138 / 243
7章 それぞれの思惑
17話 優しき洞窟の中へ
しおりを挟む
「この準惑星は、5000年前に人類が築いた文明都市があったみたい」
錬は説明した。錬の行き成りの博識に、知佳は新体操を中止した。
「なんで錬が知ってるの?」
「この機械の兵隊の思考回路にその地図と情報があった」
「マジすか!」
「この地図は、何かの理由で極秘扱いらしい」
知佳は、機械の兵隊を見た。無表情で動きもしない。
「でもなんでそんな極秘情報にアクセス出来るの?」
「多分、この機械の兵隊がアクセスを許可したんじゃない」
準惑星の表層には、文明を思わせる物は何も無かった。
背後からの攻撃を、眩いフレアを発射し、かわした。
「そんな装備があったんだ」
沙羅は驚いた。
「ゲームでは普通だよ」
「ゲームの知識かよ!」
目の前に大きな洞窟が見えた。
人工物なのか天然の物なのかは解らない。
宇宙船はその洞窟に突入した。敵が追撃を止める様子がないのは確認できた。
洞窟に入ると、何故か優しい気持ちに包まれた。
それを沙羅も感じたのか、知佳と視線を交わした。
「行き止まりとかないよね」
「多分」
「多分って!」
知佳はボールを錬の頭に投げた。
背後から銃撃はないみたいだ。洞窟が壊れるのを避けたいのだろう。
進行方向に光は、まったく見えない。
そんな中、錬は速度を落とすことなく突き進んだ。
大きな空洞に出ると錬は叫んだ。
「自立防衛システム稼働!」
つづく
【人類たち】
沙羅14歳
錬 13歳
知佳12歳
錬は説明した。錬の行き成りの博識に、知佳は新体操を中止した。
「なんで錬が知ってるの?」
「この機械の兵隊の思考回路にその地図と情報があった」
「マジすか!」
「この地図は、何かの理由で極秘扱いらしい」
知佳は、機械の兵隊を見た。無表情で動きもしない。
「でもなんでそんな極秘情報にアクセス出来るの?」
「多分、この機械の兵隊がアクセスを許可したんじゃない」
準惑星の表層には、文明を思わせる物は何も無かった。
背後からの攻撃を、眩いフレアを発射し、かわした。
「そんな装備があったんだ」
沙羅は驚いた。
「ゲームでは普通だよ」
「ゲームの知識かよ!」
目の前に大きな洞窟が見えた。
人工物なのか天然の物なのかは解らない。
宇宙船はその洞窟に突入した。敵が追撃を止める様子がないのは確認できた。
洞窟に入ると、何故か優しい気持ちに包まれた。
それを沙羅も感じたのか、知佳と視線を交わした。
「行き止まりとかないよね」
「多分」
「多分って!」
知佳はボールを錬の頭に投げた。
背後から銃撃はないみたいだ。洞窟が壊れるのを避けたいのだろう。
進行方向に光は、まったく見えない。
そんな中、錬は速度を落とすことなく突き進んだ。
大きな空洞に出ると錬は叫んだ。
「自立防衛システム稼働!」
つづく
【人類たち】
沙羅14歳
錬 13歳
知佳12歳
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる