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8章 5000年前からの贈り物

10話 本物の猫にゃああああああああ!

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話は人類到着の時まで遡る。


人類の宇宙船から、猫が逃げ出したというニュースに、もっとも熱狂したのは機械の猫たちだった。


「本物の猫にゃああああああああ!」


機械の猫たちにとって、猫とは人間時代に飼っていた猫が基準だった。

それは人として飼ってる側の基準であって、猫側の基準じゃなかった。


機械の猫たちは、言わばコスプレに過ぎない。


ゆ・え・に!


絶対、ヒューマノイドアンドロイドに見つかる前に、探し出せなくてはならない!

あいつら何をするか解らない!


それは機械の猫たちの総意だった。

だからと言って、機械の猫たちが一団となって、探そうとはしないのは、心は猫だからなのかも知れない。


機械猫は、極めつけの自己中なのだ!

目の前に猫がいたら、「助けよう」程度の行動力はあるかも知れないが。



カラカル機械猫のあゆみは、機械白虎のバイカルに

「そんな事だろうとは思ったよぉ!」

と愚痴った。


機械白虎のバイカルは、ぼそぼそと何かを言った。


『目の前に猫がいたら「助けよう」程度の行動力はあるんじゃない』

機械白虎は多分、そんな事を言ったのだろう。

別に正解率が低くて、まったく意思疎通が出来てなくても、あゆみもバイカルも気にしない。それが機械猫だ。


「だね」


『おれらが積極的に助けようと思うのは、野性的なカラカルと白虎だからなのかも知れないね』


「だね」


その時、アステロイドベルトにいたあゆみとバイカルはすぐに地球に向かった。



つづく 



再開しました٩(๑> ₃ <)۶♥

また、よろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ




機械の猫たち

【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。

【白虎のバイカル】元人間で人見知りの激しい虎型アンドロイド。宇宙港管制官。


人類たち

【沙羅】この惑星に漂流してきた人類の少女14歳。錬の兄が好き♪

【錬】ゲーム好きな人類の少年13歳。

【知佳】躍るのが好きな12歳の少女



【黒猫】【白猫】人類の宇宙船から逃げ出した猫。


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