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1章
すべての変態行為を防いでいるのは、変態くノ一と言う矛盾について。
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くノ一のうちは、アイドルのあかりたんが大好きです。
今日は、あかりたんの推し活の日。
うちの中で推し活とは、あかりたんの自宅警備です。
何より、あかりたんに殺害予告が届いているのです。
まあ今時殺害予告如きに、大騒ぎするのもなんですが。
推しの安全を守るのもファンの役目です。
忍者のファンとしては、せざるおえない訳です♪
うちは走っている貨物列車に飛び乗りった。その辺は、まあ一応忍者なので。
貨物列車は、あかりたんのいる都会に向かった。
真夜中の闇を突っ切る貨物列車の向こうに、街の明かりが見えてきた。
あかりたんの住む自宅は調査済みだ。
SNSに依れば、あかりたんは自宅のマンションにいるはずだ。
ファンとして興奮する。
うちは、あかりたんの住むマンションの自宅に簡単に侵入した。
その辺は、まあ一応忍者なので。ちょろい♪ちょろい♪
さて、あかりたんはもう寝静まっていた。
寝顔を拝見♪うわ!めっちゃ可愛い♪
違う違う。これはあくまで、あかりたんの自宅警備なのです。
うわ!あかりたんの御身足が!
ちょっと匂いを!ん!あ!足の匂いは。。
まあ、それはそれだ。うん。
うちはそーと添い寝をしてみた。
あかりたんは、足以外はいい匂いがした。
うちが変態行為をしていると、ドアが静かに開く音がした。
知り合い、もしくはマネージャー等の一般人が、そんな無音で開けたりはしない。
その不自然さに、忍びの本能に火がついた。
もしかして殺人予告の件?
有名人への殺人予告は珍しい事ではない。
一々気にしてもしょうがないレベルだが・・・
とりあえず知り合いの可能性もあるので、それが解るまで危害は加えられない。
忍法隠れ蓑で、壁と一体化して、あかりたんの寝室で見守ることにした。
侵入者は(うちも侵入者だけど)あかりたんの寝室に入ってきた。
侵入者は、あかりたんの姿を確認するとタンスを開けた。
あれ?パンツ?あそこにあったんだ♪
侵入者は明らかにパンツを物色している。
このド変態が!
その許しては置けないド変態行為に、うちは怒り心頭だ!
許せない!あかりたんに変態行為をするなど!
侵入者は一通り物色を終えると、暗い寝室内で、ナイフが微かに輝いた。
変態行為をエスカレートさせてしまった危険人物に違いない。
次の瞬間、うちは新たな侵入者の膝を蹴り、屈服させた。
そして敵が反撃する前に、忍法急速睡眠薬で意識を奪った。
拘束後、身分の解る物を探したが、何も見つからなかった。
すぐに上忍婆に連絡して、侵入者の身柄を引き取ってもらった。
この騒動が、あかりたんの眠りを妨げるモノではなかった。
あかりたんは、可愛い顔して眠っていた。
あかりたんは、365日24時間可愛いのだ。
そしてうちは、変わり身の術で、うちが着ているパジャマとあかりたんの着ているパジャマを交換した。
うちは前もって同じパジャマを手に入れていたのだ。
あかりたんの香りがするパジャマが、うちの体を包んだ。
なんて、しあわせ。うちは至福な時を過ごした。
誤解があるといけないが、あくまで新しいパジャマをプレゼントして、古いパジャマを回収したのだ。
うちは、完璧な変わり身の術の成功を見届けると、あかりたんの部屋を後にした。
そして玄関に、あかりたんがうちの保護下で在ることを示す、見えない印をつけた。
それを知って、危害を加えると言う事は、忍衆を敵に回す事と同義だ。
こうして、うちのあかりたんの推し活は、無事に終わった。
こうやってうちは時々、変態行為から美しいあかりたんを守っているのだ!
うちはそんな正義のくノ一なのだ!
今夜の作戦は、これで終了。
♡ ♡ ♡ ♡ ♡
あかりたんは、目を開け周囲を確認した。
部屋は何事もなかったかの様に静まっていた。
ファンに可愛いくノ一の少女がいるのは知っていたし、その子が時々忍び込んでいるも知っていた。
その子と、ファンクラブで握手した時、心がドキドキと時めいてしまった。
アイドルとファンの関係なのに。
添い寝をした時、どれだけ抱きしめたかったか!
でも一人のファンを特別扱いするのは、違うと思ったし。
それにしても、殺害予告が予告時間通りに来たのには、人生の終わりを覚悟した。
今、くノ一の少女が着ていたパジャマが、その恐怖を和らげてくれていた。
変態だけど優しい少女なのだろう。
「ありがと」
あかりたんは、少女を想って呟いた。
今日は、あかりたんの推し活の日。
うちの中で推し活とは、あかりたんの自宅警備です。
何より、あかりたんに殺害予告が届いているのです。
まあ今時殺害予告如きに、大騒ぎするのもなんですが。
推しの安全を守るのもファンの役目です。
忍者のファンとしては、せざるおえない訳です♪
うちは走っている貨物列車に飛び乗りった。その辺は、まあ一応忍者なので。
貨物列車は、あかりたんのいる都会に向かった。
真夜中の闇を突っ切る貨物列車の向こうに、街の明かりが見えてきた。
あかりたんの住む自宅は調査済みだ。
SNSに依れば、あかりたんは自宅のマンションにいるはずだ。
ファンとして興奮する。
うちは、あかりたんの住むマンションの自宅に簡単に侵入した。
その辺は、まあ一応忍者なので。ちょろい♪ちょろい♪
さて、あかりたんはもう寝静まっていた。
寝顔を拝見♪うわ!めっちゃ可愛い♪
違う違う。これはあくまで、あかりたんの自宅警備なのです。
うわ!あかりたんの御身足が!
ちょっと匂いを!ん!あ!足の匂いは。。
まあ、それはそれだ。うん。
うちはそーと添い寝をしてみた。
あかりたんは、足以外はいい匂いがした。
うちが変態行為をしていると、ドアが静かに開く音がした。
知り合い、もしくはマネージャー等の一般人が、そんな無音で開けたりはしない。
その不自然さに、忍びの本能に火がついた。
もしかして殺人予告の件?
有名人への殺人予告は珍しい事ではない。
一々気にしてもしょうがないレベルだが・・・
とりあえず知り合いの可能性もあるので、それが解るまで危害は加えられない。
忍法隠れ蓑で、壁と一体化して、あかりたんの寝室で見守ることにした。
侵入者は(うちも侵入者だけど)あかりたんの寝室に入ってきた。
侵入者は、あかりたんの姿を確認するとタンスを開けた。
あれ?パンツ?あそこにあったんだ♪
侵入者は明らかにパンツを物色している。
このド変態が!
その許しては置けないド変態行為に、うちは怒り心頭だ!
許せない!あかりたんに変態行為をするなど!
侵入者は一通り物色を終えると、暗い寝室内で、ナイフが微かに輝いた。
変態行為をエスカレートさせてしまった危険人物に違いない。
次の瞬間、うちは新たな侵入者の膝を蹴り、屈服させた。
そして敵が反撃する前に、忍法急速睡眠薬で意識を奪った。
拘束後、身分の解る物を探したが、何も見つからなかった。
すぐに上忍婆に連絡して、侵入者の身柄を引き取ってもらった。
この騒動が、あかりたんの眠りを妨げるモノではなかった。
あかりたんは、可愛い顔して眠っていた。
あかりたんは、365日24時間可愛いのだ。
そしてうちは、変わり身の術で、うちが着ているパジャマとあかりたんの着ているパジャマを交換した。
うちは前もって同じパジャマを手に入れていたのだ。
あかりたんの香りがするパジャマが、うちの体を包んだ。
なんて、しあわせ。うちは至福な時を過ごした。
誤解があるといけないが、あくまで新しいパジャマをプレゼントして、古いパジャマを回収したのだ。
うちは、完璧な変わり身の術の成功を見届けると、あかりたんの部屋を後にした。
そして玄関に、あかりたんがうちの保護下で在ることを示す、見えない印をつけた。
それを知って、危害を加えると言う事は、忍衆を敵に回す事と同義だ。
こうして、うちのあかりたんの推し活は、無事に終わった。
こうやってうちは時々、変態行為から美しいあかりたんを守っているのだ!
うちはそんな正義のくノ一なのだ!
今夜の作戦は、これで終了。
♡ ♡ ♡ ♡ ♡
あかりたんは、目を開け周囲を確認した。
部屋は何事もなかったかの様に静まっていた。
ファンに可愛いくノ一の少女がいるのは知っていたし、その子が時々忍び込んでいるも知っていた。
その子と、ファンクラブで握手した時、心がドキドキと時めいてしまった。
アイドルとファンの関係なのに。
添い寝をした時、どれだけ抱きしめたかったか!
でも一人のファンを特別扱いするのは、違うと思ったし。
それにしても、殺害予告が予告時間通りに来たのには、人生の終わりを覚悟した。
今、くノ一の少女が着ていたパジャマが、その恐怖を和らげてくれていた。
変態だけど優しい少女なのだろう。
「ありがと」
あかりたんは、少女を想って呟いた。
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