10 / 26
case10_至急求む、クラスメートから正体を隠す方法
しおりを挟む
教室の真下に位置する、図工室。
そこは今や油断ならない化け物の待ち受ける危険な場所と貸しています。
閉まりきった扉の前で、私は一呼吸整えます。
この前にああなったばかりですから、一歩間違えば死ぬかもしれないと考えなくては。
『緊張してるのカ。マア、スるだろうナ。扉を開けたらすぐさま臨戦態勢になレ』
「…分かりました」
私は自分の細い手で引き戸を、一気に開け放ちます。
再度大きな手に合体させつつ扉の向こう側を見ると、暗がりの中に驚きの光景が広がっているのが見えました。
図工室とは思えないくらいに、白い。壁や床天井、備え付けの大きな机まで真っ白に染め上げられています。
白さには少々ムラがありますが、それが絵の具の類いだとは思えませんでした。
どうやら、この白いものは糸みたいです。それは、目の前の存在が示しています。
(璃々子さん…!)
白いものが制服の上に被さる形で壁に磔にされた少女が一人。
先程書類を届けに行っていた璃々子さんが糸の塊に絡め取られてぐったりとしていました。
私の予想は、現実のものになってしまったようです。
『分かってるナ。十中八九罠ダ』
「…!!」
璃々子さんがあのようにされている辺り、糸の粘着質は強力なもののようです。
人命救助を優先し、禄に確認せずにこの部屋に入り込もうものなら、床全体に張り巡らされた罠に気付かず引っ掛かるでしょう。
後は、この部屋の何処かに潜んでいる『歪曲獣』が罠に掛かり、逃げられなくなった者を仕留めに来る。
こんな時に『魔導士協会』は何をやっているのでしょう、とすら思えてきますが、今現在居ない以上は私がどうにかしなければ。
それに、悠長な事を『歪曲獣』が待ってくれるかも怪しい。
増援は期待しない方が良いですね。
「うっ…」
そんなこんなを考えていると、璃々子さんが目を覚まします。
ですが、彼女の目の前には私の姿が。あっ、これは不味い。
璃々子さんは私の今の姿を見て、一瞬固まって、そして――
「ひいぃ…!」
――怯えた表情を露わにし、小さく悲鳴を上げました。
今の私は姿形が人間っぽく無いし、そんな反応になりますよね。
蓮音だとは見抜かれていなさそうなのが不幸中の幸いと言えますでしょうか。
「こ、来ないでくださいまし! あの化け物の仲間なのでしょう!?」
糸の塊に抑えつけられた体で必死に暴れますが糸は微動だにしません。
やはり、自力での脱出は不可能に近いようですね。
しかし、落ち着かせようとこのまま喋ったら、今度こそ私だとバレてしまうのでは。
魔法少女ではなく、それに近い何かに変身出来るようになったとはおいそれと明かせませんし、どうすれば。
『オイ、小娘』
手をこまねいているとネルベノンが私の代わりに声を掛けます。
私のをベースにネルベノンが混ざった顔に大きすぎる手など人間のそれと程遠い異質な部分があります。
ですが、ベースはあくまで私なので、胸の形に沿って大きく膨らむ紫のTシャツと黒のジャケットコートなどが体は女であることを証明しています。
しかし、尖った歯しか持たない口から出た、どう聞いても男性のそれにしか聞こえない声に、璃々子さんは唖然としました。
都合が良さそうなので、今回はネルベノンにだけ喋ってもらう事にします。多分、これで私だとは気付かれませんよね。
そして、ネルベノンはフードを被ったままの私の顔で得意気に笑みを作ります。剥き出しの白い歯が輝いて見える程に。
『俺様が助けてやル。大人しく待ってロ』
ネルベノンの言葉に合わせて私は大きな手で二枚重なった扉に触れ、足元に注意しつつ図工室内を覗き込もうと踏み込みます。
凛々子さんの青褪めた顔が変わっていないので、待ち伏せをされていると踏んだ方がいいですね。
「あ、ああっ…私に構わずお逃げ下さいまし…今、貴方の頭上に」
やはり上でしたか。左右を見渡しても凛々子さんと閉じっぱなしの奥の扉と棚ぐらいしか見えないので、そこしかあり得ませんよね。
『オイ、小娘』
天井近くの暗がりから光る鋭利な何かがこちらに飛ぶように迫るのが見えました。
私は飛び込みながら前転しそれを回避します。
背中やズボンに床の白い糸の塊が幾つかくっつきます。うへぇ、気持ち悪い。
まあ、それを表情に出していたらバレやすくなるので、しませんが。
『全て俺様に任せておきナ』
でも、糸が引っ付くのは不味いのでは。
ネルベノンが笑みを崩さないまま体、魔法担当の私が判断に困っていると、
(蓮音、オ前は手で糸を払エ)
などと私にだけ聞こえるよう指示を送ってきます。器用ですね。
言われた通り糸を手で払おうとすると、糸が手に付かず、簡単に取れてしまいました。
粗方糸を取り終わると、何やらギチギチと音を立てながら天井に8つ程の光る物体が見えたので、そこに向かって低姿勢から飛んでいきます。
当然のように、光る物体の持ち主は迎撃の為塊のような糸を一気に吐き出してきますが、私はさっきと同じ事が出来るのでは無いかと左手の掌を前に構えます。
すると、糸の塊は手のひらの前で分散し弾けて、私から遠ざかっていきました。
『俺様の手足ハ、アらゆる干渉を無効化出来ル』
成る程、だから糸の床でもすぐに動けたんですね…私は初耳でしたが。
掌を盾代わりにしているので、当然勢いは落ちて行きますが、既に間合いに捉えているので問題ありません。
糸を吐くのを止めたようですが逃しません。
急いで動き出す物体を右腕で殴り付けます。
「ピギャアアァァ!」
悲鳴のような耳障りな高い声が聞こえたかと思うと、物体は私から遠ざかっていきました。
ですが、その物体の向かった方向より糸が吐き出されて、私の右腕に巻き付くように付着します。
『チッ、中々頭の回ル』
天井の糸が見えてきたのでその手前で左手をブレーキ代わりに私は床と垂直になるよう足から着地します。
「なっ、手足は干渉を無効化出来るのでは無かったのですか!」
『アくまで手足だけダ。腕も脛も違ウ』
ああ、そんな都合の良い話は無いんですね。
璃々子さんからの問いかけに答えるネルベノンの代わりに、私が手で腕に絡まった糸を引き剥がします。
そうすると、さっきの物体が今度は向かって来ます。さっきのお返しとばかりに。
右からの袈裟斬り。その逆の左から。クロスのようなそれらの合わせ技。
物体が一番手前に持つ2つの長物の動きをしっかり見て、身振り手振りで躱し、生じた隙にもう一度拳をお見舞いします。
「ギュウウゥゥゥ!」
物体の横にめり込んだ拳を跳ね除けて、次は突進を仕掛けてきます。
私は物体を受け止めますが、それが狙いだったのでしょう。体格の差を利用しどんどん私を後ろへ押していきます。
私の背中側にある糸の壁にぶつけて、抑えこもうと言う魂胆ですね。
ですが、そうはいきません。
私はタイミングを見計らって壁に足を飛び移らせると、物体の上から右腕を振り上げて、物体を殴りつけました。
クラスメートにあんな事をした代償は高いですよ。
物体の上から直撃した私のストレートは、予想以上に威力の大きなものだったようです。
物体は床に強く叩きつけられ、大きく凹みました。
「ギュウゥゥゥ…」
それが断末魔になったようで、物体は徐々に動きが鈍くなった後、動かなくなりました。
私は手から床に着地し、改めて動かなくなった物体を確認します。
近くに無事だった照明のスイッチがあったので、押してみます。
暗がりでも十分白かった空間は、照らされた事で更に白さが増してきます。
「ひっ…」
璃々子さんが悲鳴を上げるそれは、巨大な蜘蛛でした。それも、あの豹と同じく、発光する傷と漆黒のボディを持つ個体だったようで。
一番手前にある刃物はどうやら鋭利になった足だったみたいです。
魔力反応と言い、部屋のこの有り様といい特定材料は十分ありましたが。
母校にこんなのが居るなんて想像したくもありませんね。『歪曲獣』が人の都合なんて考えないと言われるのがよく分かった気がします。
倒れた蜘蛛は動かなくなって数秒経ち、消えていきますが、糸までは消えないみたいです。
えっと、これ全部手作業で取り除けって事ですかね。普通、倒したなら使用者と共に消えていく筈ですが。
まあ、いいです。さっさと終わらせましょう、と思った矢先――
「あ、危ない!」
璃々子さんの声で気付いた時にはもう遅く。
黒い個体は決して一体だけでは無いのだと、思い知る羽目になりました。
そこは今や油断ならない化け物の待ち受ける危険な場所と貸しています。
閉まりきった扉の前で、私は一呼吸整えます。
この前にああなったばかりですから、一歩間違えば死ぬかもしれないと考えなくては。
『緊張してるのカ。マア、スるだろうナ。扉を開けたらすぐさま臨戦態勢になレ』
「…分かりました」
私は自分の細い手で引き戸を、一気に開け放ちます。
再度大きな手に合体させつつ扉の向こう側を見ると、暗がりの中に驚きの光景が広がっているのが見えました。
図工室とは思えないくらいに、白い。壁や床天井、備え付けの大きな机まで真っ白に染め上げられています。
白さには少々ムラがありますが、それが絵の具の類いだとは思えませんでした。
どうやら、この白いものは糸みたいです。それは、目の前の存在が示しています。
(璃々子さん…!)
白いものが制服の上に被さる形で壁に磔にされた少女が一人。
先程書類を届けに行っていた璃々子さんが糸の塊に絡め取られてぐったりとしていました。
私の予想は、現実のものになってしまったようです。
『分かってるナ。十中八九罠ダ』
「…!!」
璃々子さんがあのようにされている辺り、糸の粘着質は強力なもののようです。
人命救助を優先し、禄に確認せずにこの部屋に入り込もうものなら、床全体に張り巡らされた罠に気付かず引っ掛かるでしょう。
後は、この部屋の何処かに潜んでいる『歪曲獣』が罠に掛かり、逃げられなくなった者を仕留めに来る。
こんな時に『魔導士協会』は何をやっているのでしょう、とすら思えてきますが、今現在居ない以上は私がどうにかしなければ。
それに、悠長な事を『歪曲獣』が待ってくれるかも怪しい。
増援は期待しない方が良いですね。
「うっ…」
そんなこんなを考えていると、璃々子さんが目を覚まします。
ですが、彼女の目の前には私の姿が。あっ、これは不味い。
璃々子さんは私の今の姿を見て、一瞬固まって、そして――
「ひいぃ…!」
――怯えた表情を露わにし、小さく悲鳴を上げました。
今の私は姿形が人間っぽく無いし、そんな反応になりますよね。
蓮音だとは見抜かれていなさそうなのが不幸中の幸いと言えますでしょうか。
「こ、来ないでくださいまし! あの化け物の仲間なのでしょう!?」
糸の塊に抑えつけられた体で必死に暴れますが糸は微動だにしません。
やはり、自力での脱出は不可能に近いようですね。
しかし、落ち着かせようとこのまま喋ったら、今度こそ私だとバレてしまうのでは。
魔法少女ではなく、それに近い何かに変身出来るようになったとはおいそれと明かせませんし、どうすれば。
『オイ、小娘』
手をこまねいているとネルベノンが私の代わりに声を掛けます。
私のをベースにネルベノンが混ざった顔に大きすぎる手など人間のそれと程遠い異質な部分があります。
ですが、ベースはあくまで私なので、胸の形に沿って大きく膨らむ紫のTシャツと黒のジャケットコートなどが体は女であることを証明しています。
しかし、尖った歯しか持たない口から出た、どう聞いても男性のそれにしか聞こえない声に、璃々子さんは唖然としました。
都合が良さそうなので、今回はネルベノンにだけ喋ってもらう事にします。多分、これで私だとは気付かれませんよね。
そして、ネルベノンはフードを被ったままの私の顔で得意気に笑みを作ります。剥き出しの白い歯が輝いて見える程に。
『俺様が助けてやル。大人しく待ってロ』
ネルベノンの言葉に合わせて私は大きな手で二枚重なった扉に触れ、足元に注意しつつ図工室内を覗き込もうと踏み込みます。
凛々子さんの青褪めた顔が変わっていないので、待ち伏せをされていると踏んだ方がいいですね。
「あ、ああっ…私に構わずお逃げ下さいまし…今、貴方の頭上に」
やはり上でしたか。左右を見渡しても凛々子さんと閉じっぱなしの奥の扉と棚ぐらいしか見えないので、そこしかあり得ませんよね。
『オイ、小娘』
天井近くの暗がりから光る鋭利な何かがこちらに飛ぶように迫るのが見えました。
私は飛び込みながら前転しそれを回避します。
背中やズボンに床の白い糸の塊が幾つかくっつきます。うへぇ、気持ち悪い。
まあ、それを表情に出していたらバレやすくなるので、しませんが。
『全て俺様に任せておきナ』
でも、糸が引っ付くのは不味いのでは。
ネルベノンが笑みを崩さないまま体、魔法担当の私が判断に困っていると、
(蓮音、オ前は手で糸を払エ)
などと私にだけ聞こえるよう指示を送ってきます。器用ですね。
言われた通り糸を手で払おうとすると、糸が手に付かず、簡単に取れてしまいました。
粗方糸を取り終わると、何やらギチギチと音を立てながら天井に8つ程の光る物体が見えたので、そこに向かって低姿勢から飛んでいきます。
当然のように、光る物体の持ち主は迎撃の為塊のような糸を一気に吐き出してきますが、私はさっきと同じ事が出来るのでは無いかと左手の掌を前に構えます。
すると、糸の塊は手のひらの前で分散し弾けて、私から遠ざかっていきました。
『俺様の手足ハ、アらゆる干渉を無効化出来ル』
成る程、だから糸の床でもすぐに動けたんですね…私は初耳でしたが。
掌を盾代わりにしているので、当然勢いは落ちて行きますが、既に間合いに捉えているので問題ありません。
糸を吐くのを止めたようですが逃しません。
急いで動き出す物体を右腕で殴り付けます。
「ピギャアアァァ!」
悲鳴のような耳障りな高い声が聞こえたかと思うと、物体は私から遠ざかっていきました。
ですが、その物体の向かった方向より糸が吐き出されて、私の右腕に巻き付くように付着します。
『チッ、中々頭の回ル』
天井の糸が見えてきたのでその手前で左手をブレーキ代わりに私は床と垂直になるよう足から着地します。
「なっ、手足は干渉を無効化出来るのでは無かったのですか!」
『アくまで手足だけダ。腕も脛も違ウ』
ああ、そんな都合の良い話は無いんですね。
璃々子さんからの問いかけに答えるネルベノンの代わりに、私が手で腕に絡まった糸を引き剥がします。
そうすると、さっきの物体が今度は向かって来ます。さっきのお返しとばかりに。
右からの袈裟斬り。その逆の左から。クロスのようなそれらの合わせ技。
物体が一番手前に持つ2つの長物の動きをしっかり見て、身振り手振りで躱し、生じた隙にもう一度拳をお見舞いします。
「ギュウウゥゥゥ!」
物体の横にめり込んだ拳を跳ね除けて、次は突進を仕掛けてきます。
私は物体を受け止めますが、それが狙いだったのでしょう。体格の差を利用しどんどん私を後ろへ押していきます。
私の背中側にある糸の壁にぶつけて、抑えこもうと言う魂胆ですね。
ですが、そうはいきません。
私はタイミングを見計らって壁に足を飛び移らせると、物体の上から右腕を振り上げて、物体を殴りつけました。
クラスメートにあんな事をした代償は高いですよ。
物体の上から直撃した私のストレートは、予想以上に威力の大きなものだったようです。
物体は床に強く叩きつけられ、大きく凹みました。
「ギュウゥゥゥ…」
それが断末魔になったようで、物体は徐々に動きが鈍くなった後、動かなくなりました。
私は手から床に着地し、改めて動かなくなった物体を確認します。
近くに無事だった照明のスイッチがあったので、押してみます。
暗がりでも十分白かった空間は、照らされた事で更に白さが増してきます。
「ひっ…」
璃々子さんが悲鳴を上げるそれは、巨大な蜘蛛でした。それも、あの豹と同じく、発光する傷と漆黒のボディを持つ個体だったようで。
一番手前にある刃物はどうやら鋭利になった足だったみたいです。
魔力反応と言い、部屋のこの有り様といい特定材料は十分ありましたが。
母校にこんなのが居るなんて想像したくもありませんね。『歪曲獣』が人の都合なんて考えないと言われるのがよく分かった気がします。
倒れた蜘蛛は動かなくなって数秒経ち、消えていきますが、糸までは消えないみたいです。
えっと、これ全部手作業で取り除けって事ですかね。普通、倒したなら使用者と共に消えていく筈ですが。
まあ、いいです。さっさと終わらせましょう、と思った矢先――
「あ、危ない!」
璃々子さんの声で気付いた時にはもう遅く。
黒い個体は決して一体だけでは無いのだと、思い知る羽目になりました。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
魔法少女の魔法少女による魔法少女のためのご主人様幸せ化計画
円田時雨
ファンタジー
「あなたを幸せにするためにやってきた魔法少女みたいなもんですっ!」
異世界でもなんでもないのに突然やってきた自称魔法少女たち。
俺に隠された力があるとかなんとか言ってるが、頼むから俺の平凡な日常を奪い去らないでく……
「これからよろしくっ!マスターっ!」
こうして俺と3人の魔法少女たちのビミョーな非現実的日常生活が始まった!
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
魔法少女になれたなら【完結済み】
M・A・J・O
ファンタジー
【第5回カクヨムWeb小説コンテスト、中間選考突破!】
【第2回ファミ通文庫大賞、中間選考突破!】
【第9回ネット小説大賞、一次選考突破!】
とある普通の女子小学生――“椎名結衣”はある日一冊の本と出会う。
そこから少女の生活は一変する。
なんとその本は魔法のステッキで?
魔法のステッキにより、強引に魔法少女にされてしまった結衣。
異能力の戦いに戸惑いながらも、何とか着実に勝利を重ねて行く。
これは人間の願いの物語。
愉快痛快なステッキに振り回される憐れな少女の“願い”やいかに――
謎に包まれた魔法少女劇が今――始まる。
・表紙絵はTwitterのフォロワー様より。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ミネルヴァ大陸戦記
一条 千種
ファンタジー
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる