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商人の青年と恋人(魔王)
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とある村にひっそりとよろず屋を営む青年がいた
名前は「ブレイブ」
栗毛がチャームポイントのごく普通の青年だ
父親から譲り受けたこの店を若いながら切り盛りしていくブレイブは
昼は商い、夜は村の側にある洞窟のダンジョンに出かけて売り物を調達しに行っていた
「こんなもんかな…」
袋にパンパンに薬草や鉱石を詰めてダンジョンを立ち去る…
その前に、ブレイブは奥へ奥へと歩みを進めていく
そして、洞窟にはふさわしくない豪華で重厚な扉が目に入ると
力を入れてその扉を開いた
『来たか、ブイレブ』
地の底から響く声
2メートルは超えるであろう身長
漆黒の鎧を身にまとった闇
兜の中から見える5つの目はギラリと光り
裂けた口からはおぞましい牙が何本も覗いた
「今夜も来たぞ、ディアボロス」
ディアボロス─魔王─
その名を呟くと、ブレイブはディアボロスに近づいた
「今日は冷えるよな。見てくれよ、永氷結晶で袋ギチギチ」
『お前のことだ、これから武器を創造するのだろう』
「鍛冶屋程じゃないけどな。教わってまだ数か月」
まるで普通の人間と世間話をするかのように話始めるブレイブと
それに答えるディアボロス
『今宵は我が家に行くか?』
「げ、俺家片づけてないけど」
『我は気にせん。何かを造るのならば、我が造りあげてみせようか』
「魔王が作り上げたものなんて普通の人間は扱えないって…」
不釣り合いかも知れないが
なんとこの二人は恋人なのである
名前は「ブレイブ」
栗毛がチャームポイントのごく普通の青年だ
父親から譲り受けたこの店を若いながら切り盛りしていくブレイブは
昼は商い、夜は村の側にある洞窟のダンジョンに出かけて売り物を調達しに行っていた
「こんなもんかな…」
袋にパンパンに薬草や鉱石を詰めてダンジョンを立ち去る…
その前に、ブレイブは奥へ奥へと歩みを進めていく
そして、洞窟にはふさわしくない豪華で重厚な扉が目に入ると
力を入れてその扉を開いた
『来たか、ブイレブ』
地の底から響く声
2メートルは超えるであろう身長
漆黒の鎧を身にまとった闇
兜の中から見える5つの目はギラリと光り
裂けた口からはおぞましい牙が何本も覗いた
「今夜も来たぞ、ディアボロス」
ディアボロス─魔王─
その名を呟くと、ブレイブはディアボロスに近づいた
「今日は冷えるよな。見てくれよ、永氷結晶で袋ギチギチ」
『お前のことだ、これから武器を創造するのだろう』
「鍛冶屋程じゃないけどな。教わってまだ数か月」
まるで普通の人間と世間話をするかのように話始めるブレイブと
それに答えるディアボロス
『今宵は我が家に行くか?』
「げ、俺家片づけてないけど」
『我は気にせん。何かを造るのならば、我が造りあげてみせようか』
「魔王が作り上げたものなんて普通の人間は扱えないって…」
不釣り合いかも知れないが
なんとこの二人は恋人なのである
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