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お城なう。頼む上手くいってくれ!
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腰の痛みを抱えながら書いたよれよれの手紙で交際をオーケーする内容の手紙を書くと
即日で大喜びの返答が返ってきた
・・・もう内容は飛ばして読もう
つまりは、今日中にでも国王に紹介したいから来てくれとの事だった
周りの家族にも私が来ると話したらしい。
行動力凄まじいな
ここで気がかりなのは弟のアダムだ
あの話に乗ってくれていることを願う…
というか乗ってくれないと困る!私これ以上考えラレマセン!!ムリデース
そうこう思いながら、私はきれいなドレス(ヴィクターチョイス。腰が楽なタイプだけどきれいに見えるのにしてくれた。ありがとうヴィクター)に身を包み
馬車に乗り込んだ
あだだだだ…馬車の振動が腰に響く
そしてお城の門前に着けば、めちゃくちゃ手厚い歓迎
兵士なんてずらーっと並んでいるし…
「ようこそ、マリア・シーモア様…兵隊長のホレイシオ・ルースと申します…」
「あら、よろしく?」
目を合わさないホレイシオ。そりゃそうだろうなあ…
そして、あくまで初対面ってことにしたいみたいだ。私もそういう振る舞いをしよう
玉座に案内されると、目をキラッキラに輝かせたアーサーがお出迎え
おおう…まぶしいねえ
「ああ、マリア…!交際を受け入れてくれてありがとう」
「もちろんですわ、アーサー」
精一杯の優しいほほえみを浮かべてみる。うう、この笑顔を向けられてしまうと
陰でメス堕ちハーレムを考えている自分自身が…申し訳なくなるなあ…
「ほう、彼女がシーモア家の…」
「マリアと申します。国王陛下」
「まあ、礼儀正しくて…素敵なお方ね」
女王と王様の第一印象はいいらしい
やっぱアダムは来ないのかなあ…すまん、ヴィクターにシリルよ…私は次期女王になってしまう…
「お待ちください!!」
扉がバン!!と開かれる音が響く
振り返ると、アダムがホレイシオや兵士、そして背後に…多分シーモア家にボコスカにやられた人たちを引き連れてきた
「何事だアダム!!失礼だぞ!」
「その交際、僕は反対です!…ここにいる方々は、マリア・シーモア…ひいてはシーモア家に暴虐の限りを尽くされた人たちです…僕は、王族として、弟として…!民に危害を咥えるような人との交際は認められない!!」
迫真のアダム。良かった…来てくれた…!
「っ…アーサーよこれは、事実かね」
「な、父上…そんな事は…!」
「こ、こんな人たち、知らないわ!シーモア家は清く正しい一族だもの!!」
いや、知ってるけどね…特にホレイシオとかね…うん、めっちゃ睨んできてる
でも、私もがんばって演技をする。特に殺気を向けてきている
シーモア家にやられた人たちの感情を逆なでするような態度で
「ふざけるな!!私の一族は、シーモア家のせいで多大な不利益を被った!!おかげで他の貴族から馬鹿にされ続けているのだ!!」
「そうだ!俺だって、シーモア家さえいなければ、農園の一部を受け渡さずに済んだんだ…お前たちのおかげで稼ぎも減った!!」
「でたらめよ!!でたらめよぉ!!」
シーモア家ひでえな。でも、もっと悪事を暴露してくれればありがたい
「アーサー…民の反感をここまで買う人との交際…私は認められないわ」
「そんな、母上…!」
「アーサーよ…残念だが」
アーサー、頼む…承諾しないでくれ…
どう出る…どう出るんだ…!!
「わ、私は…それでも彼女との交際を願います!」
「アーサー、目を覚ましなさい!彼女を妃として迎えることは許さない!」
「もし、お二人が認めてくださらないのなら…私は王族の地位を捨てても構わない!!彼女と一生を共にする覚悟は出来ているのです!!」
言った…!!
周りのアーサーへの信頼がガクッと落ちたような呆れたような目線を感じる…
上手く行ったーーー!!
神様ありがとーー!!
「アーサー…私、嬉しい…!」
いや、本当に
「…お前は、もう少し利口だと思ったがな、アーサー…何も言わん…この城を出ていきなさい」
「…っ…分かりました」
アーサーは私の手を取って、馬車に乗り込む
上手く、行きました
ひー…緊張した
「お待ちを!」
馬車の前で呼び止めたのは…ホレイシオ?
「私も同行します」
「ホレイシオ、何故…!」
いや、何で???
「職を辞して参りました…アダム様も了承の元。私は、王子を弟のように思っております。そして、これからも。…その女の元に行くのでしょう。私がせめて安心するまで、お側にいさせてください」
「ホレイシオ…分かった。乗れ」
ええ~~~…来るの?
ホレイシオも…?
まあ、なんやかんやありまして…
アーサーもホレイシオも家に来ることに。
城を出てけ!!って言われたから王族のバックも無くなるかなー
そうしたら両親嫌がるだろなあと思ったら
アーサーの人徳なのか、城を追放されてからも支えると言ってくれた親族もいるみたいで
陰ながら王族の支援を受けられることになった
ほんの一部ではあるけど、これに両親も一安心。本当、何故マリアちゃんに惚れたのアーサー
にしても、上手く行って本当に本当に良かった…ありがとう…アダム…
あと、シーモア家…めちゃ反感買ってて助かった…
で、めでたくシーモア家で交際を続けることになったのだけど…
「…マリア様は貴方が思うようなお方ではありませんが」
「黙れ、アーサー様に何かあっては困る」
「貴方もマリア様に調教された身では?よく騎士然とした態度をしていられますね」
ヴィクターとホレイシオの仲が凄まじい…廊下で変な喧嘩しないで
シリルも間でおろおろしてるし…
私はササっと自室に入る
「マリア?」
「あ、何でもないわアーサー。私、とても幸せよ」
きょとんとしているアーサーに笑いかけてみる。
さて…アーサーもメス堕ちさせられるかな…?
即日で大喜びの返答が返ってきた
・・・もう内容は飛ばして読もう
つまりは、今日中にでも国王に紹介したいから来てくれとの事だった
周りの家族にも私が来ると話したらしい。
行動力凄まじいな
ここで気がかりなのは弟のアダムだ
あの話に乗ってくれていることを願う…
というか乗ってくれないと困る!私これ以上考えラレマセン!!ムリデース
そうこう思いながら、私はきれいなドレス(ヴィクターチョイス。腰が楽なタイプだけどきれいに見えるのにしてくれた。ありがとうヴィクター)に身を包み
馬車に乗り込んだ
あだだだだ…馬車の振動が腰に響く
そしてお城の門前に着けば、めちゃくちゃ手厚い歓迎
兵士なんてずらーっと並んでいるし…
「ようこそ、マリア・シーモア様…兵隊長のホレイシオ・ルースと申します…」
「あら、よろしく?」
目を合わさないホレイシオ。そりゃそうだろうなあ…
そして、あくまで初対面ってことにしたいみたいだ。私もそういう振る舞いをしよう
玉座に案内されると、目をキラッキラに輝かせたアーサーがお出迎え
おおう…まぶしいねえ
「ああ、マリア…!交際を受け入れてくれてありがとう」
「もちろんですわ、アーサー」
精一杯の優しいほほえみを浮かべてみる。うう、この笑顔を向けられてしまうと
陰でメス堕ちハーレムを考えている自分自身が…申し訳なくなるなあ…
「ほう、彼女がシーモア家の…」
「マリアと申します。国王陛下」
「まあ、礼儀正しくて…素敵なお方ね」
女王と王様の第一印象はいいらしい
やっぱアダムは来ないのかなあ…すまん、ヴィクターにシリルよ…私は次期女王になってしまう…
「お待ちください!!」
扉がバン!!と開かれる音が響く
振り返ると、アダムがホレイシオや兵士、そして背後に…多分シーモア家にボコスカにやられた人たちを引き連れてきた
「何事だアダム!!失礼だぞ!」
「その交際、僕は反対です!…ここにいる方々は、マリア・シーモア…ひいてはシーモア家に暴虐の限りを尽くされた人たちです…僕は、王族として、弟として…!民に危害を咥えるような人との交際は認められない!!」
迫真のアダム。良かった…来てくれた…!
「っ…アーサーよこれは、事実かね」
「な、父上…そんな事は…!」
「こ、こんな人たち、知らないわ!シーモア家は清く正しい一族だもの!!」
いや、知ってるけどね…特にホレイシオとかね…うん、めっちゃ睨んできてる
でも、私もがんばって演技をする。特に殺気を向けてきている
シーモア家にやられた人たちの感情を逆なでするような態度で
「ふざけるな!!私の一族は、シーモア家のせいで多大な不利益を被った!!おかげで他の貴族から馬鹿にされ続けているのだ!!」
「そうだ!俺だって、シーモア家さえいなければ、農園の一部を受け渡さずに済んだんだ…お前たちのおかげで稼ぎも減った!!」
「でたらめよ!!でたらめよぉ!!」
シーモア家ひでえな。でも、もっと悪事を暴露してくれればありがたい
「アーサー…民の反感をここまで買う人との交際…私は認められないわ」
「そんな、母上…!」
「アーサーよ…残念だが」
アーサー、頼む…承諾しないでくれ…
どう出る…どう出るんだ…!!
「わ、私は…それでも彼女との交際を願います!」
「アーサー、目を覚ましなさい!彼女を妃として迎えることは許さない!」
「もし、お二人が認めてくださらないのなら…私は王族の地位を捨てても構わない!!彼女と一生を共にする覚悟は出来ているのです!!」
言った…!!
周りのアーサーへの信頼がガクッと落ちたような呆れたような目線を感じる…
上手く行ったーーー!!
神様ありがとーー!!
「アーサー…私、嬉しい…!」
いや、本当に
「…お前は、もう少し利口だと思ったがな、アーサー…何も言わん…この城を出ていきなさい」
「…っ…分かりました」
アーサーは私の手を取って、馬車に乗り込む
上手く、行きました
ひー…緊張した
「お待ちを!」
馬車の前で呼び止めたのは…ホレイシオ?
「私も同行します」
「ホレイシオ、何故…!」
いや、何で???
「職を辞して参りました…アダム様も了承の元。私は、王子を弟のように思っております。そして、これからも。…その女の元に行くのでしょう。私がせめて安心するまで、お側にいさせてください」
「ホレイシオ…分かった。乗れ」
ええ~~~…来るの?
ホレイシオも…?
まあ、なんやかんやありまして…
アーサーもホレイシオも家に来ることに。
城を出てけ!!って言われたから王族のバックも無くなるかなー
そうしたら両親嫌がるだろなあと思ったら
アーサーの人徳なのか、城を追放されてからも支えると言ってくれた親族もいるみたいで
陰ながら王族の支援を受けられることになった
ほんの一部ではあるけど、これに両親も一安心。本当、何故マリアちゃんに惚れたのアーサー
にしても、上手く行って本当に本当に良かった…ありがとう…アダム…
あと、シーモア家…めちゃ反感買ってて助かった…
で、めでたくシーモア家で交際を続けることになったのだけど…
「…マリア様は貴方が思うようなお方ではありませんが」
「黙れ、アーサー様に何かあっては困る」
「貴方もマリア様に調教された身では?よく騎士然とした態度をしていられますね」
ヴィクターとホレイシオの仲が凄まじい…廊下で変な喧嘩しないで
シリルも間でおろおろしてるし…
私はササっと自室に入る
「マリア?」
「あ、何でもないわアーサー。私、とても幸せよ」
きょとんとしているアーサーに笑いかけてみる。
さて…アーサーもメス堕ちさせられるかな…?
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