにとって最大の謎の一つだ。ブレイズがここまで気を回したら、頭がパンクして気がくるってしまうのではないかとブレイズは思っている。
「……あんたが気にしなさ過ぎなのよ。もうティホーク砦には、かなり近付いてるんだから、相手がどんな手段を使ってきてもおかしくないんだし、心配し過ぎることはないでしょ」
杏香はそう言うと、更に医療テント内の様子を注意深く観察し始めた。棚にある薬瓶も、様々な医療機器もいつもと同じだし、テントも張り替えたわけではなさそうだ。医師の服装も変わり映えのしない白衣だし……。
「……ねえブレイズ、医者って五人も居たっけ?」
「……うん?」
ブレイズが慌てて聞き返した。どうやらブレイズは、暇を持て余してボーっとしていたらしいと、杏香は呆れて溜め息をついた。
「いえ、あんたに聞いたあたしが馬鹿だったわ……」
ブレイズに注意力を払えと言う方が無茶だったのかもしれない。あたしが悪いのだと杏香がかぶりを振った。
「あ、ちょっとすいません」
「はい? ……なんだ、嬢ちゃんか」
杏香は、たまたま入り口付近を通りかかった医師を呼び止めた。髭を生やした、体格の良い、貫録のある医師だ。変わった所といえば、首から下の半分が、機械の体だということだろうか。
「ああ、バルガス先生でしたか」
名前はバルガス。顔も見ずに呼び止めてしまったが、杏香も何度かお世話になったことがある医師で、腕は確かだ。
「バルガス先生、人が多いような気がするんですけど、増員でもしたんですか?」
「ああ、研修医だよ。他にいい病院があるだろうに、わざわざこんな所に来るなんて、ご苦労なこったよな」
「研修医……」
「そう、研修医だ。じゃあ私は行くぞ。あんたらも早いとこ終わった方がいいだろう」
「勿論です、ありがとうございました」
杏香が軽く会釈をすると、バルガスも軽く会釈をし返して、すたすたと、テントの奥へ歩いていった。
「こんな所にわざわざ来る研修医か、確かに、一体どんな奴なんだろうな」
ブレイズが面白そうだという様子で言った。
「ちょっと興味あるわよね……彼かしらね」
杏香は一番若い医師を指差した。どの医師も手慣れているため見分けがつかないが、研修医なら、まだ若い人だろう。
「あんなひょろいのがかぁ?」
「別に戦うわけじゃないんだから、ひょろくたって……うん? ねえ、カノンの様子、ちょっとおかしくない?」
「だから、心配し過ぎ……って、おら! お前、何やってやがる!」
カノンが、例のひょろい医師と何か話している。その様子は揉めているようにも見えるが……次の瞬間、その医師がカノンの手を強引に掴んで引き寄せようとすると、カノンは抵抗を始めた。それを見たブレイズは、すぐさまテントの中へと入っていく。
「ああ、困ります、勝手に中に入られては……」
気の弱そうな医師がブレイズに近寄りつつ言ったが、ブレイズはそんなことお構いなしに、ずんずんとカノンの元へ進んでいき、杏香もその後に続いた。
カノンは、自身の腕を掴んだ医師の手を振り解き、ベッドを降り、ブレイズの元に逃げた。
「すいません。でも、カノンの様子がおかしいと思って心配で……」
「てめえ、カノンに何しようとしたんだ! ええ!?」
ブレイズが凄い剣幕で、カノンの腕を掴んでいた医師に怒鳴り付ける。ブレイズは怒鳴った後も、更に歩みを進めて、カノンの腕を掴んでいた医師の間近まで顔を近づけると、目を充血させながら首を上下に動かして威嚇を始めた。
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「危ない!」
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「うおっ!」
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「ぐ……」
杏香の呻きに、思わずブレイズが杏香の名前を呼ぶ。
「杏香!」
医師が突然ナイフを取り出し、ブレイズに襲いかかったのは、ブレイズ自身にも分かった。
「大丈夫、大したことない」
杏香は腰のベルトに括り付けられたナイフを抜くと、その医師に斬りかかった。
「嬢ちゃん、毒だ!」
バルガスが叫んだ。
「分かってます、後五分でけりを付けます!」
杏香がナイフを振ると、医師の方もナイフを振るう。杏香と医師のナイフがぶつかり合い、火花が散る。
「ちょっと待て、どういうことだよ!」
状況が飲み込めず、慌てるブレイズに、カノンが言った。
「……毒」
「だから、どういうことだよ」
さやかの一言だと理解し難いので、ブレイズはもう一回聞いた。
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「なっ……!?」
カノンの説明に、ブレイズがたじろぐ。
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暗殺者と鍔迫り合いをしている杏香の声が、テントに響いた。
「うむ、待ってろ嬢ちゃん!」
バルガスは急いでテントの外へ出ようと走り出した。それを見た暗殺者は杏香の右手のナイフを弾き、バルガスを追いかけるべく、杏香の横をすり抜けようとした。
「おっと!」
杏香は左手で、もう一本のナイフを抜くと、暗殺者の足目掛けて投げ付けた。
「ぐ……」
暗殺者のくぐもった声を、杏香は聞き逃さない。
「行かせるわけないでしょ!」
杏香はそう言いながら走って暗殺者の横へと移動すると、脚のバランスを崩し、倒れそうになった暗殺者の顎に膝蹴りを入れた。
「大丈夫か!」
警備兵達がテントへ駆け込んできたが、暗殺者はすでに気絶している。
「暗殺者はどうにかなったわ。誰か、解毒剤を……」
杏香がそう言いかけた時だ。警備兵の一人が、隣の警備兵をナイフで斬り付けた。
「な、何だ……うわあっ!」
警備兵が、一人、また一人と、同じく警備兵の恰好をした暗殺者にナイフで斬り付けられていく。
「ち……厄介な奴ら!」
医師の一人が暗殺者のなりすましなら、他に潜入した暗殺者が居てもおかしくなかった。警戒しておくべきだった。杏香は舌打ちをしつつ、倒れた警備兵達と、警備兵のふりをしていた暗殺者との距離を取った。
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