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6章 人類の反撃
3話 ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ
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『サマルカンド・鉱物資源企業団公社ビル』
ソフィー達が鉱物資源企業団公社ビルに着くと、ビルを警備している内務省の警備員が駆け寄ってきた。
無難な男デューカは焦った。
「おいコーリーどうする?
内務省の職員だと俺達の正体ばれちゃうぜ」
「ここは私に任せろ」
コーリーは装甲車から降りると、駆け寄ってくる警備員に
「やあ、エミー元気だったかい?」
と親しげに声をかけた。
特殊合金で覆われた装甲車の中でデューカはソフィーに
「奴ら知り合いか?」
と小声で聞いた。
駆け寄った内務省の警備員は、コーリーの抱擁を快く受け入れた。
「知り合いらしい、それもかなり親しい」
乙女なソフィーは微笑んだ。
恋する少女のような表情のソフィーは、コーリーを見ながら言った。
その時、ソフィーがデューカの腕を何気に組んだので、デューカの記憶装置はドキドキした。
>この何気に腕を組んだ意味。
ソフィーの思考回路に有線で繋がったら、その意味も解るかもしれない。
そんなソフィーを横目で見ながらデユーカは、
「コーリーは、この反乱の中枢にいたはずだよな。
それが天敵の内務省職員と抱擁って!」
「革命には何かしらの危険な愛欲が隠されてるのよ」
「愛欲」
愛欲を内包しているかもしれないエミーは、久しぶりにあったコーリーに歓喜していた。
「博士は、今回も評議会議長の勅命で動いていられるのですか?」
「あまりその事は口にしない方がいい」
「失礼しました」
「アレム神父と公社総裁は、まだここにおられるのか?」
「先程、α部隊が首都に連行していきいました。公社の幹部なら、まだビル内に拘束したままですが、尋問なされます?」
「その手配を君に頼んでもいいか?」
「色々恩があるコーリー博士の為なら、最優先で手配いたします」
とエミーは言うとビル内に駆けて行った。
「コーリーちゃんよ!色々恩が在るって、何だよ?」
「・・・」
コーリーは無表情だったが、足は嬉しさを隠せないのかタップダンスを踊っていた。
「お前は犬か?」
デューカが言うと、加速が着いたかのように、タップダンスは激しさをました。
それは、決して華麗なタップダンスとは言えず、かなりぎこちなかった。
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
コーリーの足は激しく地面を叩きつけ、機体は激しく上下を繰り返し、もうダンスとは言えず、繊細な情報機器に激しいダメージを与えるんじゃないかと心配するほどになった。
「おい、大丈夫かよ?」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
「おい!やばいぜ!その動きは!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
ピッ
「えっ?」
銀髪のアンドロイドが、安っぽいテレビのリモコンをピッと押すと、コーリーの動きは止まった。
「危うくクラッシュする所だったぞ!しかし、とても快感だ!
ラリっていた頃を思い出したぞ」
ピッ
コーリーの危険なタップダンスは再起動した。
コーリー博士の忠臣である銀髪のアンドロイドは、主であるコーリー博士で楽しんでいるように見えた。
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
ピッ
「ひゃは♪」
そして、とうとうコーリー博士は、壊れたんじゃないかと思うような笑顔を見せた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、日曜日に更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
ソフィー達が鉱物資源企業団公社ビルに着くと、ビルを警備している内務省の警備員が駆け寄ってきた。
無難な男デューカは焦った。
「おいコーリーどうする?
内務省の職員だと俺達の正体ばれちゃうぜ」
「ここは私に任せろ」
コーリーは装甲車から降りると、駆け寄ってくる警備員に
「やあ、エミー元気だったかい?」
と親しげに声をかけた。
特殊合金で覆われた装甲車の中でデューカはソフィーに
「奴ら知り合いか?」
と小声で聞いた。
駆け寄った内務省の警備員は、コーリーの抱擁を快く受け入れた。
「知り合いらしい、それもかなり親しい」
乙女なソフィーは微笑んだ。
恋する少女のような表情のソフィーは、コーリーを見ながら言った。
その時、ソフィーがデューカの腕を何気に組んだので、デューカの記憶装置はドキドキした。
>この何気に腕を組んだ意味。
ソフィーの思考回路に有線で繋がったら、その意味も解るかもしれない。
そんなソフィーを横目で見ながらデユーカは、
「コーリーは、この反乱の中枢にいたはずだよな。
それが天敵の内務省職員と抱擁って!」
「革命には何かしらの危険な愛欲が隠されてるのよ」
「愛欲」
愛欲を内包しているかもしれないエミーは、久しぶりにあったコーリーに歓喜していた。
「博士は、今回も評議会議長の勅命で動いていられるのですか?」
「あまりその事は口にしない方がいい」
「失礼しました」
「アレム神父と公社総裁は、まだここにおられるのか?」
「先程、α部隊が首都に連行していきいました。公社の幹部なら、まだビル内に拘束したままですが、尋問なされます?」
「その手配を君に頼んでもいいか?」
「色々恩があるコーリー博士の為なら、最優先で手配いたします」
とエミーは言うとビル内に駆けて行った。
「コーリーちゃんよ!色々恩が在るって、何だよ?」
「・・・」
コーリーは無表情だったが、足は嬉しさを隠せないのかタップダンスを踊っていた。
「お前は犬か?」
デューカが言うと、加速が着いたかのように、タップダンスは激しさをました。
それは、決して華麗なタップダンスとは言えず、かなりぎこちなかった。
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
コーリーの足は激しく地面を叩きつけ、機体は激しく上下を繰り返し、もうダンスとは言えず、繊細な情報機器に激しいダメージを与えるんじゃないかと心配するほどになった。
「おい、大丈夫かよ?」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
「おい!やばいぜ!その動きは!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
ピッ
「えっ?」
銀髪のアンドロイドが、安っぽいテレビのリモコンをピッと押すと、コーリーの動きは止まった。
「危うくクラッシュする所だったぞ!しかし、とても快感だ!
ラリっていた頃を思い出したぞ」
ピッ
コーリーの危険なタップダンスは再起動した。
コーリー博士の忠臣である銀髪のアンドロイドは、主であるコーリー博士で楽しんでいるように見えた。
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
ピッ
「ひゃは♪」
そして、とうとうコーリー博士は、壊れたんじゃないかと思うような笑顔を見せた。
つづく
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