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12章 巨大惑星と原色の恐竜たち
13話 人類へ送るレクイエムの舞
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「わたし踊ってるね」
知佳はそう言うと踊りだした。
「人類へ送るレクイエムの舞!」
錬は知佳が投げたリボンを目で追った。
リボンは切なく空を舞っていた。
「いやまだ死んでないし」
「死んだら舞えないでしょ」
「・・・」
「・・・」
「ごめん。ぼくが鰐を捕獲しようって言ったばっかりに」
「馬鹿じゃないの?大丈夫、死んでも恨んだりしないから」
「ありがと」
「ただそれは人類の滅亡ってなるけど、それに関しては、錬の問題」
「・・・」
沙羅はブリッジのスクリーンを見上げ、参謀兵聞いた
「攻撃出来ないの?」
「水圧の為、銃撃は不可能ですし、我々は泳ぐことが出来ません」
「ミサイルは?」
「水中用ではないので」
「魚雷とかないよね」
「ありません」
「困りましたね」
「困りましたね」
沙羅は参謀兵の表情を見たが、困った様には見えなかった。
死ぬ人類と壊れる機械の違いだろうか?
何かが軋む音に、知佳は動きを止めた。
「宇宙船って貧弱だね」
「貧弱だね」
「とぅるる♪人類の皆さん、どーしました?」
ブリッジに機械猫の声が響いた。
今まで無口だった白虎じゃない方だ。
「お前、喋れるんだ!って言うか、こんな時に何してたのよ!?」
知佳はそう言うと、機械猫のあゆみにボールを投げた。
あゆみがボールを蹴り返すと、踊る知佳の手に戻っていた。
知佳は思わず微笑んだ。
「ここの工兵の皆さんが優秀でね~さすがアローン兵だね」
「って言うか、こんな時に何してたのよ!?」
「気ままな猫生活だよ。で、なんか辛気臭くなってるけど、どうした?」
「人類滅亡の危機だよ」
「またまた面白い冗談を・・・って、それっぽいな(笑)」
「笑ってる場合じゃないんだって!」
「えっお前ら何も知らないで、ヌードルに来てるの?」
「えっ?」
「めでたい連中だぜ、なあ」
あゆみとバイカルは笑った。
ブリッジに黒猫と白猫が走り込んで来た。
つづく
知佳はそう言うと踊りだした。
「人類へ送るレクイエムの舞!」
錬は知佳が投げたリボンを目で追った。
リボンは切なく空を舞っていた。
「いやまだ死んでないし」
「死んだら舞えないでしょ」
「・・・」
「・・・」
「ごめん。ぼくが鰐を捕獲しようって言ったばっかりに」
「馬鹿じゃないの?大丈夫、死んでも恨んだりしないから」
「ありがと」
「ただそれは人類の滅亡ってなるけど、それに関しては、錬の問題」
「・・・」
沙羅はブリッジのスクリーンを見上げ、参謀兵聞いた
「攻撃出来ないの?」
「水圧の為、銃撃は不可能ですし、我々は泳ぐことが出来ません」
「ミサイルは?」
「水中用ではないので」
「魚雷とかないよね」
「ありません」
「困りましたね」
「困りましたね」
沙羅は参謀兵の表情を見たが、困った様には見えなかった。
死ぬ人類と壊れる機械の違いだろうか?
何かが軋む音に、知佳は動きを止めた。
「宇宙船って貧弱だね」
「貧弱だね」
「とぅるる♪人類の皆さん、どーしました?」
ブリッジに機械猫の声が響いた。
今まで無口だった白虎じゃない方だ。
「お前、喋れるんだ!って言うか、こんな時に何してたのよ!?」
知佳はそう言うと、機械猫のあゆみにボールを投げた。
あゆみがボールを蹴り返すと、踊る知佳の手に戻っていた。
知佳は思わず微笑んだ。
「ここの工兵の皆さんが優秀でね~さすがアローン兵だね」
「って言うか、こんな時に何してたのよ!?」
「気ままな猫生活だよ。で、なんか辛気臭くなってるけど、どうした?」
「人類滅亡の危機だよ」
「またまた面白い冗談を・・・って、それっぽいな(笑)」
「笑ってる場合じゃないんだって!」
「えっお前ら何も知らないで、ヌードルに来てるの?」
「えっ?」
「めでたい連中だぜ、なあ」
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ブリッジに黒猫と白猫が走り込んで来た。
つづく
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